
【岡崎城の観光ガイド】徳川家康ゆかりの名城と桜の絶景に出会う
265年続く江戸幕府を開いた徳川家康(とくがわいえやす)。 その徳川家康が生まれた場所こそが、愛知県の岡崎市にそびえる「岡崎城」だ。 歴史の深さはもちろん、建築物としての壮大さには目を見張るものがある。 趣向を凝らした展示も見どころで、観光スポットとして楽しめる魅力が多い。 この記事では「岡崎城」の見どころや、お勧めの観光シーズンなどを詳しくご紹介。 「岡崎城」や周辺の観光スポットを訪れる前に、知っておくべき情報を把握しよう。

全国で5つのみの国宝に指定されている天守は、現存最古といわれ前期望楼型天守の特徴を備えていることで有名。室町時代の1537年、織田信長の叔父、織田信康によって建てられたといわれる。後方を木曽川に守られた小高い山の上に建つ「後堅固の城」。城下町と一体となり、交易や政治、経済の要衝として重要な拠点となった。
尾張と美濃の国境に位置していたことから、戦国時代には、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康もこの城を奪おうとし、次々と城主が変わった。江戸時代に入り、尾張藩付家老の成瀬正成が拝領し、現在の天守の姿が出来上がったとされる。全国で唯一の個人所有の城としても知られていたが、2004年に公益財団法人犬山城白帝文庫に譲渡されている。
天守最上階は廻廊に囲まれており、天気の良い日には、木曽川や濃尾平野、御嶽山、岐阜城、名古屋駅のビル群などを一望できる。三重四階地下二階の城には、築城当時の木材が今も多く残り、城内を歩くと木が軋む音が鳴り、床板の隙間も歴史を感じさせてくれる。石垣からの侵入者を防いだ「石落とし」のほか、犬山城天守屋根には桃瓦が合計12枚あり、魔除けの役割を果たしている。

木曽川沿いの断崖に建つ

犬山城の天守

時代を感じさせる地下1階

2階の武具の間

展望がすばらしい4階