【秋田旅行ガイド】色濃く残る伝統文化・風習を肌で感じよう
本州で北から2番目に位置し、日本海に面する「秋田」。 山岳も多く、季節によって表情を変える雄大な自然景観を楽しめる。 有形・無形の文化財が数多く残り、日本の伝統文化を感じられる地域でもある。 この記事では日本の魅力を様々な角度から感じられる「秋田」の魅力と、旅行するうえで知っておくべき知識、お得な情報を紹介する。 この記事を読めば秋田旅行の具体的なイメージが湧き、充実した旅行プランが組めるだろう。
角館の伝統的工芸品「樺細工」の振興のため、また観光の拠点として、昭和53(1978)年に開館した伝承館。建物は武家屋敷をイメージしたもので、館内には樺細工を中心に工芸品の展示や販売コーナーがあり、樺細工の製作実演、制作体験なども行われる。
樺細工は、ヤマザクラの樹皮を用いて作られる工芸品で防湿、抗菌性などに優れ、茶筒や小箪笥、お盆などに使われる。樹皮の模様が美しい円筒形の茶筒は、実家や祖父母の家などできっと誰もが見たことがあるはずだ。ちなみにヤマザクラを使うのに「樺細工」というのは、かつて角館ではヤマザクラの樹皮を「サクラカバ」と呼んでいたのが理由らしい。(諸説あり)
角館の樺細工の歴史は古く、下級武士の内職として印籠、眼鏡入、根付などが作られていた。昭和になって民芸の父といわれる柳宗悦らが指導し、伝統の技は今日の洗練された樺細工へと受け継がれている。