白石城

平成7（1995）年に完成した木造の復元天守。元々の城は戦国時代末期ごろには存在していたとされるが史料が乏しく、年代や創建者も判明していない。江戸時代になると、伊達家の重臣片倉氏の居城として、明治時代まで残っていたことが記されている。しかしながら戊辰戦争での降伏によって白石城は新政府軍へ明け渡され、明治7（1874）年に取り壊されてしまった。

復元するにあたって忠実に再現された天守閣は、シンプルながらも凛としたたたずまいが美しい。最上階の3階は物見櫓の役割を兼ねた作りになっているため眺望もよく、自然の豊かな白石の町並みを一望できる。

甲冑を着ながら場内で写真撮影をするオプション（要予約）もあり、日本だけでなく海外からの観光客にも人気。城に併設する歴史探訪ミュージアムでは、白石城と周辺の城下町を復元した500分の1スケールのジオラマなどを展示している。