牛久大仏は、平成4(1992)年に完成した巨大な阿弥陀如来像で、正式名称を牛久阿弥陀大佛という。像高120m(うち台座は20m)で、ギネス世界記録に登録されている世界で最も高い「青銅製仏像」だ。
浄土真宗の開祖・親鸞聖人(1173〜1262年)は、常陸国(現在の茨城)を拠点に、関東各地への布教を行った。茨城県は親鸞聖人ゆかりの地であることから、浄土真宗東本願寺派 本山東本願寺により、この地に大仏さまが建てられた。総重量4000t、左手のひら18m、顔の長さ20m、目の長さ2.5m、口の長さ4m、鼻の高さ1.2m、耳の長さ10m、人差し指の長さ7mという圧倒的なスケールだ。
大仏さまの胎内は拝観することができる。内部は5階構造になっており、1階は煩悩に差し込む光をイメージした「光の世界」、2階は写経ができる「知恩報徳の世界」、3階は約3400体の胎内仏を安置する「蓮華蔵世界」、4・5階は仏舎利をご奉安されている「霊鷲山の間」、というように各階がテーマによって分かれている。5階の上にある「胸部展望台」は地上85mの高さで、関東平野を一望することができる。
大仏さまの足元には約1万㎡の「浄土庭園」が広がり、春は桜や芝桜、夏はあじさい、秋はコスモスなどが咲き、訪れる人の心を和ませている。
ポイント
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園内の「ふれあいガーデンテラス」では、お猿のステージを公演している(金曜除く毎日開催、12、2月は日曜、祝日のみ開催)ほか、ふれあい動物園ではヒツジやウサギがいて餌やりができる(日曜、祝日のみ開催。12、2月は休園)。
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2階にある「知恩報徳の世界」では、200円から写経体験ができる。
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園内には仲見世があり、茨城の銘菓や佃煮、大仏をデザインした御朱印帳などを購入できる。
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最上階の85mにある展望台へは2階からの直通エレベーターで上がることができる。
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大仏さまの胎内には、トイレはないので注意すること。