ギャルリ・ミレー

富山市中心部のアーケード街にある美術館。ミレーをはじめ、コロー、ドービニー、デュプレなどバルビゾン派の作品や写実主義の先駆者クールベの作品など53点を収蔵している。毎回テーマを決め、いくつかのグループに分けて作品を展示。散歩がてらふらりと立ち寄り、本物の世界名画を鑑賞できる気軽さが人気を集めている。

収蔵作品のなかでもジャン＝フランソワ・ミレーの作品は数多く、「羊の毛を刈る女」や「洗濯する女」、「鵞鳥番の少女」など、大地とともに生きる崇高な農民の姿を描いた作品が並ぶ。画家としてまだ無名であった頃から晩年の作品まで揃っているので、主題や描写の移り変わりが見られる点も興味深い。

アーケード街が続く中央通りからエントランスを抜けると受付・ロビーがあり、その先に広がるのは展示室。ワンフロアにすべての作品が展示されているので、観覧順序などにこだわらず、自分の好きな絵画の前で好きなだけ、そして何度でも鑑賞することができる。