五箇山合掌の宿 庄七

世界遺産に指定されている相倉合掌造り集落にある築200年の合掌造りの宿。高さ約11mの2階建ての建物で、天井が高い1階部分が客室になっている。1泊10人以下または2組限定なので、伝統建築のよさを味わいながらゆったりと滞在することができる。

計4室ある客室はすべて和室で６畳から10畳の広さで、人数によって襖を外し、二間続きの大部屋として利用することも。宿の向かいには大浴場があり、旅の疲れをゆったりと癒せる。伝統家屋内での食事も楽しみのひとつ。昔話に出てくるような囲炉裏を語り部と一緒に囲み、岩魚の塩焼きや五箇山豆腐、山菜の天ぷら、山ウドの胡麻和え、自家製の漬物など、四季折々の郷土料理が味わえる。山の雪解け水を使ったご飯も絶品。

また、宿泊者は2階へ上がり、茅葺屋根の裏側を見学することも可能。かつて加賀藩への上納品であった塩硝や製紙などの生業用に使われていた場所で、すべて自然素材によって屋根の材木が組み上げられている様子が見てとれる。