第11代薩摩藩藩主の島津斉彬は大砲鋳造のための反射炉をはじめ、造船、ガラス製造・紡績など近代洋式工場群の建設を推し進めた名君。その近代化事業は「集成館事業」と呼ばれた。
安政5(1858)年に斉彬は死去したものの、開発は進み、慶応元(1865)年に船などの部品を生産する機械工場が竣工した。その工場が現在、津島家800年の歴史や文化を紹介する博物館「尚古集成館」となっている。
尚古集成館の外観は洋風建築ながら、内部は和風の建築様式が見られるのが特徴。近代日本の基礎を築いた、当時稼働していた機械、反射炉の模型をはじめ、日本人が撮影した最古の銀板写真、島津家伝来の家宝、斉彬ゆかりの品々など約1万点を展示している。
平成27(2015)年には仙巌園の一部とともに世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」に登録された。斉彬によって生み出され、間もなく途絶えた幻の「薩摩切子」の製造工程を間近で見られる、島津薩摩切子工場も併設している。
ポイント
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基本情報
- 日本語名称
- 尚古集成館
- 郵便番号
- 892-0871
- 住所
- 鹿児島県鹿児島市吉野町9698-1
- 電話
- 099-247-1511
- 定休日
- 無休
- 時間
- 9:00~17:00
- 料金
- 大人1,600円、小・中・高校生800円(仙巌園と共通)
- アクセス
-
1) JR「鹿児島中央」駅からバスで「仙巌園前」下車すぐ
2) 九州自動車道鹿児島ICから車で20分 - カード
- 使用可
- 公式サイト
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