鹿児島の絶景と歴史文化を満喫!仙巌園の観光ガイド
鹿児島の雄大な自然と伝統的な日本庭園が調和した、日本の風情漂う絶景を眺められる「仙巌園」。 日本庭園以外にも世界文化遺産をはじめ、伝統文化を体験できる施設や郷土料理が味わえる飲食店など、見どころ満載の人気観光スポットだ。 この記事では「仙巌園」へのアクセスやお勧めの観光シーズン、観光前に知っておきたいポイントなどを紹介する。 記事を参考に観光すれば、より深く「仙巌園」を楽しめるだろう。
第11代薩摩藩藩主の島津斉彬は大砲鋳造のための反射炉をはじめ、造船、ガラス製造・紡績など近代洋式工場群の建設を推し進めた名君。その近代化事業は「集成館事業」と呼ばれた。
安政5(1858)年に斉彬は死去したものの、開発は進み、慶応元(1865)年に船などの部品を生産する機械工場が竣工した。その工場が現在、津島家800年の歴史や文化を紹介する博物館「尚古集成館」となっている。
尚古集成館の外観は洋風建築ながら、内部は和風の建築様式が見られるのが特徴。近代日本の基礎を築いた、当時稼働していた機械、反射炉の模型をはじめ、日本人が撮影した最古の銀板写真、島津家伝来の家宝、斉彬ゆかりの品々など約1万点を展示している。
平成27(2015)年には仙巌園の一部とともに世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」に登録された。斉彬によって生み出され、間もなく途絶えた幻の「薩摩切子」の製造工程を間近で見られる、島津薩摩切子工場も併設している。