夏婉欣
冰室神社~冬天會把冰放在冰室中保存,夏季時進貢給宮廷
20基以上の氷室の跡が残り、「日本の氷室発祥の地」として知られる天理市福住町にある氷室神社。古くから皇室との関係も深い地にあり、約1600年前、西暦414年頃の創建と伝わる神社は全国にある氷室神社の総本社と言われている。
かつてこの地域では冬に作った氷を氷室で保管し、夏場に宮中に献上していた。その名残で現在でも毎年7月1日には「献氷祭」が行われ、拝殿で神楽を舞い、大きな氷柱が奉納される。また、神社の近くには復元された氷室があり、当時と同じ環境で氷を保存している。2月に納めた氷は毎年海の日(7月第3月曜)に開催されるイベント「福住氷まつり」で氷室から取り出され、荷車を使って地元の子どもたちの手で福住小学校まで運ばれる。
毎年10月の第2日曜に行われる例祭も有名で、復元氷室のある神社裏手の御旅所までを神輿が練り歩く「神幸渡御」の時間には道中が多くの見物客で賑わいを見せる。
冰室神社~冬天會把冰放在冰室中保存,夏季時進貢給宮廷