【青森県・岩手県】東北・三陸沿岸の文化を体感する――「みちのく潮風トレイル」を歩く旅
青森県八戸市から岩手県、宮城県石巻市にかけての海岸線は「三陸海岸」と呼ばれています。2011年3月に発生した東日本大震災では、津波により甚大な被害を受けましたが、古くから海と山の恵みとともに暮らし、独自の文化を育んできた地域です。震災後に整備された「みちのく潮風トレイル」を歩けば、森や海が育んだこの地形だからこそ生まれた郷土芸能や食文化があることを体感できます。
岩手県久慈市侍浜町にある、巨大な一枚岩。岩の上に上ることができ、太平洋を一望できる。浅海の海食棚が隆起した天然石畳で、約1億3千万年前(前期白亜紀)の花崗岩でできている。
三陸は古くから津波が度々来襲する場所で、慶長19(1614)年の大波の際、沿岸の漁村は、約39kmに渡り家屋が流出するなどの被害にあった。当時の南部藩主・利直は、同地を見舞い、その際、この岩の上で休憩をとったと伝わる。このことから「侍石」と呼ばれるようになった。表面に足あとのような穴があり、北へ逃げる源義経一行がつけたという伝説も残る。
田子の木漁港へと続く遊歩道「田子の木歩道」の途中にあり、歩道の沿道にはアカマツやナラの木、時季によりニッコウキスゲ、ハマユリなどが見られる。冬は落葉し、海がよく見えるなど、1年中散策を楽しむことができる。
侍石是一塊巨大花崗岩石哦~從這可以看到太平洋哦