龍恋の鐘

江の島の高台にある恋人の丘に、「天女と五頭龍」の伝説にちなんでつくられた鐘。眺望も抜群で晴れた日には伊豆大島まで望むことができる。

「天女と五頭龍」とは、悪行を重ねていた五つの頭を持つ龍が、天から舞い降りた天女に恋心を抱き、善行を積むようになったという言い伝え。天女と五頭龍は夫婦となり、平和な暮らしが取り戻されたとされる。五頭龍は山に姿を変え、それが現在の藤沢市龍口山といわれており、天女は江島明神として奉られ、江の島を見守り続けている。この伝説は『江島縁起』の絵巻物に記されており、江島神社の宝物として大切に保管されている。

龍恋の鐘の下のフェンスには、ぎっしりと敷き詰められた南京錠が。2人の名前を書いた南京錠をつけると、永遠の愛が叶うと言われており、その願いを込めて、多くのカップルが南京錠をつけに訪れている。