祇園にしかわ

八坂神社へと続く下河原通りの路地裏にひっそりと佇む京懐石の名店。京都の名店で研鑽を積んだあと33歳で独立し、その1年後には星を獲得した西川正芳氏が腕を振るう。季節そのものを映し出す西川氏の料理は、華美だけではなく質実を織り交ぜた美味ぞろい。伝統的な和食を重んじつつ、洋の素材や手法を巧みに取り入れて、西川氏ならではの創新的な料理を生み出している。

夜の料理は、「おまかせ通常コース」と、同じ内容で少量の「おまかせライトコース」のみ。お昼には西川氏の世界観を気軽に体感できる「お昼の懐石」も用意する。

春夏秋冬と日本古来の節句を意識して手数を重ね、季節や味わい、温度のバランスを吟味し、器の構成や店のしつらえまでを表現し、軽妙に振舞う姿は"西川劇場"とも称されている。日本の粋を感じる趣ある数寄屋造りの店内で、ゆったりと非日常の時間を楽しもう。