天祖神社

金鱗湖の南東の湖畔に佇む小さな神社。第十二代景行天皇が豊後国速見郡に住む速津媛に命じて皇祖神霊を祀ったことがはじまりとされる。湖面を背にして建つ社殿には、中央に天祖神、向かって右に八坂神社、左に金比羅神社が祀られている。

金鱗湖の湖上には石造りの鳥居が立ち、朝霧に包まれる風景は神秘的。御神木であり天然記念物に指定されている大杉や、石垣の間からこんこんと湧き出る清水、趣ある手水舎なども見どころだ。

天祖神社と金鱗湖には竜神伝説が残る。かつて行き場をなくした竜が天祖神に安住の地を与えて欲しいと願い、その代わりに清水を湧き出させ長くこの地を守ると訴えたことから、天祖神が竜のために今の金鱗湖を残したというもの。今も湖の湖底と天祖神社の境内からは清水が湧き出ているため、パワースポットとしても知られている。