鶯宿温泉（おうしゅくおんせん）

開湯は今から450年前。一羽の鶯が岩間から湧出する湯に浸かり、傷ついた足を癒していたことが由来となってこう命名された。盛岡市の中心から車で約30分、鶯宿川をさかのぼった山里に温泉街が形成されており、リゾートホテルから民宿、さらには湯治が行える旅館まで目的に応じてセレクトできる滞在先が充実する。

温泉は湯量豊富で毎分三千数百リットル以上の湯が沸き、源泉の温度は57～62℃とやや高め。泉質は肌になじむ硫黄泉で、生活習慣病や皮膚病の治療に適応するほか、病後回復期の健康増進にも効果があり。皮膚への浸透が早いため、長湯はひかえて、短時間で繰り返して温まるのが正しい入浴法だ。

日帰り湯を楽しむなら、町営の共同浴場がおすすめ。また温泉街にある憩いのスポット「うぐいす湯の里公園」では無料で足湯の利用もできる。