下呂温泉神社

温泉の豊かな恵みに感謝し、ますますの発展を祈願するべく建立された下呂温泉神社。山形県・出羽三山の奥宮とされ、温泉の湧き出る岩を御神体として祀る湯殿山神社本宮から分霊された神社の中で、箱根を越えたのはこちらが初めてとなる。

コンクリート製の鳥居の先にあるのは拝殿と手水舎、口から温泉のお湯を出す竜神の像だけと至ってシンプルな神社。温泉宿や飲食店などが建ち並ぶ下呂温泉街の中心部、白鷺橋の角に建つ「下呂温泉旅館会館」の1階に鎮座しており、温泉街めぐりの途中でふらりと立ち寄りやすい。

毎年10月8日には温泉の恵みに感謝する例祭を開催。観光関係者らが古式にのっとった衣装を身に着け「お旅行列」として下呂駅から神社までを練り歩く。神事の後には獅子舞や餅投げ、ふるまい酒も行われ、温泉街が普段以上に賑わいを見せる秋の風物詩だ。