然別湖

大雪山国立公園唯一の自然湖で、標高約810mに位置する北海道で最も高い場所にあることから「天空の湖」と呼ばれる湖。約3万年前の噴火で川がせき止められてできた堰止湖で、周囲は天望山、白雲山などの小火山に囲まれている。トドマツやエゾマツ、ダケカンバなどの原生林が手つかずのまま残る、雄大な自然が魅力だ。

周辺には、氷河期から生息している生きた化石・ナキウサギをはじめ、オジロワシ、アオサギといった貴重な野生生物が生息。湖の北側には弁天島が浮かび、 湖東にある天望山は、湖面に映る影と相まって唇に見えることから「くちびる山」として親しまれ、湖のシンボルになっている。

シーカヤック、カヌー、エアトリップ（ジップライン）などのアクティビティも充実。湖面が凍結する冬には、氷と雪でできた幻想的な村・しかりべつ湖コタンが現れるほか、氷に穴を開けて楽しむ、氷上イワナ釣りも人気だ。