銀婚湯

古くはアイヌの人々が狩猟の際や療養に使い、現在も道南の秘湯として人気を集める上の湯温泉の旅館。宿の名前は主人が湯元を掘り当てたのが大正天皇の銀婚（結婚25年）の日だったことから付けられ、夫婦円満の湯として自分たちの銀婚を祝いに訪れる客も多い。

山間部の自然に囲まれ、約1万坪もの広大な敷地を有する宿には5本の自家源泉があり、名湯と評判の温泉を露天風呂や大浴場で楽しめる。1周約1時間の散策路が整備された敷地内には巨石や大木をくり抜いた露天風呂や足湯など個性豊かな隠し湯が点在し、吊り橋のある川や庭園が見せる変化に富んだ景観を満喫しながら湯巡りするのもおすすめ。

和の温もりを感じられ、心を落ち着けて滞在できる客室は緑の木々や紅葉、雪景色といった窓から見える四季折々の眺めが美しい。旬の素材にこだわり、一品一品ていねいに調理した夕食膳も人気の理由のひとつ。