
和食のベースとなる「うまみ成分」が凝縮された「出汁」とは
ユネスコ無形文化遺産に登録されるほど、世界で注目されている「和食」。 そんな和食の基本となるのは「出汁」だ。 日本の食文化や和食を理解する上で、知っておきたい「出汁」が持つ役割と種類、出汁を使った代表的な和食を紹介していこう。
出汁とは、食材を煮込んで「うま味成分」を抽出したスープのこと。
和食に使われる和風出汁は、昆布やカツオなどの風味とうま味を抽出する。
出汁は一般的なスープのように、そのまま味わうのではなく、料理の味を引きたてるために使われる。
「うま味」とは、甘味・酸味・苦味・塩味と並ぶ「基本味」の一種だ。
出汁の材料は様々で、昆布・カツオ・干しシイタケ・あご・煮干しなど、料理に応じて使い分ける。
和食でよく使われる出汁は、昆布出汁・鰹出汁・合わせ出し・椎茸出汁の4種類。
合わせ出汁とは、複数の食材からうま味成分を抽出して作る出汁のことだ。
食材を煮込みうま味成分を抽出したスープが出汁
複数の食材で作られる出汁は「合わせ出汁」と呼ばれる
おでんを始め、出汁自体の味を感じられる日本料理も多い