釜めし 玉や

1000年以上前に織られた曼陀羅や色彩豊かな浄土庭園で知られる奈良県葛城市の當麻寺。その門前にある「玉や」は、1853年築の江戸時代の旅籠の建物を利用した食事処。

評判の釜めしはヤマトポークをはじめとする肉や野菜、米農家から直接仕入れる「ひのひかり」など奈良県産の食材を使用し、注文を受けてから客席で一釜ずつ炊き上げる。そのまま食べても美味しいが、おすすめは「せんどめし」と呼ばれる店オリジナルの食べ方。一杯目はそのまま、二杯目は玉子かけご飯で、三杯目は特製の出汁をかけてお茶漬け風と一品で三つの味わい方を楽しめる。

落ち着いた雰囲気の店内はテーブル席、中庭に臨むカウンター席を用意。ランチタイムのみの営業だが、売り切れ次第閉店してしまうため来訪するなら予約が確実だ。釜めしは炊き上がるまでに30分ほどかかるため、先に注文を済ませてから當麻寺など近隣を散策する人も多い。