森鴎外記念館

近代文学を代表する明治の文豪・森鴎外が生まれ育った島根県の津和野に立つ文学館。北側には国指定史跡の森鴎外旧宅が隣接し、鴎外旧宅も展示物の一部として取り込んでいて、記念館の吹き抜けのロビーからも、中庭越しに旧宅を見渡すことができる。

館内では、『舞姫』や『高瀬舟』をはじめ、数多くの作品を著した森鷗外ゆかりの品々や、直筆原稿といった貴重な資料を展示。映像や写真パネルなどを通して、作家としての活動だけでなく、軍医としても生きた鷗外の、10歳の上京から60歳で生涯を閉じるまでを豊富な資料で紹介するほか、多感な時期を過ごした津和野時代を振り返る構成になっている。

7月9日の命日や、1月19日の誕生日前後には、記念事業として多彩なイベントを開催。鴎外文学への親しみと理解をより一層深めることができる。

周辺には白壁の町並みや堀割を泳ぐ鯉など、津和野らしい風景が広がり、城下町散策も楽しめる。