兼六園
加賀前田家歴代藩主によって約180年の長い年月をかけて造られた、日本三名園のひとつに数えられる回遊式庭園。回遊式とは、御殿の座敷や書院から座って見る座観式の庭園とは異なり、土地全体を巡りながら眺める庭のこと。約3万4600坪の広大な敷地内に池や曲水、築山などが点在し、各所に立ち寄りながら全体を楽しめる構造になっている。
兼六園は桜や雪景色が一番きれいだと言う人が多いですが、私はむしろ夏の新緑がとても好きです。園内いっぱいに広がる緑の木々が池の水面に映り、せせらぎの音と合わさって、暑い夏に涼しさを感じさせてくれます。園内の遊歩道をゆっくり歩くと、そよ風が梢を抜け、時々足を止めて定番の徽軫灯籠や霞ヶ池を眺めれば、どの角度もまるで一枚の風景画のようです。
夏はたしかに暑いですが、兼六園の静かな雰囲気をいちばん感じられる季節でもあります。茶屋で腰を下ろして、かき氷や和スイーツで涼を取り、その後またのんびり散策を続ける。金沢ならではのゆったりした時間を楽しめます。金沢を旅する機会があれば、桜の季節だけでなく、夏の兼六園もぜひじっくり味わってみてください。



















