Ⓒ浅草寺
浅草寺の歴史・文化を120%満喫できる!浅草寺完全観光ガイド
日本を代表する観光スポットと言っても過言ではない「浅草寺」。
せっかく「浅草寺」を訪れるなら、その魅力を満喫したいと思うはずだ。
この記事では「浅草寺」を初めて訪れる方に向けて、浅草寺の見どころや仲見世通りで訪れるべきお店はもちろん、参拝の仕方やおみくじの買い方など、浅草寺を120%楽しむために必要な情報をできるだけ詳しく紹介していこう。
目次
年間3000万人以上が訪れる!日本を代表する観光スポット「浅草寺」
国内外から毎年3000万人以上の参拝者が訪れる、日本を代表するお寺。
628年に建立された都内最古のお寺であり、戦国時代の有名な武将「徳川 家康(とくがわいえやす)」も、天下分け目の決戦「関ヶ原の戦い」の勝利を祈願するために訪れた、由緒正しきお寺だ。
浅草の象徴とも言える「雷門」をはじめ、浅草寺の境内には重要文化財に指定されている「浅草寺伝法院」など、日本の歴史を感じられる建造物が多い。
本堂へと向かう参道である「仲見世通り」では、和菓子やお茶を買ったり、日本の文化が詰まったお土産を選べたりと、様々な楽しみ方ができる。
日本の歴史と文化を感じられる「浅草寺」は、日本人にとっても外国人にとっても、一度は行ってみたい観光スポットだ。
浅草寺へのアクセスは?
「浅草寺」を最大限楽しむなら、玄関である「雷門」を通って、参道である「仲見世通り」を歩き、本堂へと向かうルートがお勧め。
周辺には駅が多く、アクセスしやすい立地にあるが、「雷門」から近い駅で降りよう。
「雷門」に最も近い駅と出口は、この4つ。
- 東京メトロ銀座線 浅草駅 出口1
- つくばエクスプレス 浅草駅 A1出口
- 東武スカイツリーライン 浅草駅 出口1
- 都営地下鉄浅草線 浅草駅 A3出口
絶対に訪れておきたい浅草寺の見どころ5選
日本を代表する観光スポット「浅草寺」を訪れるなら、絶対に見逃せないスポットをご紹介。
定番のスポットはもちろん、一風変わった楽しみ方も紹介するので、浅草寺に行く前に予習してほしい。
1. 雷門
「浅草寺」の玄関であり、浅草の象徴ともいえる「雷門」。
「雷門」に吊るされた幅3.3m・高さ3.9mもある大提灯は、人気の撮影スポットとなっている。
ただ、「雷門」の見どころはそれだけではない。
大提灯の底に施された龍の彫刻や門の左右にある雷神と風神の像、門の裏側にある金龍像と天龍像も見逃さないように。
2. 宝蔵門
浅草寺の本堂前にある、大きな2階建ての門。
「雷門」のように大きな提灯が吊り下げられており、その提灯には「小舟町」と書かれている。
「宝蔵門」の左右には2体の仁王像があり、門の左側の口を開けて怒った表情の「 阿形(あぎょう)」、右側の口を閉じて怒った表情の「吽形(うんぎょう)」は、どちらも見逃せない。
宝蔵門の裏側には、仁王が履くための巨大なわらじが、魔除けのために奉納されている。
3. 五重塔
浅草寺に限らず、様々なお寺の境内に建設される仏教建築「五重塔」。
その中でも浅草寺の「五重塔」は最も有名だ。
浅草寺にある五重塔の高さは約53mで、ビルの15階から20階立てに相当する高さ。
塔の最上階は「聖仏舎利」となっており、お釈迦様の遺骨が納められている。
4. 浅草寺 本堂
ご本尊の「聖観世音菩薩」を奉安することから、観音堂とも呼ばれる「浅草寺」の本堂。
「雷門」よりも大きい、高さ4.5mの大提灯が吊るされている。
本堂の天井中央に描かれた「龍之図」と、左右にある「天人之図」は圧巻。
撮影禁止となっており、なかなか見られない貴重な絵なので、実際に本堂に訪れて天井を見上げて欲しい。
本堂のご利益は「所願成就」。
特定の願いごとではなく、あらゆる願いを叶えてくれる懐の深いお寺だ。
5. ライトアップされた浅草寺
あまり知られていないが、「浅草寺」は日没から23時ごろまで、毎日ライトアップされている。
朱が映えるようにライトアップされた、雷門・宝蔵門・五重塔・本堂は昼間とは違った趣を感じる。
お店が閉まりシャッター通りになった、仲見世通りもライトアップされ、お店のシャッターに描かれた「浅草絵巻」を楽しめる。
浅草創生の歴史を語り、四季折々の伝統行事を繰り広げる「浅草絵巻」は、お店が閉まった後でしか見られないため、ぜひライトアップと一緒に楽しんでほしい。
昼間と比べると夜は参拝客が少ないため、浅草寺を落ち着いて散策できるのも嬉しいポイントだ。
お手頃価格でお腹いっぱい!仲見世通りで買い物が楽しめるお店4選
「雷門」から「宝蔵門」へと繋がる参道「仲見世通り」には、90店舗近くの飲食店や土産屋などの老舗が軒を連ねている。
お団子や人形焼、揚げまんじゅうなど、日本で昔から食べられてきた和菓子や抹茶などを、お手頃価格で買い物できる。中には江戸時代の団子の味を再現したお店も。
ただ、「仲見世通り」では歩きながら食べることは、マナー違反となるため注意が必要だ。
買ったらその場で食べるか、お店の近くにあるイートインスペースで食べること。
「仲見世通り」で訪れるべき、4つのお店を厳選して紹介しよう。
1. 浅草九重
「浅草寺」から数えて3件目の場所にある「浅草九重」は、テレビや雑誌にもよく取り上げられる有名店。
外はサクサク中はもちもちの「あげまんじゅう」を1つから購入でき、その場で食べられる。
11種類の「あげまんじゅう」の中から、その日の気分に合わせたメニューを選べるのも嬉しい。
こしあんの「あげまんじゅう」だけでなく、珍しいもんじゃ味の「あげまんじゅう」もあり、色々と食べ比べてみると面白いはずだ。
2. 浅草きびだんご あづま
江戸時代の仲見世通りに実在した「きびだんご」を再現し、実演販売している。
ほんのり暖かく、柔らかくモチモチした「きびだんご」は絶品。
お店のそばにあるイートインスペースで、夏は冷やし抹茶と一緒に。冬は甘酒と一緒に「きびだんご」を楽しもう。
3. 浅草ちょうちんもなか
浅草のシンボルとして知られる雷門のちょうちんをイメージしたルックスは、下町情緒を感じるどこか懐かしいたたずまい。
もなかの生地は国産もち米を使用し丁寧に焼き上げることで、パリパリサクサクの軽やかな食感に。
4. 木村家本店
江戸は慶応4年(1868)創業と、浅草に数ある人形焼店の中でも最も長い歴史を誇る老舗の「木村家本店」。
雷門をくぐり仲見世通りを進んで一番奥、浅草寺の宝蔵門手前の店は常に多くの観光客で賑わう。
小麦粉と卵を使った生地の中にこしあんを詰めた自慢の人形焼は初代店主の考案したレシピを継承し、何個でも食べられそうな控えめな甘さと素朴な味わいが特徴。
浅草寺を120%楽しむために知っておくべき3つのポイント
ここまで紹介してきた見どころとお店に訪れるだけでなく、これから紹介するポイントを押さえることで、「浅草寺」を120%楽しめるようになるはずだ。
1. 浅草寺を着物で散策
都内最古のお寺「浅草寺」を着物で散策すれば、まるでタイムスリップしたような感覚になるはずだ。
浅草寺の近くには、着物をレンタル・着付けしてくれるお店も多く、事前に予約しておけば手ぶらで行っても着物で散策できる。
日本の伝統文化を”体感”するためにも、着物姿で浅草寺を散策してみよう。
2. 凶が出やすい?運勢を占う「おみくじ」
運勢を占うと共に、神仏からのメッセージを受け取れる「おみくじ」。
「浅草寺」にも「おみくじ」はあり、下記の方法で購入できる
- 集金箱に100円を入れる
- 銀色の「おみくじ箱」を振って、1本の棒を取り出す
- その棒に書かれた数字を確認する
- 確認した数字が書かれた引き出しを開ける
- 引き出しの中に置かれた、1番上の「おみくじ」を1枚だけ取る
「浅草寺」のおみくじは最も悪い運勢の「凶」が出やすいと話題になっており、真偽を確かめるためや自身の運勢を占うために「浅草寺」へ訪れる人も多い。
叶えたいことや悩みごとがあれば、「おみくじ」にチャレンジしてみよう。
その願望を叶えたり、悩みを解消するためのメッセージが受け取れるかもしれない。
3. きちんと作法に則って参拝する
お寺や神社での参拝には、それぞれ決まった作法(ルール)がある。
作法を守って参拝することで、仏様のご利益をきちんと受け取れるだけでなく、「浅草寺」を出るころには、きっと清々しい気持ちになっているはずだ。
浅草寺で参拝する流れと作法
お寺と神社では参拝の作法が異なり、お寺によっても作法は異なる。
浅草寺を参拝する際は、下記の流れと作法で参拝しよう。
- 雷門の前で合掌一礼し、門をくぐります
- 仲見世通りを進み、お水舎で手と口を清める
- 常香炉で煙を浴びて心身を清める。お香を供えてもよい
- 本堂に礼拝する
お水舎での作法
お寺や神社で参拝する前に、手を洗うことで身を清めよう。
清める手順は、下記の通りだ。
- 右手で柄杓を持って、左手を洗う
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める
- 再び右手に柄杓を持ち替えて、左手に水を注ぎ、口に入れてすすぐ(柄杓に口をつけないように気を付けること)
- 柄杓を立てて、柄に水を流して清め、元に戻す
礼拝の作法
「浅草寺」の本堂で礼拝する時の作法は、下記の通り。
神社とは違って拍手はしないため、気をつけよう。
- お賽銭を入れる
- 合掌して一礼
- 軽く一礼
徒歩圏内だから気軽に行ける!浅草寺周辺の厳選観光スポット5選
浅草寺から徒歩圏内には、「浅草寺」の創立に貢献した人物を祀る神社や東京のランドマーク「東京スカイツリー」など魅力ある観光スポットが多く、浅草寺周辺だけで1日中楽しめる。
浅草寺を楽しんだら、ぜひこれから紹介する5つの観光スポットにも訪れてほしい。
1. 浅草花やしき
東京の浅草にある、日本で最も歴史の古い遊園地。古くから運行されているレトロなアトラクションも沢山ある。日本最古の「ローラーコースター」や、地上60mから急降下する「スペースショット」などスリル満点のアトラクションの他にも、「ちびっ子観覧車」や、名物「パンダカー」など小さな子どもでも楽しめるものも豊富にある。
2. 東京スカイツリー
東京スカイツリータウンには、634メートルの高さを誇り電波塔兼観光施設である「東京スカイツリー」が中心にあり、タワーの中には、350メートルと450メートルの高さに、天望デッキと天望回廊の2つの展望台がある。タワーの足元には、ショッピングや食事が楽しめる「東京ソラマチ(R)」やオフィスビル「東京スカイツリーイーストタワー」、「コニカミノルタプラネタリウム“天空”in東京スカイツリータウン(R)」、「すみだ水族館」があり、国内外の観光客をはじめ、週末には地元の人たちでもにぎわう人気のレジャースポットだ。
3. 大黒家天麩羅
1887年創業、浅草名物として親しまれている天丼のお店。ごま油だけを使って、きつね色に揚げた天ぷらが特徴。創業以来変わらず守られてきた甘辛く濃厚な独特のタレが自慢。
天丼は具によってさまざまな種類があり、ご飯の上に大きなえびの天ぷらが4本のった「海老天丼」が人気。
4. 浅草神社
雷門でよく知られている「浅草寺」の本堂隣にある神社。浅草寺建立に貢献した3人の郷土神が祀られているため「三社様」とも呼ばれている。正確な年代は不明だが、平安末期から鎌倉初期以降に浅草神社の起源である「三社権現社」が創建されたとされている。
社殿は徳川家光により1649年に建立されたもの。度重なる火災や戦争、震災などの被害を免れた当時の面影を残しており、1951年には国の重要文化財に指定されている。
5. かっぱ橋道具街
「かっぱ橋道具街」は東京の浅草と上野の中間にある南北約800mの商店街。
ここは“食”に関連のあるお店が約170店舗集まった珍しい商店街で、調理道具や食器はもちろん、飲食店の看板なども販売されている。
浅草寺に関するよくある質問
Q
浅草寺の参拝可能時間は?
24時間参拝可能。本堂は開堂午前6時(10月〜3月は午前6時30分)から閉堂午後5時まで。
Q
浅草寺を参拝するお勧めのルートは?
浅草寺の玄関である「雷門」から境内へ入り、「仲見世通り」を歩いて「宝蔵門」、「五重塔」、「本堂」と参拝するルートがお勧めです。
Q
「浅草寺」と「浅草神社」の違いは?
「浅草神社」は「浅草寺」のすぐそばにあるものの、全く別物。ただ、「浅草寺」の創立に関わった漁師の兄弟を祀っているため、関係がない訳ではありません。
まとめ
「浅草寺」の見どころ・仲見世通りの魅力から、浅草寺を満喫するために知っておくべきポイント、浅草寺周辺の観光スポットまで、浅草寺を遊び尽くすために必要な情報を全て紹介してきた。
浅草寺に初めて訪れる方は、ぜひこの記事を見ながら参拝してほしい。