日本古来の伝統文化と秘湯を楽しもう!秋田の定番観光スポット25選
日本情緒溢れる風景が多く残る秋田。
日本古来の伝統文化や風習が感じられる観光スポットと日本有数の秘湯は、秋田を観光するなら、ぜひ訪れてほしい。
この記事では秋田の魅力を最大限感じられる観光スポットやショッピングスポット、イベントをご紹介。
目次
秋田ってどんなところ?
本州北部の山地にあり、日本海に面している秋田県。
豊かな自然環境に恵まれ、観光地も多く、様々な郷土芸能や祭などの行事もある、魅力あふれる地域だ。
国指定重要無形民俗文化財は日本で最も多く、なまはげや花輪ばやし、土崎神明社祭の曳山行事など、日本の伝統を感じられる観光地を訪れたり、祭へ参加すれば日本の伝統を感じられる。
また、日本情緒溢れる風景と様々な泉質を楽しめる「乳頭温泉」をはじめ、秋田には温泉が数多くあり、温泉を目的に訪れる観光客も多い。
秋田のおすすめの観光シーズンは?
美しい自然の風景は一年通して楽しめるが、温泉を楽しみたい方は冬がお勧めだ。
雪が積もる日本情緒溢れる風景を眺めながら温泉に浸かれば、まさに極楽。
自然と温泉に癒される旅に、真冬の秋田へ出かけてみてはいかがだろうか。
秋田の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 厚手のジャケットやコート
- 夏(6月 - 8月):Tシャツ、長袖のシャツ
- 秋(9月 - 11月): セーターやカーディガン
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
秋田への移動方法は?
秋田には秋田空港、大館能代空港と2つの空港があるため、同じく空港がある東京・大坂・名古屋といった大都市からは飛行機で約1時間と、アクセスは良好。
また、秋田には新幹線も通っており、東京から新幹線で3時間半から4時間程度で移動できる。
秋田観光の主要交通手段
秋田県内の主な交通手段は、バスと鉄道。
観光スポットを巡る場合は、電車とバスを活用し、どちらも通っていない観光地はタクシーを利用しよう。
現地には観光タクシーや相乗りタクシーもあり、観光客向けのタクシーが充実しているのは嬉しいポイントだ。
伝統文化を楽しみ、温泉で癒される。秋田の定番観光スポット21選
日本古来の伝統文化が色濃く残る地域、秋田。
伝統文化が楽しめる観光スポットを厳選してご紹介。
日本有数の秘湯もあるため、観光に疲れたら温泉に浸かって癒されよう。
1. 角館の武家屋敷
秋田県仙北市角館町には、江戸時代初期(1620年頃)芦名(あしな)氏によってつくられ、その後は佐竹北家の城下町として栄えた古くからの街並みが今もなお残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。
そのエリアに、かつて武家が所有した邸宅が多く立ち並ぶ「武家屋敷通り」がある。
2. 秋田県立美術館
秋田駅の近く、芸術や文化交流の拠点として再開発された「エリアなかいち」に平成25(2013)年にオープンした美術館。現代的な建物は建築家、安藤忠雄の設計で、繰り返される三角形のモチーフと無機的なコンクリートの内装が、非日常的な美術空間を創り出している。
3. 男鹿水族館GAO
男鹿半島の西海岸沿いにある水族館。男鹿の海に住む魚たちや海の人気者が出迎えてくれる。
入ってすぐの「男鹿の海大水槽」は、約40種2000匹の魚が泳ぐ男鹿の海を再現した大水槽。トンネル状で魚たちを下から眺められ、まるで自分が海の底を歩いているかのような気分になる。
4. 寒風山回転展望台
男鹿半島の付け根に位置する寒風山は、標高355mの山。頂上には寒風山回転展望台があり、標高は低いが視界をさえぎるものが一切なく、まさに絶景を楽しめるスポット。
5. 千秋公園
秋田藩佐竹氏の久保田城跡を整備した、面積16.29ヘクタールになる広い城址公園。土塁と堀で囲まれた城の特徴を活かした日本式庭園で、修復された御物頭御番所や、復元された城の御隅櫓、表門などが藩政時代の雰囲気を今に伝えている。
6. 乳頭温泉郷
7. 玉川温泉
pH1.2という日本一の強酸性の温泉をもつ玉川温泉は「療養、癒しの湯」として知られている。「大噴」と呼ばれる湧出口からは温度98度、毎分9000リットルの湯が湧き、スケールの大きさでもほかの温泉を圧倒する。
8. 秋田市立赤れんが郷土館
1912年完成の旧秋田銀行本店を利用した資料館。赤れんがを主体に白のタイルや男鹿石も使用した外観はルネサンス様式を基調とし、力強さに美しさを兼ね備えている。外部の設計は技師の山口直昭によるもので、国の重要文化財に指定されている。
9. 秋田犬の里
JR大館駅近くに2019年にオープンした観光交流施設。建物は、日本で最も有名な秋田犬「忠犬ハチ公」にちなんで、大正時代の渋谷駅駅舎をモデルにしている。内部には秋田犬の特徴や歴史について楽しく学べる秋田犬ミュージアムや秋田犬を見ることができる秋田犬展示室、秋田犬グッズがずらりと並んだショップなどがある。
10. 後生掛温泉
十和田八幡平国立公園内の山間にたたずむ一軒宿の温泉。あたりには湯煙が立ち込め、周囲には源泉の噴出口や泥火山など地獄谷のような風景が見られる。
泉質は単純硫黄泉の灰色のにごり湯。アトピー性皮膚炎、神経痛、胃腸病など諸病に効能があり、古くから「馬で来て足駄で帰る後生掛」とうたわれている。
11. 男鹿真山伝承館・なまはげ館
「男鹿のナマハゲ」は、国重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも登録された男鹿半島に伝わる伝統行事。大晦日の晩に「怠け者はいねえが!泣く子はいねえが!」と叫びながら家々を訪ね、悪行を戒めて歩く。そのふるまいと恐ろしい姿から鬼の化身のようだが、厄災を祓い、豊作、豊漁、吉事をもたらす来訪神である。
男鹿半島の典型的な曲家民家を利用した男鹿真山伝承館では、古いしきたりに即した迫力満点のなまはげを目前で体験することができる。
12. 田沢湖
日本で最も深い423.4mの水深を誇る湖。息を呑むほど美しいコバルトブルーの湖面を持つ湖は、日本百景にも選ばれる秋田県の景勝地だ。2022年には、田沢湖にのぼる月が日本百名月に認定され、更なる魅力がプラスした。夕方には茜色、日暮れには紫色と時間によって空の色と映す湖面は一件の価値あり。
13. 白神山地
秋田県北西部と青森県南西部にわたって広がる、約13haにも及ぶ広大な山岳地帯の総称。エリア内には、太古の昔より人為の影響をほとんど受けていない、世界最大級の原生的なブナ林が点在している。多種多様な生物が生息・自生し、貴重な生態系が保たれていることから、1993年に、世界自然遺産に登録された。
「暗門の滝」や「十二湖」、「高倉森歩道」など、入山手続き等の必要がなく、気軽に訪れられる名所もたくさんある。
14. 入道崎
秋田県の北西部に突き出た男鹿半島の最北端、北緯40度線上にある岬。ゆるやかな芝生の大地の先に、高さ30mの絶壁と雄大な日本海の景色が広がる。緑の大地と青い空、海のコントラストが美しい絶景ポイントで、登れる灯台や海底透視船など見どころも多い。
15. 小安峡大噴湯
秋田県の皆瀬川上流に位置する「小安峡(おやすきょう)」は、川の急流が長い年月をかけて両岸を深く削って形成されたV字型渓谷。その一番の名所が「小安峡大噴湯」だ。岩づたいに階段を約60m降りると遊歩道があり、その遊歩道のそこここで熱湯と蒸気が激しく噴出している。大地の息吹を感じさせるような迫力あるこの現象は、蒸気や熱水がたまっている地熱貯留層の亀裂が露出しているという、世界でも珍しい小安峡ならではの地形によって生み出されている。
16. 大湯環状列石
秋田県北東部に位置し、標高約180メートルの高台にある約4,000年前の縄文遺跡。北海道と青森県、秋田県、岩手県に点在する17の遺跡で構成された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつとして、2021年7月にユネスコ世界文化遺産に登録された。
約6,500個の石を組んだ最大径52メートルの「万座環状列石」と、約2,000個の石を組んだ最大径42メートルの「野中堂環状列石」と呼ばれる2つの環状列石(ストーンサークル)で形成されていて、それぞれの中心から北西に当たる部分に「日時計状組石」が配されている。この位置関係に注目。
17. 鳥海山 木のおもちゃ館
築60年以上の木造校舎をそのまま利用した多世代交流施設。木材を使ったおもちゃや大型遊具で遊べるほか、郷土資料館の収容品を展示するなど、伝統文化の継承と発信の役割を担っている。
館内は、7つのゾーンに分かれており、楽しみ方も多種多様。例えば、元は体育館だった「もりのあそびば」では、5,000個の木のどんぐりプールや26室のあそびこべやが用意され、「あそびのへや1」では、100種以上の木のおもちゃで遊ぶことができ、「てづくりこうぼう」では、木や竹を使ってオリジナルのおもちゃを作れる。
18. 秋田市大森山動物園-あきぎんオモリンの森-
「動物と語らう森」をテーマに、レッサーパンダ、ユキヒョウ、ホッキョクオオカミ、フタコブラクダ、トナカイなど92種541点が飼育・展示されている。
動物らの生き生きとした姿が間近に感じ、より魅力的に見えるよう、さまざまな展示アイデアが施されている。
19. 男鹿半島
秋田県北西部にある日本海に突き出た自然豊かな半島。2018年にユネスコ無形文化遺産に登録された「男鹿のナマハゲ」で全国的に有名。「男鹿のナマハゲ」とは、大晦日の夜に男鹿半島内80を越える地域で実施される伝統行事。2月中旬に行われる「なまはげ柴灯まつり」や、年間を通じてナマハゲ行事を体験できる「男鹿真山伝承館」、150余りのナマハゲ面を展示する「なまはげ館」など、男鹿のナマハゲに関する行事や施設が充実している。
20. 秋田犬会館
秋田大とは天然記念物に認定された大型の日本大の犬種で、大型で狩猟犬でありながら、毛がふさふさの可愛らしい外見で人気。「忠大ハチ公」でも知られる秋田大は、性質も賢く忠誠心があると言われている。
そんな秋田犬の保護や繁殖などを目的とする公益社団法人「秋田犬保存会」の本部が「秋田大会館」の1階にある。3階には「秋田犬博物室」があり、秋田犬の生態、歴史、伝記、そのほかの資料が保存、展示されている。
21. 秋田駒ヶ岳
標高1,637m、秋田県でナンバーワンの高さを誇り、男女岳や男岳などで構成される山脈。
別名を「花の山」とも呼ばれていて、毎年6月~8月にかけて咲く高山植物がハイカーたちの目を楽しませる。
緯度的&気候的な要因から、一般的に3,000m級の山でしか育たないといわれる品種も咲き、可憐&色とりどりの花々が出迎えてくれる。
豊かな自然に育まれた食材と地酒が手に入る!秋田の人気ショッピングスポット2選
秋田には独特の食文化があり、秋田ならではの料理も多い。また、秋田の地酒は全国的にも有名。
秋田の数あるショッピングスポットの中から、豊かな自然で育まれた食材や地酒を購入できるショッピングスポットを厳選してご紹介。
1. 道の駅 あきた港 ポートタワー・セリオン
道の駅 あきた港にある施設のひとつで、秋田港のシンボルとなっている総ガラス張りのタワー。全高143mあり、地上100mの無料展望台からは360度のパノラマが楽しめる。壮大な日本海、秋田市内、男鹿半島などを一望する景色は圧巻。夜景も綺麗で、デートスポットとしても人気だ。
1階の物産館「セリオンガーデン」では、地元産の新鮮な野菜や果物を販売。きりたんぽ、ハタハタ、いぶりがっこといった秋田名物や米どころ秋田が誇る地酒もそろう。オリジナルキャラクター「セリオン坊や」のグッズもおみやげにぜひ。
2. 山のはちみつ屋
日本有数のはちみつ生産地、秋田県にあるはちみつ専門店。蜂籠をイメージしたドーム型のログハウスに、地元田沢湖周辺で採れたトチやアカシヤのはちみつをはじめ、レモン、コーヒーひまわりといった国内外のさまざまなはちみつが並ぶ。すべての商品は試食可能なので、好みの味を見つけよう。
夏でも冬でも楽しめる!秋田の定番イベント2選
秋田には100年以上続く伝統行事・イベントが、夏と冬にそれぞれ開催している。
雪国ならではの体験ができる「横手かまくら」はもちろん、国内外から70万人もの観客が集まる壮大なスケールの花火大会「大曲の花火」も見逃せない。
冬か夏に秋田を観光するなら、今回ご紹介するイベントにも必ず参加してほしい。
1. 横手かまくら
雪で作った家の中に祭壇を設け、水神を祀る「かまくら」は秋田や新潟といった地域に伝わる小正月の伝統行事。国内有数の豪雪地帯として有名な横手で毎年2月15・16日に開催される「かまくら祭り」は、「みちのく5大雪まつり」のひとつに数えられ、約450年の歴史を誇る伝統の祭りだ。
2. 大曲の花火
100年以上の歴史を誇り「日本三大花火大会」のひとつとして知られる「大曲の花火」。大曲にある諏訪神社の祭典の余興として明治43年(1910)に開催された花火大会が発祥の、秋田の夏の風物詩だ。
正式な名称は全国花火競技大会「大曲の花火」で、全国から選び抜かれた花火師たちが集い、渾身の作品で日本一を競う。競技の合間に「大会提供花火」として打ち上げられるワイドスターマインは1年の期間をかけて製作された大作で、一列に並んだスターマインが音楽に合わせて一斉に打ち上げられる壮大なスケールのプログラム。特に「大会提供花火」は圧巻で、これを目当てに訪れる観客も多い。
まとめ
広大な自然の風景、日本有数の秘湯、日本古来の伝統文化やグルメと、色んな楽しみ方ができる秋田。
どこから観光するか迷うかもしれないが、まずは今回ご紹介した観光スポットをメインに観光プランを立ててみてほしい。
そうすれば秋田の魅力である日本有数の秘湯と、日本古来の伝統文化を楽しめるはずだ。
秋田を思う存分楽しんだら、もう少し足を伸ばし、本州の最北に位置する青森県を訪れてみてはいかがだろうか。
青森県も秋田と同じく、日本古来の伝統文化を感じられる観光スポットや祭が多い。
同じ日本でも地域によって、異なる伝統と文化を一度に感じられる贅沢な旅行になるはずだ。