心と体が癒える「寛ぎの時間」を。岩手の定番観光スポット19選
山・海・川に恵まれ、美しい自然景観が楽しめる岩手。
天然記念物の厳美渓や特別史跡・名勝の毛越寺など、魅力的なスポットが目白押しだ。
美しい自然だけでなく、東北最大級の温泉エリアや歴史・文化を物語る史跡も多い。
岩手を訪れることで、美しい自然の風景と古き良き日本を楽しめるはずだ。
目次
岩手ってどんなところ?
日本の東北地方に位置する岩手県。
岩手山を中心に広大な山々が広がり、青森・岩手・宮城と続く、三陸海岸が特徴だ。
美しい自然に恵まれた岩手では、歴史と文化を物語る史跡も点在。
豊かな自然景観と共に歴史も楽しめる。
また、温泉郷も多く、旅の疲れを癒してくれるのも魅力のひとつだ。
岩手のおすすめの観光シーズンは?
山・川・海と自然豊かな岩手は、夏がベストシーズン。
豊かな自然が織りなす、美しい緑と青空のコントラストをぜひ楽しんでほしい。
岩手の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
岩手への移動方法は?
岩手観光の主要交通手段
岩手県は交通機関が充実しており、電車やバスを使えばストレスなく、観光地を移動できるはずだ。
また、有名な観光スポットへは送迎バスが随時運行しているので、合わせて利用してほしい。
豊かな歴史と自然景観を満喫しよう!岩手の定番観光スポット19選
岩手観光なら、天然記念物にも指定されている景勝地と日本の歴史を感じられる観光スポットは外せない。
また、岩手には温泉地があるため、観光で疲れた身体を温泉で癒せる。
岩手を訪れる際は、ぜひ今回ご紹介する岩手の魅力が詰まった、定番観光スポットへ足を運んでみてほしい。
1. 中尊寺
嘉祥3年(西暦850年)に開かれた寺で、世界遺産にも登録されている。
この寺には、かつて東北地方で続いた戦乱によって亡くなった人々の霊を敵味方なく慰め、平和な社会になるように、という強い願いが込められている。
2. 厳美渓
国の名勝および天然記念物に指定されている景勝地。
栗駒山に水源を発する磐井川が巨岩を侵食し、約2kmに渡って奇岩怪石が連なる。
表情豊かな岩肌とエメラルドグリーンの美しい水流が生み出すダイナミックな景観は、訪れる人びとを魅了する素晴らしさ。
3. 小岩井農場
岩手山の麓、雫石町と滝沢市にまたがる広大な敷地を有する農場で、酪農や山林事業、食品、観光などさまざまな事業を手掛けている。
3,000ヘクタールの場内に約2,200頭の牛を飼育、風味豊かで質のよい生乳を作り、バターやチーズやヨーグルトなど多くの自社ブランドの製品を製造・販売している。
4. 花巻12湯
岩手県花巻市の西部にある静かな山間を流れる台川と豊沢川沿いを中心に温泉が点在する花巻温泉郷。
花巻温泉、台温泉、大沢温泉など12の温泉があることから「花巻12湯」と呼ばれている。どの温泉も歴史は古く、それぞれの湯元300~400年前に発見されたとされる。
5. 毛越寺
「特別史跡」と「特別名勝」、国から二重に指定されている毛越寺には、平安時代の仏教建築物の礎石などの遺構が数多く残っており、当時は堂塔40、僧坊は500を数え、中尊寺を超えるほどの規模であったといわれている。
浄土庭園もほぼ完全な状態で保存されており、およそ800年前の世界を感じることができる貴重な場所。
6. 岩手銀行赤レンガ館
明治44(1911)年、盛岡銀行本店として、辰野金吾・葛西萬司建築事務所の設計で建てられた。
辰野金吾が設計した建築としては東北地方に残る唯一の作品で、東京駅を設計したことでも有名。
赤レンガに白い花崗岩で帯を入れ、屋根にドームを乗せた辰野らしい外観。ルネッサンス様式の建物で国の重要文化財になっている。
7. 猊鼻渓
岩手県の南北を流れる北上川の支流・砂鉄川沿いにそびえたつ渓谷。浸食によってできたもので、高さ50mから100mにも及ぶ断崖が、約2kmに渡り続いている。奇岩、洞窟、滝などが点在する幻想的な風景は、日本百景のひとつに数えられ、国の史蹟名勝天然記念物にも指定されている。
8. 浄土ヶ浜
「浄土ヶ浜」は三陸海岸に面した岩浜の入江で、日本を代表する景勝地。1680年頃、その白い岩浜と美しく澄んだ海面、浮世離れした複雑な地形を見た霊鏡和尚が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことからその名がついたと言われる。
9. 十和田八幡平国立公園
青森県、岩手県、秋田県の3県の山岳地帯にまたがって広がる雄大な国立公園。
有名な景勝地・奥入瀬渓流や十和田湖、八甲田山などから成る十和田・八甲田エリアと、岩手山や秋田駒ヶ岳などが含まれる八幡平エリアと、大きく2つのエリアから構成されている。
10. 盛岡八幡宮
延宝8年(1680)に陸奥盛岡藩第3代藩主・南部重信によって建立されたと伝わる。県内随一の大社で、境内に12もの社があるパワースポット。農業や商工業、学問、衣食住など、生活に密接する神様が祀られている。
11. 宮沢賢治童話村
宮沢賢治の童話がモチーフの体験型施設。「銀河ステーション」、「天空の広場」、「賢治の教室」、「妖精の小径」、「ふくろうの小径」、「山野草園」、「賢治の学校」があり、ファンタジックな趣向を凝らした作りになっている。
12. 北上市立公園展勝地
岩手県の中央部を北から南へと流れる北上川沿いに位置する公園。桜の名所として知られ、約29,300㎡の敷地内に約1万本もの桜が植えられている。園内にある珊瑚橋のたもとから約2kmにわたって続く桜並木が有名で、「桜名所百選」にも選ばれている。
13. 岩山パークランド
盛岡市街地から車で約15分の、小高い丘陵地に昔ながらの遊園地。10種類以上のアトラクションで、年齢に合わせてさまざまなアトラクションを楽しめる。冬季(11月28日~3月18日)は休業、そのほかの期間も土日祝のみの営業なので注意が必要。
14. 遠野ふるさと村
昔ながらの遠野の山里を再現した観光施設で、江戸中期から明治中期にかけて造られた茅葺屋根の曲り家(母屋と厩がL字型で一体化している家)を移築し、そのままの形を見ることができる。村内には小川が流れ、田畑があり、炭焼き小屋があったりと昔の遠野を垣間見ることができる。
15. 盛岡城跡公園(岩手公園)
盛岡藩南部家の居城としての盛岡城は、明治39年(1906)に、近代公園の先駆者として知られる長岡安平の設計で「岩手公園」として整備された。「盛岡城跡」として国指定史跡になっているほか、「日本100名城」、「日本の歴史公園100選」にも選ばれている。
16. 盛岡手づくり村
手づくり工房・南部曲り家・盛岡地域地場産業振興センターの3ゾーンで構成される複合施設。南部鉄器や盛岡冷麺、南部せんべいなど、経験豊かな職人による製作風景を見学できるほか、各工房で体験教室を開催。藍染や陶芸、機織りなどさまざまなものづくり体験が人気だ。
17. 岩手県立美術館
大正から昭和初期に活躍した洋画家・萬鐵五郎や、洋画家として活躍しつつ文筆活動も積極的に行った松本竣介、戦後日本を代表する彫刻家・舟越保武といった、岩手県にゆかりのある美術家たちの作品を中心に展示している。
18. 龍泉洞
日本三大鍾乳洞のひとつ、龍泉洞は宇霊羅山(うれいら)の麓にある天然の鍾乳洞で、洞内総延長はわかっているだけで4088m、そのうち700mが公開されている。大自然が創り出した神秘的な空間と鍾乳洞から湧き出した水によってできる湖、地底湖が見どころとなる。
19. 安比高原スキー場
標高800~900mに位置し、約2,000ヘクタールの広大な面積を誇る自然豊かな安比高原。白樺林や芝地、ブナ原生林が広がり、おしゃれなペンションやホテルが建ち並ぶヨーロッパの高原リゾートのような雰囲気のスキー場。
注文・食べ方にも特徴あり!岩手の人気飲食店3選
岩手の数多くのご当地グルメの中でも、注文の仕方や食べ方に特徴があるグルメが食べられる飲食店を厳選。
岩手観光なら外せない「盛岡冷麺」を美味しくいただける飲食店も合わせてご紹介。
1. 郭公屋 かっこうだんご
約2kmに渡り、奇岩や巨岩が連なり、類まれな渓谷美を見せる岩手の名勝「厳美渓」。
その名物が、ユニークな注文方法で知られるこちらの団子。
注文は、渓流の対岸にある店からこちら側に張られたロープに下がるかごに代金を入れて木槌で板をたたくことで完了。
注文に気づいた店員がかごを引き寄せて代金を受け取り、代わりに団子とお茶を入れて向こう岸へ提供する。清らかな川の上を“飛んで”提供されることから「空飛ぶ団子」として親しまれている。
2. 東家 本店
わんこそばは、岩手・盛岡でじゃじゃ麺、冷麺とともに盛岡三大麺として親しまれており、岩手を訪れたら絶対に食べておきたいグルメのひとつ。東家は明治40年(1907)の創業で、長きに渡って盛岡でわんこそばの伝統を守ってきた老舗そば処。城下町の風情を色濃く残し歴史的な建物も多く点在する中ノ橋通に位置し、観光の途中に利用しやすい立地とあって、その味を求める客の足は絶えない。
3. ぴょんぴょん舎 盛岡駅前店
ブランド牛をはじめ、岩手の厳選された山海の食材を使った焼き肉や韓国家庭料理を提供する「ぴょんぴょん舎」。盛岡市内を中心に関東にも出店する人気店で、こちらの盛岡駅前店はJR盛岡駅から徒歩3分と盛岡観光の際に気軽に立ち寄れるのも魅力。
岩手ならではのアイテムを見つけよう!人気のショッピングスポット3選
岩手にある数多くの商業施設・ショップの中から、地元に根付いたショッピングスポットを厳選してご紹介。
岩手の銘品や伝統工芸品など、岩手ならではの魅力的なアイテムを見つけに行こう。
1. 光原社
「光原社本店」では光原社オリジナルの漆器や全国の陶磁器、ガラス、岩手のホームスパンなどを扱っている。敷地内には、『注文の多い料理店』の初版本や賢治関連の資料などを集めた「マヂエル館」、外国品を扱う「カムパネラ」、喫茶「可否館」など複数の建物が軒を連ね、本店向かいには鉄器やかごなどを扱う物産館「モーリオ」がある。
2. 盛岡駅ビル フェザン
JR盛岡駅直結の駅ビルに、ファッションアイテムやインテリア雑貨、ライフスタイルグッズやコスメ、飲食店、食料品店などバラエティ豊かな約160店舗が集結。全国展開する有名ブランドの岩手初出店ショップも多く、週末は多くの地元民・観光客でにぎわう。
3. 江釣子ショッピングセンター パル
食料品や日用品を扱う「イオン」に加えて約80の専門店が集結し、地元で40年以上愛される岩手県南最大級のショッピングセンター。
1981年に、当時としては珍しい地元主導型のショッピングセンターとしてオープン。ファッションや雑貨、グルメからアミューズメントに至るまで幅広いラインアップの専門店が揃う。三陸で獲れた新鮮な海の幸をはじめ、岩手や全国の専門店から厳選したこだわりのお菓子や食品が集まる「フレッシュフィールド」は地元客・観光客どちらにもおすすめだ。
【美観と温泉で寛ぎの時間を】岩手の宿泊施設3選
岩手の美しい自然景観と歴史ある温泉という、岩手の魅力を詰め込んだ宿泊施設をご紹介。
紹介する宿泊施設で疲れた心と体を癒す、寛ぎの時間を過ごそう。
1. 盛岡つなぎ温泉ホテル紫苑
北上川水系雫石川のダム湖・御所湖のほとりにあるつなぎ温泉。
源義家が愛馬を石につないで入浴したことからその名が付いたとされる温泉は開湯から900年以上の歴史があり、盛岡市内から車で30分と好立地ながら豊かな自然に囲まれた「盛岡の奥座敷」として親しまれている。
2. 山の神温泉 優香苑
花巻南温泉峡のちょうど中間に位置する高級温泉旅館。
周りを自然に囲まれた静かな宿で、客室からは山の景色が一望できる。
館内は格子模様の格天井や巧みな細工が施されており、随所に宮大工が手掛けた匠の技を感じとることができる。
3. 渚亭 たろう庵
三陸鉄道新田老駅から車で5分、太平洋は一望できる小高い丘の上に建つ小さな温泉旅館。東北唯一の海岸国立公園を眼下の望み、断崖絶壁のダイナミックなリアス海岸を全客室から見ることができる。