読めば迷わない!スムーズかつお得に観光できる大阪交通ガイド

読めば迷わない!スムーズかつお得に観光できる大阪交通ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

関西最大の都市であり、東京の次に大きな都市である大阪。
それだけに交通手段と鉄道の路線は多く複雑なため、大阪府内での移動で迷ってしまう方も多い。
この記事では大阪をスムーズに観光できるように、大阪の交通手段を利用するポイントを解説していこう。

目次

大阪観光の主な交通手段

まずは大阪府内で利用できる交通手段を把握しておこう。
電車やバスはもちろん、タクシーやレンタカー、レンタサイクルなど、様々な交通手段が利用できる。
移動自体を楽しめる水上バスもあるため、交通手段がなくて困ることはないだろう。
主な交通手段は電車で、大阪府内の各地域にアクセスできるのはもちろん、観光スポットが集まる大阪市内には数多くの駅や路線があり、移動に不自由しないはずだ。
この記事でも主に電車を使った移動をメインにポイントを解説していく。

大阪には数多くの鉄道会社と路線がある
大阪には数多くの鉄道会社と路線がある

大阪観光に便利な2つの鉄道路線

大阪には数多くの鉄道会社と路線があるため、観光スポットに辿り着くために、どの電車に乗れば良いのか迷ってしまうことも多いだろう。
迷わないためには利用する路線を限定することがポイントだ。
これから紹介する2つの路線を利用すれば、大阪の主な観光スポットを巡れるため、乗り換えが心配な方も安心してほしい。

1. Osaka Metro 御堂筋線

大阪市内を走る「Osaka Metro」には全部で9つの路線があり、その中のひとつ「御堂筋線」は人気の観光エリアであるキタエリアとミナミエリアをつなぐ路線で、梅田駅や難波駅、心斎橋駅、天王寺駅など、観光スポットが集まる場所にアクセスできる駅を通っている。
それだけでなく、新幹線が停まる新大阪駅にもアクセスできる便利な路線だ。
「Osaka Metro 御堂筋線」と徒歩、タクシーを活用すれば、大阪市内のほとんどの人気観光スポットを巡れる。

大阪市内のほとんどの人気観光スポットを巡れる「Osaka Metro 御堂筋線」
大阪市内のほとんどの人気観光スポットを巡れる「Osaka Metro 御堂筋線」

2. JR西日本 大阪環状線

東京の山手線のように、大阪市の都市部をぐるっと回れる環状線で、大阪駅や天王寺駅、大阪城公園駅など、人気観光スポットの最寄り駅にアクセスできる。
大阪環状線からJRゆめ咲線に乗り換えれば、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンの最寄り駅にも移動できる。

人気観光スポットの最寄り駅にアクセスできる「JR西日本 大阪環状線」
人気観光スポットの最寄り駅にアクセスできる「JR西日本 大阪環状線」

知っておきたい大阪のターミナル駅

大阪観光の移動拠点となることが多い、3つのターミナル駅を紹介しよう。
これから紹介するターミナル駅から各観光スポットへ移動することが多いため、名前と注意点だけでも覚えておこう。

1. 新大阪駅

東海道新幹線や山陽新幹線が停まる、大阪の玄関口「新大阪駅」。
JRを利用すれば「大阪駅」にアクセスでき、「Osaka Metro 御堂筋線」の駅もあるため、新大阪から梅田や難波、心斎橋などに向かう観光客も多い。
ショッピングやグルメが満喫できる商業施設も駅の中にあるため、新幹線の待ち時間も飽きずに楽しめるだろう。

大阪の玄関口である「新大阪駅」
大阪の玄関口である「新大阪駅」

2. 大阪駅

キタエリアとも呼ばれる「梅田」にある「大阪駅」には、JR西日本の各路線が乗り入れるため、大阪を観光する上で利用することが多い駅だ。
「Osaka Metro 御堂筋線」の梅田駅や「阪急電鉄」の「大阪梅田駅」と隣接していることもあり、「梅田駅」と混同されることもある。
大阪市内には「大阪」や「梅田」と名のつく駅が多いため、タクシーの運転手に駅名を告げる時は、路線名も合わせて伝えよう。

繁華街の中に位置する「大阪駅」
繁華街の中に位置する「大阪駅」

3. なんば駅

「なんば駅」も同じ名称の駅が複数あるため、利用する上で気をつけてほしいターミナル駅だ。
南海「なんば駅」、近鉄・阪神「大阪難波駅」、Osaka Metro御堂筋線・千日前線・四ツ橋線「なんば駅」、JR線「難波駅」と路線ごとに駅の場所も異なるため、利用する前にどの路線の「なんば駅」なのかをきちんと確認しておこう。

同じ名称の駅が複数あるため「なんば駅」の利用には注意が必要だ
同じ名称の駅が複数あるため「なんば駅」の利用には注意が必要だ

大阪の人気観光スポットが集まる5つのエリアと最寄り駅

移動にかかる時間や労力を減らすためにも、人気の観光スポットが集まる大阪のエリアを把握しておこう。
これから紹介する5つのエリアと、各エリアのJR大阪環状線とOsaka Metro御堂筋線でアクセスできる主要駅を把握しておくだけでも、移動がスムーズになるはずだ。

1. 大阪で買い物を楽しむならココ!「キタエリア」

大阪の2大繁華街のひとつである、JR大阪駅・各線梅田駅周辺のキタエリア。
国内最大級の複合商業施設や巨大超高層建築などが集まる大阪の流行発信地で、ショッピングを楽しみたい方は訪れるべきエリアだ。
JR大阪駅・各線梅田駅周辺に大型商業施設が集まっているため、大阪環状線でJR大阪駅にアクセスするか、Osaka Metro 御堂筋線で梅田駅にアクセスしよう。

大阪の流行発信地となっている「キタエリア」
大阪の流行発信地となっている「キタエリア」

2. 大阪の文化が凝縮された「ミナミエリア」

大阪市中央区から浪速区にかけて広がる繁華街一帯のミナミエリア(心斎橋・なんば・道頓堀)には、「大阪」の文化が凝縮されている。
大阪の象徴とも言える、グリコの巨大看板や巨大なカニのオブジェはミナミにある。
大阪グルメもミナミエリアに集まっており、たこ焼き・お好み焼き・串カツをはじめとする、大阪ならではのグルメを食い倒れしに訪れる人も多い。
ミナミエリアへは、Osaka Metro 御堂筋線の「なんば駅」からアクセスしよう。

大阪の文化が凝縮された「ミナミエリア」
大阪の文化が凝縮された「ミナミエリア」

3. 大阪の食文化を味わえる「天王寺エリア」

ミナミエリアから近い天王寺エリアも、「大阪らしさ」を感じられるスポットが多い。
天王寺エリアの目玉は通天閣を中心に広がる「新世界」と、地上300mの日本一の超高層ビル「あべのハルカス」。
大阪グルメの定番・串カツや立ち飲み屋などが多く、大阪の食文化を楽しめる。
天王寺エリアへは、JR大阪環状線とOsaka Metro 御堂筋線で最寄り駅の「天王寺駅」からアクセスできる。

「大阪らしさ」を感じられる「天王寺エリア」
「大阪らしさ」を感じられる「天王寺エリア」

4. 日本の風情を楽しめる「大阪城エリア」

大阪城と大阪城公園を中心とした大阪城エリアには、大阪の歴史を感じられる観光スポットが集まっている。
「さくら名所100選」に選ばれた花見スポットもあり、桜の季節には「桜とお城」という日本の風情を感じられる景色を楽しめる。
大阪城エリアには、JR 大阪環状線を利用し「森ノ宮駅」か「大阪城公園駅」からアクセスしよう

大阪の歴史を感じられる観光スポットが集まる「大阪城エリア」
大阪の歴史を感じられる観光スポットが集まる「大阪城エリア」

5. レジャー施設が盛りだくさんの「ベイエリア」

大阪湾周辺のベイエリアはレジャー施設が集まるエリアで、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」や水量5,400tに及ぶ巨大な水槽が目玉の水族館「海遊館」、世界最大級の観覧車「天保山大観覧車」など、半日以上遊べるスポットが盛りだくさん。
「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」であればJRゆめ咲線「ユニバーサルシティ駅」、「海遊館」と「天保山大観覧車」はOsaka Metro中央線「大阪港駅」が最寄り駅となる。
どちらもJR大阪環状線・Osaka Metro御堂筋線から乗り換えが必要となるが、1回の乗り換えでアクセスできるため、迷う心配はない。

半日以上遊べるレジャースポットが盛りだくさんの「ベイエリア」
半日以上遊べるレジャースポットが盛りだくさんの「ベイエリア」

大阪の人気観光スポットまでのアクセス

観光プランを組み立てる時の中心となる、大阪の人気観光スポットまでのアクセスを紹介しよう。
大阪観光の起点となる大阪駅・新大阪駅からJR大阪環状線かOsaka Metro御堂筋線を利用した場合のアクセスを紹介するので、観光プランを組み立てる時の参考にしてほしい。

1. ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

USJの愛称で親しまれるユニバーサル・スタジオ・ジャパンは、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる大型テーマパーク。園内は、特徴の異なるエリアに分かれており、世界レベルのエンターテインメントが集結。異なる表情の世界を楽しめる。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまでのアクセス

出発地点
大阪駅
乗換駅
西九条駅
最寄り駅
ユニバーサルシティ駅
利用する路線
・JR大阪環状線(大阪駅から西九条駅)
・JRゆめ咲線(西九条駅からユニバーサルシティ駅)
移動時間
約14分
映画、アニメ、ゲームなど、ワールドクラスのエンタメの世界を体験!
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2. 大阪城天守閣

安土桃山時代(1568−1600年)に天下統一を果たした豊臣秀吉が、1583年に築城を開始、1585年に完成した大阪城。
現在の大阪城天守閣は1931年に再現復興したもので、内部は歴史資料館になっており、大坂夏の陣図屏風をフィギュアで再現した「ミニチュア夏の陣」や秀吉が愛用した黄金の茶室を原寸大で再現した模型などを常設展示。ほか、企画展・特別展なども随時開催している。

大阪城天守閣までのアクセス

出発地点
大阪駅
最寄り駅
大阪城公園駅
利用する路線
JR大阪環状線
移動時間
約10分
大阪市民の寄付により再建、現在は博物館として常設展、企画展などを開催する
大阪市民の寄付により再建、現在は博物館として常設展、企画展などを開催する

3. 道頓堀

カニ、タコなどの立体的な巨大看板が通りにせり出し、にぎやかな光景を創出している道頓堀。北側を流れる道頓堀川と南側のメインストリートには、多くの飲食店が軒を連ねる。メインストリートは歩行者天国になっていて、タコ焼きをはじめ食べ歩きをする人の姿も数多く見られる。

道頓堀までのアクセス

出発地点
新大阪駅
最寄り駅
なんば駅
利用する路線
Osaka Metro御堂筋線
移動時間
約15分
立体的な巨大な看板がせり出す、「くいだおれのまち、大阪」を象徴するグルメスポット
立体的な巨大な看板がせり出す、「くいだおれのまち、大阪」を象徴するグルメスポット

4. あべのハルカス

高さ地上300mを誇る超高層複合ビル。
展望台「ハルカス300(展望台)」は58階、59階、60階の三層構造。16階の入場ゲートから専用エレベーターで到着する最上部の60階は、ガラス張りの屋内回廊で、空中散歩しているような体験ができる驚きの空間だ。

あべのハルカスまでのアクセス

出発地点 最寄り駅 利用する路線 移動時間
新大阪駅 天王寺駅 Osaka Metro御堂筋線 約27分
大阪駅 天王寺駅 JR大阪環状線 約18分
高さ(地上)300mを誇る超高層複合ビル。最上階にある展望台からは広く大阪を一望できる
高さ(地上)300mを誇る超高層複合ビル。最上階にある展望台からは広く大阪を一望できる

5. 通天閣

通天閣は特別野外展望台以下、地上5階、地下1階からなるタワーで、地上87.5mにある5階は、金色で装飾された「黄金の展望台」や、足の裏をなでると幸運が訪れるという神様「ビリケンさん」が鎮座している。ビリケンさんは3代目で、金髪が特徴的。
最上部の地上94.5m、展望回廊直径8.5mの特別屋外展望台「天望パラダイス」には、先端部分がシールスルーになっている跳ね出し展望台「TIP THE TSUTENKAKU」もある。

通天閣までのアクセス

出発地点 最寄り駅 利用する路線 移動時間
新大阪駅 動物園前駅 Osaka Metro御堂筋線 約21分
大阪駅 新今宮駅 JR大阪環状線 約16分
パリのエッフェル塔をモチーフにした高さ108mの大阪を代表する展望タワー。2022年には新アトラクション「TOWER SLIDER」も登場!
パリのエッフェル塔をモチーフにした高さ108mの大阪を代表する展望タワー。2022年には新アトラクション「TOWER SLIDER」も登場!

関西国際空港から大阪中心部までのアクセス

国際線も国内線も多数就航している、西日本の玄関口・関西国際空港から大阪に訪れる人も多いため、空港から大阪中心部へのアクセスも紹介しておこう。
関西国際空港から大阪の中心部にある「新大阪駅」まで、「JR関西空港線 特急はるか」に乗れば、乗り継ぎなし・約52分で到着できる。
電車1本で大阪の中心地にアクセスできるため、迷う心配はない。

国内外の定期便が集結! 大阪湾に浮かぶ西日本の玄関口
国内外の定期便が集結! 大阪湾に浮かぶ西日本の玄関口

大阪国際空港(伊丹空港)から大阪中心部までのアクセス

関西国際空港とは別に、大阪には大阪国際空港(伊丹空港)もある。
大阪国際空港(伊丹空港)は国内線専用の空港で、大阪から日本の各地、日本の各地から大阪へと飛行機で移動する際によく利用されている。
東京や福岡、沖縄など日本各地から大阪へ移動してきた方のために、大阪国際空港(伊丹空港)から大阪中心部までのアクセスも紹介しよう。
大阪国際空港(伊丹空港)から大阪中心部に移動するためには、大阪モノレールと地下鉄を乗り継がなければいけない。
乗り換えが不安な方は、空港から出ている空港リムジンバスを利用しよう。
新大阪駅やなんば駅、ユニバーサル・スタジオへ乗り換えなしでアクセスできる。
リムジンバス乗り場に券売機があるので、乗車券を購入して目的地に近い行き先を選んで乗車しよう。

乗り換えに不安があれば空港リムジンバスがお勧め
乗り換えに不安があれば空港リムジンバスがお勧め

お得に観光したいなら「大阪周遊パス」を利用しよう

大阪市内の各種交通機関の乗り放題と観光施設入場がセットになった、非常に便利な観光乗車券「大阪周遊パス」。
乗り放題の対象となるのはOsaka Metroと大阪シティバス全線および私鉄5社(阪急・阪神・京阪・近鉄・南海)の大阪市内を走る区間。
大阪周遊パスの魅力は電車・バスの乗り放題だけにとどまらない。パスの提示により、大阪城や通天閣をはじめとする施設や観覧車、リバークルーズなど40カ所以上を各施設1回ずつ無料で利用できる。
また、施設や飲食店での割引やプレゼントも充実しているため、大阪を観光するならぜひ活用してほしい。

電車・バス乗り放題&観光施設入場無料! 大阪観光には欠かせない超便利な周遊パス
電車・バス乗り放題&観光施設入場無料! 大阪観光には欠かせない超便利な周遊パス

大阪の交通手段に関するよくある質問

Q

大阪での交通手段は何をメインにしたら良い?

A

ほとんどの観光地や観光スポットに電車で移動できるため、電車での移動をメインにしましょう。

Q

関西国際空港から大阪の中心地に行くにはどうすれば良い?

A

「JR関西空港線 特急はるか」に乗れば、乗り継ぎなし・約52分で、大阪の中心地にある「新大阪駅」に到着できます。

Q

大阪駅と梅田駅って同じ駅?

A

隣接していますが別の駅です。

まとめ

大阪には様々な交通手段があり、電車の路線も多く、何も調べないで行くと迷ってしまうかもしれない。
ただ、この記事で紹介してきたポイントや情報を参考にすれば、大阪をスムーズに観光できるはずだ。
大阪観光を楽しむために、知っておくべき観光スポットをまとめた、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。