函館の歴史と自然を満喫しよう!五稜郭公園の観光ガイド

函館の歴史と自然を満喫しよう!五稜郭公園の観光ガイド

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

星形五角形の特徴的な形で有名な「五稜郭公園」。
「知ってはいるけど、どんな見どころがあるかわからない」という方も多いはず。
この記事では歴史からアクセスや見どころまで、「五稜郭公園」を満喫するために知っておきたい情報を網羅的に紹介しよう。

五稜郭公園ってどんなところ?

北海道函館市の中心に位置する「五稜郭公園」。
「稜」とは城壁や要塞の外に向かって突き出した角のことで、角が5つの城郭という意味で「五稜郭」と呼ばれている。
幕末(江戸時代末期)に江戸幕府の役所として、北海道を管理・外国から守るために作られた、日本初の西洋式城郭。国に特別史跡として指定されている。
江戸時代の政権を握っていた「江戸幕府」を支持する「旧幕府軍」と、新しく政権を握った「新政府軍」の戊辰戦争の最後となる戦い「箱館戦争」が行われた場所でもあり、「旧幕府軍」に参加していた新撰組副隊長「土方 歳三」の最後の地でもある。
現在は公園として解放されており、2門の大砲や江戸時代末期の歴史を伝える「箱館奉行所」など、城郭としての歴史や函館の歴史を感じるスポットが点在。
それだけでなく、約12万㎡にも及ぶ広大な敷地では、四季折々の景色も楽しめる。
園内には約1,500本ものソメイヨシノが植えられており、桜の名所としても有名だ。

「五稜郭公園」にある2門の大砲から城郭としての歴史も感じる
「五稜郭公園」にある2門の大砲から城郭としての歴史も感じる

五稜郭公園へのアクセス

五稜郭公園の最寄り駅は、「函館市電」の「五稜郭公園前」。
「JR函館駅」から「函館市電」に乗り換えて、約17分で移動できる。
「五稜郭公園前」から徒歩約10分で五稜郭公園へ到着。
もしくは「JR函館駅」から「函館バス」に乗って、バス停「五稜郭公園入口」に向かおう。バスの乗車時間は約17分。
「五稜郭公園入口」からは、徒歩約5分で「五稜郭公園」に到着できる。
なるべく歩きたくない方は「JR函館駅」から「五稜郭タワー・トラピスチヌシャトルバス」に乗ろう。
「五稜郭タワー前」で降りれば、バスの乗車時間は約15分、徒歩1分で移動できる。
名前から最寄り駅だと勘違いしやすい「JR五稜郭駅」からは、徒歩で約40分もかかるので、注意してほしい。

五稜郭公園の入場料と営業時間

「五稜郭公園」は入場無料で24時間解放されている。
ただ、堀の中は開放時間が決まっているため、注意が必要だ。

入場料
無料(郭内施設一部有料)
利用時間
郭外:常時開放
郭内:
5:00~19:00(4月~10月)
5:00~18:00(11月~3月)

【自然景観と歴史を楽しむ】五稜郭公園の見どころ5選

「五稜郭公園」の見どころといえば、四季折々の景観と五稜郭の歴史を伝える「箱館奉行所」。
それぞれの見どころを詳しく紹介していこう。

1,500本ものソメイヨシノが咲き誇る桜の名所

「五稜郭公園」は桜の名所としても知られており、見頃の時期になると約1,500本ものソメイヨシノが園内をピンクに彩る。
園内をゆっくり散策しながら鑑賞するだけでなく、手漕ぎボートで堀の中を巡りながら、桜を眺められる。
夜のライトアップされた幻想的な桜も見逃せない。
「五稜郭公園」の桜の見頃は、4月下旬から5月上旬と日本の中では遅い時期だ。
ゴールデンウィークの時期と桜の見頃が重なることもあり、毎年多くの観光客が花見に訪れる。

1,500本もの桜で埋め尽くされる「五稜郭公園」
1,500本もの桜で埋め尽くされる「五稜郭公園」
堀と桜が調和した景色も美しい
堀と桜が調和した景色も美しい

落ち着いた色味の紅葉が楽しめる「五稜郭公園」

秋にはカエデやツツジが色づき、「五稜郭公園」内を赤やオレンジに染める。
紅葉といえば真紅や黄色といった、彩度が高い色を思い浮かべるかもしれないが、「五稜郭公園」の紅葉は彩度が低く、落ち着いた色味の紅葉が見られる。
堀の水面に映る紅葉や、函館のシンボルである「五稜郭タワー」と紅葉のコラボレーションなど、園内には景観が異なる紅葉スポットが点在。
紅葉が最も綺麗に見えるスポットを探しに、散策してみよう。

シックな色味で落ち着いた紅葉が見られる
シックな色味で落ち着いた紅葉が見られる
自分好みの紅葉スポットを見つけるのも楽しい
自分好みの紅葉スポットを見つけるのも楽しい

雪と光の幻想的な空間「五稜星の夢イルミネーション」

「五稜郭公園」では毎年12月から翌年の2月末まで、「五稜星の夢(ほしのゆめ)イルミネーション」が開催。
堀の周りに約2,000個ものライトが設置され、星の形を光が縁取る。
「五稜郭公園」と隣接する「五稜郭タワー」から眺めると、暗闇に浮かぶ星形のイルミネーションが見られる。
堀の外周にある歩行者用の通路も散策して、降り積もる雪と光の幻想的な空間を楽しもう。

「五稜星の夢イルミネーション」期間中の「五稜郭公園」
「五稜星の夢イルミネーション」期間中の「五稜郭公園」
雪と光から生まれる幻想的な空間も楽しもう
雪と光から生まれる幻想的な空間も楽しもう

五稜郭と函館の歴史が詰まった「箱館奉行所」

五稜郭の中央に位置する「箱館奉行所」。
「戊辰戦争」の最終決戦である「箱館戦争」では、「旧幕府軍」の拠点となった建物だ。
1871年に解体されてしまったが、当時と同じ場所に、同じ設計・工法・サイズで、建物の3分の1を復元。
内部も見学可能で、現代の建築では使われないような、豪華な資材がふんだんに使われた、幕末(江戸時代末期)の建物の様子が見られる。
「五稜郭」と「箱館奉行所」の歴史を資料や映像などで、学ぶこともできる。
幕末(江戸時代末期)が好きな方なら訪れるべきスポットだ。

五稜郭の歴史を伝える「箱館奉行所」
五稜郭の歴史を伝える「箱館奉行所」

五稜郭公園を一望できる「五稜郭タワー」

「五稜郭公園」を満喫するなら、隣接する「五稜郭タワー」も必ず訪れてほしい。
「五稜郭タワー」では地上90mの高さから、「五稜郭公園」の特徴である星形五角形を一望できる。
園内で見られる景観とはまた違った魅力があるため、「五稜郭タワー」から公園の全景も眺めなければ、「五稜郭公園」を満喫したとは言えない。
「五稜郭タワー」にはレストランもあり、散策で疲れたら一息つけるのも嬉しい。

特別史跡・五稜郭跡を眼下に眺める函館のランドマーク
特別史跡・五稜郭跡を眼下に眺める函館のランドマーク

五稜郭公園周辺の観光スポット3選

「五稜郭公園」と「五稜郭タワー」を満喫したら、これから紹介する函館で人気の観光スポットも訪れてほしい。
どのスポットも函館ならではの景色が楽しめる。
また、夜景が綺麗なスポットばかりなので、少し遅い時間でも美しい景観が見られるのも嬉しいポイントだ。

1. 金森赤レンガ倉庫

金森赤レンガ倉庫は7つの倉庫からなる函館ベイエリアのランドマーク。
赤レンガの倉庫が立ち並ぶロマンチックな風情あふれるスポットで、地元の方人や観光客だけでなく、カップルにも人気が高いのも頷ける。
4つの倉庫は「BAYはこだて」「金森洋物館」「函館ヒストリープラザ」「金森ホール」と名付けられ、それぞれ個性あふれる施設となっている。

赤レンガ倉庫がずらりと立ち並ぶ、ノスタルジックな総合施設
赤レンガ倉庫がずらりと立ち並ぶ、ノスタルジックな総合施設

2. 八幡坂

かつてその坂を登りきったところに函館八幡宮があったことに由来して名前が付けられた「八幡坂」。
海に向かってまっすぐに伸びる石畳の美しい道、その両脇には綺麗に整備された街路樹が立ち並び、奥に抜けて見える函館湾と係留展示されている青函連絡船記念館摩周丸を同時に望むことができる。

函館山の夜景と並ぶ、函館屈指のビュースポット
函館山の夜景と並ぶ、函館屈指のビュースポット

3. 函館山ロープウェイ

国内外の技術を集結させて作られた定員125名の搭乗が可能な大型ゴンドラを導入している「函館山ロープウェイ」。
函館山の山麓と山頂を結び、秒速7mの速度で山頂まで約3分で到着することができる。
現在のゴンドラは5代目で、初代は30人しか乗れなかったものが、時代とともに改良され、大人数の搭乗ができるまでに至った

125人乗りの大型ゴンドラの眼下に広がる、函館の大パノラマ
125人乗りの大型ゴンドラの眼下に広がる、函館の大パノラマ

五稜郭公園に関するよくある質問

Q

「五稜郭公園」の桜の見頃はいつ?

A

4月下旬から5月上旬です。

Q

「五稜郭公園」の紅葉の見頃はいつ?

A

10月中旬か11月上旬です。

Q

「五稜郭公園」のイルミネーションイベントはいつ?

A

毎年12月から翌年の2月末まで行われています。

まとめ

「五稜郭公園」を満喫するために知っておきたい歴史と見どころ、アクセスなどの基本情報を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
桜の見頃に函館へ訪れる予定がある方は、「五稜郭公園」を観光しないと損をすると言っても過言ではない。
また、秋や冬にも美しい景観が見られるため、2回・3回と何度訪れても楽しめるスポットとも言える。
函館に訪れるなら、「五稜郭公園」で自然と歴史を満喫してほしい。