【北海道神宮観光ガイド】北海道屈指のパワースポットを満喫しよう!
「北海道神宮」は北海道の発展と人々の幸せを見守る、北海道の代表的な神社。
パワースポットとしても有名で、ご利益を授かりに多くの人々が訪れる。
この記事を読めば「北海道神宮」の見どころはもちろん、ご利益をきちんと受け取るために知っておくべきスポットと参拝方法も把握できる。
「北海道神宮」で目一杯のご利益を受け取りたい方や、自然豊かな景観を満喫したい方は、ぜひこの記事を参考に参拝してほしい。
目次
北海道神宮ってどんなところ?
「北海道神宮」は札幌市の中心部にある、広大な面積を誇る神社。
御祭神は開拓三神と明治天皇の四柱だ。
北海道屈指のパワースポットとして、仕事運・勝負運をあげたい方からの人気が特に高い。
自然豊かな「北海道神宮」では、四季折々の美しい景色も満喫できる。
春には桜・夏には深緑・秋には紅葉・冬には積雪と、自然と神社のコラボレーションが楽しめる。
天然記念物の原始林が広がる「円山公園」にも隣接しているため、札幌の自然を満喫したい方は「北海道神宮」と合わせて散策してみよう。
開拓の始まりから北海道を見守る「北海道神宮」の歴史
「蝦夷地(えぞち)」と呼ばれていた北海道は、1869年に正式に日本の領土として扱われ、「北海道」と名づけられた。
日本の領土として開拓を進める際に、開拓民たちの心のより所として「明治天皇」が、「開拓三神」を祀るように命じた。
「開拓三神」とは、大国魂神(おおくにたまのかみ)・大那牟遅神(おおなむちのかみ)・少彦名(すくなびこなのかみ)の3柱のことで、開拓・発展の守護神だ。
その「開拓三神」が宿った依代(鏡や剣などの道具)が、東京から函館、函館から札幌へと移されて「札幌神社」が建設された。
1964年には「開拓三神」に加えて、近代の日本の礎を築いた「明治天皇」をご祭神に加え、「札幌神社」から「北海道神宮」に名前が変わった。
1974年に焼失するも、4年をかけて復興。
「北海道神宮」は、まさに北海道の歴史と共にある神社だ。
北海道神宮のご利益
「北海道神宮」のご祭神がもたらすご利益は、金運上昇・商売繁盛・縁結び・家内安全など多岐にわたる。
境内には、くぐるとご利益を授かる鳥居や境内社も点在するため、「北海道神宮」で授かれないご利益はないと言っても過言ではない。
これが北海道屈指のパワースポットと言われる所以だ。
北海道神宮の境内社
「北海道神宮」の境内には、境内社という形で3つの神社がある。
本殿とは異なるご利益があるため、本殿だけでなく境内社も巡って、色んなご利益をあずかろう。
1. 開拓神社
北海道の開拓功労者たちを祀るために、1938年に建設された。
拝殿には壁がなく、余白から生まれる神聖な雰囲気が感じられる。
「仕事運」や「勝負運」が上がるとされ、数多くの経営者が参拝に訪れる。
2. 札幌鉱霊神社
「札幌鉱霊神社」には、北海道開拓に命を懸けて従事してきた、鉱山殉職者達が祀られている。
緑の中に佇みあまり目立たず、見過ごしやすいので注意してほしい。
「安全祈願」にご利益がある神社だ。
3. 穂多木神社
「札幌鉱霊神社」の隣にある「穂多木神社」には、ブロンズ製の狛犬が鎮座し、参拝者を出迎えてくれる。
石製の狛犬が一般的だが、ブロンズ製の狛犬は珍しいので見逃さないように。
北海道を経済面で支えた北海道拓殖銀行の功労者を祀った神社ということもあり、「金運アップ」のご利益がある。
北海道神宮へのアクセス
「北海道神宮」への参拝を最大限楽しむなら、隣接する「円山公園」の美しい自然の中を歩いて「北海道神宮」へ向かうルートがお勧め。
観光拠点となるJR札幌駅からのアクセスを説明しよう。
JR札幌駅から歩いて、札幌地下鉄南北線「さっぽろ駅」へ。
「大通駅」で地下鉄東西線に乗り換え、「円山公園駅」で降りる。
「円山公園駅」からは、徒歩5分で「円山公園」に到着。
「円山公園」の景色を楽しみながら、「北海道神宮」へ向かおう。
北海道神宮の拝観料と開閉時間
「北海道神宮」の拝観料は無料。
開閉時間は時期によって異なるため、注意してほしい。
通年
期間 | 開門 | 閉門 |
---|---|---|
2月1日~2月末日 | 7:00 | 16:00 |
3月1日~3月31日 | 7:00 | 17:00 |
4月1日~10月31日 | 6:00 | 17:00 |
11月1日~12月31日 | 7:00 | 16:00 |
正月期間の特別時間帯
期間 | 開門 | 閉門 |
---|---|---|
元旦 | 0:00 | 19:00 |
1月2日~1月3日 | 6:00 | 18:00 |
1月4日~1月7日 | 6:00 | 16:00 |
1月8日~1月31日 | 7:00 | 16:00 |
美しい自然とパワースポットで充電しよう!北海道神宮の見どころ5選
「北海道屈指のパワースポットに訪れるなら、目一杯のご利益を授かりたい!」という方も多いはずだ。
そんな欲張りの方のために、ご利益やパワーを授かるために外せないスポットと見どころを紹介しよう。
1. 仕事運・勝負運が上がる「開拓神社」
「北海道神宮」の中でも、特に人気のパワースポットである「開拓神社」。
北海道の開拓に命を懸けて尽力した労働者を祀っていることから、「仕事運」「勝負運」が上がるとされている。
「開拓神社」は壁の無い拝殿が前面にあり、その奥には本殿があるという特徴的な造りになっている。
「開拓神社」は「公園口鳥居」を通って少し進んだ場所に位置する。
「公園口鳥居」は隣接する「円山公園」と「北海道神宮」を繋ぐ場所にあるため、「円山公園」を散策してから「北海道神宮」へ向かおう。
経営者の方や昇進したい方、大きな勝負を控えている方に、ぜひ訪れてほしいスポットだ。
2. くぐり抜ける鳥居でご利益が変わる?境内にある5つの鳥居
「北海道神宮」には大小5つの鳥居があり、美しいデザインの鳥居だけでなく、くぐるとご利益を授かる鳥居もある。
ぜひ全ての鳥居を見つけに、境内を散策してほしい。
圧倒的な存在感を誇る「第一鳥居」
「北海道神宮」の敷地外、参道入口から700m以上も離れた場所にある「第一鳥居」。
約19mもの高さがあり、道路をまたぐように建てられている巨大な鳥居は圧倒的な存在感を誇る。
縁切りのご利益がある「第二鳥居」
「北海道神宮」の参道入口にある「第二鳥居」。
鬼門に位置し、「縁切り」のご利益があるとされている。
「病や不幸、悪い縁を絶つ」だけでなく、恋愛関係の縁も切れるとも言われているので、要注意な鳥居でもある。
お金を増やしたい方にピッタリな「第三鳥居」
「北海道神宮」の「南第一駐車場」の近くにある「第三鳥居」。
金運アップのご利益がある、人気の鳥居。
風水では「預金」を示す方角に位置するため、お金を増やしたい方は第三鳥居をくぐってみよう。
3つの境内社を巡れる参道に繋がる「公園口鳥居」
「円山公園」の中を通って、「北海道神宮」を散策するルートの入り口となる「公園口鳥居」
「公園口鳥居」から本殿までの参道で3つの境内社を回れるため、入り口として最もお勧めしたい鳥居だ。
ステンレス製の美しい「令和の鳥居」
北海道神宮御鎮斎百五十年を記念して建てられた、「令和の鳥居」。
「北海道神宮」の鳥居の中では、最も新しい鳥居だ。
ステンレス製で、光沢のある美しいデザインが見どころ。
境内にある「六花亭・神宮茶屋」が目の前にあるので、休憩しながら鳥居を眺めてみよう。
3. 四季折々の美しい自然景観
自然豊かな「北海道神宮」は、季節ごとに表情を変えるが、いつ訪れても美しい風景に出会える。
自然のパワーに癒やされるのも、北海道神宮の魅力のひとつだ。
桜と梅の美しい饗宴が満喫できる「春」
春の「北海道神宮」では、エゾヤマザクラやソメイヨシノ、ヤエザクラなどの約1,100本の桜と200本以上の梅が、境内のいたるところで咲き誇る。
場所によって植えられている木の種類も本数も異なるため、様々な景観が楽しめる。
最も人気のあるスポットは、表参道。
表参道の両脇にソメイヨシノとエゾヤマザクラが咲き誇る、桜のトンネルは絶景だ。
「第二鳥居」から「公園口鳥居」に向かう区間にある、約200本もの梅が咲き誇る梅林も見逃せない。
梅林には桜も咲くため、梅と桜の饗宴を満喫できる。
4月下旬から5月上旬が見頃の北国の桜と梅を見に行こう。
深緑とお祭りで日本の「夏」を感じよう
夏の「北海道神宮」は木々の緑と木漏れ日が心地よく、北海道の爽やかな夏を満喫できる。
毎年6月には、100年以上続く「北海道神宮例祭(札幌まつり)」が行われる。
境内には屋台が立ち並び、境内を散策しながらB級グルメも楽しめる。
神楽や雅楽などの伝統芸能を楽しめるイベントも行われる。
境内の深緑と歴史あるお祭りで賑わう、日本の夏を感じてみよう。
神聖な空間が色彩豊かな紅葉で彩られる「秋」
秋にはイチョウやモミジなどの色鮮やかな紅葉が、「北海道神宮」を彩る。
表参道や本殿・島義勇銅像・開拓神社の紅葉は、特に美しい。
紅や黄色が辺り一面を染める景色ではなく、緑・紅・黄が入り混じる、色彩豊かな景色を神聖な空間で楽しめる。
紅葉の見頃は10月初旬から11月上旬。
11月上旬の落葉が絨毯のように敷かれた、美しい景観からは深まりゆく秋を感じられる。
神秘的・幻想的な境内が見られる「冬」
札幌は年間降雪量が約5メートルと、雪が多い地域だ。
冬になると社殿や参道は雪化粧をし、幻想的な風景へと変わる。
エゾリスやキタキツネなども生息しており、運が良ければ雪景色の中で可愛らしい動物たちに会えるかもしれない。
冬は早く陽が落ちるため、ライトで照らされた「北海道神宮」を散策できる。
雪が降り積もる境内がライトで照らされる様子は、神秘的で美しい。
雪に覆われた静寂の「北海道神宮」を体感してみよう。
4. 散策で疲れた身体を癒してくれる「境内のカフェ」
境内には2つのカフェがあり、ゆっくりできるテラスで人気のスイーツを食べて、散策で疲れた身体を癒そう。
六花亭 神宮茶屋店
「令和の鳥居」のすぐ近くにある「北海道銘菓・六花亭」の茶屋。
札幌市の建設に着手し、「北海道開拓の父」と呼ばれた「島義勇」にちなんだ、 「判官さま」という焼き餅が人気のメニュー。
注文してからプレートで焼き上げる、粒あんがたっぷり入った餅は絶品だ。
特に秋や冬の参拝には、身体が温まるアツアツの焼き餅は欠かせない。
神宮茶屋
「神宮茶屋」は本殿から「開拓神社」を通って、「円山公園」にいたる参道の脇にある。
サブレの「焼きたて福かしわ」と新鮮な北海道牛乳を使ったソフトクリームは、「神宮茶屋」に足を運んだ方だけが味わえるスイーツだ。
御神木を伐採してつくったテーブル・ベンチでくつろぎながら、甘味をいただいて、旅の疲れを癒そう。
「北海道神宮」を観光するなら知っておくべき参拝方法
神社での参拝には、決まった作法(ルール)がある。
作法を守って参拝することで、神様のご利益をきちんと受け取れるだけでなく、「北海道神宮」を出るころには、きっと清々しい気持ちになっているはずだ。
神社の参拝作法は難しいものではない。
せっかく北海道神宮に行くなら、これから紹介する流れと作法で参拝しよう。
鳥居をくぐる前と後に一礼する
神社の鳥居には、一般社会と神域を区切る結界のような意味がある。
「神様の家」を訪問するような気持ちで、一礼してからくぐる。
参拝を終えて境内を出る際も、社殿に向き直って一礼しよう。
参道の中央を歩かない
参道の中央は神様の通り道。
参道を歩く際は中央を避けて、端を進もう。
手水舎で心身を清める
手水舎の水で心身を清めてから、神前へ進もう。
清める手順は下記の通りだ。
- 右手で柄杓を持って、左手を洗う
- 柄杓を左手に持ち替えて、右手を清める
- 再び右手に柄杓を持ち替えて、左手に水を注ぎ、口に入れてすすぐ(柄杓に口をつけないように気を付けること)
- 柄杓を立てて、柄に水を流して清め、元に戻す
二拝・二拍手・一拝
北海道神宮で礼拝する時の作法は、下記の通り。
- 二拝:深いお辞儀を2回繰り返す
- 二拍手:両手を胸の高さで合わせ右手を少し手前にひき、肩幅程度に両手を開いて2回拍手をする
- 一拝:最後にお辞儀する
北海道神宮周辺の観光スポット3選
北海道神宮周辺には、北海道初の動物園や札幌を一望できるスポットなど、魅力ある観光スポットが盛りだくさん。
「北海道神宮」を満喫したら、札幌の魅力を思う存分楽しめる、これから紹介する観光スポットにも遊びに行こう。
1. 円山公園
円山原始林の北側に位置しており、古くから桜の名所として親しまれている円山公園。園内にはエゾヤマザクラ、ソメイヨシノなど約120本の桜が植えられており、春には多くの花見客で賑わう。
園内にはスギ林やカツラの大木もあり、リスや野草、野鳥などの自然観察に最適。また、例年10月中旬頃にはカツラやヤマモミジなどの紅葉が見頃を迎える。
2. 札幌市円山動物園
1950年に東京の上野動物園の移動動物園が札幌で開催され、その好評を得て翌年北海道で初めて開園したのがこの「円山動物園」。
開園当初は、児童公園として位置づけられていたが、その後次々と動物と施設を充実させ、現在では多くの観光客や地元の方から愛される動物園となるに至った。
目玉になっているひとつは、水中トンネルからホッキョクグマの泳ぐ姿を観察できる「ホッキョクグマ館」。プールはホッキョクグマとアザラシに分かれており、タイミングが良ければアザラシを狙うホッキョクグマの様子を見ることができる。
3. 大倉山ジャンプ競技場(大倉山展望台)
大倉山の山頂に位置する「大倉山ジャンプ競技場」は、1972年の冬季五輪札幌大会の舞台となった地。
スキージャンプ90m級(現ラージヒル)の会場として山の稜線に沿って流線のジャンプ台が造られており、当時の思い出を振り返る場所として観光客が足を運ぶ。
また、展望台からの景色も人気のひとつだ。
スキージャンプ台越しに札幌を一望できる唯一無二の展望施設で、標高307mの高さから助走路越しに、札幌市内や石狩平野を眺望できる。
北海道神宮に関するよくある質問
Q
北海道神宮の桜の見頃はいつ?
4月中旬から5月初旬が見頃で、梅と桜を同時に満喫できます。
Q
北海道神宮の紅葉の見頃はいつ?
10月初旬から11月上旬が見頃で、境内では鮮やかな紅葉が見られます。
Q
北海道神宮で雪景色が見られるのはいつ?
12月中旬から3月上旬まで、雪化粧した北海道神宮が見られます。
まとめ
「北海道神宮」の見どころとご利益があるスポット、名物スイーツがある茶屋など、「北海道神宮」の楽しみ方を詳しく紹介してきた。
この記事で紹介した内容を参考にすれば、北海道屈指のパワースポット「北海道神宮」のご利益を目一杯受け取れるはずだ。
四季折々の自然景観も見どころのひとつなので、せっかくなら自分好みの景観が見られる時期に訪れてほしい。