【狸小路商店街ガイド】新旧の魅力が共存する場所で買い物とグルメを満喫

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筆者 : GOOD LUCK TRIP

全長900mのロングアーケードで繋がれているため、悪天候でもショッピングやグルメが楽しめる「狸小路商店街」。
エリアごとにバラエティ豊かなお店が軒を連ね、地元の人や観光客で賑わっている。
1日では楽しみきれないほど見どころが多く、迷ってしまうかもしれない。
でも安心してほしい。
この記事では、エリアごとの魅力や訪れてほしい人気のショップを紹介しているため、行きたいお店やエリアが必ず見つかる。
この記事を参考に「狸小路商店街」を120%楽しもう。

目次

狸小路商店街ってどんなところ?

北海道札幌の中心部に位置する「狸小路商店街」は、150年以上の歴史を持つ北海道最古の商店街。
狸小路1丁目から7丁目の東西約900メートルに渡って、およそ200店舗が軒を連ねる。
歴史ある商店街ということもあり、創業60年の老舗など古くから続く名店が多い。
流行のショップやドラッグストアもあり、新旧の魅力を同時に楽しめるのも「狸小路商店街」の魅力のひとつだ。
様々なジャンルの個性豊かなお店で、ショッピングを楽しもう。
本場のサッポロビールやジンギスカンなど、札幌グルメを満喫できる名店もあるため、買い物だけでなくグルメも楽しめる。
1丁目から7丁目まで全蓋ロングアーケードで覆われているため、悪天候の日でも傘をささずにショッピングを楽しめるのも特徴。
狸小路3丁目角には、民間のボランティアが観光案内をしてくれる「狸小路都心民間交番」があり、「狸小路商店街」の魅力や見どころを紹介してくれる。
日本語以外の言語に対応できるスタッフもいるため、外国人の方でも安心して利用できるのも嬉しいポイントだ。

狸小路商店街の歴史

1869年に現在の狸小路2丁目から3丁目に飲食店や商家が立ち始め、「狸小路」と呼ばれるようになったことが始まり。
1916年には狸小路に鈴蘭灯(鈴蘭の形をした該当)が設置され、狸小路の顔となるも太平洋戦争の際に政府に押収される。
終戦後に鈴蘭灯が再び設置され、現在でも「狸小路商店街」のシンボルとなっている。
1960年には鈴蘭灯に続く、「狸小路商店街」の顔となった全蓋アーケードを設置。
1丁目から7丁目までのロングアーケードの設置で、悪天候の日も安心してショッピングを楽しめる、現在の商店街となった。

全長900mのロングアーケード
全長900mのロングアーケード
夜も賑わう狸小路商店街
夜も賑わう狸小路商店街

狸小路商店街へのアクセス

札幌観光の移動拠点となる「JR札幌駅」を起点として、「狸小路商店街」へのアクセスを紹介しよう。

経路
1. 「JR札幌駅」から徒歩で約3分の「地下鉄南北線さっぽろ駅」へ
2. 地下鉄南北線に乗車し、「地下鉄大通駅」下車
3. 徒歩5分で「狸小路商店街」へ到着
所要時間
約6分

電車を利用する場合のアクセスを紹介したが、徒歩だけでもアクセス可能だ。
冬に徒歩でアクセスする場合は「地下鉄南北線さっぽろ駅」と「大通駅」間をつなぐ、地下通路「チ・カ・ホ」の利用をお勧めする。
暖房が効いているため暖かく、「狸小路商店街」まで徒歩約10分で移動できる。

狸小路商店街の各エリアの魅力と見どころ

ショッピングからグルメまで魅力満載の「狸小路商店街」。
1丁目から8丁目までエリアごとに個性があり、見どころも異なる。
店舗も見どころも多く、ある程度目星をつけておかないと、すぐに時間が過ぎてしまう。
ここからは「狸小路商店街」の観光プランを立てるために知っておきたい、エリアごとの魅力と見どころを紹介しよう。

スタート地点にお勧めの「狸小路1丁目」

「狸小路商店街」の起点となるのが「狸小路1丁目」。
近くには海鮮グルメを味わえる人気スポット「札幌二条市場」がある。
「札幌二条市場」で朝食を食べた後に「狸小路1丁目」から、「狸小路商店街」の観光をスタートするのがお勧め。
印鑑店や仏具店など、歴史ある老舗が点在するのが「狸小路1丁目」の特徴だ。
クレープで人気の「HARUHARU」や、パフェで人気の「パフェ、珈琲、酒、佐藤」などの飲食店、カフェも充実している。朝食後のデザートを食べに立ち寄ってみよう。

狸小路商店街の起点となる狸小路1丁目のアーケード
狸小路商店街の起点となる狸小路1丁目のアーケード

北海道グルメを味わえる話題のスポットがある「狸小路2丁目」

地元の人から観光客まで存分に楽しめる、新グルメスポットが話題の「狸小路2丁目」。
20店舗が集まる複合飲食施設「狸COMICHI」では、様々な北海道グルメ・札幌グルメを味わえる。ランチにもディナーにもピッタな場所だ。
その他にも老舗や北海道・札幌メインに展開しているチェーン店など、魅力的な店舗が立ち並ぶ。

北海道グルメや札幌グルメを楽しめるスポットがある狸小路2丁目
北海道グルメや札幌グルメを楽しめるスポットがある狸小路2丁目

新しいランドマークを家族で楽しもう!「狸小路3丁目」

この記事でも紹介した、観光案内や道案内してくれる「狸小路民間交番」がある「狸小路3丁目」。
「狸小路商店街」の新しいランドマークである、人気の複合施設「moyuk SAPPORO(モユク サッポロ)」があるため、すぐにわかるだろう。
「moyuk SAPPORO」には様々なショップが集まるだけでなく、ペンギンゾーンや癒しのネイチャーアクアリウムなど、見どころ満載の都市型水族館もある。家族でも思う存分楽しめるはずだ。
ドラッグストアが多いので、ドラッグストアで買い物をしたい方は「狸小路3丁目」に足を運んでほしい。

moyuk SAPPOROの水族館ではペンギンの生態を楽しめる展示が行われている
moyuk SAPPOROの水族館ではペンギンの生態を楽しめる展示が行われている

狸小路商店街で屈指の繁華街「狸小路4丁目」

「狸小路商店街」の中でも、最も賑わいを見せる「狸小路4丁目」。
北海道の中でも最大級のディスカウントショップ「ドン・キホーテ」があり、人気飲食店が集結しているのが特徴だ。
「狸小路商店街」のマスコットキャラクター「だっこポン」にも出会える。
観光客に人気のホテル「リッチモンドホテル札幌大通」の入り口も、狸小路4丁目に面しており、利便性も抜群。

7丁目まである狸小路商店街の中でも特に賑う狸小路4丁目
7丁目まである狸小路商店街の中でも特に賑う狸小路4丁目

商店街で商売繁盛を祈願できる?「狸小路5丁目」

「狸小路商店街」100周年記念で建立された、「本陣狸大明神社」がある「狸小路5丁目」。
狸の地蔵をさすることで、商売繁盛や安産祈願など8つの徳があるとされている。
さする部位や行動によって徳が異なるため、以下を参考に狸の地蔵に触れてみよう。

  1. 頭に手を触れると学業が上達する。
  2. 目と鼻を触れば、当選・就職・合格が決まる
  3. 肩から胸へ触っていけば、良い縁を授かり、恋愛も上手くいく
  4. お腹を触ると安産と育児が上手くいく
  5. 自分の通帳に触れば、信用や名声を得られる
  6. 地蔵が持っている杖をこすれば、災難を避けられる
  7. 目の前でお金をたたけば商売繁盛する
  8. 尻尾をおさえれば若返る

個性的なお店やビジネスホテルも多いため、「本陣狸大明神社」と併せて楽しもう。

個性的なお店が立ち並ぶ中に神社があるのも面白い
個性的なお店が立ち並ぶ中に神社があるのも面白い

隠れた名店が揃うグルメスポットが魅力の「狸小路6丁目」

「狸小路商店街」で穴場のグルメスポットである「狸小路6丁目」。
日中営業している店舗は数軒のみだが、夜になると10店舗以上の飲食店が営業をスタートさせる。
なかでも90年以上の歴史を誇る「狸小路市場」は要チェックだ。
北海道の海鮮やジンギスカンなどの北海道グルメを楽しめるお店だけでなく、「煮込み」「もつ焼き」が看板料理の大衆酒場などもあり、名物料理をお酒とともに楽しめる。
風情漂うお店も多く、「狸小路6丁目」でディープな夜の商店街を楽しんでみてはいかがだろうか。

お酒と一緒に札幌グルメを堪能しよう
お酒と一緒に札幌グルメを堪能しよう

昭和レトロを満喫できる「狸小路7丁目」

アーケードも昔ながらの様式でレトロな雰囲気の「7丁目エリア」。
長い歴史を誇る中古レコード店や1927年創業の由緒あるお茶屋、1955年創業のオムライスが人気の食堂など、昭和レトロを感じる店が多い。
ユニークな店舗や昭和レトロな街並みを楽しみたいなら、「狸小路7丁目」がお勧めだ。

レトロで風情ある商店街とお店を楽しもう
レトロで風情ある商店街とお店を楽しもう

オシャレな店舗が軒を連ねる「狸小路8丁目」

アーケードを西側へ抜けると、頭上には開放的な空が現れ、そこから先は「狸小路8丁目」となる。
狸小路8丁目は「狸小路商店街」に加盟していたものの、後に脱退した経緯がある。
そのため、8丁目にはアーケードがなく、正確には「狸小路8丁目商店街」という別の商店街になる。
ただ、商店街を抜けた後も「狸小路商店街」の一部という感覚が、札幌市民にはあるようだ。
「狸小路8丁目商店街」には、古いビルや古民家をリノベーションしたカフェやセレクトショップなど、オシャレな店舗も多い。
夏は食のイベント「狸八祭」を開催するなど、独自のコミュニティを形成しているのが特徴。

狸小路8丁目にもオシャレなカフェなど魅力的なお店が多い(写真はイメージです)
狸小路8丁目にもオシャレなカフェなど魅力的なお店が多い(写真はイメージです)

狸小路商店街に行くなら絶対に訪れてほしい人気ショップ4選

「狸小路商店街」には、個性豊かな店舗が軒を連ねている。
北海道グルメや北海道最古のビヤホール、なんでも揃うお土産店などバラエティに富んでいる。
「狸小路商店街」の数ある店舗の中でも、特に人気が高いショップを紹介しよう。

1. ビヤホールライオン 狸小路店

1914年に開店した「ビヤホールライオン 狸小路店」。
日本人がはじめてビールをつくった地として知られる札幌で生まれたビールを楽しむために誕生したのが、現在のビヤホールライオンだ。
店舗のシンボルであるライオン男爵が店舗ベランダでお出迎え、店内は大正ロマンあふれる、いわゆるハイカラな造りの空間が広がる。
数多くの人びとが乾杯を重ねたであろう時代の年輪が感じられる店内でいただく、伝統の一度注ぎで注がれる生ビールは絶品だ。

北海道最古のビヤホールで、伝統の一度注ぎによるビールが味わえる
北海道最古のビヤホールで、伝統の一度注ぎによるビールが味わえる

2. スープカレーGARAKU

連日行列ができ、順番待ちの際は整理券が配られるほどの人気を誇るスープカレーの名店「スープカレーGARAKU」。
地元の方の認知度が非常に高いスープカレー専門店だ。
なんといっても特徴的なのはスープ。オーナーが昔働いていたうどん専門店で習得した和風だしとスパイスを組み合わせるという独創性が作り出す旨味が人気店のきっかけになったという。

うどんの和風だしから発想を得た、和風だしとスパイスの組み合わせ
うどんの和風だしから発想を得た、和風だしとスパイスの組み合わせ

3. SAPPORO餃子製造所 狸小路店

製造所直売のできたて餃子が味わえる札幌の人気店「SAPPORO餃子製造所」。
市内に複数の店舗があるが、狸小路店は北海道最古の商店街として知られる「札幌狸小路商店」内にある人気の店舗だ。
約200店舗が軒を連ねる賑やかな商店街の中でも、とくに多くの客でいつも賑わっている。

北海道食材で作った大粒餃子と、北海道のソウルフード・ザンギをセットで
北海道食材で作った大粒餃子と、北海道のソウルフード・ザンギをセットで

4. おみやげの店こぶしや 札幌店

大通公園や時計台からも近い札幌市中心部の狸小路4丁目のアーケード内にある土産物店。市内最大級の品揃えを誇り、お土産選びをこちらだけで済ませることも可能だ。
白い恋人」や六花亭、「じゃがポックル」、ロイズといった北海道を代表する定番の銘菓はもちろん、ラーメンやお酒、おみやげ雑貨など、幅広く豊富な品揃えが魅力。

北海道みやげはまとめてこちらへ! 札幌市内最大級の土産物店
北海道みやげはまとめてこちらへ! 札幌市内最大級の土産物店

狸小路商店街の周辺観光スポット3選

札幌の中心部に位置する「狸小路商店街」から、その他の人気観光スポットには徒歩でアクセスできる。
これから紹介する「狸小路商店街」周辺の観光スポットも併せて巡って、札幌を満喫しよう。

1. 札幌二条市場

明治初期に石狩浜の漁師が鮮魚の販売をはじめたことがきっかけで開設されたと言われている「札幌二条市場」。
現在では、鮮魚店はもちろん青果店や居酒屋などが集結、札幌市民の台所として観光客のみならず地元の方にも愛されており、札幌市の街中に位置する立地も相まって連日賑わっている。
市場内には、飲食店も多数用意。寿司や海鮮丼、炙り焼きなど魚介を味わうことができる店舗が多いのが特徴だ。

石狩浜の漁師が産んだ街中市場で、北海道が誇る食材を買って、食べての贅沢な時間を
石狩浜の漁師が産んだ街中市場で、北海道が誇る食材を買って、食べての贅沢な時間を

2. 大通公園

札幌市の中心部に位置する大通公園。ライラックやハルニレなど92種、約4,700本の木々に囲まれているほか、寛ぎの場として芝生や噴水なども用意されており、オフィス街の憩いの場として観光客や市民に愛されている。
また、大通公園の花壇は、1875年に開拓使が西洋草花を植えたことにはじまり、現在は札幌市花壇推進組合が花壇づくりを担当。花壇では、所属企業が美しい花壇づくりを競い合うコンクールも開催されている。

「さっぽろ雪まつり」の会場としても知られる、札幌市中心部の公園
「さっぽろ雪まつり」の会場としても知られる、札幌市中心部の公園

3. さっぽろテレビ塔

大通公園の出発点である西1丁目に1956年に建てられたさっぽろテレビ塔は、その完成以降、札幌の発展を見届けてきた札幌のランドマーク的存在として地元の方や観光客にも親しまれている。
地上約90mの展望台は、札幌市内はもちろん、天気が良い日は石狩平野や日本海が見渡せる絶景スポットとなっている。

札幌市内を一望できる、札幌のランドマーク
札幌市内を一望できる、札幌のランドマーク

狸小路商店街に関するよくある質問

Q

狸小路商店街の営業時間は?

A

店舗により営業時間は異なります。

Q

狸小路商店街はどこからどこまで?

A

狸小路1丁目から7丁目まで。狸小路8丁目は別の商店街となっています。

まとめ

北海道最古の商店街「狸小路商店街」。
商店街や地元の人々が作り上げた、新旧の魅力が共存する楽しい商店街をぜひ満喫してほしい。
札幌には他にも多くの観光スポットがあり、市街地を少し離れると雄大な自然も楽しめる。
札幌をさらに満喫したい方は、以下の記事も参考にしてほしい。