大都会のオアシス「日比谷公園」を楽しむ観光ガイド
東京駅や銀座の近くという立地にも関わらず、豊かな自然の中でゆっくり過ごせる「日比谷公園」。
オフィスビルや商業施設に囲まれた、都会のオアシスだ。
豊かな自然だけでなく、深い歴史を持つため、見どころも多い。
初めて「日比谷公園」を訪れる方のために、見どころやお勧めの観光シーズン、周辺観光スポットを紹介しよう。
目次
日比谷公園ってどんなところ?
東京都千代田区に位置し、霞ヶ関や銀座に隣接する「日比谷公園」。
約16万㎡の広大な敷地には、色とりどりの花が咲く花壇や南国風の木々と花が植えられたスポット、趣向を凝らした噴水があり、四季折々の景観が楽しめる。
園内には見どころが多く、「大噴水」や「心字池」「雲形池」は、多くの人々が訪れる人気スポットになっている。
テニスコートや小音楽堂・旧公園資料館などの施設も充実。
カフェやレストランもあるので、散策に疲れたらすぐに休憩できる。
年間を通して大人から子供まで楽しめる、様々なイベントも開催されているため、タイミングがあったら参加してみよう。
日比谷公園の歴史
「日比谷公園」は江戸時代末期まで、大名屋敷(将軍に使えていた武士の家)があった敷地で、明治時代になってからは陸軍の練兵場として使われていた。
その後の都市計画で、首都・東京らしい近代的な公園が望まれ、西洋文化と和の要素を巧みに織り交ぜた日本初の西洋風公園として、1903年に開園した。
「日比谷公園」が持つ歴史を感じられるスポットは、公園のいたるところに存在する。
日比谷公園へのアクセス
「日比谷公園」の最寄り駅は「霞ヶ関」で、最寄り駅から「日比谷公園」まで徒歩1分以内で到着できる。
東京駅から最寄り駅まで、東京メトロ丸ノ内線で約4分。
新宿駅からは同じく東京メトロ丸ノ内線に乗って、約13分で到着する。
日比谷公園の利用料と開園時間
「日比谷公園」は入場無料で24時間開放されている。
好きな時間に観光できるのは嬉しい。
- 利用料
- 無料(一部有料施設あり)
- 開園時間
- 常時開園
日比谷公園のお勧め観光シーズンは?
大都市である東京に居ながら、豊かな自然を感じられる「日比谷公園」。
四季の中でも春と秋には、特に美しい景色が楽しめる。
様々な花が見頃を迎える春
春になると、ソメイヨシノ・山桜・しだれ桜など6種類の桜が咲き誇る。
40本と数は少ないが、大都会で桜が見られるのは「日比谷公園」ならでは。
桜が散るころには、チューリップやネモフィラなどが見頃を迎え、色とりどりの花々が人々の目を楽しませてくれる。
園内のいたるところが紅葉で染まる秋
「日比谷公園」は美しい紅葉が見られるスポットとしても知られており、園内のいたるところで美しい紅葉が見られる。
見事な黄葉が見られるイチョウ並木や、推定樹齢400〜500年・幹周り7mの巨木「首賭けイチョウ」は必見。
「雲形池」では、紅・黄・緑と色とりどりの美しい紅葉が楽しめる。
紅葉を満喫したいなら、見頃の11月下旬から12月上旬に訪れよう。
豊かな自然と歴史を満喫!日比谷公園の見どころ5選
都会の中で自然を感じられるだけでなく、東京の歴史も感じられる「日比谷公園」。
広大な敷地に見どころと施設が多いため、どこから散策すれば良いか迷うかもしれない。
そんな方のために、絶対に外せない見どころを5つ紹介しよう。
1 . 日比谷公園を象徴するエリア「噴水広場・第二花壇」
噴水広場・第二花壇は、「日比谷公園」でも特に人気が高いエリア。
芝生が広がる「第二花壇」の隣には、日比谷公園のシンボル「大噴水」があり、28分間周期で24景を楽しめる。
夜になると噴水がライトアップされ、ロマンチックなムードに。
噴水の周りにはベンチがあるので、くつろぎながら「大噴水」を眺めてみよう。
「第二花壇」に咲く、色とりどりの花々も見逃せない。
2. 西洋式花壇と愛らしい噴水が見られる「第一花壇」
「噴水広場」の隣にある「第一花壇」は、「第二花壇」と並んで「日比谷公園」のシンボルとなっている。
「日比谷公園」の開園当時は、西洋花壇の形式とチューリップやパンジーなどの洋花が珍しく、多くの人々が訪れた。
「第一花壇」の端には「ペリカン噴水」があり、向かい合う2匹のペリカンの口から少量の水が流れ出す、愛らしい風景が見られる。
3. 江戸城の貴重な遺構が見られる「日比谷見附跡・心字池」
「有楽門」を入ってすぐの場所にある「日比谷見附跡・心字池」。
「日比谷見附跡」は江戸城三十六見附のひとつに数えられている、日比谷公園の貴重な遺構だ。
「見附」とは、江戸城の外郭に設けられた門のことだ。
かつて江戸城にはたくさんの城門があり、その中の1つ「日比谷御門」があった場所。
「日比谷見附」の石垣の周囲にあった濠が、今では「心字池」となっている。
石垣の一部は現存しており、今でも見られる。
4. 自然豊かで散策にピッタリな「雲形池」
「鶴の噴水」で有名な「雲形池」は、春には桜が咲き、秋には木々が色づく、四季折々の景観が楽しめるスポット。
水面に薄氷が張り、鶴の羽に氷柱が下がる光景は、「日比谷公園」の冬の風物詩となっている。
「雲形池」を一周できる遊歩道があり、散策にピッタリなスポットだ。
5. 日比谷公園と共に歩んだ歴史を持つ「松本楼」
日比谷公園の誕生と同時にオープンしたという歴史あるお店。
1階には「洋食 グリル & ガーデンテラス」、3階には「フランス料理 ボア・ド・ブローニュ」が入っている。
「洋食 グリル & ガーデンテラス」では、ハヤシライスにハンバーグ、カツカレーといった、日本風洋食店の代表メニューが味わえる。
全国から選ばれたシェフが、旬の素材を使って作るフルコースを、優雅な空間で味わえる「フランス料理 ボア・ド・ブローニュ」も魅力的だ。
日比谷公園のシンボルである「大噴水」の近くにあるため、公園内を散策して疲れたら、ぜひ立ち寄ってみてほしい。
日比谷公園の周辺観光スポット3選
「日比谷公園」を散策したら、周辺にある歴史的建造物や繁華街も巡ってみよう。
これから紹介する観光スポットなら徒歩でもアクセスできるので、ぜひ訪れてみてほしい。
1. 皇居外苑
皇居正門の外側に位置するエリア。中心となる皇居前広場には、青々とした芝生に、約2,000本のクロマツが点在する。
皇居外苑からは、歴史的にも貴重な二重橋を見る事ができる。また、国の重要文化財に指定されている桜田門、武将「楠木正成」の迫力ある銅像など、見どころも多い。
2. 銀座通り
歴史と気品を感じさせる国内有数の繁華街、銀座の中でも百貨店や高級ブランドショップが立ち並び、ニューヨーク5番街、ロンドンのオックスフォード・ストリートと肩を並べるメインストリートが銀座通りだ。
銀座のランドマークともいえる時計塔が目印の「銀座和光」や、こちらもライオン像でおなじみの「銀座三越」などがある銀座四丁目交差点は、銀座を紹介する写真や映像で必ずと言っていいほど使われる代表的な景観でおなじみ。
日本の商業地としては最も地価の高い場所としても知られている。週末や祝日は歩行者天国を実施。銀座という街の雰囲気を満喫しながら、ゆったりと散策を楽しめる。
3. 国会議事堂
大正9(1920)年に着工し、昭和11(1936)年に帝国議会議事堂として完成。
中央の塔をはさみ、左右対称のデザインで右が参議院、左が衆議院となっている。
両院ともに見学を受け入れている(無料)。衆議院・参議院とも見学の所要時間は1時間ほど。
いずれも国会の警備にあたる職員の案内で決まったコースを見学する。
日比谷公園に関するよくある質問
Q
日比谷公園はどこにあるの?
東京都千代田区にあり、霞ヶ関と銀座に隣接しています。
Q
日比谷公園を観光するのに必要な時間は?
1周およそ1㎞から1.7㎞、30分前後で周れる広さです。
Q
日比谷公園周辺で買い物するならどこがおすすめ?
百貨店やブランドショップが立ち並ぶ「銀座通り」がお勧めです。
Q
日比谷公園の桜の見頃は?
例年の見頃は3月下旬~4月上旬です。
Q
日比谷公園の紅葉の時期は?
11月下旬から12月上旬が例年の見頃です。
まとめ
豊かな自然と歴史を持つ「日比谷公園」の見どころやお勧めの観光シーズン、周辺観光スポットを紹介してきた。
東京駅や銀座から近いため、東京の人気観光スポットへすぐアクセスできるのも嬉しい。
「東京の観光スポットをもっと知りたい!」という方は、東京の観光スポットを厳選して紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。