【奈良公園の観光ガイド】歴史と自然が織りなす情緒溢れる景観を散策

【奈良公園の観光ガイド】歴史と自然が織りなす情緒溢れる景観を散策

更新 :
筆者 :  GOOD LUCK TRIP

奈良の観光スポットの中でも、高い人気を誇る「奈良公園」。
敷地内には貴重な歴史的文化遺産が点在しており、京都より古い日本の歴史と四季折々の自然景観を楽しめる。
園内には約1,400頭の鹿が生息しており、鹿せんべいをあげて触れ合ったり、一緒に写真を撮ったりできるのも魅力のひとつだ。
敷地は広く見どころも多いため、主要スポットを全て巡ろうとすると丸一日はかかる。
ただ、訪れるスポットを絞って効率良く回れば、半日でも充分に楽しめる。
この記事では、奈良公園の基本情報や外せない見どころ、さらに満喫するために押さえておきたいポイントを紹介する。
最後まで読めば、奈良公園を効率よく楽しめるはずだ。

奈良公園ってどんなところ?

奈良県奈良市、約5.11㎢と広大な敷地を持つ「奈良公園」。
国の名勝に指定されているだけでなく、園内に点在する歴史的建造物の一部は「古都奈良の文化財」として世界遺産にも登録されている。
中でも、「奈良の大仏」がある「東大寺」や世界遺産である「春日大社」、「興福寺」は必見。
豊かな自然も魅力のひとつで、「春日山原始林」や春日大社境内の「ナギ樹林」など、国の天然記念物に指定されているものも多い。
園内に生息する鹿と触れ合えるのも「奈良公園」の特徴だ。
「ライトアッププロムナード」や「鹿の角切り」、「若草山焼き」など、1年を通して多くのイベントや行事が開催されている。

歴史的文化遺産と自然が調和する景観は実に美しい
歴史的文化遺産と自然が調和する景観は実に美しい

奈良公園へのアクセス

奈良観光の移動拠点は、「JR奈良駅」と「近鉄奈良駅」の2つだ。
「奈良公園」を直接目指す場合は、徒歩でアクセスできる「近鉄奈良駅」の利用がお勧め。
駅を出てから10分以内に奈良公園へ到着できる。
一方、「JR奈良駅」からは奈良公園までは徒歩で約20分かかるため、バスを利用しよう。
平日は奈良交通バス、土曜日・日曜日・祝日は「ぐるっとバス」も運行している。
いずれも片道250円、所要時間は15分前後なので、到着タイミングに合わせて利用してほしい。

京都から奈良へのアクセス

京都駅から近鉄奈良駅までは、近鉄京都線の特急(近鉄奈良行)で最短約35分。乗り換えは不要なので、迷う心配もない。
奈良公園まで含めても、1時間以内でアクセスできるため、日帰りでも充分に楽しめる。
京都から奈良への詳しいアクセス方法は、以下の記事で詳しく解説している。あわせて確認してほしい。

大阪から奈良へのアクセス

京都だけでなく、大阪からも奈良公園は日帰り観光が可能だ。
大阪の主要駅である大阪駅・難波駅、どちらも1時間以内で近鉄奈良駅へアクセスできる。
奈良公園まで含めても、所要時間はおおよそ1時間30分以内だ。
大阪駅・難波駅から近鉄奈良駅への所要時間と経路は、以下の表を参考にしてほしい。

出発地点 所要時間 経路
大阪駅 約55分 1. JR大阪環状線外回りに乗車
2. 鶴橋駅で近鉄奈良線(快速急行または急行・近鉄奈良行)に乗り換え、近鉄「奈良駅」に到着
難波駅 約40分 近鉄奈良線快速急行・近鉄奈良行に乗車し、近鉄「奈良駅」に到着

さらに詳しいアクセス方法を知りたい方は、以下の記事も確認してほしい。

奈良公園の営業時間と入場料

「奈良公園」は、年中無休で入場料も無料だ。
開園時間は9:00〜22:00(入園は21:30まで)。
園内の各施設はそれぞれ営業時間と入場料が異なるため、行きたい施設がある場合は、事前に調べておこう。

奈良公園のお勧め観光シーズンは?

どの季節に訪れても美しい景観を見られるが、「奈良公園」のお勧め観光シーズンは春と秋だ。
桜と紅葉の名所なので、見頃には驚くほど見事な景色を楽しめる。
観光のタイミングを調整できるなら、ぜひ春か秋に訪れてほしい。

歴史的建造物と桜が織りなす春の風情あふれる奈良公園

春を勧める理由は、「桜の名所100選」に選ばれた景色を眺めてほしいからだ。
園内には約1,500本の桜が植えられており、歴史的建造物とのコラボレーションが楽しめる。
特に鷺池に浮かぶ浮見堂とライトアップされた夜桜が織りなす、幻想的な空間は必見だ。
桜の見頃は3月下旬から4月上旬。少し早い2月下旬〜3月中旬なら、250本の梅が咲き誇る景観も楽しめる。

浮御堂と桜のコラボレーションは必見
浮御堂と桜のコラボレーションは必見
満開の桜の中を鹿が散歩している姿に心が和む
満開の桜の中を鹿が散歩している姿に心が和む

様々な色彩とバリエーションの紅葉が見られる秋の奈良公園

鮮やかな紅葉で彩られる、秋の「奈良公園」もお勧めだ。
敷地内の神社仏閣が紅や黄色に染まり、日本ならではの美しい景色を様々なシチュエーションで見られる。
10月下旬はイチョウ、11月中旬~12月初旬は約800本のカエデやモミジと、時期によっても異なる景色が見られるのも特徴のひとつだ。

紅葉の中を歩く鹿は神々しくも見える
紅葉の中を歩く鹿は神々しくも見える
桜の時期と異なる魅力を持つ秋の浮見堂
桜の時期と異なる魅力を持つ秋の浮見堂

奈良公園の鹿との触れ合いが定番の楽しみ方

「奈良公園」に訪れたら、鹿との触れ合いはぜひ楽しんでほしい。
「春日大社」で祀っている神さまが白い鹿に乗ってきたという逸話から、昔から神の使いとして鹿は手厚く保護されている。
現在も国の天然記念物に指定されており、飼育されていない野生動物として奈良公園一帯に生息している。
園内には約1,300頭の鹿が暮らしており、日中は公園の各所でその姿を見かけられる。
なお、夕方になると人の少ない泊まり場へ戻るため、鹿と触れ合いたい場合は、午前中から夕方までの時間帯に訪れるのがお勧めだ。

「鹿せんべい」を購入して鹿との触れ合いを楽しもう

鹿との触れ合いを楽しみたい場合は、園内の売店や自動販売機で「鹿せんべい」を購入しよう。
売店や自動販売機は園内の各所に設置されているため、散策していれば見つかるはずだ。
鹿せんべいは1束10枚入りで200円。
米ぬかや小麦粉を主原料とし、着色料を使わずに作られているため、鹿の体にも配慮された食べ物だ。
与える際は、1枚ずつためらわずに素早く差し出すのがポイント。
なかなかせんべいをもらえないと、鹿が服を引っ張ったり、噛みついたりすることがあるため注意したい。
鹿せんべいがなくなったら、両手を広げて「もう持っていない」ことを示そう。
そうすれば、トラブルを防ぎながら、安心して鹿との触れ合いを楽しめる。

鹿せんべいを与える際は、素早く差し出すのがポイント
鹿せんべいを与える際は、素早く差し出すのがポイント

鹿と触れ合う際に注意するべきポイント

人に慣れているとはいえ、「奈良公園」の鹿は飼育されていない野生動物だ。
安全に触れ合うため、また地域の人々が大切に守ってきた鹿を守るためにも、以下の点には必ず注意してほしい。

鹿せんべい以外の食べ物・飲み物は与えない
奈良公園では、鹿せんべい以外の餌を与えることは禁止されている。
お菓子やパン、飲み物などを与えると、鹿が体調を崩す原因になる。
むやみに近づいたり触ったりしない
鹿は状況によって攻撃的になることがある。
特に春は出産後のメスジカが子どもを守る時期、秋はオスジカの発情期にあたり、気が荒くなりやすいため注意が必要だ。
子供だけで近づかせない
鹿との触れ合いは、必ず保護者がそばで見守ろう。
不意の行動によるケガを防ぐためにも、大人が一緒に行動したい。
手荷物を取られないように注意する
ビニール袋や紙袋、地図などを食べ物と勘違いして口にすることがある。
また、カバンが角に引っかかる場合もあるため、手荷物はしっかり管理しよう。
ゴミを捨てない
鹿が誤ってゴミを食べてしまう危険がある。
園内にはゴミ箱が設置されていないため、ゴミは袋に入れて持ち帰ろう。
犬を近づけさせない
鹿は臆病な動物のため、犬が近づくと驚いて、様々な事故につながる可能性がある。
身を守るために鹿が犬に向かって攻撃するケースもあるため注意したい。

鹿への加害行為は絶対に禁止

鹿への暴行を撮影した動画がSNS上で拡散されたことを受け、奈良県立都市公園条例施行規則(第12条)が改正された。
現在は、鹿に対して身体に外傷が生じるおそれのある暴行を加える行為、またはそのおそれのある行為をさせることが明確に禁止されている。
これらの行為を行った場合、文化財保護法の規定に抵触し、罰則が科される可能性がある。
奈良公園の鹿は国の天然記念物であり、観光資源である以前に、守られるべき存在だ。
言うまでもないが、鹿を叩く・蹴る・追い回すなどの加害行為は絶対にしてはいけない。
鹿と共存してきた奈良の歴史と文化を尊重し、節度ある行動を心がけよう。

鹿への加害行為は絶対にやめてほしい
鹿への加害行為は絶対にやめてほしい

豊かな歴史と自然を満喫できる!訪れるべき奈良公園内の観光スポット7選

「奈良公園」には豊かな歴史と自然を満喫できる、魅力的なスポットが盛りだくさん。
その中でも絶対に外せないスポットを紹介するので、「奈良公園」を訪れたら必ず足を運んでほしい。

1. 東大寺

「奈良の大仏さま」として親しまれている盧舎那仏坐像が安置される世界最大級の木造建造物、大仏殿をはじめ、東大寺建築のなかで最も古い法華堂(三月堂)、国内最大の山門である南大門など境内には国宝建造物が多数。
二度の戦禍を免れ、創建時の伽藍建築の面影をみることができる正倉院西側の転害門も見どころ。

奈良時代に創建された寺院で、「古都奈良の文化財」として世界遺産にも登録される
奈良時代に創建された寺院で、「古都奈良の文化財」として世界遺産にも登録される

2. 興福寺

藤原鎌足の私邸、山階寺として山背国・山階陶原(やましろのくに・やましなすえはら)に建てられたのがはじまりで、和銅3(710)年、平城京遷都にともない藤原不比等の計画により現在の場所に移され、「興福寺」と改名。
境内には鎌倉時代に再建された北円堂をはじめ室町時代に再建された五重塔や東金堂など国宝建築物や江戸時代に再建された南円堂などの重要文化財が立ち並ぶ。

世界遺産に登録される古刹で、奈良時代の四大寺のひとつとして栄えた寺院
世界遺産に登録される古刹で、奈良時代の四大寺のひとつとして栄えた寺院

3. 春日大社

御蓋山(春日山)は古来より神様が鎮まる聖地として信仰を集めた神山。
平安時代には狩猟・伐採が禁じられたことから原生林が現在も残り、国の特別天然記念物にも指定されている。
1998年には春日大社および春日山原始林は世界遺産「古都奈良の文化財」のひとつとして登録された。
境内にある「国宝殿」は国宝・重要文化財を含む約3,000点を収蔵する美術館。
平安時代に造られた神宝や、日本を代表する甲冑や刀剣等武器武具などを展示しており、「平安の正倉院」と称されている。

平城京の守護と国の繁栄のために創建された全国に約3,000社ある春日神社の総本山
平城京の守護と国の繁栄のために創建された全国に約3,000社ある春日神社の総本山

4. 若草山

若草山は、標高342メートル。山全体が芝生で覆われた、なだらかな山である。3つの笠を重ねたように見えるため、別名「三笠山」とも呼ばれる。奈良の伝統行事であり毎年1月に行われる、山焼きでも有名。
山麓ゲートから山頂までは、徒歩30分程度で登ることができる。頂上からは興福寺、東大寺など、奈良の景観を見渡せる。

奈良市街を見渡すことができ、夜景も美しい絶景スポット
奈良市街を見渡すことができ、夜景も美しい絶景スポット

5. 奈良国立博物館

国内2番目の国立博物館として1895(明治28)年に開館。
飛鳥時代から鎌倉時代までの日本の仏教美術を中心に、仏像や物がなど、国宝や重要文化財を数多く所有する。
東大寺、興福寺、春日大社などに囲まれた奈良公園の一角にあり、ゆったりとした環境で仏教美術やその背景にある豊かな歴史や文化が学べる。

国内で2番目に開館した国立博物館
国内で2番目に開館した国立博物館

6. 浅茅ヶ原園地・浮見堂

広大な敷地内に文化遺産が点在する「奈良公園」の一角にあるのが「浅茅ヶ原園地」。
公園の南側、「春日大社」の一之鳥居から本殿に通じる参道南側に広がる丘陵地で、地形の変化に富んだ景勝地として知られている。
とくに「浮見堂」が建つ鷺池の景観は圧巻の美しさだ。

池の上に浮かぶように建つお堂が美しい、水辺の景勝ポイント
池の上に浮かぶように建つお堂が美しい、水辺の景勝ポイント

7. 猿沢池園地

春日大社や興福寺などの文化遺産と、雄大で豊かな自然景観を有する「奈良公園」。
そんな奈良公園の中でも市街地に近く、訪れやすい場所にある景勝ポイントが「猿沢池園地」だ。
三条通りの商店街を通り抜けた場所にある周囲360メートルの人工池で、周りには柳が植えられ風情たっぷり。

五重塔が水面に映る、奈良公園内の景勝地
五重塔が水面に映る、奈良公園内の景勝地

奈良公園の魅力を堪能したい方にお勧めの1Dayモデルコース

広大な園内を効率良く巡りつつ、主要スポットを楽しみたい方にお勧めのモデルコースを紹介する。
1日かけて奈良公園を観光したいなら、ぜひ参考にしてみてほしい。

タイムスケジュール スポット 内容
10:00 近鉄奈良駅 東改札口から出て、2番出口から徒歩で次のスポットへ向かう。
徒歩約10分
10:10〜10:40 興福寺 鎌倉時代に再建された北円堂をはじめ、室町時代に再建された五重塔や東金堂など、国宝建築物や江戸時代に再建された南円堂などの重要文化財が鑑賞できる。
徒歩約17分
11:00〜12:00 東大寺 「奈良の大仏さま」が鎮座する大仏殿は世界最大級の木造建造物。
法華堂(三月堂)、南大門など国宝建造物など見どころが満載。
徒歩約15分
12:15〜13:30 釜めし 志津香 公園店 注文を受けてから一釜ずつ丁寧に直火で炊き上げる出来立て熱々の釜めしがいただける。
行列必至なので時間には余裕をもって訪れたい。
徒歩約25分
14:00〜14:45 春日大社 社殿の多くは奈良時代初めの創建当時からほとんど配置が変わっていないという大社。
徒歩約15分
15:00〜15:10 浅茅ヶ原園地・浮見堂 春日大社への参道沿いにある丘陵地で、なかでも鷺池に浮かぶように建つ浮御堂が見どころ。
徒歩約6分
15:15〜17:00 奈良国立博物館 飛鳥時代から鎌倉時代までの日本の仏教美術を中心に、国宝や重要文化財を数多く所有。
奈良公園の散策を知識面でより深めてくれる。
徒歩約12分
17:15〜17:25 猿沢池園地 三条通りの商店街を抜けると現れる風情たっぷりの人工池。
周囲の柳と興福寺五重塔が映り込む様が美しく、室町時代から「南都八景」として親しまれてきた。
徒歩約10分
17:35 近鉄奈良駅 アクセスしやすい2番出口もしくは4番出口へ向かう。

日没後は幻想的な表情を楽しめるライトアップイベントが開催

奈良公園とその周辺では、「ライトアッププロムナード・なら」が毎日開催されている。
イベントは、19時〜22時(9月のみ18時〜22時)の時間帯で実施。
東大寺や春日大社をはじめとする歴史的建造物がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な表情を楽しめる。
ライトアップ会場は、以下の7か所。

春日大社
一之鳥居
興福寺
五重塔
東大寺
・大仏殿
・中門廻廊
・南大門
奈良国立博物館
・本館
・仏教美術資料研究センター
猿沢池
-
浮見堂
-
平城宮跡
・第一次大極殿
・朱雀門
薬師寺
・東塔
・西塔

※1. 興福寺の五重塔は当面の間、休止中
※2. 東大寺の中門廻廊は照明機器更新のため休止
※3. 浮見堂はLED化工事のため一時的に休止予定

日中の観光に加えて、夜の奈良をゆっくり歩く時間を旅程に組み込んでみてほしい。

奈良公園をより楽しむために押さえておきたい3つのポイント

見どころ盛りだくさんの奈良公園を効率よく楽しむために、事前に知っておきたいポイントを紹介する。
ポイントを押さえて観光すれば、限られた時間でも奈良公園の魅力をしっかり満喫できる。

1. 訪れるスポットを絞って観光プランを立てる

奈良公園は敷地が広く、見どころも多い。
この記事で紹介した以下7スポットを全て巡ろうとすると、1日かかると考えておきたい。

主要スポットはいずれも徒歩圏内にまとまっているが、休憩や鹿との触れ合い、写真撮影などを含めると、想像以上に時間を要する。
そのため、限られた滞在時間で奈良公園を楽しむなら、事前に訪れるスポットを絞っておくことがお勧めだ。
例えば、世界遺産に登録されている東大寺・興福寺・春日大社を巡り、鹿との触れ合いを楽しむプランであれば、半日でも無理なく満喫できる。

どのスポットに訪れるかを事前に決めておこう
どのスポットに訪れるかを事前に決めておこう

2. 徒歩だけでなくバスの利用も検討する

先述した通り、奈良公園内の主要スポットは徒歩だけでも充分巡れる。
一方で、移動距離が長くなるため、体力の負担を抑えたい場合や移動時間を短縮したい場合は、バスの利用も検討したい。
奈良交通バスや奈良公園ぐるっとバスを利用すれば、東大寺・若草山・春日大社・浮御堂・奈良国立博物館・興福寺といった主要スポットへ、バスでもアクセスできる。
徒歩とバスを上手く組み合わせることで、無理のない観光プランを立てやすくなる。
当日のスケジュールや体力に合わせて、移動手段を選んでほしい。

徒歩とバスをうまく組み合わせて効率よく巡ろう
徒歩とバスをうまく組み合わせて効率よく巡ろう

3. 奈良公園バスターミナルを上手に活用する

奈良県庁舎の東側、奈良公園の中心部に位置する「奈良公園バスターミナル」は、奈良公園観光の拠点としてぜひ活用したい施設だ。
上手く利用すれば、広い奈良公園をより効率的に、深く楽しめる。
1Fの展示室では、周辺に点在する観光スポットやレストラン、ショップの中から行きたい場所を選び、オリジナルマップを作成・印刷できる「奈良お散歩マップ」を利用できる。
館内にはそのほか、「奈良公園」の全体像が分かるジオラマ模型、散策の合間に立ち寄りやすいカフェ、お土産を購入できるショップなどが揃う。
屋上庭園に上がると、奈良公園を一望できる360度のパノラマが広がる。
興福寺の五重塔、若草山、東大寺の南大門や大仏殿など、「奈良公園」の歴史的建造物をまとめて眺められるのも大きな魅力だ。

奈良公園の拠点として活用したい奈良公園バスターミナル
奈良公園の拠点として活用したい奈良公園バスターミナル
屋上庭園からの眺望
屋上庭園からの眺望

深く楽しみたいなら参加すべき奈良公園の有名なイベント・伝統行事

時間をかけて奈良公園を楽しみたい方は、イベントにも参加してみよう。
1年を通して様々なイベントが開催されているが、中でも特に知名度が高く、奈良らしさを感じられる行事を厳選して紹介する。
季節の移ろいを感じながら、古都に受け継がれてきた伝統文化を体感できるはずだ。

1. なら燈花会

奈良公園一帯がやさしいろうそくの灯りに包まれる、奈良の夏の風物詩。
「燈花(とうか)」とは、燈心の先にできる花形の塊のことで、これができると縁起がよいとされている。
なら燈花会」では、訪れた人びとが幸せになりますようにという願いを込めてろうそくに灯りをともしているのだそう。
芝生に置かれたろうそくが、天の川のように見える「浮雲園地」、竹のオブジェの間にろうそくが散りばめられる「浅茅ヶ原」など、同じろうそくの灯りでも、場所によって趣が異なるのもおもしろい。

1万を超える神秘的なろうそくの灯りで町を彩る、古都・奈良の夏の風物詩
1万を超える神秘的なろうそくの灯りで町を彩る、古都・奈良の夏の風物詩

2. 鹿の角きり

江戸時代から、奈良の人々と鹿との共生の中で受け継がれている伝統行事。
秋は雄鹿の繁殖期にあたり、気性が荒くなって人や他の鹿を傷つける恐れがあることから、事故防止を目的として始まった。
例年10月、春日大社の境内に設けられた「鹿苑角きり場」で開催。
当日は、勢子(せこ)と呼ばれる人々が赤い旗を使って、雄鹿を角きり場内に追い込み、捕らえられた鹿は神官によって角を切り落とされる。
鹿は古くから神の使い「神鹿(しんろく)」とされてきた存在であるため、切り落とされた角は神前に供えられる。

鹿と共生してきた奈良の歴史と文化を感じられる伝統行事
鹿と共生してきた奈良の歴史と文化を感じられる伝統行事

3. 若草山焼き行事

例年1月第4土曜日に、奈良公園の若草山一帯で行われる伝統行事。
当日は、約600発の大花火が夜空を彩った後、御神火を約300名の奈良市消防団が松明に移す。
法螺貝やラッパの合図とともに一斉に点火されると、山肌が炎に包まれ、若草山全体が燃え上がる壮大な光景が広がる。夜空を焦がすように立ち上る炎は迫力満点だ。
日中には、若草山から特大の鹿せんべいを飛ばす「鹿せんべいとばし大会」を開催。
また、春日野園地では「おもてなしイベント」として、和太鼓演奏やよさこい踊り、体験型ワークショップなども行われ、昼から夜まで一日を通して楽しめる。

奈良の夜空が花火と炎で彩られる伝統行事
奈良の夜空が花火と炎で彩られる伝統行事

奈良公園の周辺観光スポット3選

「奈良公園」の敷地内だけでなく、その周辺には歴史を感じられる観光スポットが盛りだくさん。
京都よりも古い歴史が残る、奈良の観光スポットを満喫しよう。

1. 元興寺

6世紀末、蘇我馬子によって明日香村に開かれた日本最古の本格的な仏教寺院である飛鳥寺が前身。その後平城京遷都によって平城京内に移され、名前も元興寺に改まった。
8資産群から成る「古都奈良の文化財」のひとつとして、旧僧坊である「極楽堂(極楽坊本堂)」と「禅室(極楽坊禅室)」が世界文化遺産に登録されている。
屋根の一部には飛鳥寺から移築した瓦が現存し、往時の雰囲気を伝えている。

1300年もの歴史をもつ風格ある世界遺産
1300年もの歴史をもつ風格ある世界遺産

2. ならまち

京都や金沢と並ぶ、全国的にも希少な奈良の旧市街地。
元興寺の旧境内を中心としたエリアに江戸時代から明治時代に建てられた町家が今も残り、レトロな街歩きが楽しめる。
現在はレトロな街並みの中にカフェや飲食店、雑貨店が並び、幅広い世代が訪れる観光スポットになっている。
「奈良町南観光案内所」はかつて点在していた町家を活用した観光案内所。受付窓口に散策マップが設置され、エリアを散策する前にまず訪れるのがお勧めだ。

元興寺の旧境内を中心に広がる奈良の旧市街地
元興寺の旧境内を中心に広がる奈良の旧市街地

3. 平城宮跡歴史公園

710年の平城京遷都により日本の都として栄えた場所。
唐の都・長安をモデルにした約2,500haの総面積を誇る大規模な都には10万人以上の人びとが暮らしていたとされている。
「平城宮」は平城京の中核施設で、天皇の住まいとして政治や行事が行われていた。
現在は復元された朱雀門、第一次大極殿、第一次大極殿院 南門(復元中)、第二次大極殿、東院庭園などが「平城宮跡歴史公園」として整備・保存されている。

約1,300年前に作られた都の跡
約1,300年前に作られた都の跡

奈良公園周辺の人気飲食店3選

鹿が行き交う奈良公園を歩けば、どこか時間の流れまで穏やかになる。
そんな風景のすぐそばにある、古都らしい多彩な魅力を持つ店を紹介しよう。
散策の途中でふらりと立ち寄れば、奈良らしい優しい味わいに癒されるはず。

1. 釜めし 志津香 公園店

昭和34年(1959)の創業から60余年、奈良市内に2店舗を構える釜めしの老舗「釜めし 志津香」。
奈良で釜めしといえば必ず名の挙がる名店となった今なお、注文を受けてから一釜ずつ丁寧に直火で炊き上げるスタイルを貫いている。
それだけに、奈良国立博物館の前に店を構える公園店では昼時の行列が日常風景。

行列に並んででも食べたくなる、老舗名店の絶品釜めし
行列に並んででも食べたくなる、老舗名店の絶品釜めし

2. カナカナ

江戸〜明治時代にかけての町家が多く立ち並び、近年は洗練されたカフェやショップでにぎわう「ならまち」エリア。
この地における先駆的な一軒が「カナカナ」だ。
築100年を超える町家をリノベーションした古民家カフェで、店内に入るとどこか懐かしい記憶をたどるような心地に。

リラクシンな町家カフェで、週替わりごはんに舌鼓
リラクシンな町家カフェで、週替わりごはんに舌鼓

3. 冨久傳

ならまちの風情ある街並みに佇むしゃぶしゃぶ・肉懐石専門店。
築100年以上の旧邸宅を改装した建物は、木格子や土壁、梁などが残された和モダンの空間で、落ち着きある雰囲気に包まれている。
看板メニューは、奈良のブランド肉・大和牛やブランド豚、地元農家で育った新鮮な大和野菜をふんだんに使ったしゃぶしゃぶ。

大和牛やブランド豚が味わえるしゃぶしゃぶが名物
大和牛やブランド豚が味わえるしゃぶしゃぶが名物

奈良公園周辺のお勧め宿泊施設3選

広大な緑と歴史的建造物が広がる奈良公園は、古都・奈良を象徴するエリア。
早朝や夕暮れ時には、観光客の少ない穏やかな表情を楽しめるのも魅力だ。
ここからは、静かな時間を大切に過ごせる宿泊施設を厳選してご紹介。古都ならではの落ち着きを感じながら、心ほどける滞在を楽しんでほしい。

1. ふふ 奈良

奈良公園の一角にあり、奈良観光の拠点にもぴったりな立地が魅力。
建物は日本建築の巨匠、隈研吾氏が手掛けた。窓の外には木々がゆれ奈良公園の神聖な空気を感じることができる。さらには客室露天風呂も完備されており、ゆったりとくつろぐことができる。
スタイリッシュスイートからふふラグジュアリープレミアムスイートまで全室スイートの5種類の部屋が用意されており、部屋によってファブリックのデザインや家具が異なるこだわりも魅力。

奈良公園の一角、美しい自然と歴史が感じられる奈良リゾート
奈良公園の一角、美しい自然と歴史が感じられる奈良リゾート

2. 奈良町家 和鹿彩 別邸

東大寺大仏殿が鎮座する奈良公園北側の外れで、古き良き奈良町家の風情を醸す小さな料理旅館。
水が打たれた石畳のエントランスを抜けると、土間のある空間や吹き抜けの天井などが特徴的な建物が出迎えてくれる。
全12室の客室はそれぞれに趣や設えが異なり、畳のイ草が香る和室をメインに、ベッドを配した和洋室などさまざまなタイプが用意されている。

奈良町家の風情に浸り、美食と景色を愛でる
奈良町家の風情に浸り、美食と景色を愛でる

3. ホテルニューわかさ

「近鉄奈良」駅から徒歩約10分、奈良公園や東大寺など奈良の主要観光エリアのほど近くにある風雅な旅館。
館内からは、東大寺をはじめ世界遺産に登録された古都奈良の世界観を感じる素晴らしい景色が広がる。
客室は、若草山が見渡せる豪華な展望露天風呂付き客室や、すべり台を備えたプレミアキッズルーム、小上がりを設けた和モダンなコンパクトルームなど、それぞれコンセプトが異なる多彩なデザイナーズルームがそろう

趣ある古都奈良を満喫できる優雅な和の旅館
趣ある古都奈良を満喫できる優雅な和の旅館

奈良公園の口コミ

4.31

口コミは一部AI翻訳しています。

  • 李郁杰
    2026年02月20日

    鹿せんべいをあげると囲まれます。ちょっと怖いけど笑える。優しい子もいれば、個性強めな子もいて、油断すると服をかじられます。

  • Mario Pejar
    2025年11月22日

    今日は奈良公園を訪れましたが、残念ながら日本での体験の中でも特にいただけないものでした。自由に鹿が歩き回る穏やかな場所を想像していましたが、実際は動物たちが大量の観光客によって苦しんでいる、手入れの行き届いていない公園という印象でした。

    多くの鹿は頭に傷や血の跡が見られ、角が部分的または完全に切られていて、鋭い断面がケンカの際にさらに怪我を引き起こしているようでした。観光客が鹿せんべいを与えることで、鹿同士の争いも頻繁に起きていました。足を引きずっていたり、傷が開いていたり、疲れ切って怯えている鹿も見かけました。

    常に食べ物を巡って争い、人混みに囲まれているため、鹿たちは攻撃的になっていて、服を噛んだり、バッグを破ったり、必死にせんべいを奪い合っています。さらに悪いことに、あるせんべい売りの方が鹿を棒で何度も叩いて追い払っており、大声で怒鳴る様子は、観光客にも鹿にもストレスを与えていました。(念のため補足しますが、これは特定の売り手の話です。彼には一言言いたいくらいです。)

    こうした行為は動物福祉に反しており、非常に残念でなりません。今の奈良公園は楽しむ場所ではなく、警鐘を鳴らす場所だと感じました。

    動物を大切に思い、倫理的な観光を重視する方には、奈良公園の訪問はおすすめできません。奈良の関係者には早急な改善と鹿の保護を強く求めます。

    奈良のこの暗い罠には近づかない方がいいです!

  • 鄭瑜
    2024年03月21日

    鹿を間近で見られるなんて、最高の体験でした!

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奈良公園に関するよくある質問

Q

奈良公園の入場料は?

A

入場料は無料です。

Q

奈良公園の所要時間は?

A

少なくとも半日は確保しておくのがお勧めです。主要スポットを全て巡りたいのであれば、丸1日は確保しておきましょう。

Q

奈良公園の桜の見頃は?

A

種類にもよりますが、3月下旬〜4月上旬です。

Q

奈良公園の紅葉の見頃は?

A

10月下旬〜12月初旬まで楽しめます。

Q

奈良公園が開放されている時間は?

A

365日24時間、いつでも開放されています。

Q

奈良公園が空いている時間は?

A

平日中の午前中、土曜日・日曜日でも早朝は比較的空いています

まとめ

見どころが多い「奈良公園」を観光する前に知っておくべき、魅力や見どころ、お勧めの観光シーズンなどを紹介してきた。
この記事を参考に歴史的文化遺産を巡りながら、古都・奈良の香りを感じてみよう。
京都よりも古い歴史を持つ奈良には、この記事で紹介した観光スポット以外にも、魅力的なスポットがたくさんある。
奈良を遊び尽くしたいなら、お勧めの観光スポットやグルメを紹介している、こちらの記事も参考にしてほしい。