日本旅行を快適かつ豊かにしてくれるエキナカの魅力
日本の観光をもっと快適に、豊かにしてくれるエキナカ。
日本を観光するなら知っておくべきエキナカの魅力とエキナカの活用方法、エキナカが充実している駅をご紹介。
「エキナカって言葉は知っているけど、具体的に何ができる場所なのかわからない」という方にこそ一読してほしい。
目次
エキナカとは
エキナカが持つ3つの魅力
様々な魅力を持つエキナカだが、日本を旅行する上で知っておくべき3つの魅力に絞って紹介しよう。
1. 「困った」を手軽に解決できる
旅行中に起きる「困ったこと」の大半は、エキナカで解消できる。
例えば、スマホの充電がなくなった場合は、コンビニ・売店の「NewDays」で充電器を購入できる。
他にも、電車を待つ時間でホームの立ち食い蕎麦屋でサクッと小腹を満たしたり、乗り換える際に自動販売機で飲み物を購入できたりと、移動の合間に「困った」を解消できるのもエキナカの魅力だ。
「JR東日本」が発行しているICカード「Welcome Suica」を持っていれば、エキナカの大半の施設で使えるため、支払いに時間がかからないのも嬉しいポイントだ。
2. 本格的なグルメも楽しめる
一息つけるカフェはもちろん、和食・洋食・中華・ラーメンなど、様々なジャンルの本格的なグルメを味わえるショップがエキナカにあり、改札から出なくとも日本の美味しい料理を満喫できる。
各地の名店の味や名物グルメを楽しめるのも嬉しいポイントだ。
新幹線に乗る楽しみのひとつと言っても過言ではない「駅弁」も、エキナカで購入できる。
3. 最後の最後までお土産選びが楽しめる
エキナカには各地の名産品を購入できるお土産屋が入っていることが多く、帰りの新幹線や空港に向かう電車の出発時間ギリギリまで、お土産選びができる。
新幹線が乗り入れする駅や空港へ向かう際に利用する駅には、エキナカに大型商業施設が入っていることが多く、お土産屋が見つからなくて困ることはないだろう。
むしろ、魅力的なお土産が多すぎて、お土産選びに困ってしまうほどだ。
観光中の「困った」や「あったら良いのに」を解決できるエキナカ
観光中の「困った」や「あったら良いのに」を解決できる、エキナカをご紹介。
改札内やホームで見かけることが多い施設なので、何かあった時のために覚えておこう。
1. アキュアの自販機
関東や東北の駅を中心に、約8,000台が設置されているアキュアの自販機。
Suicaをはじめとする交通系電子マネー等が利用できるため、電車を待っている間にサクッと購入できる。
その他にも様々な種類の自動販売機があり、一台一台ラインナップも異なる。
移動中にどんなアキュアの自販機があるのか探してみても面白いだろう。
また、アキュアのオリジナル商品ブランド「アキュアメイド」の「青森りんごシリーズ」はストレート果汁100%で、原材料はりんごのみ。
制作過程において空気に触れない状態で粉砕・搾汁する『密閉搾り』という手法で製造しており、無酸素状態にした機械の中でりんごをすりおろすため、酸化防止剤も不要。
季節によってりんごの種類が変わるので、味を飲み比べてみるのも楽しい。
2. NewDays
エキナカのコンビニ・売店である「NewDays」には、小腹が満たせるおにぎりやパン、お菓子といった食品から、モバイルバッテリーなどの通信系グッズや歯ブラシなどの日用品まで、幅広いラインナップが揃っている。
旬なものやその地域の魅力を感じられるオリジナル商品も充実。
駅構内の売店である「キオスク」を進化させた「NewDays KIOSK」には、電車の待ち時間でサクッと食べる、もしくは新幹線の機内で飲食できるフードやドリンクが揃っている。
地域限定商品を販売するキャンペーンも要チェックだ。
何か足りない、欲しいなと思ったら、まずは「NewDays」に行ってみよう。
待ち時間や移動中に本格的なグルメを楽しめるエキナカ
「時間がないけど美味しいものを食べたい」「新幹線のちょっとした待ち時間に美味しいものを食べたい」という時は、これから紹介するエキナカに行ってみよう。
紹介するショップが全ての駅に入っているわけではないため、この記事や詳細を見て、事前にどの駅に入っているのかを確認しておこう。
1. 駅弁屋 踊
厳選された駅弁が迷わず・焦らずに買える「駅弁屋 踊」。
東京駅にあるエキナカ商業施設「グランスタ東京」の1階、八重洲中央口改札近くにあるため、新幹線に乗る前に購入しやすいのも嬉しい。
幕の内弁当のほか、鯵の押寿司やキャラ弁や新幹線型のお弁当、各地の食材や料理が楽しめるお弁当など、バリエーション豊富なラインナップ。
日本最大の駅弁専門店「駅弁屋 祭 グランスタ東京店」のTop10商品や、東京老舗8店の味を詰め合わせた「東京弁当」まで取り揃えている。
新幹線で移動する際の楽しみのひとつである「駅弁」を調達するなら、ぜひ訪れてほしいお店だ。
カウンター式でキャッシュレス決済を利用できるだけでなく、スマホから予約して取り置きすることも可能なので、時間がなくても駅弁を購入できる。
2. T's たんたん
肉・魚介類・卵・乳製品などを一切使わないヴィーガン料理が味わえる、らーめんのお店。
たっぷりの野菜を盛り込んだ見た目も色鮮やかなメニューは、動物性食材を使っていないとは思えないほどコクのある味わい。
肉の食感を大豆ミートで再現するなど、さまざまな工夫とアイデアでみんなが笑顔になれる美味しさを追求している。
東京駅の「グランスタ東京」、上野駅の「エキュート上野」、池袋駅の改札内にショップがあるため、各駅に立ち寄る機会があれば、訪れてみよう。
3. TOKYO豚骨BASE MADE by 博多一風堂
福岡県を代表するご当地グルメ、博多ラーメンを全国に広めた名店「博多一風堂」がプロデュース。
「いろいろ選べるとんこつラーメンバラエティ。」をテーマに、アレンジの異なる“東京発”の個性派メニューを提供している。
定番の「とんこつラーメン」は、原点の味ともいえるベーシックな美味しさが絶品。
臭みは一切なく、旨味と甘味をしっかりと引き出した豚骨スープの醍醐味をダイレクトに堪能できると評判だ。
池袋駅や大宮駅、品川駅など、JR駅構内に約10店舗展開している。
駅構内で本格的な豚骨ラーメンを楽しもう。
4. STATION RESTAURANT THE CENTRAL
かつて全国各地を走っていたJRの食堂車両を店内に再現。
洗練されたインテリアデザインに囲まれた重厚感あふれる雰囲気が魅力で、東京駅の新たなシンボル的存在のレストランにふさわしい、フォトジェニックな空間が広がっている。
寝台特急などの食堂車のキッチンで実際にキャリアを積んだ食堂長が受け継ぎ、80年以上も愛されてきた美味しさは、日本で独自に発展した洋食がベース。
鉄道好きな方にぜひ訪れてほしい、エキナカのレストランだ。
5. HANAGATAYA
「グランスタ東京」の1階中央通路エリア、北通路、京葉ストリートエリアという3つの場所で営業する、お土産とお弁当のセレクトショップ。
「舞台における花形役者のように、人々の気持ちが華やぐ“名品”を揃えたい」という思いが込められた店名を掲げており、売り場にはバラエティ豊かなアイテムが勢揃い。
お土産は「東京ばな奈」や「東京ひよ子」などの定番品をはじめ、新しいブランドのお菓子やHANAGATAYA限定の「花形土産」を扱っており、東京ならではのご当地感あふれるセレクトが評判。
お土産を購入するだけでなく、新幹線の中で食べるお弁当とお菓子を購入するのもお勧めだ。
お土産選びもショッピングも満喫できるエキナカ商業施設
ここからはショッピングとお土産選びを満喫できる、エキナカの商業施設を紹介しよう。
「駅から出て商業施設に行くほど時間がない」「帰国前のぎりぎりまでショッピングやお土産選びを楽しみたい」という時はもちろん、1日かけてショッピングやお土産選びを楽しみたい場合でも、これから紹介する2つの商業施設に行けば満足できるだろう。
1. グランスタ
JR東日本最大規模のエキナカ商業施設で、全国各地のこだわりのショップやカフェ・レストランが集う東京駅の「グランスタ」。
改札内外にショップがある「グランスタ東京」、改札外にショップがある「グランスタ丸の内」と「グランスタ八重北」、「グランスタ八重洲」などで構成され、魅力あふれるショップがそれぞれに並んでいる。
グランスタ東京
JR東日本最大規模の”エキナカ“商業施設「グランスタ東京」。
大きな吹き抜けのあるスペース「スクエア ゼロ」を目印に、厳選されたスイーツショップやカフェ・レストラン、雑貨店が軒を連ねる様子は「街」そのもの。
お土産選びに最適なショップはもちろんのこと、チョコレートカフェやベーカリーカフェ、日本酒のテイスティングバーや全国各地の鮮度の高いお寿司を味わえる回転寿司店、そして、かつての食堂車両を再現したレストラン、ギャラリーを併設している雑貨店などなど、多彩な180以上のショップが集結している。
グランスタ丸の内
JR東京駅丸の内地下改札外の商業施設「グランスタ丸の内」
丸の内地下北口から南口まで、雑貨・グロサリーショップ、カフェやレストランなど様々なショップが並ぶ。
メイドインジャパンの革小物、列車や東京駅丸の内駅舎をモチーフにしたステーショナリーなど、旅行の手土産にもぴったりのちょっと気の利いた贈り物に出会える。
グランスタ八重北
JR東京駅の八重洲北口改札外にある東京駅の一大飲食店街「グランスタ八重北」。
フロアごとに特色が異なり、落ち着きとオトナの賑わいの中で本物志向の飲食店が楽しめる「黒塀横丁(地下1階)」、食の雑誌がプロデュースする食堂、こだわりの出汁で作るうどんなど、美味しいものをカジュアルに食べられる「八重北食堂(1階)」、ビアホールや和食居酒屋などの様々なショップをグループでも少人数でもゆっくりと楽しめる「北町酒場(2階)」の3つのフロアで構成されている。
2. エキュート
「楽しいことがキュ~っと詰まっている駅」がコンセプトのエキナカ商業施設。
各地域の魅力を活かしたショップが入っており、各地の魅力的な名産品やお土産を購入できる。
「エキュート」にはレストランやカフェが入っていることも多く、ショッピングの合間に休憩するのはもちろん、本格的なグルメも楽しめる。
駅によってエキュート内のショップや施設の雰囲気が全く異なるため、いくつかのエキュートを見比べても面白いはずだ。
下記駅構内にあるため、各駅に立ち寄る機会があれば、ぜひ足を運んでみてほしい。
エキュートがある駅
- 品川駅
- 上野駅
- 日暮里駅
- 大宮駅
- 赤羽駅
- 立川駅
時間を確保してでもエキナカを満喫すべき5つの駅
グルメ・ショッピング・お土産選びを満喫できる、エキナカが充実した駅を5つに絞ってご紹介。
立ち寄る予定があれば、エキナカを楽しむ時間を事前に確保しておこう。
1. 東日本で最もエキナカが充実している「東京駅」
日本の玄関口である「東京駅」は、東日本で最もエキナカを楽しめる駅と言っても過言ではない。
これまで紹介してきた商業施設「グランスタ」、お土産選びにぴったりな「HANAGATAYA」や駅弁を購入できる「駅弁屋 踊」、ヴィーガンメニューが楽しめる「T’sたんたん」も全て東京駅のエキナカに入っている。
東京駅のエキナカだけで、ショッピング・グルメ・お土産選びと1日中楽しめてしまうほど充実している。
東北・北陸・東海へと繋がる新幹線や、東京都内・関東各地へと繋がる鉄道の発着点であるため、観光・旅行中に東京駅を通る機会は多い。
東京駅に立ち寄ることがわかったら、事前に東京駅のエキナカを楽しむ時間を確保しておこう。
2. 洗練されたデザインと地域との深いつながりが魅力の「上野駅」
空港からアクセスしやすく、動物園や博物館・美術館のほか、さくらが有名な上野公園、アメ横商店街など人気観光スポットが集まる上野を観光する発着点となる「上野駅」。
上野駅にはこれまで紹介してきた「NewDays」や「アキュアの自販機」はもちろん、エキュートが入っている。
「エキュート上野」は、駅構内の3階と公園改札外の1階と2階で構成されている。
美術館のロビー空間のようなデザインと、周辺の文化施設をはじめとする地域とのつながりの深さが特徴だ。
エキュート内にはレストランやカフェも多く、新幹線の待ち時間や休憩にぴったり。
「HANAGATAYA」など、お土産を購入できるお店も多い。
上野ならではの限定品もあるので、上野の観光帰りに立ち寄り、お土産を買って帰るのもお勧めだ。
3. 帰国前のちょっとした時間にショッピングを楽しめる「品川駅」
羽田空港から30分以内の品川駅も、東京を観光する際に訪れることが多い駅だ。
東京観光で人気の浅草や渋谷、新宿に30分あればアクセスできるだけでなく、東海道新幹線も通るターミナル駅ということもあり、エキナカ施設も充実。
「エキュート品川」には、カフェやレストランだけでなく、コスメや雑貨も入っており、グルメとショッピングを楽しめる。
「HANAGATAYA」で帰国前のお土産選び、「TOKYO豚骨BASE MADE by 博多一風堂」で本格的な豚骨ラーメンを満喫することも可能だ。
4. 世界最多の乗降者数を誇る「新宿駅」
山手線・中央線・京王線・小田急線など、東京と東京周辺の観光地にアクセスできる主な路線が乗り入れし、接続している各私鉄の乗降者数を合わせると1日に約350万人もの乗降者数を誇るターミナル駅。
東京観光中に必ず訪れる駅と言っても過言ではない。ダンジョンのように複雑で広大な駅構内は日本人でも迷うほど。
それだけにエキナカ施設も充実しており、「NewDays」は新宿駅構内だけで13店舗もある。
南口改札近くには「くすりSTATION」もあり、風邪薬や頭痛薬、胃腸薬などはもちろん、海外で販売されている鎮痛剤も販売。
通訳機が常備されているため、日本語が話せなくても安心だ。
新宿駅の構内外には、“一生輝く“あたらしい時代を生きる、すべてのあたらしい女性のために”をコンセプトに掲げる商業施設「NEWoMan(ニュウマン)」が広がっており、上質なアイテムを扱う様々なお店でショピングとグルメを楽しめる。
5. サブカルの聖地ならではの魅力が詰まった「秋葉原駅」
アニメやマンガなどのサブカルチャーの聖地として、世界的に有名な「秋葉原」を観光する発着点となる「秋葉原駅」。
サブカルチャーの聖地としての魅力は、エキナカでも感じられる。
150台以上もの「ガチャガチャ」が並ぶ、大人向けカプセルトイショップ「ケンエレスタンド 秋葉原店」がエキナカにあるのは「秋葉原駅」ならではだ。
秋葉原はグルメの街として知られていることもあり、エキナカにもフードコードがあったり、様々な牛乳が飲める「ミルクスタンド」があったりと、エキナカだけでも本格的なグルメが楽しめる。
エキナカに関するよくある質問
Q
エキナカってなに?
改札内外関係なく、鉄道利用者が利用する可能性がある場所と施設が「エキナカ」です。
Q
エキナカで何ができるの?
エキナカにある施設は駅によって様々ですが、ターミナル駅である東京駅や上野駅、品川駅などでは、ショッピング・グルメ・お土産選びが楽しめます。
Q
エキナカが充実している駅を教えて
観光で訪れることが多く、エキナカが充実している駅は、東京駅・上野駅・品川駅・新宿駅・秋葉原駅です。
まとめ
エキナカの魅力やエキナカの活用方法、エキナカが充実している駅を紹介してきたが、いかがだっただろうか。
日本を旅行する際はこの記事を参考にエキナカを活用して、旅行をさらに快適に豊かにしてほしい。
もしスケジュールに余裕があれば、エキナカが充実する駅でショッピング・グルメ・お土産選びを満喫する時間を確保してほしい。