これでもう迷わない!効率的かつお得に京都を巡れる京都交通ガイド
日本屈指の観光地として、外国人からも高い人気を誇る京都。
そんな京都観光の交通手段は、電車・バスに加えて、地下鉄もあるため、慣れていないと複雑に感じるかもしれない。
しかし、ポイントを絞って覚えてしまえば、京都の交通手段で困ることはないだろう。
この記事では、京都市内の主要観光スポットを、効率的かつお得に巡るために知っておきたい交通手段やポイントを紹介していく。
記事の内容を参考にすれば、スムーズに京都市内を観光できるはずなので、ぜひ参考にしてほしい。
目次
京都観光の主な交通手段
京都観光における主な交通手段はバス・地下鉄の2つ。
この2つを使えば主要な観光スポットは巡れるので、この記事ではそれぞれを使った移動方法をメインに紹介していく。
京都市内の観光で利用すべき2つのバス
京都観光においては、これから紹介する「京都市営バス」・「京都バス」が特に利用頻度が高い。
この2つのバスを使えば有名な観光スポットを巡れるので、交通手段としてしっかり抑えておこう。
代表的な観光スポットを巡れる京都市営バス
「京都市営バス」は、京都市全域を巡回するバス。
「金閣寺」・「清水寺」・「伏見稲荷大社(ふしみいなりたいしゃ)」など京都を代表する観光スポットは「京都市営バス」で軒並み巡れる。
有名な観光スポットには「京都市営バス」を利用すれば行けると考えて良いが、様々な路線のバスが混じり合っているので、乗り間違いには気をつけてほしい。
運行頻度も朝から夕方の時間帯は1時間に4〜6本(10分~15分に1本)ペースと安定しており、最終バスも22時~23時に設定されている路線が多い。※路線によって異なるので注意が必要
料金体系は、「均一運賃区間=230円(小児120円)」と「調整区間=走行距離で変動」の2種類に設定されているものの、観光名所は概ね均一運賃区間内(230円)にある。
薄い緑を基調とした外観が「京都市営バス」の特徴なので覚えておこう。
観光客の利用が比較的少ない京都バス
「京都市営バス」と同じく、京都市全域を巡回しているのが「京都バス」。
この2つは非常に名前が似ているが、異なる会社が運営しており、別物なので混同しないようにしよう。
「京都バス」では、「三千院門跡」・「鈴虫寺」・「京都大原寂光院」など、やや玄人好みの観光スポットを巡れる。
ただ、運行頻度は1時間に2~3本(30分~40分に1本)、だいたいの路線が最終バスを遅くても19時半過ぎに設定していて、本数は少ない。
ほとんどの観光客は「京都市営バス」を利用するため、「京都バス」は空いていることが多く、落ち着いて観光したい人に適している。
また、両方のバスの停留所がある観光スポットも少なくないので、時間帯を調整できるなら「京都バス」の利用がお勧めだ。
「京都バス」は白(クリーム)を基調に赤のラインが入った外観が特徴なので、緑の「京都市営バス」と色で判別しても良いかもしれない。
知っておきたいバスの乗り方と料金の支払い方法
京都のバスは後方から乗車し、前方から降車および運賃の支払いが基本になるので覚えておこう。
運賃は前方のディスプレイに表示されており、乗車距離によって金額が変わる仕組みになっている。
主な支払い方法は現金・ICカードになるが、いずれも乗車時に整理券の受け取り(現金)・該当箇所へのタッチ(ICカード)が必要になるため注意してほしい。
現金の場合は、バス内でも両替可能だが、スムーズに降車するために小銭を用意しておくと良い。
運賃の支払いが心配なら、自動で計算されるICカードを作って、利用するのがお勧め。
後述する「地下鉄・バス1日券」なら、1度目の乗車時にカード挿入口に1日券を入れ、2度目以降は券(印字された部分)を運転手に見せるだけで大丈夫だ。
下車時は、降車ボタンを押さないと停留所を通り過ぎてしまうので気をつけよう。
お得な「バス1日券」が2023年9月30日に廃止へ
バス1日券とは、「京都市営バス」・「京都バス」・「JRバス」の均一区間であれば1日乗り放題になるお得な乗車券を指す。
残念ながら、2023年9月30日限りで販売停止になり、現在は購入できないので注意してほしい。※乗車券を持っていれば2024年3月31日までは利用可
観光客に加えて地元民からも便利と好評だった故に、人がバスに集中して車内混雑・遅延を招いたのが、廃止の大きな理由だ。
さらにコロナウイルスの影響で、地下鉄・バスに人を分散させる必要もあった。
もし利用する予定の方がいれば、注意してほしい。
バスを利用する上での注意点
国内随一の観光地である京都の観光シーズンは、バスが混雑するので注意が必要だ。
特に観光客・修学旅行生らで賑わう紅葉シーズン(11月上旬から12月上旬)は、毎年非常に混み合う。
道路の渋滞やバス内が混雑していると、到着までに想定以上の時間がかかるため、電車の方が早い可能性もある。
そのため、混雑状況次第ではバスと合わせて電車の利用を検討してほしい。
京都観光で利用するべき2つの地下鉄
京都の地下には多くの文化財が埋まっているため、東京・大阪などの大都市と比べると地下鉄網が充実していない。
それでもバスと地下鉄を組み合わせれば、快適かつ効率的に観光スポットを巡れるので、安心してほしい。
観光では京都の南北を走る烏丸線(からすません)と東西を結ぶ東西線をメインに利用するので、頭に入れておこう。
烏丸線
烏丸線は、国際会館駅から竹田駅までの15駅を結ぶ地下路線。
烏丸線の駅から徒歩でアクセスできる有名観光スポットは、以下の通りだ。
ここで紹介する観光スポット以外にも、烏丸線とバスを利用すれば、様々な観光スポットへアクセスできる。
1. 上賀茂神社(賀茂別雷神社)
神代の昔、御祭神である賀茂別雷大神(かもわけいかづちのおおかみ)が本殿北北西の神山(こうやま)に降臨し、天武天皇白鳳6年の678年に地元豪族の賀茂氏が社殿を造営したことが創祀とされる、京都最古参の神社。
官幣大社の筆頭として伊勢の神宮に次ぐ格式を誇った。現在も、厄除、八方除、電気の守り神、必勝の神として信仰を集める。
豊かな自然に囲まれた広大な境内には60棟を超える社殿があり、2棟が国宝、41棟が重要文化財の指定を受けている。
烏丸線北山駅から徒歩約15分の観光スポットだ。
2. 錦市場商店街
錦市場は京都のメインストリート、四条通りから北にあたる錦小路通にある。
この場所で魚店が繫盛し、1615年に江戸幕府からのお墨付きを得てさらなる発展を遂げたことがはじまり。
「京の台所」の名称で親しまれていて、京野菜、琵琶湖の川魚、鱧、ぐじ、笹カレイ、湯葉、生麩、漬物などの食材がずらり。京都ならではの食材は、ほぼここで揃う。
烏丸線四条駅から徒歩約3分だ。
3. 京都国際マンガミュージアム
2006年にオープンした国内初のマンガ総合文化施設。
今や世界から注目を集めるマンガについて、資料の収集・保管・公開、文化の調査研究、これらに基づく展示やイベントの開催などを目的に、博物館機能と図書館機能を併せもつ施設として運営されている。
烏丸線烏丸御池駅から徒歩約2分だ。
東西線
東西線は、六地蔵駅から太秦天神川(うずまさてんじんがわ)駅までの17駅を結ぶ地下路線。
東西線沿いの有名観光スポットは以下の通りだ。
1. 元離宮二条城
1600慶長5)年の関ヶ原の戦いに勝利し天下統一を果たした徳川家康が、京都での拠点とするため1603(慶長8)年に完成させた二条城。
都の中心部、洛中における城として410余年の歴史をもつ歴史遺産だ。
1994年には、「古都京都の文化財」の一つとして、ユネスコの世界文化遺産に登録されている。
東西線二条城前駅から徒歩1分だ。
2. 東映太秦映画村
京都の太秦にある日本を代表する映画のテーマパーク。
時代劇の撮影で使われるセットが見られることで有名で、時代劇キャラクターの衣装に着替えてパーク内を散歩すれば昔の日本の雰囲気を一層楽しめる。
楽しみはそれだけではなく、施設内にはからくり忍者屋敷やお化け屋敷、立体迷路など沢山のアトラクションがあり、世界初、エヴァンゲリオン初号機のエントリープラグと手の平に乗ったり、忍者になってしまじろうたちと冒険ができる幼児向けのアトラクションもある。
東西線太秦天神川駅から徒歩12分だ。
3. 京都市京セラ美術館
日本で2番目となる大規模な公立美術館「大礼記念京都美術館」として誕生。
その後、「京都市美術館」へ名称を変更した。2020年の春、通称を「京都市京セラ美術館」としてリニューアルオープン。
近代京都画壇の作品を中心に日本画、洋画、彫刻、版画、工芸、書などの作品3800点を超えるコレクションを所蔵している。
東西線三条京阪駅から徒歩約16分だ。
地下鉄とバスを利用するなら「地下鉄・バス1日券」がお勧め
地下鉄とバスを使い京都観光をする場合は、それぞれが1日乗り放題になる「地下鉄・バス1日券」の購入および利用がお勧め。
「京都市営地下鉄・バス全線」と「京都バス・京阪バス・西日本JRバスの一部」が利用範囲となっており、主な観光地のほとんどがカバーされている。
地下鉄とバスをうまく組み合わせて利用すれば、移動時間の短縮にも繋がるので、お得かつ快適に観光できる。
さらに、京都市内の神社仏閣・飲食店など約60箇所の施設で、割引等の優待が受けられるのもメリット。
購入は京都駅前のバス総合案内所、地下鉄京都駅にあるコトチカ京都、烏丸御池駅構内などで可能で、発売額は大人:1,100円・こども:550円。
嵐山へアクセスするならJRの利用がお勧め
ほとんど京都の観光スポットは、地下鉄とバスを使えば巡れるが、JRを利用した方が効率的にアクセスできる場所もある。
最たる例が「嵐山」で、京都駅からJR嵯峨野に乗ると、地下鉄・バス利用時の約半分にあたる15分程度で到着する。
「嵐山」を観光するならJRの利用がお勧めだ。
京都から大阪・奈良へのアクセス
京都と合わせて大阪・奈良を観光予定の方のために、それぞれ「JR京都駅」からのアクセスを簡単に紹介しよう。
アクセス先 | 路線名 | 所要時間 | 運賃(片道) |
---|---|---|---|
大阪駅 | JR京都線新快速・姫路行 | 約30分 | 580円 |
新大阪駅 | JR東海道新幹線(ひかりorこだまorのぞみ) | 約15分 | 1,450円 |
奈良駅 | JRみやこ路快速・奈良行 | 約45分 | 720円 |
上記のように、いずれも乗り換え不要で1時間もかからずに到着する。
新大阪駅には、京都線新快速・姫路行(約25分・580円)でもアクセス可能なので、時間・運賃と相談して決めると良いだろう。
京都の交通手段に関するよくある質問
Q
京都を観光する上で利用するべきお得な交通券はある?
京都の地下鉄とバスが1日乗り放題になる「地下鉄・バス1日券」がお勧めです。
Q
京都の交通手段はバスだけでも大丈夫?
バスだけでも主要観光スポットを巡れますが、地下鉄も併用することで効率的に観光スポットを巡れるようになります。
まとめ
京都の主な交通手段や利用時のポイント、お得なチケットを紹介してきたが、いかがだっただろうか。
この記事で紹介したポイント・情報を参考にすれば、初めての京都でもスムーズに観光できるはずだ。
京都の観光を楽しむために、定番観光スポット・人気飲食店などをまとめた、こちらの記事もぜひ参考にしてほしい。