【田沢湖観光ガイド】瑠璃色の湖面と山々が織りなす神秘的景観が魅力!
日本一の深さと美しいコバルトブルーの湖面で有名な「田沢湖」。
その美しい自然景観は季節や天候によって表情を変え、多くの人々を惹きつけている。
湖畔にはパワースポットも多く、レジャーも充実しているため、様々な楽しみ方ができる。
周辺には飲食店、宿泊施設も点在しているため、自然景観だけ楽しむのは勿体無い。
そんな魅力たっぷりの「田沢湖」を満喫したいなら、この記事で紹介するスポットや飲食店などを巡ってほしい。
そうすれば、その魅力を余すところなく楽しめるだろう。
目次
田沢湖ってどんなところ?
秋田県の東部中央、山に囲まれた内陸部に日本一深い湖「田沢湖」がある。
423.4mの深さだけでなく、瑠璃色の美しい湖面も特徴のひとつだ。
透明度が高いため、天気によって湖面の色が藍色・翡翠色など、様々な美しい色へと変化する。
その深さと神秘的な色合いから「日本のバイカル湖」とも呼ばれている。
湖畔に広がる美しい風景は「日本百景」にも選定。
季節や時間によって異なる表情を見せる「田沢湖」に、日々多くの観光客が訪れている。
また、深さの秘密や独自の生態系の謎に迫るツアーや展示があったり、田沢湖の主「たつこ姫」の伝説を基に作られた「たつこ姫の像」があったり、風景以外にも見どころは多い。
遊覧船に乗船すれば、湖上から湖岸の風景を眺めたり、真上から湖面の色を鑑賞したりと、湖畔からは見られない景色を楽しめるのでお勧めだ。
田沢湖に伝わる「たつこ姫伝説」
田沢湖には「たつこ姫伝説」という昔から伝わる話がある。
かつて、この地で暮らしていた「たつこ」という美しい娘。
その美しさと若さが永遠のものであれと、大蔵観音に願いをかけ続けた百日目の夜、泉の水を飲むようお告げを受けた。
飲めば飲むほど喉が渇く不思議な水を飲みほした時、たつこは龍の姿になっており、田沢湖の主となったという伝説。
田沢湖には、この伝説にちなんで作られた金色の「たつこ像」をはじめ、湖の東岸にある「辰子観音」、御座石神社の境内にある「たつこ姫像」など、神秘的なスポットがたくさんある。
田沢湖へのアクセス
ここでは、秋田の玄関口である「秋田空港」から「田沢湖」へのアクセス方法を紹介する。
公共交通機関を利用すると少し時間がかかるが、タクシーやレンタカーを利用すれば約1時間程度で到着できる。
秋田空港から直行する場合は、タクシーやレンタカーの利用も検討しよう。
- 経路
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1. 「秋田空港」でリムジンバスに乗車し、「JR秋田駅」で下車
2. 「JR秋田駅」から新幹線に乗車して「田沢湖駅」で下車
3. 「田沢湖駅」から羽後交通バスに乗車し、バス停「田沢湖畔」で下車してすぐ - 所要時間
- 約3時間
田沢湖のお勧め観光シーズンは?
春から夏にかけては新緑、秋は紅葉が美しく湖畔を彩り、冬は雪景色がより神秘的な雰囲気を醸し出す「田沢湖」。
1年を通して美しい景観を満喫できるが、最もお勧めの観光シーズンは冬だ。
その深さから冬でも凍ることがなく、雪化粧した湖畔と冬の太陽が反射する美しい湖面が織りなす、神秘的な絶景を楽しめる。
「田沢湖」から車で30分ほどの場所には、雪見風呂が楽しめる「乳頭温泉郷」も。
冷えた身体を暖めながら、美しい雪景色を眺められる。
パワースポットも充実!田沢湖の観光スポット4選
ここでは「田沢湖」の湖畔に点在する観光スポットを厳選して紹介する。
「田沢湖」に伝わる伝説とゆかりのあるパワースポットが多く、深く美しい「田沢湖」が作り出す神秘的な景観と相まって、湖畔には神秘的な雰囲気が漂っている。
静寂と神秘的な雰囲気が漂う中で、美しい景観を見られるため、デートにもピッタリだ。
1. たつこ像
「田沢湖」の西側、「潟尻エリア」に立っている高さ2.3mの黄金の「たつこ像」。
「田沢湖」の水質は強い酸性のため、ブロンズだと酸化してしまうので、金箔が張られている。
瑠璃色の「田沢湖」を背景に佇む美しい黄金の少女の像は、春夏秋冬、どの季節の風景にも溶け込み神秘的。
湖の水位によっては、湖沿いの遊歩道から間近に眺められる。
冬になると「たつこ姫」の恋人であり、同じく龍神である「八郎太郎」が「田沢湖」に訪れ、一緒に過ごすという伝説から、「恋愛のパワースポット」としても有名になっている。
2. 御座石神社
田沢湖の北岸近くに鎮座する朱塗りの鳥居が美しい神社。
室町時代に、熊野権現を信奉する修験者がこの場所を修業の場にしたという言い伝えが残り、慶安3年(1650)、秋田藩主佐竹義隆公が田沢湖を遊覧した際、腰をかけて休んだことからその名が付いたと伝わる。
龍神伝説で知られるたつこ姫が祀られることから、境内には下半身が龍になったたつこ姫の像、たつこ姫が飲んで竜になったという潟頭の霊泉あり、周辺にもその姿を映したといわれる鏡石などが点在。
3. 田沢湖ハーブガーデン ハートハーブ
田沢湖の東側「たつこ像」の対岸にあるハーブガーデン「ハートハーブ」。
「JR田沢湖駅」で「田沢湖一周線」バスに乗車し、「びゅうの森」バス停で下車後、徒歩すぐ。
春から秋にかけて花とハーブが楽しめるガーデンと温室が開放されており、無料で楽しめる。
澄んだ空気の中、美しい花々とハーブの香りが五感を癒してくれる。
「田沢湖」を一望できるレストラン、エッセンシャルオイルやお香、アロマキャンドルなどを多数取り揃えたショップがあり、ハーブを使った体験教室も人気。
4. 漢槎宮(浮木神社)
明和6年(1769)、秋田藩士の俳人・益戸滄洲によって命名されたと伝わる神社。流れ着いた大木である浮木を祀ったといわれることから、「浮木神社」とも呼ばれている。
湖に張り出すよう立ち、少し離れた場所からみると、湖に神殿が浮いているような神秘的な光景に出会える。
白木造りの社殿、青く澄んだ湖水、社殿を囲む豊かな緑が織りなすコントラストは、見る者の心を魅了する風景だ。
美しい景観と絶品グルメを堪能!田沢湖周辺の人気飲食店3選
「田沢湖」周辺には、観光スポット・フォトスポットだけでなく、飲食店も点在している。
その中でも、田沢湖畔ならではの景観と美味を両方たっぷり味わえる飲食店をご紹介。
洋風・和食・スイーツなど、その時の気分に合わせて田沢湖グルメを楽しもう。
1. 湖畔の杜レストラン ORAE
田沢湖湖畔に立つ欧風料理レストラン。店名の「ORAE」は、秋田弁で「私の家」という意味で、「いつでも私の家にいらしてください」という温かい気持ちで出迎えてくれる。
白神山地から発見された野生の酵母・白神こだま酵母で作る自家製生地を使ったピザをはじめ、パスタ、ハンバーグ、ソーセージと料理のラインナップは多彩。
「あきたこまちラガー」や「味わい 天空」といったこだわりのクラフトビール「湖畔の杜ビール」もぜひ味わいたい。
2. そば五郎 田沢湖駅前店
田沢湖駅前に、旧家を利用して作られた物産館「田沢湖市(たざわこいち)」。
ここは旧家の風情が漂うレトロな雰囲気の物産館で、地元の農産物や特産物、地酒などが売られている。
その中に、席数20席程度のこじんまりとした日本そば専門店がある。それが「十割そば処 そば五郎」だ。
その名の通り、十割そばが一押しメニュー。田沢湖産そば粉を使用し、自家製麺で提供している。
3. 山のはちみつ屋
日本有数のはちみつ生産地、秋田県にあるはちみつ専門店。
蜂籠をイメージしたドーム型のログハウスに、地元田沢湖周辺で採れたトチやアカシヤのはちみつをはじめ、レモン、コーヒーひまわりといった国内外のさまざまなはちみつが並ぶ。
すべての商品は試食可能なので、好みの味を見つけよう。
絶好のロケーションで特別な時間を過ごせる!田沢湖周辺の人気宿泊施設3選
「田沢湖」の周辺は山に囲まれ、温泉郷が点在している。
外界から閉ざされた環境で、日本の原風景を眺めながら温泉に浸かれる秘湯もある。
「田沢湖」の周辺で宿泊予定がある方は、ぜひこれから紹介する宿泊施設を選んでほしい。
「田沢湖」とその周辺の観光拠点として便利なだけでなく、美しい自然景観と温泉も満喫できるだろう。
1. 天然温泉田沢湖レイクリゾート
秋田駒ケ岳のふもとに広がる田沢湖高原に立つ宿泊施設。
田沢湖をはじめ角館武家屋敷、抱返り渓谷などからほど近く、田沢湖周辺観光の拠点として便利。
壺庭風のデザインが特徴の「かたくりの湯」と東屋や岩場が配された和風の「こくまさの湯」の2つの温泉があり、どちらも露天風呂と内湯がスタンバイ。四季の景色を眺めながら単純温泉の湯浴みが楽しめる。
2. 夏瀬温泉 都わすれ
江戸時代から地元の人々に愛されてきた、秘湯「夏瀬温泉」を楽しめる一軒宿「都わすれ」。「田沢湖」の南、「JR角館駅」から無料送迎車で約30分の場所にある。
渓谷の細道を抜けた先に広がる大自然の中にあり、他には何もないため、非日常的な空間で特別な時間を過ごせるのが魅力。
客室に付いている露天風呂や大浴場、貸切露天風呂では、日本の原風景を眺めつつ源泉かけ流しの湯でゆっくりできる。
3. 休暇村 乳頭温泉郷
7つの宿、7つの湯がある乳頭温泉郷の中で、最も近代的な施設を備えているのが「休暇村乳頭温泉」。
近年リニューアルされ、歴史ある温泉郷にありながら便利で清潔感にあふれ、現代的な温泉施設だ。
温泉は、切傷、火傷などに効果のある赤茶色で少しぬるめの炭酸水素塩泉「乳頭の湯」と、高血圧、動脈硬化などに効果のある乳白色で少し熱めの硫黄泉「田沢湖高原の湯」。
そんな2種類の源泉掛け流しの天然温泉があるので、泉質、温度、好みに合わせてたっぷり楽しめる。
秋田の雄大な自然と歴史に触れられる!田沢湖の周辺観光スポット3選
「田沢湖」の観光スポットを満喫したら、これから紹介するスポットにも、ぜひ足を伸ばしてほしい。
雄大かつ神秘的な自然景観を楽しめるだけでなく、日本の歴史と文化も感じられるだろう。
1. 抱返り渓谷
抱返り渓谷(だきがえりけいこく)は田沢湖と角館を流れる玉川中流に沿って続く全長10kmの渓谷。
昔は人同士がすれ違う時に、お互い抱きかかえるようにしなければ通れなかったほど、狭く険しい山道だったことから名づけられたと言われている。
新緑と紅葉の名所として知られ、シーズン中は多くの観光客が訪れる。
2. 角館の武家屋敷
秋田県仙北市角館町には、江戸時代初期(1620年頃)芦名(あしな)氏によってつくられ、その後は佐竹北家の城下町として栄えた古くからの街並みが今もなお残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区にも指定されている。
そのエリアに、かつて武家が所有した邸宅が多く立ち並ぶ「武家屋敷通り」がある。
3. 秋田駒ヶ岳
標高1,637m、秋田県でナンバーワンの高さを誇り、男女岳や男岳などで構成される山脈。
別名を「花の山」とも呼ばれていて、毎年6月~8月にかけて咲く高山植物がハイカーたちの目を楽しませる。
植生するのはエゾツツジからオオバキスミレ、シャクナゲ、リンドウまでおよそ300種類。
田沢湖に関するよくある質問
Q
田沢湖周辺の桜の見頃は?
湖畔では桜を見られませんが、田沢湖の周辺や田沢湖高原の桜は、例年5月上旬から中旬にかけて見頃を迎えます。
Q
田沢湖周辺が積雪する時期は?
12月初旬から降り始め、中旬には積雪し、3月ごろまでは雪が残っています。
まとめ
日本一の深さを持ち、美しい景観と神秘的な雰囲気が魅力の「田沢湖」について紹介してきた。
ぜひ記事の内容を参考に、「田沢湖」とその周辺のスポットを観光してほしい。
そうすれば、美しい自然景観や湖畔のパワースポット、絶品グルメなど、「田沢湖」と秋田の魅力を満喫できるはずだ。
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