絶景・絶品グルメを満喫するなら読むべき【新潟の旅行ガイド】
豊かな自然と歴史を持ち、新鮮な魚介や日本酒も味わえるなど、魅力の多い新潟県。
東京や大阪といった日本の主要都市だけでなく、台湾や中国、韓国などからのアクセスのしやすさも魅力のひとつだ。
魅力盛りだくさんの新潟を満喫できるモデルコースを中心に、新潟旅行で知っておくべき情報を網羅的に紹介しよう。
目次
バリエーション豊かな絶品グルメも楽しめる新潟
日本の北陸地方に位置し、日本海に面する「新潟」。
北東から南西へ長くのびた形をしており、面積は47都道府県のうち第5位だ。
4大グルメ県のひとつである「新潟」を旅行するなら、ご当地グルメや新鮮な食材を味わってほしい。
日本有数の米所として知られており、特に魚沼地方で栽培されるコシヒカリは「魚沼産コシヒカリ」として日本一の評価を受けるトップブランド。
県内の酒蔵の数は日本一を誇り、豪雪地帯の特徴を生かした低温による長期発酵の技術などが受け継がれている。
また、ノドグロやブリ・ヒラメ・ズワイガニなど、様々な海の幸も味わえる。
日本のスキー発祥地であり、豪雪地帯もあるため、スキー場も多い。
スキーやスノーボード好きの方は、雪景色も楽しめる冬の新潟旅行も検討してみよう。
新潟の平均気温と着衣例
新潟の7割は豪雪地帯だが、山間部以外の新潟市などでは比較的積雪は少ない。
冬は日照時間が短く曇りの日が多いが、春から秋にかけては晴れの日も多く、日照時間も長いことが特徴だ。
また、夏だけでなく冬にも良く雨が降るため、傘やレインコートも用意しておこう。
新潟の平均気温と着衣例
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 2.5 | 3.1 | 6.2 | 11.3 | 16.7 | 20.9 | 24.9 | 26.5 | 22.5 | 16.7 | 10.5 | 5.3 |
新潟の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): ジャケットやセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ダウンジャケット、厚手のセーターやジャケット
新潟へのアクセス
新潟には空港・新幹線が停車する駅があるため、大都市からもアクセスしやすい。
東京から新潟へは、新幹線に乗れば約2時間で到着する。
大阪からは大阪国際空港(伊丹空港)から新潟空港まで、飛行機で約1時間10分だ。
新潟空港には国際線もあるため、台湾・中国・韓国などからも直接アクセスできる。
新潟空港から主要駅へのアクセス
新潟旅行では、「新潟駅」と「長岡駅」が移動拠点となることが多い。
そのため、ここでは新潟の空の玄関口である「新潟空港」から「新潟駅」と「長岡駅」へのアクセスを紹介する。
なお、新潟空港から長岡駅までの直行バスはないため、新潟駅で乗り継ぐのが一般的だ。
新潟空港から新潟駅へのアクセス
- 経路
- 新潟空港の空港ターミナルの国際線出発に近いバス乗降場からリムジンバスに乗車し、「新潟駅」で下車。
- 所要時間
- 約25分
新潟空港から長岡駅へのアクセス
- 経路
-
1. 新潟空港の空港ターミナルの国際線出発に近いバス乗降場からリムジンバスに乗車し、「新潟駅」で下車。
2. JR上越新幹線「とき」の東京行きに乗り、「長岡駅」で下車 - 所要時間
- 約1時間20分
新潟の主要交通手段
新潟旅行では鉄道とバスを利用すれば、人気の観光スポットは巡れる。
ただ、鉄道とバスでは移動に時間がかかるスポットも多く、レンタカーを利用できれば移動時間を短縮できる。
移動時間をできるだけ短くしたい方は、レンタカーの利用も検討してほしい。
また、降雪時を除く5月~11月には、電動スポーツサイクル「里山E-バイク」の貸出も行っている。
魅力・文化が異なる新潟の6つのエリア
新潟は大きく6エリアに分けられ、それぞれ食文化をはじめ、異なる文化・魅力を持つ。
広い面積を持つ新潟を短期間で楽しむなら、訪れるべきエリアを絞る必要があるため、まずはエリアごとの魅力と人気観光スポットを把握しておこう。
風情あふれる景色と美肌の湯を堪能できる「村上・新発田エリア」
村上・新発田エリアは、新潟県の北部に位置する。
風情あふれる新発田の城下町の風景と、「美肌の湯」で有名な月岡温泉が魅力だ。
村上は「鮭のまち」としても知られ、三面川(みおもてがわ)には、秋になると鮭がのぼってくる。
12月になると、それぞれの家の軒に塩引き鮭が吊るされる風景も味わい深い。
他に、県内でも1、2を争うほど美しい海岸線が続く笹川流れや、雄大な自然が味わえる離島の「粟島(あわしま)」なども見どころ。
ゆったりと旅行を楽しみたい人に特にお勧めのエリアだ。
地理的にも機能的にも新潟の中心となる「新潟・阿賀エリア」
「新潟・阿賀エリア」は、新潟県の中央、やや北寄りの場所に位置する。
新潟の中心地である新潟市や新潟空港、新幹線が停車する新潟駅も新潟・阿賀エリアだ。
都市部である新潟市には、おしゃれなグルメ・ショッピングスポットが集まっている。
また、日本海側では随一の高さを誇る「朱鷺メッセ」の展望室からは、新潟市の都市部から佐渡島や山々を一望できる。
歴史・文化を感じられるスポットもあり、特に「豪農の館 北方文化博物館」は有名。
明治時代(1862-1912)に栄えた大地主の旧邸宅や庭園を保存・公開する博物館で、
有形文化財に登録された貴重な建築物や貴重な美術品を見学できる。
歴史・伝統文化を感じられるスポットの多い「弥彦・燕三条エリア」
「弥彦・燕三条(やひこ・つばめさんじょう)エリア」は、新潟県の中央部にあり、新潟市と長岡市の中間に位置する。
県内でも有数のパワースポットである「彌彦(やひこ)神社」をはじめ、小京都とも呼ばれる風情あふれる街並みが魅力の「加茂」など、歴史・文化を感じられるスポットが多い。
また、「新潟5大ラーメン」のひとつ、燕背脂ラーメンを味わえるエリアでもある。
背脂がたっぷり浮いたスープと極太麺は、やみつきになる味わい。
自然が織りなす絶景と名物料理・郷土料理にあふれる「長岡・柏崎エリア」
新潟県の中央から南西にかけて広がる「長岡・柏崎エリア」。は、海・川・里山と、様々な自然に恵まれたエリアだ。
そのため、約200枚の田んぼが山の斜面に並ぶ「星峠の棚田」や、日本三大峡谷のひとつ「清津峡」など、四季折々の絶景を楽しめるスポットが多い。
また、江戸時代(1603~1868年)から明治時代(1868~1912年)にかけて活躍した「北前船」の寄港地でもあり、多様な人々や物が行き交い、「越後の食い倒れ」と呼ばれる食文化が発展した。
豊かな自然と日本でも屈指の豪雪地帯であることも食文化が発展した理由だ。
そのため、様々な名物料理や郷土料理に出会える。
ウィンタースポーツも自然もグルメも楽しめる「妙高・上越・糸魚川エリア」
妙高・上越・糸魚川エリアは、新潟県の南西部に位置する。
温泉とスキーやスノーボードを満喫できる妙高高原、桜の名所としても有名な「高田城址公園」など、ウィンタースポーツと自然景観を楽しめる。
また、北陸地方を治めていた戦国武将・上杉謙信(うえすぎ けんしん)が居城とした春日山城跡もあり、歴史好きにもお勧めだ。
海の幸も豊富で、ベニズワイガニの専門店街「かにや横丁」では、新鮮なズワイガニをその場で食べられる。
その他、「ブラック焼きそば」などのご当地B級グルメも有名だ。
黄金の島と呼ばれた歴史と島ならではの景観を楽しめる「佐渡エリア」
佐渡エリアは佐渡島(さどがしま、さどしま)全域を指し、新潟県の西部に位置する。
島ならではの美しい景観を楽しめるのが佐渡の魅力だ。
佐渡の名物である「たらい舟」に乗って、その豊かな自然を肌で感じてみよう。
人が2〜3人乗れる大きなたらいに乗り、船頭さんが1本のサオで海を案内してくれる体験ができるのはここだけだ。
古くは黄金の島と知られた佐渡島には、日本最大の金銀山があり、金や銀が採掘されていた遺跡が今も残っている。
遺跡を見学できるだけでなく、砂金を採取するなど様々な体験ができるのも魅力のひとつだ。
新潟を満喫するために必要な日数
初めて新潟を旅行する場合は、1泊2日がお勧めだ。
1泊2日あれば新潟の人気観光スポットをある程度巡れるうえに、東京や山形の旅行プランにも組み込みやすい。
新潟の魅力を味わい尽くせる1泊2日モデルコース
ここでは新潟の人気観光スポットを巡る、1泊2日のモデルコースを紹介する。
1泊2日のモデルコースでは、新潟の絶景・芸術・歴史を満喫でき、グルメも十分に味わえる。
新潟の旅行プランに迷ったら、これから紹介するモデルコースをぜひ参考にしてほしい。
1日目:新潟の絶景・芸術・歴史を満喫
1日目のモデルコースでは、フォトジェニックな「清津峡渓谷(きよつきょうけいこく)トンネル」や美術館・博物館を巡る。
新潟の絶景・芸術・歴史を楽しもう。
7:00 JR越後湯沢駅
1日目はJR越後湯沢駅からスタート。
JR越後湯沢駅から清津峡渓谷トンネルまでは、バスに乗り約30分。
「清津峡入口」で下車し、徒歩約30分で到着する。
8:30 「清津峡渓谷トンネル」の自然と芸術が融合した空間を探索
「清津峡渓谷トンネル」は8時30分(12月〜2月は9時)から入れる。
スムーズに移動すれば、8時には清津峡渓谷トンネルに到着する。周辺を散策しつつ、営業開始時間を待とう。
清津峡渓谷トンネルの内部には3つの見晴所があり、奥の終点にパノラマステーションが設置されている。
トンネルからは、険しい岩肌とエメラルドグリーンの清流が織りなす「清津峡」の絶景とアートが融合した空間が楽しめる。
歩き疲れたらエントランスにある、「ペリスコープ」のカフェと足湯で休憩しよう。
14:20 「小嶋屋総本店」でへぎそばを食す
清津峡渓谷トンネルを満喫したら、再び越後湯沢駅へ戻ろう。
電車に乗って1時間の十日町駅で下車し、タクシーを利用して10分の「小嶋屋総本店」へ。
新潟のご当地グルメ「へぎそば」をランチにいただこう。
木を剥いだ板でできた「へぎ」という四角い器に、一口分の冷たいそばが盛られている。普通のそばよりも瑞々しくコシがあり、歯ごたえがあるのが特徴だ。
お子様メニューもあるので、子ども連れでも安心だ。
15:20 「越後妻有里山現代美術館 MonET」で芸術鑑賞
ランチを食べ終えたら、タクシーで十日町駅に戻り、駅から徒歩10分の「越後妻有里山現代美術館 MonET」へ。
これまで3年に一度開催されてきた、自然と人々との共生を掲げた「越後妻有 大地の芸術祭」。
その中心となるのが十日町市内にある「越後妻有里山現代美術館 MonET(モネ)」だ。
半屋外のコンクリートの回廊とガラス張りの建築と、建築と空が映り込む建物に囲まれた水盤が特徴的。
館内で作品を鑑賞した後は、ミュージアムショップに立ち寄ってみよう。
アーティストグッズ以外にも、新潟産のお米やお酒も販売している。
16:20 「十日町市博物館」で日本の古代と新潟の歴史に思いを馳せる
次のスポット「十日町市博物館」までは徒歩約10分。
十日町市博物館では、縄文時代(紀元前約1万8000年頃〜紀元前300年頃)の土器文化や、弥生時代(紀元前約1万8000年頃〜紀元前300年頃)から現在にいたるまで変化し続ける織物文化に関する展示を楽しめる。
国宝に指定されている火焔型土器は特に有名だ。
その他にも雪深いこの地で、どのように人々が暮らしてきたかがわかる展示も行っている。古代の日本と新潟の歴史を楽しく学んでみよう。
18:40 JR長岡駅周辺のホテルに宿泊
十日町市博物館から歩いてJR十日町駅に戻り、JR飯山線とJR上越線を乗り継いでJR長岡駅へ。
2日目はJR長岡駅が出発点となるため、駅周辺のホテルに宿泊しよう。
駅周辺にはビジネスホテルをはじめ、様々なホテルがあるため、泊まる場所には困らないだろう。
2日目:新潟の人気観光スポットを巡る
2日目のモデルコースでは、新潟に行ったらぜひ訪れたい人気の観光スポットを巡る。
パワースポットとして知られる彌彦神社や、マンガとアニメの体験型テーマパーク、レトロな雰囲気がかわいらしい商店街など、個性豊かな場所で、新潟の魅力を味わおう。
7:20 JR長岡駅
2日目は、高志の宿 高島屋の最寄り駅であるJR長岡駅からスタート。
「JR長岡駅」からJR上越新幹線に乗車し「燕三条駅」で下車。
JR弥彦線に乗って「吉田駅」に向かい、そこでさらに「弥彦行」に乗り換えて「弥彦駅」で下車する。弥彦駅からは徒歩15分で次のスポットに到着する。
8:30 新潟随一のパワースポット「彌彦神社」で縁結びのご利益を
「彌彦神社」は歴史ある神社で、新潟随一ともいわれるパワースポットだ。
樹齢400年を超える古木に囲まれた境内に漂うのは、静かで凛とした雰囲気。
神社の裏手の道を10分ほど歩くと弥彦山ロープウェイの乗り場がある。
ロープウェイに乗って弥彦山の山頂に向かおう。
山頂には香具山命(あめのかごやまのみこと)とその妃が祀られた御神廟があり、縁結びのスポットとして人気が高い。
境内と弥彦山山頂からの景色を楽しみつつ、良い縁があるように参拝していこう。
13:20 新潟市のシンボル「萬代橋」をじっくり眺める
参拝を終えたら弥彦駅に戻り、電車で吉田駅へ。吉田駅でJR越後線に乗り換えて「新潟駅」へ向かう。新潟駅から次のスポット「萬代橋」には徒歩約10分。
日本一長い川「信濃川」に架かる美しい橋。橋の長さは306.9m、幅は22.0m。
2004年7月に国の重要文化財に指定された。
橋は、等間隔に連なる美しいアーチが特徴的。頑丈な石造りの橋に花崗岩や御影石で化粧が施されており、ひときわ風格を漂わせている。
信濃川沿いの遊歩道を歩きながら、フォトジェニックな萬代橋をじっくり眺めてみよう。
13:40 「みかづき 万代店」でイタリアンを食す
萬代橋から「みかづき 万代(ばんだい)店」までは、徒歩8分で到着する。
詳しくは後述するが、新潟で「イタリアン」といった場合、イタリア料理ではなく、「ソース焼きそばのミートソースがけ」を指す。
新潟の人に愛されるソウルフードで、新潟に行ったらぜひ食べたいご当地B級グルメのひとつだ。
みかづき 万代店では、カレーイタリアン、ベシャメルソースを使ったホワイトイタリアンなどが味わえる他、コーヒーメニューも充実している。
14:20 体験型テーマパーク「新潟市マンガ・アニメ情報館」で遊ぶ
ランチにイタリアンを堪能したら、歩いて約15分の「新潟市マンガ・アニメ情報館」へ向かおう。
新潟市マンガ・アニメ情報館は、新潟出身のマンガ家の紹介コーナー、人気キャラクターと遊べるコーナー、さらには声優体験コーナーなど、マンガやアニメ好きにはたまらない体験型テーマパークだ。
「訪れてみたい日本のアニメ聖地88」にも選出されている。常設展だけでなく、旬な作品を扱う企画展も楽しもう。
15:50 レトロな「沼垂テラス商店街」で一息つく
新潟市マンガ・アニメ情報館の次は、徒歩約30分の「沼垂(ぬったり)テラス商店街」へ向かおう。
元港町の旧沼垂市場で使われていたレトロな長屋をリニューアルして、誕生した「沼垂テラス商店街」。
レトロな雰囲気の通りに約30店舗ものお店が軒を連ねる。
飲食店やカフェもあるので、ここで少し休憩していこう。
19:00 「月岡温泉」でレトロな温泉街と日帰り温泉を楽しむ
一息ついたら歩いて新潟駅まで戻り、JR白新線に乗って「豊栄駅」へ。
駅からシャトルバスに乗って、最後のスポット「月岡温泉」に向かおう。
「にっぽんの温泉100選」の常連でもある、月岡温泉は新潟を代表する名湯。
美肌効果が高い「美人の湯」としても有名だ。
レトロな街並みの温泉街には、ご縁をかけて祈願できる湯かけ像や源泉を飲めるスポットもあるので、散歩してみよう。
日帰りで入浴できる温泉旅館や施設も多いので、旅の疲れを温泉で癒そう。
新潟で味わうべきご当地グルメ3選
新潟旅行で食べるべき、ご当地グルメを厳選して3つ紹介する。
これから紹介するご当地グルメ以外にも、新潟には様々な名物グルメ・郷土料理があるので、ぜひ観光だけでなくグルメも堪能してほしい。
1. へぎそば
「へぎそば」は、新潟の郷土料理のひとつだ。
木を剥いだ板でできた「へぎ」という四角い器に、一口分の冷たいそばが盛られている。
普通のそばよりも瑞々しくコシがあり、歯ごたえがあるのが特徴だ。
コシの強さは、海藻の「布海苔(ふのり)」をつなぎ(そばを麺として切れないように「つなぐ」ために混ぜるもの)に使っていることが理由だ。
文化庁の「100年フード」にも選ばれている。
歴史性はないものの、世代を超えて地域で長く愛されてきた食文化を認定するものが「100年フード」だ。
2. タレかつ丼
タレかつ丼も、新潟の人々から愛されるご当地グルメだ。
かつ丼は卵でとじたものやソースに漬けたものが一般的。
しかし、新潟のタレかつ丼は、揚げたての薄めのトンカツを甘辛醤油ダレにくぐらせて、ご飯にのせたシンプルなものだ。
日本らしい味わいの甘辛醤油ダレと、西洋のトンカツが融合したタレかつ丼。
古くから西洋料理が盛んに食べられてきた港町・新潟ならではのグルメだ。
3. イタリアン
通常「イタリアン」といえばイタリア料理をイメージするが、新潟で「イタリアン」と言った場合、「ソース焼きそばのミートソースがけ」を指す。
スパゲティと焼きそば、両方の要素が楽しめる。
麺は太い中華麺を利用。麺を焼きそばのように炒め、仕上げにミートソースをかければ完成だ。
初めはスパゲティでも焼きそばでもない不思議な食べ物だと感じるかもしれないが、甘酸っぱい味がクセになる。
春の新潟旅行で訪れるべき桜の名所
自然に恵まれた新潟では、桜が彩る春の絶景も楽しめる。
例えば、約1,500本ものソメイヨシノと江戸時代の遊女の仮装をした盛大な行列「分水おいらん道中」が楽しめる「大河津分水桜並木」。
赤松を中心とする樹林の中に、約400本のソメイヨシノ・ヤエザクラ・シダレザクラが咲き誇る「赤坂山公園」。
黄色の花を咲かせる「ウコンザクラ」という珍しい品種を含む、約2,500本の桜を見られる「悠久山公園」などで、花見もぜひ楽しんでほしい。
新潟の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
ただし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後する。
- 開花日
- 4月8日
- 満開日
- 4月13日
- 桜の見頃
- 4月13日〜4月19日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の新潟を彩る紅葉の名所
秋に新潟へ訪れるなら、紅葉の名所も旅行プランに入れてみよう。
「赤坂山公園 松雲山荘」では情緒あふれる日本庭園が、赤松やつつじ、もみじで深紅に染まる絶景が見られる。
モデルコースで訪れる「清津峡」でも、V字型の峡谷が紅や黄色に染まるダイナミックな紅葉を楽しめる。
高さ200m以上の崖が紅葉で色づく迫力ある光景が広がる「八木ヶ鼻」など、秋ならではの絶景もぜひ楽しんでほしい。
10月下旬〜11月上旬に見頃を迎えるスポットが多いが、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するので注意しよう。
車窓から広がる冬の絶景を楽しめる「JR只見線」
JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ約135.2㎞の路線。
山深い只見川の渓谷を縫うように走り、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と四季折々の風景を車窓から楽しめる。
絶景ポイントでの減速運行や見どころを紹介する音声ガイド、特産品の販売など、車内での楽しみも用意されている。
沿線に数ある絶景のなかでも特に人気が高いのが、第一只見川橋梁だ。
第一只見川橋梁で車窓から眺める、雪化粧した渓谷はまさに絶景。
まるで絵画のような世界を電車に乗って走る体験は、他ではなかなかできない。
積雪のピークは例年1月下旬から2月中旬ごろ。
冬に新潟へ訪れるなら、ぜひとも車窓から雪景色を楽しんでほしい。
新潟旅行に関するよくある質問
Q
新潟を旅行するのにお勧めの季節は?
冬はウィンタースポーツと雪景色が楽しめるので、特にお勧めです。
Q
新潟で大きなイベントは?
日本三大花火大会のひとつ「長岡まつり大花火大会」、苗場スキー場で行われる「フジロックフェスティバル」、緑豊かな里山で1年を通して現代アート作品を展示する「大地の芸術祭」が新潟で行われる大きなイベントです。
まとめ
新潟の主要交通手段やモデルコース、新潟に行ったら食べたいユニークなご当地グルメなど、新潟旅行を楽しむために必要な情報を幅広く紹介した。
この記事では観光スポットを厳選して紹介したが、新潟にはまだまだ魅力あふれる場所や見どころは多い。
さらに詳しく新潟の観光スポットを知りたい人は、以下の記事もぜひ参考にしてほしい。