初心者必見!福島の楽しみ方がわかる旅行ガイド
美しい山並みや神秘的な色の湖、温泉、美味しい果物に花の名所など、豊かな自然と大地の恵みを存分に味わえる「福島」。
それだけでなく、伝統的な街並みや史跡も多く、日本の豊かな自然と歴史を満喫できる。
そんな魅力たっぷりの「福島」を旅行するなら、どのようなコースで、どの季節に、何日ほど滞在するのが最も良いだろう、と迷ってしまうだろう。
そのお悩みを解消するために、福島の旅行プランを立てるのに必要な情報を網羅的に紹介していく。
記事を参考に福島旅行を思い切り楽しもう。
目次
多様な観光スポットとご当地グルメを楽しめる「福島」
東北地方にあり、日本第3位の面積をもつ「福島」。
東北地方の中では南端であり、太平洋に面し暖流の影響を受けるため、東北地方の他の県より比較的温暖で、東京や東京近郊からのアクセスも良い。
シンボルともなっている「猪苗代湖」と「磐梯山」をはじめとする、雄大な自然景観が福島県の魅力のひとつ。桜の名所も多く、四季折々の景観が楽しめる。
「環境水族館アクアマリンふくしま」やスパリゾート「ハワイアンズ」など、規模が大きく、家族で楽しめるレジャー施設やリゾート施設もあるのも魅力だ。
ご当地グルメも多く、様々なバリエーションの料理を楽しめる。
また、果樹栽培が盛んなため、桃や梨など美味しい果物もグルメを楽しむなら外せない。
加えて福島県の「猪苗代」は、19世紀から20世紀前半に活躍した、世界的に有名な医師「野口英世」の出身地。
1歳半の時に左手に大やけどを負いながらも、苦難を克服し、病原体の研究で功績を上げ、ノーベル賞候補にも複数選ばれた福島の偉人。
福島を旅行するなら、野口英世に関する資料館やスポットも訪れてみよう。
福島の平均気温と着衣例
福島県の気候の特徴と季節ごとの着衣例を紹介していく。
福島の気候はエリアによって異なり、太平洋側は比較的温暖で雪が少ないが、内陸部は豪雪地帯となる。
そのため、雪景色が美しいスポットは内陸部に固まっている。
福島の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 1.9 | 2.5 | 5.9 | 11.7 | 17.2 | 20.7 | 24.3 | 25.5 | 21.6 | 15.6 | 9.5 | 4.3 |
福島の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
福島へのアクセス
人気観光地である「東京」と「大阪」から、「福島」へのアクセスを紹介しよう。
新幹線を利用すれば東京からは約1時間30分、大阪からは飛行機なら約1時間10分で到着できる。
「福島空港」には国際線もあり、台湾からの便も出航しているので、海外から直接アクセスすることも可能。
福島空港から主要駅へのアクセス
ここでは福島県の空の玄関「福島空港」から、福島での移動拠点「福島駅」と「郡山駅」へのアクセス方法を紹介する。
福島空港からは「郡山駅」へ直通のリムジンバスが便利なのでお勧めだ。
「福島駅」へのアクセスは、新幹線と在来線を利用した場合で所要時間が1時間ほど異なる。
旅行プランと予算に合わせて、どちらを利用するか決めてほしい。
福島空港から郡山駅へのアクセス
- 経路
- 「福島空港」からリムジンバスに乗車後、40分後「郡山駅前」バス停下車。
- 所要時間
- 約40分
福島空港から福島駅へのアクセス
- 経路
-
1. 「福島空港」からリムジンバスに乗車後、40分後「郡山駅前」バス停下車。
2. 「郡山駅」から新幹線に乗車「福島駅」下車(1,700円程度)。
または
「郡山駅」から在来線(JR東北本線)に乗車し、「福島駅」下車(800円程度)。 - 所要時間
-
新幹線を利用:約1時間30分
在来線を利用:約2時間30分
福島の主要交通手段
福島を旅行する際、福島市や郡山市などの都市部や有名観光スポットだけなら鉄道やバスなど公共交通機関だけでも移動できる。
ただ、都市部を外れると鉄道・バスどちらも本数が少なかったり、公共交通機関だけではアクセスできなかったりする。
そのため、都市部以外へ観光する場合はタクシーか、レンタカーの利用も検討しよう。
福島旅行で利用すべきお得な乗車券
日本で第3位の面積を持ち、観光スポット間の移動距離が長くなりがちな福島。
そんな福島を旅行する上で、交通費を抑えたい方が知っておくべき乗車券やフリーパスについて紹介しよう。
会津ぐるっとカード
人気観光エリア「会津」を旅行するなら、「会津ぐるっとカード」の利用がお勧め。
会津エリアの鉄道とバスが2日間乗り放題になるだけでなく、カードを提示すれば提携の観光スポットや飲食店、ホテルや旅館で割引優待サービスが受けられる。
大人は2,720円、子どもは1,360円で、会津を思いっきり楽しめるので、旅行前にチェックしておいてほしい。
福島旅行するなら知っておくべき3つのエリアの魅力
福島は3つの地域に分けられ、文化も気候も異なり、それぞれ異なる魅力を持つ。
歴史と自然が魅力の「会津地方」、雄大な景観と山の幸が味わえる「中通り」、太平洋に面した温暖な「浜通り」。
この3つのエリアの魅力と代表的な観光スポットを紹介しよう。
福島旅行プランを立てる際、エリア別の魅力を知っておけば、きっと役に立つはずだ。
桜の名所と絶品フルーツが魅力の「中通りエリア」
福島の中央部は「中通り」と呼ばれるエリアで、「奥羽山脈」と「阿武隈山地」に挟まれた自然豊かな地域。
「福島の桃源郷」という異名を持つ「花見山」や、「日本三大桜」の一つと称される「三春滝桜」など、桜の名所が多いのも特徴だ。
サクランボやモモをはじめとする、絶品フルーツも見逃せない。
福島市や郡山市も中通りエリアに位置するため、都市部も存在する。
そのため、福島の中でもアクセスが便利なエリアだ。
温泉も多いため、中通りエリアで自然・グルメ・温泉に癒される旅をしてみよう。
豊かな自然と歴史を堪能できる「会津エリア」
「会津」エリアは福島県の西側、内陸側の地域。
福島のシンボル「猪苗代湖」と「磐梯山」、高山植物の楽園「ふくしま尾瀬」など自然の魅力がたっぷり詰まったエリアだ。
また、城下町である「会津若松」や江戸時代の街並みを残す「大内宿」など、歴史情緒も楽しめる。
豪雪地帯であるため、積雪した城郭が美しい「鶴ヶ城」を筆頭に、冬には雪景色を見られるスポットが多い。
そんな会津エリアは、福島の魅力が詰まったエリアと言っても過言ではない。
海の恵みと温泉が魅力の「浜通りエリア」
「浜通りエリア」は福島県の東側、太平洋に面した地域。
福島の中でも、年間を通して温暖で冬も雪が少ないエリアだ。
浜通りエリアの魅力は海の恵みと温泉。
新鮮な海の幸を味わえたり、「環境水族館アクアマリンふくしま」で海の生き物を野生の環境に近い状態で観察できたり、美しい海岸に沈む夕日を眺めたりできる。
歴史ある温泉地「いわき湯本」は、1,000年以上絶えず湧き続けている、豊富な湯量が自慢。
「いわき湯本」の源泉を使った日本最大級のスパリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」では、温泉だけでなくプールやエンタテインメントなど、子どもからお年寄りまで1日中楽しめる。
福島を満喫するために必要な日数
魅力的な観光スポットが多い福島を満喫するには、少なくとも2泊3日以上必要だ。
初めての福島旅行であれば、人気観光スポットの集まる中通りエリアと会津エリアを中心に観光すると良いだろう。
そんなに福島旅行の日程が取れない、という方も安心してほしい。
福島の魅力を凝縮した会津エリアに絞って、1泊2日で楽しめるモデルコースを紹介しよう。
歴史情緒を満喫できる福島の1泊2日モデルコース
見どころが多い会津エリアの、人気観光スポットを巡るモデルコースを紹介する。
伝統的な街並みや史跡を中心に観光するため、歴史好きにはたまらない2日間となるだろう。
1日目:会津エリアの歴史と風情を感じる
1日目は会津エリアで日本の歴史を堪能するコースとなっている。
大きな内戦の合った悲劇の舞台、侍の時代の雰囲気が残る城跡、古き良き風景を残す町並みなどを巡れば、タイムスリップしたような感覚を味わえるだろう。
8:45 JR会津若松駅からスタート
モデルコースの1日目は、JR会津若松駅からスタート。
駅から「会津バス あかべぇ」へ乗車し、バス停「飯盛山下」で下車。
そこから歩いて徒歩2分で最初のスポットへ到着する。
9:00 神聖なスポットが点在する「飯盛山」を散策
標高314mの「飯盛山」の頂上へは、徒歩で登れるのはもちろん、有料のエスカレーターを利用して気軽にアクセスできる。
日本武尊(ヤマトタケル)などの神話も残る霊剣あらたかな山には、見どころがたくさん。
会津の城下町が目の前に広がる、頂上からの雄大な景色のすばらしさはさることながら、1868年に起こった内戦「戊辰戦争」の際に、結成された16~17歳の少年軍隊「白虎隊」の御霊を祀る神聖なスポットも点在。
多様な見どころと頂上からの景色を楽しもう。
9:40 「会津さざえ堂(円通三匝堂)」で奇想天外な体験を
「会津さざえ堂」は飯盛山の中腹に立つ観音堂で、正式名称は円通三匝堂という。
1796年建立の三層六角形の観音堂で、高さは約16.5m。当時この地にあった正宗寺の僧、郁堂が建立した。
このお堂は外観もかなり風変りだが、内部はさらに奇想天外で、中に入るとさざえ堂と名付けられた理由もよくわかる。
そこには階段がなく、時計回りの板張りのスロープがあって、最上階まで上って橋を渡るとまたスロープで下まで下ってしまう。
ぜひ外観だけでなく、中に入って不思議な構造を体験してほしい。
11:10 「会津武家屋敷」で福島の武士の生活を垣間見る
会津さざえ堂(円通三匝堂)をはじめとする、飯盛山を満喫したら、最寄りのバス停「飯盛山下」に戻ろう。
「会津バス あかべぇ」にバスに乗って、約7分の「会津武家屋敷前」へ。
「会津武家屋敷」は会津藩家老の西郷頼母の屋敷を復元し、周囲に移築復元された伝統建築や資料館などを配した大規模な歴史ミュージアムパーク。
西郷頼母の家老屋敷は、木造畳敷きの壮大な武家屋敷で、藩主を接待した「御成の間」や家老の寝室「奥一の間」など38もの部屋がある。
当時の調度が置かれ、日常の様子や歴史的場面を再現した人形ジオラマなどもあり、往時の生活ぶりをうかがい知れる。
11:50 「鶴ヶ城」で会津の歴史と景色を堪能
一通り見学したら、バス停「会津武家屋敷前」へ、「鶴ヶ城」の最寄りのバス停「鶴ヶ城入口」へ。鶴ヶ城入口から鶴ヶ城までは徒歩5分だ。
鶴ヶ城は桜の名所としても知られ、会津若松市のシンボルとなっている城。正式名称は若松城で、会津城または会津若松城と呼ばれることもある。
日本で唯一、赤瓦でふかれた天守閣は、藩政時代の美しい城の姿を今に伝えている。
現在見られる天守は1965年に鉄筋コンクリート造で再建された。
天守内部は「若松城天守閣郷土博物館」となっており、地域の歴史に関する資料が展示されている。
天守閣からは会津の町や、白虎隊が自刃した飯盛山が望める。
境内を散策して、会津の歴史と景色を満喫してみよう。
次のスポットへ向かう前に、鶴ヶ城から徒歩圏内の飲食店で名物グルメ「ソースカツ丼」をいただこう。
14:00 レトロなストリートでショッピングとグルメを楽しむ
「鶴ヶ城」の最寄りのバス停「鶴ヶ城入口」から、バス停「七日町駅前」は約10分。
七日町駅前からは徒歩約3分で「七日町通り」に到着する。
七日町通りは城下の西の玄関として、会津一の繁華街としてにぎわった通り。
JR七日町駅から野口英世青春通りにぶつかる約800mの通りに、古い蔵や大正浪漫を感じさせる洋館、木造の商家などが建ち並ぶ。
七日町通りから大町四ッ角を右折すると、野口英世青春通りへと続く。
通りを南に少し進んだところに、少年だった野口英世が手のやけどの手術を受けた「旧会陽医院」があり、現在は野口英世青春館となっている。
ショップやカフェを巡りつつ、野口英世と縁のあるスポットを巡ろう。
15:30 「末廣酒造 嘉永蔵」でお土産に地酒を購入
七日町通りから少し南に歩くと、古い蔵が多い会津若松でも、ひときわ目を引く風格を備えた1850年創業の老舗の酒蔵「末廣酒造 嘉永蔵」が見えてくる。
現代にいたるまで「一、天然の旨い仕込み水」「二、伝承される会津杜氏の匠」「三、仕込み水と同じ水、仕込み水が湧く大地に育つ酒米」の地酒三か条を守り、土地に根差した酒造りを行っている。
嘉永蔵は建築物の大部分が文化財に指定され、「訪ねて楽しい日本酒の蔵元 全国ランキング」のトップに選ばれている。
地酒をお土産に購入するだけでなく、無料の酒造見学に参加し、仕込み水でいれたコーヒー、大吟醸を使ったシフォンケーキなどを味わってみよう。
17:40 東山温泉の「向瀧」に宿泊
七日町通りの最寄りのバス停「七日町駅前」から、「会津バス ハイカラさん」に乗車し「東山温泉駅」へ。
バスを下車すれば、「会津の奥座敷」として知られる東山温泉に到着。
豊かな自然に囲まれ、都会の喧騒を忘れられる閑静な温泉地として人気がある。
温泉街を流れる湯川沿いには、国の文化財に指定された会津藩時代の旅館なども残り、奥ゆかしい温泉街の風情を漂わせている。
1日目は魅力たっぷりの東山温泉にある「向瀧」に宿泊しよう。
東山温泉を代表する老舗の温泉旅館で、昔ながらの温泉宿の風情を存分に味わってほしい。
2日目:江戸時代の雰囲気が残る観光スポットを満喫
2日目は「会津若松駅」から「喜多方」の古き良き町並みと、「大内宿」の茅葺屋根の家々を眺める、数百年前の風景を望めるタイムトラベルのようなコース。
地元グルメも味わいつつ、最後は温泉でゆったり、という癒しも味わえる旅に出かけよう。
9:00東山温泉からスタート
2日目は東山温泉からバスに乗って、JR会津若山駅へ。
JR磐越西線に乗車して、JR喜多方駅に向かう。そこから歩いて約10分で次のスポットに到着する。
10:20 レトロな雰囲気漂う「喜多方 蔵の町並み」を散策
喜多方の街は4,000あまりの蔵が並ぶ重厚さと、ノスタルジックな雰囲気が魅力。
特に重要伝統的建造物群保存地区に選定された「おたづき蔵通り」、「レトロ横丁商店街(ふれあい通り)」では、江戸時代(1603年〜1868年)の後半から大正時代(1912年〜1926年)の雰囲気をそのまま感じられる。
一部の蔵は店舗になっており、ショッピングやグルメも楽しめる。
多種多様な蔵を見比べながら、喜多方の街を散策してみよう。
街の散策で小腹が空いたら札幌ラーメン、博多ラーメンと並ぶ日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」を味わってみよう。
13:50 「大内宿」で江戸時代にタイムスリップ
喜多方 蔵の町並みと喜多方ラーメンを堪能したら、JR喜多方駅へ歩いて戻り、電車を乗り継いで湯野上温泉駅へ。
湯野上温泉駅からタクシーに乗って、約10分で「大内宿」に到着する。
30軒を超える茅葺き屋根の民家が建ち並び、江戸時代の町並みの雰囲気をそのまま残す「大内宿」。
約400年前に会津西街道の宿場町として栄えた町で、現在は「売らない、貸さない、壊さない」という住民憲章の三原則を元に、伝統的な景観が住民によって守られている。
その貴重な景観は、国重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
店舗を兼ねている民家も多く、名物・ねぎそばを提供するそば屋を中心に、甘味処、みやげ物店などが点在。
大内宿の名物である「ねぎそば」にもぜひ挑戦してほしい。
15:50 「湯野上温泉」の日帰り温泉で旅の疲れを癒す
大内宿を満喫したら、バスでモデルコース最後のスポット「湯野上温泉」へ。
湯野上温泉は茅葺き屋根の駅舎で有名な会津鉄道湯野上温泉駅に隣接した、静かな温泉郷。
大川渓谷の深い谷沿いにあり、古くから湯治場としてにぎわった。
温泉街は阿賀川沿いにあり、川を見渡す風光明媚な露天風呂が多いことでも知られている。
1日の疲れを足湯と温泉で癒して、福島旅行を締めよう。
福島旅行するなら外せないご当地グルメ3選
福島には独特の進化を遂げたご当地グルメがたくさんある。
餃子、ラーメン、焼きそばなど日本のどこでも食べられるメニューが福島では一味違うので、ぜひ試してほしい。
ここではそんな福島のご当地グルメを厳選して紹介する。
1. 喜多方ラーメン
「札幌ラーメン」、「博多ラーメン」と並ぶ日本三大ラーメンのひとつ「喜多方ラーメン」。
あっさりした醤油味のスープが主流だが、豚骨の出汁と煮干しの出汁をブレンドしたスープや塩味、味噌風味のスープを提供するお店もあり、進化し続けている。
麺は独特に縮れた太麺で、柔らかな食感が特徴。
大振りのチャーシュー、ねぎ、メンマなどの具材が載っていることが多い。
様々なスープの喜多方ラーメンを食べ比べてみるのもお勧めだ。
2. 円盤餃子
小ぶりな餃子をフライパンに敷き詰めて焼いたものを、ひっくり返してそのままお皿に盛った状態で提供される「円盤餃子」。
空飛ぶ円盤のようなインパクトのある形態と、こんがり焼けたきつね色、香ばしい香りが食欲をそそる福島のソウルフード。
野菜がたっぷり使われているので、ボリューム満点でありながら、ヘルシーで軽い食感なのが嬉しい。ひとつ1つは小ぶりでどんどん箸が進む。
ご飯のお供にも、ビールにもよく合い、老若男女に愛されるご当地グルメだ。
3. なみえ焼きそば
「なみえ焼きそば」は、20世紀半ばに福島県の浪江町で生まれたご当地焼きそば。
日本各地にご当地焼きそばがあり、それぞれ個性が異なるが、「なみえ焼きそば」は、うどんのような極太麺と濃厚なソースが魅力。
もともとはこの地で肉体労働をする人々のエネルギー源として作られたもので、モヤシのシャキシャキとした食感と豚肉のアクセント、もちもちと歯ごたえのある麺の組み合わせは絶妙。
濃厚ソースの黒色もインパクトがあるので、福島を訪れた思い出にぜひ試してみてほしい一皿だ。
春の福島旅行なら外せない桜の名所
桜の名所が多い福島へ春に訪れるなら、ぜひ花見も旅行プランに加えてほしい。
会津エリアの「法用寺」にある「虎の尾桜」は、9世紀初頭に植えられたとされる歴史ある1本で、花の中から花弁が突き出す珍しい桜で一見の価値あり。
郡山にある「開成山公園」は、春になると約1300本の桜が咲き誇り、「五十鈴湖」や「開成山大神宮」の散策とともにお花見を楽しめる。
「日本三大桜」のひとつで樹齢千年を超える「三春滝桜」は、薄紅色の花々をつけた枝が四方に伸び垂れ下がり、迫力のある美しさを感じられるだろう。
福島の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表の通り。
ただ、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するので、出発前に開花情報をチェックしておこう。
- 開花日
- 4月7日
- 満開日
- 4月11日
- 桜の見頃
- 4月11日〜4月17日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の福島を彩る紅葉の名所
秋に福島を旅行するなら、ぜひ紅葉の名所を訪ねてほしい。
他の季節より一層美しい景色が眺められるだろう。
特に「日本の道百選」にも選ばれている「磐梯吾妻スカイライン」は有名。
紅葉のグラデーションが広がる景色や、谷底まで約84mの橋から紅葉が広がるスリルある景色など、スポットや訪れる時期によって見られる絶景が異なるのも魅力のひとつ。
ロープウェイから山一面が紅葉に彩られた絶景を楽しめる「安達太良山」、神秘的な湖面と紅葉のコラボレーションを見られる「五色沼」も人気が高い。
例年10月下旬〜11月中旬に見頃を迎えるスポットが多いが、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後する。
美しい紅葉を見たいなら、出発前に紅葉の見頃をチェックしておこう。
冬の福島旅行なら会津の美しい雪景色も楽しもう
福島の会津エリアは豪雪地帯として知られている。
地域や年によって若干の量の差はあるが、冬の間は基本的に積雪している。
そのため、美しい雪景色を見られるスポットも多く、冬の会津では他の季節とは異なる魅力を見出だせる。
積雪する時期は12月~2月。早ければ11月に積もり、雪解けが遅ければ3月〜4月まで積雪している年も。
冬に福島を旅行するなら、美しい雪景色も見に行こう。
白無垢のような美しさを誇る「鶴ヶ城」
モデルコースでも訪れる「鶴ヶ城」でも、積雪する時期になると美しい雪景色が見られる。
赤瓦が雪で覆われた真っ白な天守閣と雪が積もる松、背景に広がる青い空からは荘厳さも感じられるだろう。
夜には雪化粧した鶴ヶ城がライトアップされ、幻想的な景色へと変わる。
絵画のように美しい景色が広がる「JR只見線」
JR只見線は、福島県の会津若松駅と新潟県の小出駅を結ぶ約135.2㎞の路線。
山深い只見川の渓谷を縫うように走り、春の桜、夏の緑、秋の紅葉、冬の雪と四季折々の風景を車窓から楽しめる。
絶景ポイントでの減速運行や見どころを紹介する音声ガイド、特産品の販売など、車内での楽しみも用意されている。
沿線に数ある絶景のなかでも特に人気が高いのが、第一只見川橋梁だ。
第一只見川橋梁で車窓から眺める、雪化粧した渓谷はまさに絶景。
福島旅行に関するよくある質問
Q
福島を旅行するのにお勧めの季節は?
桜を見たいなら春、紅葉が見たいなら秋、雪化粧した街並みや城跡を見たいなら冬がお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの福島の観光スポットは?
「スパリゾートハワイアンズ」か「環境水族館アクアマリンふくしま」なら子どもも大人も一緒に楽しめます。
Q
福島を旅行することで被ばくする可能性はある?
2021年に国連科学委員会が「県民に被曝の影響によるがんの増加は報告されていない」と公表したことからも分かる通り、旅行で訪れても被ばくの心配はない。
まとめ
この記事では福島を旅行するなら知っておくべき情報や、短期間で福島を満喫できるモデルコースを紹介してきた。
福島に訪れれば、雄大な自然景観や日本の伝統美、絶品グルメに出会えるだろう。
福島の観光スポットをもっと知りたい人は、この記事も併せて読んでみよう。