【岐阜旅行ガイド】奥深い自然に守られた伝統文化に出会う旅へ
海に面していない岐阜だが、標高の高い山々に囲まれており、奥深い山々の自然と自然に守られた歴史・文化に出会える。
史跡や神社仏閣だけでなく、日本の古い街並みや生活を体感できる建物も数多く残されているため、岐阜でしかできない体験ができるだろう。
この記事では岐阜旅行を計画している方のために、その魅力はもちろん、交通情報やお勧めの旅程、定番観光スポットを巡るモデルコースなど、必要な情報を網羅的に紹介していく。
記事を参考に魅力盛りだくさんの岐阜の旅行を満喫してほしい。
奥深い自然と歴史が息づく「岐阜」
岐阜は中部地方に属し、日本の国土の中央部に位置する。
日本に8県ある内陸県のひとつだ。
山岳地帯には標高3,000mを超える山々が連なり、岐阜の南部には美しい清流をたたえる。
面積の約8割を森林が占める岐阜では、奥深く清らかな自然に出会えるだろう。
また、奥深い自然の中で育まれた伝統文化や歴史を脈々と受け継ぐ歴史的建造物も多い。
なかでも、世界遺産に登録されている「白川郷」と「飛騨高山 古い町並」は、特に有名な観光スポットだ。
温泉地も多く、「日本三名泉」のひとつである「下呂温泉」には癒しを求めて、多くの人々が訪れる。
また、戦国時代(1467年〜1615年)の武将・織田信長(おだのぶなが)ゆかりの地としても知られている。
天下統一の拠点としただけでなく、岐阜という地名は織田信長によって名付けられたものだ。
そのため、織田信長とゆかりの深い観光スポットも多い。
岐阜の平均気温と着衣例
太平洋と日本海の中間に位置する岐阜は、地域によって気候が大きく異なる。
北部は冬の寒さが厳しく積雪も多いが、南部や平野地帯では夏の暑さが厳しい。
夏と冬に訪れる場合は、気温や天気も旅行前にチェックしておこう。
岐阜の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 4.6 | 5.4 | 9.0 | 14.5 | 19.4 | 23.2 | 27.0 | 28.3 | 24.5 | 18.7 | 12.5 | 7.0 |
岐阜の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月):厚手のコート、長袖のシャツや薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月):薄手の着衣、半袖、薄手のカーディガン
- 秋(9月 - 11月):軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月):厚手のコート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
岐阜へのアクセス
自然豊かな岐阜だが新幹線を利用すれば、東京からは約2時間。
大阪からは1時間20分ほどでアクセスできる。名古屋なら在来線でも20分程度で到着する。
ただ、岐阜には空港がないため、海外から直接アクセスできず、愛知県の「中部国際空港」を経由する必要がある。
中部国際空港から主要駅へのアクセス
飛行機を利用することを想定し、最も岐阜に移動しやすい中部国際空港から「JR岐阜駅」へのアクセスを紹介しよう。
以下では乗り換えが不要な直通運転の経路を記載するが、乗車する電車により直通運転ではない場合があるため注意してほしい。
- 経路
-
1.中部国際空港から名鉄常滑・空港線の特急に乗車し、「名鉄岐阜駅」で下車
2.名鉄岐阜駅から歩いて8分ほどで、JR岐阜駅に到着 - 所要時間
- 約1時間20分
岐阜の主要交通手段
岐阜を観光する際の主要な交通手段はバスか電車となる。
「岐阜駅」を中心に人気観光地への路線が整備されているため、公共交通機関だけでも岐阜の人気観光スポットは巡れるだろう。
地域によってはシェアサイクルがあるので、自転車でゆっくり岐阜の自然や街並みを楽しむのもお勧めだ。
岐阜を旅行するなら利用すべき「高山・北陸エリア周遊きっぷ」
ここからは岐阜旅行の交通費を抑えたい方に知ってほしい、「高山・北陸エリア周遊きっぷ」を紹介しよう。
「高山・北陸エリア周遊きっぷ」は、大阪・名古屋から岐阜の人気観光スポット「白川郷・五箇山」を中心とする地域、金沢・富山を周遊するJRの在来線・特急、新幹線、バスが乗り放題になるお得なチケットだ。
大阪・名古屋から岐阜へ足を延ばす際に使えるだけでなく、岐阜の人気観光地が集まる飛騨へのアクセスにも利用できるため、積極的に活用してほしい。
料金は大人が19,800円・子どもが9,900円で、連続した5日間利用できる。
岐阜を旅行する前に知っておくべきの4つのエリアの魅力
岐阜は「飛騨」・「東濃」・「西濃」・「岐阜・中濃」という4つの特色が異なるエリアに分けられる。
ここからはエリアごとに魅力と人気の観光スポットをご紹介。
効率良い旅行プランを立てるなら、観光するエリアから絞っていこう。
岐阜を代表する観光スポットの集まる「飛騨エリア」
北部に位置する飛騨エリアは、岐阜の中でも高い人気を誇る観光地だ。
歴史情緒溢れる飛騨高山の古い町並みや日本三名泉のひとつである下呂温泉、世界遺産の白川郷など、岐阜を代表する観光スポットが集まっている。
山々に囲まれたエリアでもあるため、ハイキングや登山も可能。
豪雪地帯でもあり、冬には雪深い秘境のような景色を楽しめる。
風情ある街並みとユニークな城跡が魅力の「東濃エリア」
岐阜の東部に位置する東濃エリアは、ノスタルジックな雰囲気を味わえる宿場町や城下町が魅力。
特に宿場町として栄えた「馬籠(まごめ)宿」は有名で、文豪として名高い島崎藤村(しまざきとうそん)の出身地でもある。
落ち着きと風情を感じられる街並みは散歩するだけでも楽しいはずだ。
日本三大山城のひとつである「岩村城」や、自然の巨岩を活用した石垣が特徴の苗木城跡といった、ユニークな城跡を見学できるのも東濃エリアならでは。
織田信長ゆかりのスポットが点在する「岐阜・中濃エリア」
岐阜の中央部に位置し、主要都市の岐阜市がある「岐阜・中濃エリア」。
岐阜のシンボルである「岐阜城」も、このエリアにある。
戦国武将・織田信長が天下統一の拠点とした岐阜城は、人気の観光スポットとなっており、展望台からは市街地が見下ろせる。
その他にも織田信長ゆかりのスポットが多いため、織田信長が好きな方は訪れるべきエリアだ。
もちろん、その他にも四季折々の花々を楽しめるスポットや、神社仏閣、ご当地グルメを味わえる繁華街などがあり、多様な遊び方ができる。
日本の歴史と美しさを感じられる「西濃エリア」
西濃エリアは岐阜の西部に位置し、「養老公園・養老の滝」を筆頭に四季折々の自然が各所で楽しめるエリアだ。
歴史好きな方なら、日本の歴史の転換点となった「関ヶ原の戦い」が行われた場所「関ケ原古戦場」には、ぜひ訪れてほしい。
周辺には戦に関する資料館も多く、戦国時代を五感で楽しめるだろう。
また、岐阜を流れる3つの川が集結する「水の都」と呼ばれる大垣市では、四季折々の自然景観と調和した風情ある街並みを舟下りでゆっくり眺められる。
どの季節の景色も魅力的だが、特に春は桜咲く、日本ならではの美しい光景が広がる。
岐阜を満喫するために必要な日数
定番観光スポットだけなら、1泊2日でも岐阜は充分に楽しめる。
ただ、岐阜には魅力的な観光スポットが多いため、2泊以上の旅程を組んでも飽きることはないだろう。
これから紹介するモデルコースも参考に、岐阜旅行の旅程を決めてみよう。
岐阜の定番観光スポットを巡る1泊2日モデルコース
岐阜の魅力である歴史情緒溢れるスポットの中でも、定番の観光スポットを巡るモデルコースをご紹介。
各スポットで日本の様々な時代に触れ、伝統文化やご当地グルメも満喫しよう。
岐阜の旅行プランに迷ったら、これから紹介するモデルコースをぜひ参考にしてほしい。
1日目:日本ならではの景色・美しさ・情緒を感じる
モデルコースの1日目は世界遺産である白川郷で、日本の原風景に触れることからスタート。
その後は岐阜旅行の定番観光スポットで歴史情緒を感じつつ、宿泊先となる温泉宿に向かう。
日本ならではの魅力を様々な形で感じられる1日になるはずだ。
8:50 「高山濃飛バスセンター」からスタート
モデルコースの1日目は高山駅東口を降りてすぐの場所にある、「 高山濃飛バスセンター」から。
バスに乗って約50分で最初の目的地である「白川郷」に到着する。
9:40 原風景が残る「白川郷」を散策
日本の原風景が今なお残る美しい地域「白川郷」。
合掌造りの建物が最も多く残る地域で、大小あわせて現在100棟余りある。
合掌集落の規模としては全国最大で、国の伝統的建造物群保存地区に選定されている。
1995年には世界文化遺産にも登録された。
その中心となる合掌造り集落群は、村の中央からやや北側に位置する荻町地区にある。
伝統文化の草木染めやわらぞうり作りなどの体験ができる「合掌造り民家園」や、歴史資料館などを巡って、自然と共に生きる昔ならではの生活の知恵を学んでみよう。
10:00 「和田家」で江戸時代から続く暮らしを体感
白川郷を散策しつつ、次のスポット「和田家」へ。
白川郷のなかでも、「和田家」は最大級クラスの規模を誇り、唯一国の重要文化財に指定されている。
1573年よりつづく和田家は、江戸時代に番所役人や名主を務め、苗字帯刀を許された由緒正しい家柄。往時には20人以上もの人が生活していたという。
3階建ての住宅は、現在も住居として利用されている。1階と2階部分が公開されていて、内部の見学が可能。
江戸時代から続く当時の暮らしを体験しよう。
10:50 「荻町城跡展望台」で日本の原風景を一望
和田家から20分ほど歩いて、合掌造り集落を高台から見渡せる人気の眺望スポット「荻町城跡展望台」を目指そう。
荻町城は麓から高さ約60mの城山に築かれた東西約60m、南北約50mの小さな山城で、現在は土塁などの遺構が残る。
のどかな田園風景に合掌造りの茅葺屋根が点在する荻町集落のノスタルジックな景観は、季節によって表情を変える。
特に人気が高いのは積雪する冬の景色だ。
日本の原風景とも言える景色を、目に焼き付けていこう。
12:50 江戸時代の面影残る「飛騨高山 古い町並」を散策
日本の原風景を堪能したら、歩いて「白川郷バスセンター」へ。
バスに乗って「高山濃飛バスセンター」まで行き、そこから歩いて約5分で江戸時代からの町並みが現在も残る「飛騨高山 古い町並」に到着。
風情ある町家や老舗の暖簾が続くことから、日本の原風景が残る街とも言われる。
造り酒屋や古民家を改装したカフェ、雑貨店なども並んでおり、ショッピングだけでなく岐阜の名物グルメも楽しめる。
周辺の飲食店で飛騨牛を使った料理をランチにいただこう。
14:30 「高山祭屋台会館」で職人の技術と美意識を感じる
飛騨高山 古い町並から「高山祭屋台会館」までは歩いて5分ほど。
「高山祭」とは岐阜県高山市で開催されるお祭りで、「日本三大美祭」のひとつに数えられ、国指定の重要無形民族文化財にも指定されている。
高山祭屋台会館では高山祭で使用される実物の屋台を展示しており、繊細かつ大迫力の屋台を間近で見学可能。
屋台とは祭りの際に担いだり引いたりする出し物のことで、山車(だし)とも呼ばれる。
動物を模した人形や豪華な装飾などがあしらわれることが多く、細かな装飾が施された屋台からは、日本の職人ならではの技術と美意識を感じられるはずだ。
15:30 日本に唯一残る江戸時代の建物「高山陣屋」を見学
高山祭屋台会館から歩いて約10分で、次のスポット「高山陣屋」へ到着。
高山陣屋は江戸時代に代官・郡代といった役人が政務を行なった代官所で、役所や役人たちの官舎、蔵などで構成されている。
江戸時代末期には全国に60数ヵ所あったといわれる幕府の陣屋のなかで、当時の主要建物が残っているのはこの高山陣屋だけであり、国史跡に指定されている。
他では感じられない歴史情緒をたっぷりと満喫しよう。
17:15 下呂温泉の湯之島館で宿泊
高山陣屋から歩いてJR高山駅へ向かい、電車に乗って「下呂温泉」へ向かおう。
1日目は900年代に源泉が発見され、織田信長もこよなく愛した歴史ある名湯「下呂温泉」の旅館「湯之島館」に宿泊する。
自然の中で癒やしの時間を過ごせるように、「下呂富士」とも呼ばれた中根山の中腹に造られた。
木造和風建築と近代洋風建築の融合をテーマに設計されたため、老舗でありながら、内部はレトロモダンな雰囲気も醸し出している。
5万坪もある庭園や風情溢れる館内も楽しみつつ、露天風呂から飛騨の山並みを眺めて癒されよう。
2日目:温泉地と名城で日本の魅力に触れる
2日目は下呂温泉と岐阜城を中心に巡る。
温泉地ならでは、岐阜ならでは、日本ならではの魅力に触れる旅を始めよう。
9:20 「下呂温泉」をゆっくり散策
2日目は下呂温泉の散策からスタート。
1日目に楽しめなかった下呂温泉の魅力を満喫しよう。
9:30 「温泉寺」の景色を楽しみつつ参拝
下呂駅から徒歩約15分の場所にある、隠れ家的な静けさと厳かな雰囲気が魅力の「温泉寺」。
歴史ある「下呂温泉街」の街並みにもマッチしている。
境内は173段の石段を上った先にあり、眼下には下呂市の街並みが広がる。
春には桜、秋には紅葉も見られるので、日本の四季折々の景色を堪能できるだろう。
10:30 「下呂発温泉博物館」で温泉の魅力を深掘り
温泉寺のすぐそばにある「下呂発温泉博物館」にも足を運んでみよう。
温泉をテーマにした全国的にも珍しい博物館で、文化と科学の観点で温泉を深掘りしている。
「下呂温泉」をより楽しめるだけでなく、日本の温泉そのものを深く知るきっかけになるだろう。
10:40 下呂温泉で足湯巡りを楽しむ
下呂温泉には足湯が多いため、足湯を巡って旅で歩き疲れた足を休めていこう。
なかにはスイーツを食べながら足湯に浸かれる施設もある。
様々なタイプの足湯を楽しみながら、下呂温泉の温泉街の魅力を堪能しよう。
11:50 下呂温泉で「鶏ちゃん」をランチにいただく
下呂温泉の足湯巡りを一通り終えたら、下呂温泉の周辺にある飲食店でランチにしよう。
ランチにはご当地グルメである「鶏ちゃん」がおすすめ。
鶏ちゃんとは、鶏肉と野菜を特製のタレと一緒に絡めて炒めた家庭料理。
味付けは家庭や飲食店によって異なるが、味噌や醤油、塩味が一般的。
パンチが効いた、病みつきになる味わいが魅力的だ。
15:00 「金華山ロープウェー」で空中散歩を楽しむ
ランチを食べたら歩いてJR下呂駅へ向かい、電車に乗ってJR岐阜駅へ。
JR岐阜駅からバスに乗って、「金華山ロープウェー」へ向かう。
岐阜城が建つ金華山の麓、岐阜公園の乗り場から標高329mの山頂までは約4分。
1955年開通の歴史あるロープウェーで、現在のロープウェーは6代目となる。
ロープウェーからの景色も楽しみつつ、次のスポットへ向かおう。
15:10 「ぎふ金華山リス村」で可愛いリスに癒される
金華山山頂駅を出たら、リスと遊べる「リス村」に到着。
野生のリスを長い年月をかけて調教した、1965年に当時日本では初めての「リス村」だ。
可愛らしいリスと触れ合って、癒されてみよう。
16:00 織田信長が城主となった「岐阜城」で大パノラマを満喫
リス村から歩いてすぐ、「岐阜城」に到着する。
岐阜城は標高329mの金華山山頂に天守を構える、岐阜市のシンボル。
戦国時代に斎藤道三が居城とした後、織田信長が城主になって天下統一の本拠地としたことでも知られる名城だ。
建物内は信長と岐阜城にフォーカスした史料展示室となっている。
最上階の展望台からは360度の大パノラマを一望できる。
18:15 「ぎふ長良川の鵜飼」で受け継がれる職人技を堪能
岐阜城からの展望を満喫したら、再び金華山ロープウェーに乗って下山しよう。
下山したら歩いて約15分の場所で行われる「ぎふ長良川の鵜飼」を楽しもう。
鵜を巧みに操り、川魚を獲る伝統的な漁法「鵜飼」。
「鵜舟」に乗って行う漁は、鵜匠が最大12本もの手縄をさばきながら鵜を操っていく。
鵜を家族のように大切にする、鵜匠と鵜の絆によって生まれる熟練の技を船に乗って見学してみよう。
岐阜旅行するなら外せないご当地グルメ3選
岐阜にも魅力的なご当地グルメは多いが、特にお勧めのグルメを3つに絞って紹介する。
いずれも観光地には提供する飲食店が多いので、食べるチャンスも多いだろう。
岐阜旅行では観光スポットだけでなく、ご当地グルメも忘れずに堪能してほしい。
1. 朴葉味噌
朴葉(ほおば)とはホオノキの葉のことで、燃えにくさと殺菌効果が大きな特徴。
朴葉味噌は朴葉の上に味噌と山菜などの具材を乗せ、絡めながら焼いた料理だ。
飛騨高山で作られる味噌は甘味が強く、白米だけでなくお酒との相性も抜群。
調味料にみりんや砂糖を加えて焼くため、味噌の甘味と香ばしさが口いっぱいに広がる。
2. 高山ラーメン
高山ラーメンは「高山市」のご当地グルメで、飛騨ラーメンや飛騨高山ラーメンと呼ばれることもある。
飛騨高山ではメニュー名が中華そばとなっているお店が多く、年越しそばの代わりに高山ラーメンを食べるほど浸透している。
ラーメンはスープとタレを別々に作って合わせるのが一般的だが、高山ラーメンは一緒に煮込んで作る点が特徴だ。
鶏ガラで出汁を取ったあっさりとした味わいが特徴の醤油ラーメンで、麺は極細ちぢれ麺が多い。
3. 飛騨牛
飛騨牛は岐阜で生産されている黒毛和牛のブランド牛で、日本のブランド牛の中でも高い知名度と人気を誇る。
きめ細やかで柔らかい肉質と、脂身の甘さが飛騨牛の特徴。
口の中で溶けるような食感も印象的だ。
ステーキやすき焼きだけでなく、ハンバーガーや肉寿司など、飛騨牛を手軽に味わえるお店も多い。
せっかく岐阜を訪れるなら飛騨牛の旨味も味わってほしい。
春の岐阜旅行で訪れるべき桜の名所
自然豊かな岐阜を春に訪れるなら、桜の名所も旅行プランに加えてみよう。
人造湖を桜が彩る「恵那峡」では、遊覧船に乗って水上から桜を楽しめたり、夜はライトアップされた夜桜を楽しめたりと、様々な春の景色に出会える。
2本の巨木から成る、樹齢400年を超える「苗代(なわしろ)桜」は、特にライトアップされた姿が美しく、夜に訪れたい桜の名所だ。
墨俣一夜城(すのまたいちやじょう)の周辺を流れる、犀川(さいかわ)の堤防に続く桜並木でも、美しい春の景色に出会える。
桜と城が調和した景色からは、日本情緒をたっぷりと味わえるだろう。
岐阜の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
ただし、その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するため注意しよう。
- 開花日
- 3月25日
- 満開日
- 4月2日
- 桜の見頃
- 4月2日〜4月8日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の岐阜旅行なら外せない紅葉の名所
岐阜には紅葉の名所も多く、秋にしか出会えない風景も多い。
人気観光スポットでもある「養老公園」は紅葉の名所としても人気が高く、「養老の滝」を中心とする公園の遊歩道を、紅葉を眺めながら散策できる。
「大矢田神社」の「もみじ谷」では、国の天然記念物に指定された「ヤマモミジ樹林」が美しく色づき、楼門と調和した景色が広がる。
レンタカーを借りられるなら、「飛騨美濃せせらぎ街道」もお勧め。
全長64kmの街道沿いに紅葉が並ぶ紅葉の名所で、標高差があるため、様々な色彩の紅葉を一度のドライブで楽しめるだろう。
9月中旬~11月下旬に見頃を迎えるスポットが多いものの、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するため注意しておこう。
岐阜旅行に関するよくある質問
Q
岐阜を旅行するのにお勧めの季節は?
各所で桜や紅葉が楽しめる、春と秋が特にお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの岐阜の観光スポットは?
様々な遊び方を1箇所で出来る下呂温泉がおすすめです。
まとめ
この記事では岐阜旅行を満喫するために必要な、エリア別の魅力や交通情報、定番観光スポットを巡るモデルコースなどを紹介してきた。
記事を参考にすれば、魅力を満喫できる岐阜旅行プランを立てられること間違いなしだ。
この記事では紹介しきれなかった、岐阜の観光スポットは以下の記事でまとめて紹介している。
岐阜の魅力をもっと知りたい方は、ぜひ併せて読んでほしい。