初めてでも多彩な魅力を満喫できる!兵庫旅行ガイド
山々と3つの海に恵まれ、多くの史跡や神社仏閣が点在するだけでなく、独自の歴史を持つ異国情緒漂う街並みもある「兵庫」。
日本でも屈指の名湯もあり、様々楽しみ方や遊び方ができるため、旅行プランをどうするか迷ってしまうだろう。
大阪からアクセスが良いのも魅力的だ。
そんな神戸を満喫するために知っておくべき情報を、この記事では網羅的に紹介する。
人気観光スポットを巡るモデルコースも紹介するので、ぜひ初めての兵庫旅行の参考にしてほしい。
目次
日本文化と自然、異国情緒など多彩な魅力を持つ兵庫
隣接している大阪や京都と同じく、関西地方のひとつである兵庫。
北は日本海、南は瀬戸内海の海岸線が広がり、兵庫に含まれる「淡路島」の南は太平洋に面している。
山地も多く、「播但(ばんたん)山地」が東西を貫き、東部の「丹波高地」と合わせて兵庫の森林地帯を形成している。
日本海・瀬戸内海・太平洋の表情が異なる3つの海岸線や森林など、バラエティに富んだ自然が兵庫の特徴だ。
国指定史跡のお城が日本で最も多いのも、兵庫の魅力のひとつ。
なかでも「姫路城」や「竹田城跡」は有名。点在する城下町も併せて巡れば、日本の歴史をたっぷりと感じられるだろう。
兵庫には「日本三古泉」のひとつである「有馬温泉」や、多くの偉人に愛された「城崎(きのさき)温泉」といった名湯も点在。
大阪や京都と並び、関西地方で有数の観光エリアである神戸も外せない。
異国情緒が溢れる港町らしい街並みと、大型の複合施設や文化施設が立ち並ぶ近代的な雰囲気の共存が魅力的。
自然・歴史・温泉・異国情緒と、様々な魅力を持つ兵庫を満喫しよう。
兵庫の平均気温と着衣例
兵庫の気候は大きく南北で分かれる。
北部は雪も含めて冬の降水量が多く寒さも厳しいが、夏の気温は高い。
南部は1年を通して温暖で降水も少なく、乾燥した晴天が続く。
山地が多いため、急な天候の変化にも注意が必要だ。
兵庫の月別平均気温
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
平均気温(度) | 6.2 | 6.5 | 9.8 | 15.0 | 19.8 | 23.4 | 27.1 | 28.6 | 25.4 | 19.8 | 14.2 | 8.8 |
兵庫の季節ごとの着衣例
- 春(3月 - 5月): 軽めのジャケットおよび薄手のセーター
- 夏(6月 - 8月): 薄手の着衣、半袖
- 秋(9月 - 11月): 軽めのジャケット、コート
- 冬(12月 - 2月): コート、ウールスーツ、厚手のセーターやジャケット
兵庫へのアクセス
兵庫には「神戸空港」があるため、東京からは約1時間10分でアクセスできる。
新幹線なら約3時間だ。
大阪からは新幹線で約12分、在来線なら約25分でアクセスできるため、大阪と併せて旅行しやすい。
ただ、「神戸空港」には国際線がないため、海外からは直接アクセスできず、大阪の「関西国際空港」を経由する必要がある。
関西国際空港から主要駅へのアクセス
兵庫へアクセスしやすく、国際線がある関西国際空港を起点に兵庫の主要駅へのアクセスを紹介しよう。
姫路駅と神戸駅は観光の起点となることが多いので、ぜひ参考にしてほしい。
関西国際空港から姫路駅へのアクセス
- 経路
-
1.関西国際空港でJR関西空港線に乗車し、新大阪駅で下車
2.新大阪駅でJR山陽新幹線に乗車し、姫路駅で下車 - 所要時間
- 約1時間30分
関西国際空港から神戸駅へのアクセス
- 経路
-
1.関西国際空港でJR関西空港線に乗車し、「大阪駅」で下車
2.大阪駅でJR東海道山陽本線に乗車し、神戸駅で下車 - 所要時間
- 約1時間30分
兵庫の主要交通手段
兵庫で観光する場合の主要な交通手段は、バスと電車になる。
本数も充分にあるため、不便に感じることはないだろう。
公共交通機関だけでも、兵庫の主な観光スポットを巡れるが、山間部にはタクシーを利用しないとアクセスしづらい観光スポットも多い。
兵庫旅行前に知るべき5つのエリアの魅力
1日では楽しみきれないほど、多彩な魅力を持つ兵庫。
短い日数で満喫するなら、これから紹介する5つのエリアの魅力と見どころを知っておこう。
エリアごとに魅力が異なるため、自分好みのエリアをメインに旅行するプランを立ててほしい。
自然と温泉に癒され歴史も満喫できる「但馬エリア」
兵庫の北部に位置する但馬(たじま)エリアは、日本海と山々に囲まれた豊かな自然が魅力。
スキーや海水浴、キャンプなど季節に合わせたアウトドアを楽しめる。
温泉が点在している点も特徴のひとつで、特に城崎温泉は有馬温泉と並んで高い人気を誇る。
風情溢れる温泉街が魅力的で、外湯巡りをしながら城崎温泉の湯を満喫してほしい。
「日本100名城」のひとつであり、国指定の重要文化財でもある「竹田城跡」も見どころ。
標高350mほどの山頂に位置しており、条件が合えば雲海が発生する。
運が良ければ、雲海に浮かぶ幻想的な竹田城跡を見られるかもしれない。
但馬牛や松葉ガニなどの特産物や、ご当地グルメ・皿そばなど、グルメも充実。
食・工芸・歴史を堪能できる「丹波エリア」
丹波エリアは兵庫の北東部にあり、森林と田園風景が広がるのどかな地域。
松茸や黒豆、地酒などの多彩な特産品が特徴のひとつで、丹波ブランドとして全国的に知られている。
伝統工芸の丹波焼という焼物も有名。
焼き上がりに現れる美しい色彩は実に日本的で、お土産品としてお勧め。
丹波はかつての都である京都へ続く交通の要として栄えたことから、今でも城下町や宿場町などの面影を残す場所も多い。
特に「河原町妻入商家群(かわらまちつまいりしょうかぐん)」や「柏原藩陣屋跡(かいばらばんじんやあと)」は、歴史情緒と共に非日常的な雰囲気を味わえるお勧めの観光スポットだ。
人気観光エリア・神戸のある「摂津エリア」
摂津エリアは観光地として高い人気・知名度を誇る神戸を有する、兵庫の南東部に広がるエリアだ。
神戸は洗練された港町の雰囲気と、異国情緒が漂う「北野異人館街」の街並みが魅力。
六甲山の展望台から眺める夜景も神戸の魅力のひとつで、その美しさから「日本の三大夜景」に数えられている。
その六甲山の麓には、関西を代表する名湯・有馬温泉もある。
神戸以外の地域も含めて、大型の商業施設や文化施設が充実している点も特徴のひとつだ。
特に「宝塚市立手塚治虫記念館」は日本ならではの観光スポットとしてお勧めで、世界的な漫画家である手塚治虫(てづかおさむ)に関する貴重な資料が数多く展示されている。
日本が誇るアニメやマンガのファンならば、1度は訪れたい場所といえる。
歴史情緒に溢れる「播磨エリア」
兵庫の南西部に位置する播磨(はりま)エリアは、歴史情緒に溢れたスポットが多いことで知られている。
数々の城と城下町を散策すれば、日本の歴史と文化を肌で感じられるだろう。
兵庫を代表する観光スポットである、姫路城があるのも播磨エリアだ。
姫路城はユネスコの世界遺産にも認定されており、白漆喰に覆われた美しい姿から白鷺城とも呼ばれている。
城下町には神社仏閣や庭園、記念碑が点在しており、歴史風情を思う存分満喫できるだろう。
美しい自然と古代日本の面影を楽しめる「淡路エリア」
瀬戸内海の東部に位置し、兵庫の南に浮かぶ島が淡路島。淡路エリアとも呼ばれている。
兵庫と淡路島は「明石海峡大橋」で繋がっており、四国の徳島とも「大鳴門橋」で繋がっている。
日本最古の歴史書「日本書紀」・「古事記」では、日本の本州よりも先に作られた島であり、古代の日本では重要な地域だったことでも知られている。
そのため、日本が生まれた神話を背景に持つ神社が点在。
特に「伊弉諾(いざなぎ)神宮」はパワースポットとして有名で、夫婦円満や縁結びのご利益を求めて、多くの観光客が訪れている。
「花の島」としても有名で、四季折々の花々が彩る瀬戸内海や山々の絶景も楽しめる。
玉ねぎや牛肉などの特産品も豊富な、兵庫でも屈指の人気観光エリアだ。
兵庫を満喫するために必要な日数
人気観光スポットに絞れば、1泊2日でも充分に兵庫旅行を満喫できるだろう。
しかし、様々なエリアを巡る場合は、2泊3日は必要となる。
多彩な魅力を持つ兵庫を楽しむ日程を、しっかり確保しておこう。
兵庫の定番・人気スポットを巡る1泊2日モデルコース
ここからは兵庫の人気観光スポットを巡る、1泊2日のモデルコースを紹介しよう。
日本ならではの神社仏閣や温泉、世界遺産を巡りながら、自然も含めた美しい景観も堪能していく。
名物グルメも味わえるため、少ない日数でも兵庫の魅力を満喫できるはずだ。
兵庫旅行のプランに迷ったら、これから紹介するモデルコースを参考にしてほしい。
1日目:神戸の人気観光スポットを巡る
モデルコースの1日目は北野異人館街で異国情緒を感じたあとに、神社と温泉で日本ならではの文化に触れていく。
日本でも屈指の名湯・有馬温泉も日帰りで楽しみつつ、「六甲山」からの絶景も堪能。
たった1日で神戸の人気スポットを満喫できるだろう。
8:45 JR新神戸駅からスタート
1日目のスタートはJR新神戸駅から。
駅から徒歩約15分で、1868年神戸港開港当時、外国人居留地として発展した「神戸北野異人館街」に到着する。
9:00 異国情緒漂う「北野異人館街」を散策
海を見下ろせる高台に、洋風建築物と和風建築物が混在した独特の街並みが魅力の神戸北野異人館街。
約30棟の洋風建築物が当時の姿を今にとどめており、そのうち16軒が館内を一般公開している。
この街のシンボル的存在の風見鶏がある「風見鶏の館」、建築当時の萌黄色の外壁が美しい「萌黄の館」、外壁を覆う約3000枚の天然石のスレートが、まるで魚のウロコのような「うろこの家」など1軒ごとにデザインが異なる。
街を散策しつつ、気になる建物があれば内部も見学してみよう。
11:15 パワースポット「生田神社」を参拝
北野異人館街の散策を終えたら、そのまま歩いて約15分の生田神社へ。
約1,800年の歴史を持つ「生田神社」は、地元の人々から親しみと敬意を込めて「ご縁結びのいくたさん」と呼ばれている。
縁結びや恋愛成就、仕事運、健康運アップのパワースポットとして有名で、近年はアスリートやアーティストも訪れる。
神戸のみならず、兵庫でも随一のパワースポットでご利益を授かろう。
11:45 「南京町」で本格中華を食す
生田神社で参拝を終えたら、ランチを食べに「南京町」に向かおう。
神戸の「南京町」は、横浜中華街、長崎新地中華街とともに日本三大チャイナタウンのひとつ。
100軒以上の中華料理店をはじめ和洋料理店、食材店、雑貨店など多彩な店舗が軒を連ねる。
気になったお店で本格中華をランチにいただこう。
14:30 名湯「有馬温泉」で旅の疲れを癒す
南京町でお腹を満たしたら、歩いて地下鉄三宮駅へ向かう。
電車を乗り継ぎ、有馬温泉駅で下車したら、歩いて5分の「有馬温泉」に到着する。
「有馬温泉」は六甲山の北麓に湧く、関西を代表する名湯。
「日本書紀」や「風土記」にも登場する歴史ある温泉で、“日本三古湯”のひとつにも数えられる。
共同浴場の「金の湯」と「銀の湯」に入浴し、旅に疲れた体を癒そう。
16:30 「六甲ガーデンテラス」で神戸の絶景を満喫
温泉で身体を癒したら、歩いて約20分の「六甲有馬ロープウェー有馬温泉駅」に。
六甲山や有馬温泉を眺めながら、六甲山頂駅に向かう。
駅から3分ほど歩けば、六甲山上の標高880mに位置する「六甲ガーデンテラス」に到着。
神戸の街並みを含む大阪平野-明石海峡の大パノラマを楽しめる展望スポット。
敷地内にある特徴が異なるビュースポットで、六甲山からの景色を楽しもう。
日が暮れてきたら、「1,000万ドル」と称される夜景を満喫しよう。
19:30 「神戸北野ホテル」で贅沢な時間を過ごす
六甲ガーデンテラスからの絶景を満喫したら、ロープウェーで下山。
タクシーで1日目の宿である「神戸北野ホテル」へ向かおう。
「神戸北野ホテル」は、北野の異人館街のトアロードに面して建つ都市型オーベルジュ。
赤レンガ造の瀟洒な建物で、イギリス風の意匠を凝らした、部屋ごとの趣が異なる30室が用意されている。
総支配人で総料理長もつとめる山口浩氏は、フランス・ブルゴーニュの「ラ・コート・ドール」で修行し、フレンチの巨匠ベルナール・ロワゾーの薫陶を受けた名シェフ。
一流のシェフが作るフレンチを味わい、次の日に備えてゆっくり休もう。
2日目:兵庫の歴史と絶景を堪能
2日目は兵庫を代表する姫路城への観光をメインに、映画のロケ地としても有名な寺院や兵庫ならではの絶景を堪能していく。
ショッピングも楽しめるので、兵庫の名産品やお気に入りの一品をお土産に選ぼう。
9:00 JR三ノ宮駅からスタート
2日目のスタートは、ホテルから歩いて約15分のJR三ノ宮駅から。
JR三ノ宮駅からJR東海道山陽本線に乗って、舞子駅で下車。
駅から徒歩約5分で「舞子公園」に到着する。
9:30 「舞子公園」で海と橋が織りなす絶景を堪能
舞子公園は1900年に、兵庫県で初の県立都市公園として開園。
世界一の吊り橋である明石海峡大橋”パールブリッジ”のゲートにもなっており、国内外から多くの観光客が集まる。
海上約50mの橋桁の中空にある舞子海上プロムナードから、橋と海峡の眺めを存分に楽しもう。
11:45 「魚の棚商店街」で海鮮料理を味わう
舞子公園で明石海峡大橋の絶景を満喫したら、舞子駅に戻って電車に乗ろう。
JR明石駅で下車し、歩いて約3分で魚の棚商店街に到着。
新鮮な海の幸がずらりと並ぶアーケード街である「魚の棚商店街」。
魚の棚商店街では、明石漁港で水揚げされる名物の鯛やタコをはじめ、あらゆる海の幸が手に入る。
見て歩くだけでも楽しいが、天ぷらなどのお惣菜も店先で売られているので、食べ歩きも楽しめる。
寿司屋などの飲食店も多いので、気になるお店で海鮮料理をいただこう。
もちろん、食べ歩きでお腹を満たすのもお勧めだ。
どちらにしても、名物の明石焼きは食べておこう。
14:00 兵庫屈指の史跡「姫路城」を散策
魚の棚商店街でお腹を満たしたら、JR明石駅まで戻り、JR東海道山陽本線の快速に乗車。
JR姫路駅で降りたら、北口で神姫バスに乗って「姫路城大手門前」で下車。
降りたらすぐに、世界遺産にも登録されている天下の名城「姫路城」に到着する。
江戸時代初期に池田輝政によって築かれた大天守は5層6階地下1階構造で、現存する江戸時代の建築の天守閣では最大の規模を誇る。
現在残る城跡は内堀の内側だけだが、それでも十分に大きい。大天守と3つの小天守が渡櫓で結ばれた連立式天守を有する平山城で、もちろん国宝。
天下の名城を思う存分、散策しよう。
16:10 「書写山圓教寺」で歴史情緒を感じる
天下の名城を満喫したら、最寄りのバス停「姫路城大手門前」から「書写山ロープウェイ」へ。
ロープウェイに乗ればすぐに「書写山圓教寺」に到着する。
創建は966年、姫路市街北部にそびえる標高371mの書写山にある天台宗の寺院である「書写山圓教寺」。
2003年に公開されたハリウッド映画『ラスト サムライ』のロケ地として使われるなど、映画やドラマのロケ地として数多く登場している。
あまり時間はないが、できる限り情緒あふれる境内を堪能していこう。
19:40 「神戸ハーバーランド」で美しい街並みを満喫
境内を堪能したら最終のロープウェイに乗って下山し、バスに乗って姫路駅へ。
姫路駅からJR東海道山陽本線に乗り、JR神戸駅で下車。
駅の中央口を出たらすぐに、複数の大型複合施設が立ち並ぶ、約18.5ヘクタールにわたる海沿いエリア「神戸ハーバーランド」に到着。
商業施設の一つ、「神戸煉瓦倉庫」は、もともと1890年代後半に建造された貨物倉庫。ショッピングはもちろん、重厚な雰囲気と異国情緒漂う人気の観光スポットとなっている。
イルミネーションが灯されたケヤキ並木のガス燈通りを散策しながら、街の夜景を満喫しよう。
兵庫旅行で外せないご当地グルメ3選
ここからは、兵庫で人気のご当地グルメを厳選して紹介しよう。
絶品グルメが豊富な兵庫を旅行するなら、食事も楽しまないと損だ。
1. 神戸牛
日本が世界に誇る和牛ブランド「神戸牛」は、兵庫を代表する食材。
「日本三大和牛」のひとつに数えられることも多く、神戸牛を食べるために、兵庫や神戸を訪れる観光客も少なくない。
神戸牛の特徴は肉本来の甘味と口どけの良さにある。
細やかな脂身と脂肪の融点の低さが、口の中で溶けるような味わいを実現している。
神戸牛は様々な料理に使用されるが、肉本来の旨味を味わえるステーキが特にお勧めだ。
神戸を中心に、兵庫には目の前の鉄板で神戸牛を調理してくれる飲食店が多い。
ディナーで神戸牛を堪能すると高額になりがちだが、ランチで気軽に食べられる飲食店も多いのでぜひ味わってほしい。
2. 明石焼き
明石焼きとは「明石市」で親しまれているご当地グルメ。
小麦粉に「じん粉」や卵、出汁を加えて生地を作り、タコを入れて焼いた料理のことだ。
つけ汁につけて食べるB級グルメのひとつで、大阪のご当地グルメとして有名なたこ焼きのルーツとされている。
なお、じん粉とは小麦粉からグルテンを取り除いた小麦粉デンプンのこと。
兵庫県内では古くから玉子焼きの愛称で親しまれているが、全国的には明石焼きとして広まっている。
柔らかくフワフワとした食感が特徴的で、つけ汁と生地から感じられる繊細な出汁の旨味が美味しい。昼食やおやつに最適だ。
3. そばめし
そばめしとは、ソース焼きそばを刻んでご飯と共に炒めた料理のこと。
神戸発祥のB級グルメであり、家庭料理としても親しまれている。
基本的な作り方はソース焼きそばや焼きめしと同じだ。
肉や野菜などの具材を炒めたあとに中華麺とご飯を加え、麺を刻みながらさらに炒め合わせる。
味付けのベースは塩胡椒とソースだが、好みで青のりや魚粉をかけることも多い。
なお、使用するソースはとんかつソースやウスターソースなど様々で、家庭や飲食店により異なる。
ソースで味付けされた焼きめしはコク深く、病みつきになる美味しさがある。
炒められることでご飯とそばがパラパラとした食感に仕上がり、口の中で調和しながら混ざり合う感覚はそばめしならではといえる。
シェアもしやすいため、他のご当地グルメと合わせて食べやすい点も魅力のひとつだ。
自然と史跡に溢れる兵庫の桜の名所
豊かな自然と史跡の多い兵庫は、春になると花見も楽しめる。
「日本さくら名所100選」に選出されている姫路城では、優美な姫路城の姿に華やかな桜が調和した絶景が広がる。
見頃を迎えると約1,000本の桜が咲き誇る、「日岡山公園」も桜の名所のひとつ。
ライトアップされた幻想的な夜桜が楽しめるのも嬉しい。
「夙川(しゅくがわ)河川敷緑地」、通称「夙川公園」も「日本さくら名所100選」に選ばれており、「夙川」の両岸に1,700本ほどの桜が植えられている。
川沿いを散策しながら、様々な種類の桜を楽しもう。
兵庫の例年の桜の開花日と満開日、見頃は以下の表を参考にしてほしい。
その年の気候や気温、スポットによって開花日と満開日、見頃は前後するため注意してもらいたい。
- 開花日
- 3月27日
- 満開日
- 4月5日
- 桜の見頃
- 4月5日〜4月11日
参考:気象庁 さくらの開花状況
参考:気象庁 さくらの満開状況
秋の兵庫を彩る紅葉の名所
兵庫には紅葉の名所も多いため、秋にも多くの観光客が訪れる。
約38種、3,000本ほどの樹木が紅葉する「神戸市立森林植物園」は名所として名高く、鏡のように水面に映る紅葉が楽しめる「長谷池」にはぜひ訪れてほしい。
多種多様な樹木と紅葉のコラボレーションが楽しめる「神戸市立須磨離宮公園」もお勧め。
1,000年以上の歴史を持つ「書寫山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)」も紅葉の名所のひとつ。
荘厳な雰囲気の境内を彩る紅葉も美しいが、ロープウェイから見下ろす紅葉も圧巻だ。
11月上旬~11月下旬に紅葉の見頃を迎えるスポットが多いが、その年の気候や気温、スポットによって見頃は前後するため注意しよう。
兵庫旅行に関するよくある質問
Q
兵庫を旅行するのにお勧めの季節は?
桜や紅葉を楽しめるため、春か秋がお勧めです。
Q
親子旅行でお勧めの兵庫の観光スポットは?
子どもの年齢次第ですが、キッザニア甲子園がお勧めです。
まとめ
この記事では兵庫旅行を検討している方に向けて、旅行を満喫するために必要な情報を網羅的に紹介してきた。
人気観光スポットを巡るモデルコースも紹介しているので、ぜひ参考にしてほしい。
記事の内容を参考に旅行すれば、兵庫の魅力を余すことなく満喫できるはずだ。
以下の記事でも兵庫の観光スポットを厳選して紹介しているので、併せてチェックしてほしい。