
古都の歴史と自然美に触れる旅へ!奈良の親子旅行にお勧めの観光スポット15選
世界遺産に登録された神社仏閣や歴史ある街並み、豊かな自然が調和する「奈良」。
古都としての魅力に加え、子供が自然の中で思い切り遊べる観光スポットも点在している。
この記事では、親子で楽しめる観光スポットや宿泊施設、モデルコースを紹介する。
日本の伝統文化や自然の美しさに触れながら、親子で特別な旅を楽しもう。
親子で奈良観光を満喫するポイントと注意点
親子で奈良を訪れる際に役立つポイントをご紹介。ちょっとした工夫を取り入れれば、旅はより快適で楽しいものになる。
さらに、奈良公園を訪れる人が知っておきたい注意点も併せてお伝えする。
近鉄奈良駅を中心に観光プランを組む
奈良にはJR奈良駅と近鉄奈良駅の2つの玄関口があるが、観光の起点には近鉄奈良駅がお勧めだ。
奈良公園・興福寺・ならまちなどの人気観光スポットが徒歩圏内に集まっており、移動の手間を大きく省ける。
近鉄奈良駅を中心にプランを組めば、公共交通機関の利用を最小限に抑えられ、体力を温存しながら観光を楽しめるだろう。

奈良公園のシカとの触れ合い方
奈良公園には、天然記念物に指定されている野生のシカが生息しており、多くの人がシカとの触れ合いを楽しみに訪れる。
ただし相手は野生動物であり、突進や角で突かれる、噛まれるといった危険もある。むやみに触ったり、子供だけで近づかせたりしないよう注意したい。
園内では「鹿せんべい」を購入してエサやりを体験できるが、必ず大人が一緒にシカに近づこう。
鹿せんべいをあげるときは、両手で前に差し出し、急に隠さないことが安全に楽しむコツだ。

親も子供も楽しめる奈良の観光スポット15選
奈良に数ある観光スポットの中から、親子で楽しめる人気の観光スポットを厳選して紹介する。
歴史文化や豊かな自然を感じられるスポットだけでなく、子供が思い切り遊べるレジャー施設や公園も揃っている。
これから紹介する場所を巡れば、奈良の魅力を存分に味わえる親子旅行になるだろう。
1. 奈良公園
貴重な歴史的文化遺産である、春日大社、興福寺、東大寺、奈良国立博物館、正倉院等々と隣接し、これらをとりまく雄大で豊かな緑の自然美を楽しめる公園。
街の中心部に位置しており、各観光スポットへのアクセスの良さも魅力。
総面積約511ヘクタールの広大な奈良公園は、特別天然記念物に指定される「春日山原始林」まで含まれている。
また、「奈良のシカ」として天然記念物に指定されている野生のシカも生息。

2. 生駒山上遊園地
標高642mの生駒山にある遊園地。
広大な敷地には、パンダなどの乗り物で空中サイクリングが楽しめる「サイクルモノレール」をはじめ、スピンしながら進む「くるくるコースター」や丸木船で急流を下る「急流すべりゴールドラッシュ」など、個性豊かな27のアトラクションがあるほか、5つのゲームコーナーも設けられている。
中でも注目したいのは高さ30mの「飛行塔」。現存する日本最古の大型遊具機器という歴史的価値の高い乗り物で、上空20mの高さからの眺めはとても開放的。

3. 奈良 金魚ミュージアム
国内有数の金魚の産地として知られる奈良県に誕生した、日本最大級の金魚ミュージアム。観光型複合商業施設「ミ・ナーラ」内で、気鋭のアーティストたちが手掛けた最先端の「エンターテイメントアクアリウム」を楽しむことができる。
金魚に乗る姿や金魚すくいの写真が撮れるトリックアートのコーナーをはじめ、館内は全て撮影可。フォトスタンドが設置された場所もあり、ほかではお目にかかれないSNS映え抜群の1枚を撮影できること間違いなしだ。

4. 東大寺
奈良時代、聖武天皇の発願により造立された盧舎那大仏(るしゃなだいぶつ)は752年に開眼供養が行われた。
以降40年近くの歳月をかけて伽藍を整えた、奈良を代表する寺院。
都が平城京から遷都したあとも、手厚く保護され栄華を誇った。
1180年、1567年と2度、兵火により大仏殿を含む伽藍の大半を焼失したが、鎌倉時代、江戸時代にそれぞれ多くの人びとの協力により復興された。

5. 若草山
若草山は、標高342メートル。山全体が芝生で覆われた、なだらかな山である。3つの笠を重ねたように見えるため、別名「三笠山」とも呼ばれる。奈良の伝統行事であり毎年1月に行われる、山焼きでも有名。
山麓ゲートから山頂までは、徒歩30分程度で登ることができる。頂上からは興福寺、東大寺など、奈良の景観を見渡せる。

6. 奈良市ひがしむき商店街
近鉄奈良駅東側出入り口からすぐにあり、大宮通から三条通まで南北に延びるアーケードがある商店街。
東に興福寺があり、民家は通りの西側に建てられ、すべてが東に向いていたことが“東向町”という町名の由来になっている。
興福寺のほか、猿沢池、ならまちといった観光スポットに直結し、東大寺がある奈良公園も徒歩圏内なので、奈良観光の行き帰り、どちらにも寄ることができて便利だ。

7. 春日大社
奈良時代の初め、平城京の守護と国の繁栄のために茨城県の鹿島から武甕槌命が神鹿に乗って御蓋山に降り立ったとされ、768年に御蓋山の麓に御本殿を造営、武甕槌命、経津主命、天児屋根命、比売神の4柱の神様を祀ったことが始まりとされている。
現在も年間2200回におよぶ神事が行われ、特に3月13日に行われる「春日祭」は1200年以上続く日本三大勅祭のひとつ。
宮中より天皇の名代として勅使を迎えて、国家の安泰と国民の平和が祈られる。

8 春日大社 萬葉植物園
春日大社境内の庭園「萬葉植物園」は、日本最古の歌集『万葉集』に詠まれた植物を約300種も集めた、歴史情緒と風情あふれる植物園。
園内には四季折々の美しい風景が広がり、訪れる人々の心を和ませてくれる。
広さ約3haの敷地は、「萬葉園」「五穀の里」「藤の園」「春日群芳園」の4つのエリアに分かれており、それぞれ異なる趣が楽しめる。
園内の植物のそばには、万葉歌が刻まれた陶板とともに植物の解説が添えられており、古代の人々が植物に寄せた思いを感じ取れる。
なかでも人気が高いのが「藤の園」で、例年4月中旬から5月初旬にかけて、約20種類・200本もの藤が咲き誇り、園内は淡い紫や白色の花々に包まれる。
香高い「麝香藤(じゃこうふじ)」や、優美な白花を咲かせる「白野田藤(しろのだふじ)」など、多彩な品種の藤が訪れる人々を魅了する。

9. ニンジャパーク 奈良店
JR奈良駅からバスで約9分、大型商業施設「ミ・ナーラ」の2階にある体験型スポーツ施設。
施設内には、アスレチックコースやボルダリングエリア、跳び箱エリア、バランスエリア、キッズ専用エリアなど、8種類のエリアが揃っている。
遊びながら、バランス感覚・瞬発力・持久力といった身体能力を鍛えられるのが特徴だ。
ショッピングの合間や雨の日の遊び場として気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。

10. 天理駅前広場コフフン
奈良県天理市のJR・近鉄天理駅に広がる、丸い芝生と真っ白な円形を組み合わせた建物のユニークな光景。2017年に地域活性化の拠点としてオープンした駅前広場「コフフン」だ。
巨大トランポリン「ふわふわコフン」やすり鉢状の穴をぐるぐると回って登る「すりばちコフン」のほか、多目的広場には子どもに人気の遊具や大人向けの健康遊具が用意され、さまざまな世代に利用されている。

11. 空中の村
石楠花の名所として知られる十津川村の21世紀の森・紀伊半島森林植物公園内に2020年にオープンした、まったく新しいアウトドアスポット。
地上4~12mの高さに、吊り橋やツリーハウス、ハンモック状のネットなどが設置され、のんびりと森林浴を楽しめる。
コーヒーを飲みながらくつろいだり、トランポリンのように飛び跳ねたり、大人も子供も過ごし方は自由。寝転んで読書してもいい。

12. 郡山金魚資料館
金魚養殖で約300年の歴史をもち、現在は年間約5,800万尾を出荷している奈良県大和郡山市。
そんな金魚のまちならではのスポットといえるのが、養魚業者のやまと錦魚園が運営する郡山金魚資料館だ。
館内では、お馴染みの品種はもちろん、原種、高級種、絶滅危惧種まで約40種の金魚を、品種別に水槽で飼育展示。

13. なら歴史芸術文化村
2022年3月にオープンした、文化財修復・展示棟、芸術文化体験棟、交流にぎわい棟、情報発信棟の4つの建物と屋外体験ゾーンからなる複合施設。
歴史や芸術、食と農など、奈良が誇る多彩な文化に触れられる。
日本初となる文化財4分野(仏像等彫刻、絵画・書跡等、歴史的建造物、考古遺物)の修復作業現場公開は、大きな見どころ。

14. 吉野山
日本一の桜の名所として知られる吉野山。春の吉野山は下千本から徐々に桜が開花してゆき、奥千本まで吉野山全体を美しく彩る。
また、春から夏にかけては、紫陽花が咲き誇り、夏の新緑に囲まれたシーズンには森林浴のスポットとして人気がある。
桜や紅葉はシーズンにはライトアップされ、また夏には「七夕祭り」などが開催されており、年間を通じて様々なイベントも行われているのも魅力。

15. ならまち
京都や金沢と並ぶ、全国的にも希少な奈良の旧市街地。
元興寺の旧境内を中心としたエリアに江戸時代から明治時代に建てられた町家が今も残り、レトロな街歩きが楽しめる。
歴史は奈良時代に平城京の外京として整備されたことに始まり、都が平安京に遷された以降も周囲に数多くある仏教寺院とともに発展を維持。
現在はレトロな街並みの中にカフェや飲食店、雑貨店が並び、幅広い世代が訪れる観光スポットになっている。

親子で快適に過ごせる奈良のお勧め宿泊施設3選
ここからは、親子旅行にピッタリな宿泊施設を厳選して紹介する。
いずれも快適な空間と充実した設備・サービスだけでなく、主要観光スポットへのアクセスも良好。
旅の拠点となる宿選びを工夫すれば、親子旅行はさらに心に残るものになるだろう。
1. ANDO HOTEL 奈良若草山(アンドホテル奈良若草山)
半世紀以上親しまれた宿をリノベートし、2020年7月にグランドオープンした若草山中腹の和食オーベルジュ。
自慢は、何といっても山腹から望む古都奈良の風景。屋上に新設の露天風呂やペントハウススイート、ロビー、一部を除く客室など館内各所で、東大寺大仏殿や興福寺五重塔や奈良の市街地を一望の下に見渡せる。
そして、和食オーベルジュとして提供する料理も大きな魅力。

2. 奈良プラザホテル
奈良県天理市にある「奈良プラザホテル」。最寄り駅はJR「郡山駅」または近鉄橿原線「平端駅」で、どちらからも無料送迎バスが利用できる。
客室はデラックスツインやロイヤルツインなど広々としたタイプもあり、家族での宿泊にピッタリだ。
併設の「奈良健康ランド」には10種類の風呂やサウナ、岩盤浴、さらに屋内レジャープールも備う。
また、施設内には巨大なエア遊具テーマパーク「奈良わんぱくランド はしゃキッズ」があり、ボールプールやスライダー、トランポリンなど、親子で体を動かして楽しめる。

3. ホテルニューわかさ
近鉄奈良駅から徒歩圏内にあり、奈良の主要観光スポットを歩いて巡れる便利な立地のホテル。
屋上庭園からは奈良の歴史ある街並みや奈良公園を一望でき、四季折々の景色を楽しめる。地元食材を使った会席料理も魅力のひとつだ。
客室は全22室で、和モダンを基調にしながらそれぞれ異なるコンセプトを持つ。
なかでも「プレミアキッズルーム 子鹿」は約34.7㎡の広さにプレイエリアを備え、親子旅行にお勧め。

効率的に奈良を満喫できる親子旅行にお勧めの2DAYモデルコース
移動の負担を抑え、公共交通機関だけで巡れる奈良の1泊2日モデルコースを紹介する。
1日目は定番観光スポット、2日目は悪天候でも楽しめる屋内施設を中心に巡る。
天候に合わせて1日目と2日目の内容を入れ替えることも可能だ。
- 1日目
- 近鉄奈良駅→奈良公園→ひがしむき商店街でランチ→春日大社&萬葉植物園→ならまち散策→ANDO HOTEL 奈良若草山
- 2日目
- ANDO HOTEL 奈良若草山→若草山の山腹を散策→奈良 金魚ミュージアム→ニンジャパーク 奈良店→近鉄奈良駅
親子で奈良を観光する際によくある質問
Q
奈良には子供でも楽しめるスポットはある?
奈良公園や空中の村、吉野山など、豊かな自然の中で遊べるスポットが充実しています。
Q
室内で子供と遊べるスポットはある?
ニンジャパーク 奈良店や奈良 金魚ミュージアムなど、屋内で子供と楽しめる施設もあります。
まとめ
この記事では、親子で楽しめる奈良の人気観光スポットや宿泊施設などを紹介してきた。
歴史や自然に触れながらのびのびと遊べる奈良で、親子の旅行を存分に満喫してほしい。
奈良の定番観光スポットやグルメ情報をまとめた、下記の記事も参考に旅のプランを立ててみよう。