世界遺産と出会う佐渡&新潟3泊4日!SADO NIIGATA PASSで行く世界文化遺産と海の幸に触れる旅

世界遺産と出会う佐渡&新潟3泊4日!SADO NIIGATA PASSで行く世界文化遺産と海の幸に触れる旅

更新 :
筆者 : 水木彩也子
監修 : GOOD LUCK TRIP

年間を通して眩い海の幸に恵まれ、豊かな自然を肌で感じられる新潟・佐渡島エリア。2024年には「佐渡島の金山」が世界文化遺産にも登録され、スケールの大きな遺構や体験を通して今に続く歴史を実感できる。
今回は新潟市と佐渡島全域をカバーする「SADO NIIGATA PASS」を使い、お得さと快適さの両方を感じながら巡る3泊4日のモデルコースを紹介しよう。地域に根差したグルメや文化を満喫したい人におすすめの旅。

「新潟」と「佐渡」ってどんなところ?

新潟エリア

日本海に面し、本州の中部に位置する新潟県。
海の幸はもちろん、米や日本酒、フルーツなど、美しい自然に育まれた食文化や活気ある祭りとの出会いが一年を通して楽しめる。
今回訪れた「新潟市」は、古くから港町として栄えた歴史を持ち、都会的な雰囲気と趣ある建物が調和する、ここならではの風景が広がっている。

初夏の新潟西港
初夏の新潟西港

佐渡エリア

日本海最大の島「佐渡島」。
島全体が日本ジオパークに認定されていて、断崖絶壁の迫力ある風景や、特徴的な地形が生み出す絶景を島の各所で目にすることができる。
日本で初めて世界農業遺産に認定された地でもあり、2024年には「佐渡島の金山」が世界文化遺産に登録された。
長い年月を経て自然と調和しながら紡がれてきた歴史や文化を感じられる。

大佐渡スカイラインから見える両津港
大佐渡スカイラインから見える両津港

「新潟」と「佐渡」へのアクセス

東京から新潟駅までは上越新幹線で約2時間。
飛行機で新潟空港まで来た場合は、新潟駅までリムジンバスで約25分。
佐渡島に向かう際には、新潟駅から路線バスで17分かけ新潟港へ。
新潟港から佐渡島の玄関口、両津港へはカーフェリーで約2時間30分。
移動時間を短縮したい場合は、約1時間で島を結ぶ「ジェットフォイル」がお勧めだ。

DAY1 新潟の海の世界とグルメを楽しみ、夕暮れの佐渡へ

今回の旅で欠かせない「SADO NIIGATA PASS」を手に、快適な旅がスタート。
新潟市内では、日本海側最大規模の水族館や地元グルメを満喫。
フェリーで向かうのは、夕暮れの海が美しい佐渡島。
島の景色と味覚に癒されながら、世界遺産に出会う島旅の始まりだ。

「SADO NIIGATA PASS」を受け取って旅がスタート!

旅の始まりは新潟駅構内にある「新潟市観光案内センター」から。
今回利用するのは「SADO NIIGATA PASS」。

  • 新潟市観光循環バス1日乗車券
  • 新潟駅〜新潟港 路線バス往復チケット
  • 佐渡汽船カーフェリー2等往復乗船(佐渡汽船窓口でジェットフォイルとの差額を追加で支払うことで、ジェットフォイルに変更可能)
  • 佐渡路線バス3日乗り放題パス

がセットの便利なパスだ。
事前にネット予約をした「SADO NIIGATA PASS」をここで受け取ろう。
「SADO NIIGATA PASS」は、新潟・佐渡を巡る旅には欠かせないアイテムだ。
2泊以上滞在する方には特にお勧め。
カウンターではスタッフから利用方法について丁寧に案内を受けられるので安心だ。
施設内の大きなサイネージに映る新潟の四季折々の映像や、祭りの様子からイメージを膨らませ3泊4日の旅を楽しもう。

「マリンピア日本海」で新潟の海に出会う

新潟市観光循環バスに乗って、新潟駅から「水族館前」バス停で下車。
日本海側有数の規模を誇る「新潟市水族館マリンピア日本海」に到着。
日本海や日本一の長さを誇る信濃川など、新潟の豊かな自然を凝縮したような水族館だ。
館内には再現された波から潮騒が響き、海に潜っていくような感覚でスロープを下る。
その先の「日本海大水槽」下のマリントンネルでは悠々と泳ぐ魚たちを見上げられ臨場感たっぷり。
他にもイルカショーやペンギンの展示、ヒトデやトラザメに実際に触れられる「磯の体験コーナー」も人気だ。
ミュージアムショップには、オリジナルグッズがずらり。
飼育員監修のリアルなぬいぐるみは、旅の記念に加えたい一品。

新潟市観光循環バスで「水族館前」から「ピアBandai」バス停へ。
また、途中下車すれば美しい庭園が見所の「旧斎藤家別邸」や「北方文化博物館新潟分館」「旧小澤家住宅北前船の時代館」「新潟市歴史博物館みなとぴあ」などさまざまな施設に立ち寄ることもできる。
これらの施設は「新潟市観光循環バス1日乗車券」の提示で入場料の割引も受けられる。
新潟市観光循環バスの1日乗り放題の特典を最大限活用して新潟を満喫しよう。

新潟の食材やグルメが集まる「みなとのマルシェ ピアBandai」へ

新潟の美食が勢揃いする「みなとのマルシェ ピアBandai」。
海の幸から新鮮な野菜、果物まで多彩な食材が揃い、購入したものは中央エリアの「ピーカンBBQ」で焼いて味わうこともできる。
また寿司やカフェなど、個性豊かな飲食店も並ぶ。
今回訪れた「食堂ミサ ピアBandai店」は、ラーメン専門店。
新潟県上越市内に多くの店舗を展開する、行列のできる人気店だ。
新潟五大ラーメンのひとつ「味噌ラーメン」がお勧め。
湯気にのったニンニクの香りが食欲をそそり、まろやかな白味噌と玉ねぎの甘味が後を引く一杯だ。
「みなとのマルシェ ピアBandai」で新潟の食の豊かさに出会う時間を楽しもう。

お腹が満たされたら、「SADO NIIGATA PASS」に含まれる佐渡汽船のチケットを利用して、佐渡へ向かおう。
新潟港から「ジェットフォイル」で出航し、佐渡・両津港へ。
(佐渡汽船窓口でカーフェリーとジェットフォイルとの差額を追加で支払うことで、ジェットフォイルに変更することが可能。)
佐渡の両津港に到着したら「佐渡3day パス」を活用して、佐渡島内路線バスで「相川」バス停へ移動だ。

海を望む癒しの空間で島食材を味わう

ディナーは日本海の夕暮れを眺めながらフレンチコースをいただける「古民家空間 京町亭」へ。
東京で10年以上フレンチの修業を重ねた佐渡出身のシェフが腕をふるう。
佐渡産の食材が多く使われており、島ならではの味覚との出会いを楽しめる。
メインの熟成豚のロティに添えられた佐渡産おけさ柿と佐渡みかんのソースは、まろやかさと酸味が絶妙なバランス。
江戸時代の末期に建てられた民家をリノベーションした店内に佐渡金山に縁のあるインテリアがちりばめられ、食器には地元の窯元の作品が多く使われている。
季節やその日毎に出会える旬の恵みを拘りの空間でじっくりと味わおう。

DAY2 世界遺産の歴史とダイナミックな景色で佐渡を感じる

黄金の島、佐渡島で自然と人々が生み出した歴史と絶景に出会う1日。
壮大な鉱山遺跡を巡り、佐渡らしさを感じるアクティビティで島の力強い風景と穏やかな時間に癒される。
歴史と自然が織りなす佐渡の魅力を心ゆくまで体感しよう。

世界遺産!「史跡佐渡金山」で時代を越える体験を

世界文化遺産、「史跡佐渡金山」の入口には右に江戸時代の坑道「宗太夫坑」、左に明治以降の坑道「道遊坑」が並ぶ。
時代毎の技術の違い等が感じられるのでぜひ両方巡ってみてほしい。一歩坑道に入ると、ひんやりとした空気に身体が包まれる。
「宗太夫坑」では縦横無尽に掘られた穴や壁面に残る手掘りの跡が見られる。
水が滴る中での厳しく地道な仕事の様子が垣間見える。
一方左手の「道遊坑」では近代化以降の機械化した採掘の様子も見られ、佐渡金山の400年の流れを一度に体感できる。
当時働いていた人達の姿を再現した動く人形も展示され、想像力をかき立てるタイムトリップだ。

「きらりうむ佐渡」で世界遺産を学ぶ

2024年、世界文化遺産に登録された「佐渡島の金山」。
そんな佐渡金銀山の400年以上にわたる歴史に触れられるのが「きらりうむ佐渡」だ。
館内には4つのシアターがあり、江戸時代から近代まで金銀山の歩みを映像で辿ることができる。
スクリーンの形もそれぞれユニークで、ドラマ仕立てのストーリーやプロジェクションマッピングを使った迫力の演出など、楽しみながら学べる工夫がたくさん。
すべての映像には英語字幕が付いているので外国人旅行者にもわかりやすい構成となっている。
佐渡金銀山の理解を深めるために、ぜひ立ち寄りたいスポットだ。

時代のロマンを感じる「北沢浮遊選鉱場跡」

かつて東洋一と呼ばれるほどの鉱石処理量を誇った「北沢浮遊選鉱場跡」。
佐渡金山の近代化を象徴する施設だ。
圧倒的なスケールからは、近代日本の産業を支えた時代の勢いが伝わってくる。
現在は遺構として建物の基礎だけが残り、フォトスポットとしても人気を集める。
季節によって違う表情が見られるのも魅力のひとつ。
この日は、生い茂る緑に覆われたコンクリートとのコントラストが美しく、どこかノスタルジーを感じられる風景が広がっていた。
夜には敷地内にあるシックナー(鉱物と水とに分離・濃縮する施設)とあわせてライトアップされ、神秘的な光景に出会える。

※ライトアップの実施期間は4月中旬〜1月上旬まで。詳しくはこちらを確認してください。

絶景と一緒に希少な地元食材を味わえる「北沢テラス」へ

店内から窓の外に広がる北沢浮遊選鉱場跡をゆったりと眺められる贅沢なロケーションで、フレンチシェフ監修の佐渡産食材をふんだんに使うランチを味わおう。
今回いただいたのは「佐渡島黒豚プレミアムハンバーグセット」。
餌から佐渡産に拘る自社養豚の希少な黒豚を100%使用したハンバーグはじっくりと火入れされ、ふんわりとした軽い食感にうま味が凝縮されている。
デミグラスソースと一緒に添えられたフレッシュなトマトですっきりとした後味だ。
スイーツも充実しており、なかでも佐渡乳業のストロベリーソフトクリームパフェは人気の一品。
甘い香りが広がる自家製いちごジャムとサクサクのパイ生地でボリュームたっぷり。

ここからは佐渡ならではのアクティビティを目指して佐渡路線バスを利用。
徒歩約10分の「相川」バス停まで歩き、「佐和田BS」バス停へ。
そこから乗り継いで「矢島入口」バス停に向かう。

独特な地形と穏やかな時間をたらい舟から楽しめる「矢島体験交流館」

佐渡に来たらぜひ体験してもらいたいのが「たらい舟」。
もともとはサザエなどの漁として始まり、今は観光でも楽しめる佐渡名物のひとつだ。乗る時の揺れに少しドキドキするけれど、船頭さんのアドバイス通りゆっくり乗り込めば大丈夫。ゆらりと浮かぶ感覚が心地いい!
今回訪れた「矢島体験交流館」は、海の上から眺める赤い太鼓橋と力強い山々の景色が魅力のひとつ。
この風景、かつての海底火山や地震によって海底から持ち上がった岩石でできているそう。
櫂一本で巧みに進む船頭さんの操縦に驚きながら、穏やかな時間と島全体がジオパークに認定されている佐渡の大地のエネルギーを感じよう。

カウンター越しに味わう旬の味覚を「栄寿司」で

小木港から歩いて約5分。地元の人も足繁く通う「栄寿司」で、海鮮に舌鼓を打つ。
創業33年、カウンターが構える居心地のよい空間で、大将のリズミカルな手さばきを眺めながら料理を待つのも楽しいひとときだ。
今回いただいた「上生ちらしずし」は、ネタと酢飯が別々に盛られて登場。
「上生ちらしずしは、ネタだけを醤油にくぐらせても、わさび醤油をかけて楽しむでも好きな食べ方でどうぞ」と大将は語る。
ほんのり炙られた中トロはとろけていき、甘エビはねっとりと濃厚。
すべての素材がそれぞれの持ち味をしっかりと感じさせてくれる。
なかでも、殻付きのまま2日間煮込むというアワビは、しっとりとやわらかく驚くような食感だ。
一日の終わりに、佐渡の食の魅力に改めて心を動かされる時間を過ごしたい。

DAY3 風情ある宿根木の集落散策とゴールドパークでの砂金採り体験

海の景色を感じながら、船大工たちが築いた歴史ある街並み・宿根木へ。
迷路のような細い路地を探検するように歩き、午後は「佐渡西三川ゴールドパーク」でお土産にもできる砂金取り体験に挑戦。
1日の締めくくりには、佐渡の地酒と旬の海の幸を味わうディナーで至福のひとときを過ごそう。

「南佐渡観光案内所マリンプラザ小木」でレンタサイクルをして出発!

小木港の玄関口に位置する「南佐渡観光案内所」。
貸し出される全てのレンタサイクルが電動アシスト機能付きとなっている。
今回は、ここから自転車で約20分かけて人気エリアの宿根木を目指す。
案内所にはサイクリングマップもあり、商店街を抜けるルートと海沿いを走るルートの2通りが紹介されている。行きと帰りでコースを変えて、景色の違いも楽しみたい。
海風を感じながら、風情ある町並みが今も続く宿根木を目指していこう。

入り江の集落、宿根木をぶらり散策

自転車を宿根木町並み案内所に置いて散策スタート。
江戸から明治にかけて栄えた集落、宿根木。船大工たちの手で築かれた家々が今も迷路のように入り組み、狭い土地に100棟以上が軒を連ねる。
限られた空間を活かす工夫や技術が随所に見られる、三角形の家や板壁の民家。
歴史の面影を感じる町並みを、ゆっくりと歩いて楽しもう。

南佐渡観光案内所マリンプラザ小木に戻ってレンタサイクルを返却

南佐渡観光案内所マリンプラザ小木にレンタサイクルを返却。
レンタル中は荷物を無料で預かってくれるのも嬉しいサービスだ。
心地よいサイクリングの後は地元グルメでお腹を満たそう。

佐渡の天然ブリを贅沢にカツでいただく

ランチは、佐渡汽船小木港ターミナルに直結する「小木家」へ。
名物の「ブリカツ丼」は、ご当地グルメコンテストで準グランプリを受賞した人気の一品。
佐渡の天然ブリを米粉の衣で揚げ、特製のあごだし醤油ダレでいただく。
シンプルながら、素材のうま味がダイレクトに伝わるおすすめメニューだ。
1階には佐渡の名産品が揃うお土産市場も併設されている。

「佐渡西三川ゴールドパーク」で夢中になる砂金取り体験

「矢島入口」バス停からバスに乗り込み、「ゴールドパーク」へ。
相川よりも先に砂金が見つかった西三川地区。
ここ「佐渡西三川ゴールドパーク」はそんな佐渡の金の歴史が始まったとされるエリアにたつ体験施設だ。
ここでは一年中屋内で砂金取り体験ができる。
ずらりと並んだ水槽の中には西三川の川砂ときらきらと澄んだ湧き水が入っていて、夏はひんやりと冷たく冬は暖かい。
専用の器で川砂を深いところから掬い、ゆらゆらと揺らす。
だんだんと砂が落ちていく中、砂金がきらりと顔をのぞかせた瞬間には歓声が。
30分間何度でもチャレンジできるのでだんだんと上達して沢山採る人も多いそう。
採った砂金はキーホルダー等に加工してもらえるので旅の記念にもぴったりだ。

佐渡の旬を味わう釜めしと地酒のディナー

「佐和田BS」でバスを乗り継ぎ、「金井」バス停へ。
本日のディナーは「たびのホテル佐渡」1階にある「味彩」だ。
ホテル宿泊者以外でも食事いただくができる。
人気の「佐渡産かに釜めし」は昆布だしと醤油が程よくきいた佐渡米の上に佐渡産ズワイガニが驚くほどたっぷりとのっている。口の中でほどけていくような身は甘味も濃く贅沢な一品だ。冬になると旬を迎える牡蠣の釜めしも魅力的。
「フグの天ぷら」も佐渡産だ。お皿に添えられた佐渡の海藻を原料にした藻塩で切れのよい塩味と一緒にシンプルに味わうのがお勧め。
佐渡の地酒も種類豊富に取り揃えられ、佐渡の海の幸とのペアリングも楽しみたい。

DAY4 佐渡の土に触れる陶芸体験と、古き良き新潟・花街のちょい飲み文化体験

佐渡で古くから親しまれる「無名異焼」の窯元で、オリジナルの器作りに挑戦。
土の感触に癒されながら、佐渡の風土に触れるひとときを過ごす。
ランチには、旬の地魚を盛り込んだ寿司を堪能。
新潟市に戻ったあとは、風情ある古町の街並みでちょい飲みを楽しみ、旅の余韻を感じる1日。

「玉堂窯元」で佐渡の土からうまれる陶芸体験

佐渡金銀山で採られ古くは薬として使われていた鉱物の「無名異」。
それを素材として使う「無名異焼」はきめが細かく頑丈なのが特徴だ。
今回訪れた「玉堂窯元」の代表、細野さんが手掛ける佐渡の風景を映し出すような作品には、主に島の素材が釉薬に使われ見惚れる美しさだ。
電動ロクロを使った陶芸体験では窯元の丁寧な指導で器を作ることができる。
力加減が難しく、土の滑らかな触り心地で癒されながらも、ものづくりの奥深さを感じる貴重な体験だ。
使い込む程に艶が増す「育てる器」としても知られるので、旅の後にも楽しみが続く。

佐渡の旬を大将の手しごとで味わう「いしはら寿し」

玉堂窯元近くからバスに乗り、「佐和田BS」から「両津港」バス停へ。
新潟へと戻る前に両津港近くの「いしはら寿し」でランチを堪能しよう。
大将の目利きが光る「おすすめにぎり」は、10貫の寿司から佐渡の移りゆく四季を感じられる人気のメニュー。
日本海側で獲れる高級魚、のどぐろは表面を軽やかに炙られ脂のうま味と一緒にとろける美味しさだ。
そんなネタを支えるのが拘りのシャリ。
「西三川砂金山」のふもとの笹川集落で山の湧き水で育てられるコシヒカリが使われていて、佐渡の金の歴史が今も息づくことを実感した。
ご主人の手によるDIYの土壁や木版画の作品に囲まれた空間で、細やかな手しごとが伝わる寿司を堪能しよう。

花街の風情が残る古町で、ちょい飲み散歩

両津港から「ジェットフォイル」を利用して新潟港へ到着。
向かうのは、古くから花街として栄えてきた古町エリア。
最近ではおしゃれな居酒屋や隠れ家的なお店もあり古き良き雰囲気と新しいものがバランスよく交じり合う魅力ある場所だ。
近くまでタクシーでアクセスしたらあとは街をそぞろ歩いてみよう。

古町花街の路地の様子
古町花街の路地の様子

古町エリア内には本町六番町にある「青海ショッピングセンター」は活気に溢れひかりえたスポットだ。
そこでは魚介類の買い物ができるだけでなく、ちょい飲みが楽しめる「古川鮮魚」などがある。
新潟産の日本酒のラインナップも豊富なので、自分だけのお気に入りを探したい。

「SADO NIIGATA PASS」お勧めの3つの理由

1. チケット購入の手間いらず&お得感もアップ

新潟市と佐渡を結ぶ主要な乗り物チケットがすべてまとまっているので、乗るたびにチケットを買う手間が省ける。
さらに、「新潟市観光循環バス 1日乗車券」や「佐渡路線バス3日間乗り放題パス」を提示することで割引などのサービスが受けられる施設や飲食店もあり、お得に旅を楽しめる。

2. カバーする乗り物とエリアが広い

  • 新潟市内中心部を巡る「新潟市観光循環バス」1日乗車券
  • 新潟駅〜佐渡汽船新潟港間の「佐渡汽船連絡バス」往復チケット
  • 新潟港〜両津港間の「佐渡汽船カーフェリー」2等席・往復チケット
  • 島内全域を走る「佐渡路線バス」3日間乗り放題パス

これらがセットになって、大人1名10,000円で購入可能。
佐渡汽船の窓口でより差額を追加で支払うことで、移動時間が速いジェットフォイルへの変更も可能だ。

3. スムーズに旅を満喫したい人にぴったり

優待特典はもちろん、乗り物利用のたびに切符を買う必要がないから、時間を効率的に使えてスムーズ。
2~3泊でじっくり巡りたい人に特におすすめで、新潟市内の観光と佐渡の旅をストレスなく楽しめるPASSだ。

佐渡・新潟旅に欠かせない「SADO NIIGATA PASS」
佐渡・新潟旅に欠かせない「SADO NIIGATA PASS」

まとめ

新潟と佐渡で街の賑わいと、大自然とともに息づく絶景や歴史を肌で感じる事ができる充実の3泊4日。
世界遺産に登録された佐渡島はその魅力を伝えるスポットや体験も多く、訪れるたびに感動と発見の連続だ。
「SADO NIIGATA PASS」はそんな盛りだくさんの旅を快適にお得に楽しむ手助けをしてくれる心強いアイテム。
日本を深く知る旅の一歩として、ぜひ美しい日本海を望む新潟と黄金の島佐渡島に訪れてみてはいかがだろうか。

※2025年7月取材時の情報です。

水木彩也子

筆者

俳優・トラベルリポーター

水木彩也子

心が動く旅を届けるトラベルリポーター