【出雲大社の食べ歩きガイド】神門通り・ご縁横丁の人気店11選

【出雲大社の食べ歩きガイド】神門通り・ご縁横丁の人気店11選

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

一生に一度は訪れたい場所として、人気を集める日本屈指のパワースポット「出雲大社」。
縁結びを中心に様々なご利益を求めて日々多くの参拝客で賑わっている。
周辺には食事処・カフェ・お土産屋などが建ち並び、多彩なグルメを楽しめることでも有名だ。
この記事では、出雲大社の近くにある神門通りご縁横丁にあるお勧めの飲食店、食べ歩きグルメを紹介していく。
定番の名物料理はもちろん、SNS映えする新感覚のスイーツも選んだので、ぜひ最後まで読んでほしい。

出雲大社を観光するなら食べておきたい名物グルメ3選

縁結びの聖地と呼ばれる出雲大社の周辺では、伝統的な郷土料理から最新の映えスイーツまで様々な名物グルメを堪能できる。
参拝前後の休憩や散策しながらの食べ歩き、カフェ巡りなど、自由に楽しめるのもポイント。
ここでは、出雲で特に有名な3つのご当地グルメを紹介しよう。
数ある料理の中でも定番中の定番なので、出雲大社に訪れた時はぜひ味わってほしい。

1. 出雲そば

出雲グルメの代表格「出雲そば」は、島根県出雲地方に伝わる郷土料理。
起源は江戸時代(1603年〜1868年)初期と古く、出雲大社参拝とも結びつきが強い伝統的なそばだ。
戸隠そば(長野)・わんこそばと(岩手)とともに日本三大そばにも名を連ねる。
玄そば(殻付きのそばの実)を丸ごと石臼で挽く「挽きぐるみ」という製粉方法で作られ、黒っぽい色と強い香り、独特の風味を持つのが大きな特徴。
噛みしめるほどに味わいが広がり、食物繊維・栄養価が豊富なので健康食としても人気だ。
冷たい「割子そば」と温かい「釜揚げそば」のスタイルが基本で、どちらもつゆを直接かけていただくのが出雲ならではの食べ方。
同じ出雲そばでも店舗によってこだわりが違うため、食べ歩きを楽しむのもお勧め。

出雲地方の郷土料理「出雲そば(割子そば)」
出雲地方の郷土料理「出雲そば(割子そば)」

2. 出雲ぜんざい

「出雲ぜんざい」は、出雲が発祥の地とされる伝統的な甘味。
小豆を甘く煮た汁に紅白の丸餅や白玉団子を入れた、見た目も華やかな縁起が良い料理だ。
出雲大社の神事「神在祭(かみありさい)」で振る舞われた「神在餅(じんざいもち)」が語源で、出雲弁の「ずんざい」を経て「ぜんざい」になったと言われている。
他地域のぜんざいよりも汁気が多く、上品な甘さとさらりとした口当たりが特徴だ。
食べ進めるたびに小豆の香りが広がっていき、お餅の食感がアクセントとなって美味しい。
冬は身体を芯から温め、夏は冷やしぜんざい・アイスぜんざいなど、季節ごとの楽しみがあるのも魅力のひとつ。
神話の地で味わう出雲ぜんざいは特別感があり、参拝後の休憩にぴったり。

出雲大社の神事に由来を持つ「出雲ぜんざい」
出雲大社の神事に由来を持つ「出雲ぜんざい」

3. うず煮

「うず煮」は、出雲大社・出雲国造家に代々伝わる神聖なおもてなし料理。
「出雲国風土記」に記された古代の食材を使い、旧暦の元旦に出雲大社で行われる「福神祭」で関係者・賓客に振る舞う特別なふぐの料理だ。
具体的には、ふぐの出汁をベースに葛(くず)でとろみをつけ、ふぐの身、かんぴょう、しいたけなどを加えてうまみに厚みを出す。
仕上げに岩海苔、セリ、わさびといった薬味をのせ、ご飯と混ぜながら雑炊風にいただくのが一般的である。
とろりとしたあんがご飯に絡む食感、磯の風味、わさびの清涼感が一度に感じられ、身体に染み渡る温かい味わいが魅力だ。
縁起物(ふぐ=福)としても親しまれており、歴史的な由緒と地元産の新鮮素材を楽しむ珍しい食体験ができる。

老舗・看雲楼のうず煮膳(※写真はイメージです。)
老舗・看雲楼のうず煮膳(※写真はイメージです。)

出雲大社周辺で食べ歩きするなら「神門通り」と「ご縁横丁」がお勧め

出雲大社の参拝前後にグルメを楽しむなら、「神門通り」と「ご縁横丁」に立ち寄りたい。
ここからは、それぞれのエリアでお勧めの飲食店を紹介する。

神門通りの食べ歩きにお勧めの飲食店8選

「神門通り」は、国登録有形文化財・宇迦橋(うがばし)の大鳥居から出雲大社の正門(勢溜の大鳥居)まで続く約700mの表参道。
出雲大社参拝の玄関口として、一畑電車「出雲大社前駅」からすぐの場所に位置し、松並木が整備された厳かな雰囲気が広がる。
街並み全体が風情に包まれており、歩くだけで出雲らしさを体験できるのが魅力だ。
参道の風景とレトロな建物はフォトジェニックで、宇迦橋大鳥居を望む美しい景色も見どころ。
通り沿いには、60店以上のお土産屋、食事処、カフェなどが軒を連ね、ご当地グルメの食べ比べ、ショッピングを楽しめる。
神門通りやその周辺でお勧めの飲食店を紹介しよう。

出雲そばや土産物店などが軒を連ねる、出雲大社の表参道
出雲そばや土産物店などが軒を連ねる、出雲大社の表参道

1. そば処 田中屋 本店

出雲大社の正門前に店を構える、出雲そば専門店。
田中屋のそば粉は、北海道や地元島根県など、季節によって産地を厳選した国産石臼挽きのみを使用。天然真昆布などから引いたなどから引いた濃厚な出汁を使い、地元大社町の醤油本みりん、島根に伝わる地伝酒を合わせてかえししたコクのあるそばつゆも絶品だ。

日本三大そばの一つに数えられる、出雲そばの専門店
日本三大そばの一つに数えられる、出雲そばの専門店

2. おつまみ研究所大社門前ラボ &日本ぜんざい学会壱号店

出雲大社参道沿いに佇む、「おつまみ研究所」と「日本ぜんざい学会」のコラボショップ。「おつまみ研究所」は全国から選りすぐったおつまみ120種と島根の純米酒を販売しています。
「日本ぜんざい学会」は、“ぜんざいの発祥の地は出雲である”という風土記を掲げ、地域の伝統食として全国に広めたぜんざいの名店だ。
「日本ぜんざい学会」のぜんざいは、4種の砂糖で味付けした澄んだぜんざい汁を、茹で上がった大納言小豆に合わせて寝かせているため、ぜんざいの汁が澄んでサラッとしているのが特徴。

出雲名物のぜんざいと全国初の大人の駄菓子屋のコラボショップ
出雲名物のぜんざいと全国初の大人の駄菓子屋のコラボショップ

3. くつろぎ和かふぇ 甘右衛門

出雲大社表参道に店を構える古民家風の和カフェ「くつろぎ和かふぇ 甘右衛門」。
店内は落ち着いた照明と古い梁を生かした造りで、参拝の合間に一息つくのにぴったり。
スタッフの丁寧なおもてなし、席にある縁結び帳(お客さんの温かい言葉が綴られたノート)といった、ほっこりする居心地の良さが評判だ。
だいこくさま最中がのった名物「大黒ぜんざい」は、甘さ控えめで小豆の風味がしっかりと感じられる逸品。
雪見だいふく入りの「愛守(あいす)ぜんざい」、濃厚エスプレッソをかけた「大人の珈琲ぜんざい」など、バリエーションが多いのもうれしい。
また、出雲神話がモチーフの「甘右衛門特製 神話ぱふぇ(1日10食限定)」も写真映えと味の両方で人気を集めている。

ぜんざいと一緒に出雲抹茶も楽しもう(※写真はイメージです。)
ぜんざいと一緒に出雲抹茶も楽しもう(※写真はイメージです。)

4. おふくかふぇ

2025年春にオープンした「おふくかふぇ」は、地元で長くふぐ加工品を手がける「福乃和(ふくのわ)」店内に併設された和カフェ。
散策の合間に気軽に立ち寄れる利便性に加え、明るく開放的な店内、出雲大社正門や神門通りを見渡せるテラス席を備え、早くも評判になっている。
老舗の技術を生かし、出雲地方に伝わる伝統料理をカジュアルに楽しめる点が魅力だ。
定番メニューの「うず煮」は、ふぐ出汁にふぐの身、とらふぐの皮、かんぴょうなどを合わせた、同店ならではの一椀を堪能できる。
スイーツは、かわいいふぐの最中に紅白のお餅を挟んだ「おふくぜんざい白玉」がお勧め。
縁起の良い見た目はもちろん、やさしい味わいは心まで温まる。

福をもたらすフグがモチーフの「おふく焼き」も人気メニュー
福をもたらすフグがモチーフの「おふく焼き」も人気メニュー

5. いずもちーずけーき本舗

黄色い外観が目を引く「いずもちーずけーき本舗」は、様々なメディアから注目を集める話題のチーズケーキ専門店。
奥出雲の牛乳や地元産卵をはじめ、良質な素材を使った地産地消にこだわり、パティシエが毎日工房で手作りする美味しさへの追求が人気の理由だ。
ショーケースには、「和」と「洋」がコラボレーションした新感覚スイーツがずらりと並び、見ているだけで楽しい。
なかでも、ユニークな食体験ができる「飲めるちーずけーき」が人気メニュー。
瓶に入った二層仕立てのチーズケーキをストローで飲むように楽しむため、食べ歩きにもぴったり。
その他、なめらかな口当たりの「バスクちーずけーき」、サクふわ食感がクセになる「ちーもな」もお勧め。

焼き立ての最中がチーズケーキの美味しさをより一層引き立てる
焼き立ての最中がチーズケーキの美味しさをより一層引き立てる

6. 878(ハチナナハチ)

出雲大社の二の鳥居のそばに建つテイクアウト専門店「878(ハチナナハチ)」。
2022年11月オープン以来、インスタ映えするかわいいビジュアルメニューが観光客を引きつける。
食べ歩きに最適なワンハンド仕様、出雲文化を取り入れたローカル性、季節限定スイーツが好評でリピーターが増加中。
看板メニューは、たい焼きの口部分を大きく開けてアイス(黒ごま・紫いもなど6種類から2つ選択)と生クリームを盛った「たい焼きパフェ」。
個性的な見た目だけでなく、外はカリッと、中はモチモチの食感に、冷熱のコントラストがたまらない。
さらに、五円(ご縁)に見立てた「出雲ご縁さつま揚げ」、カスタードとベリーを詰んだ「たい焼きブリュレ」も人気だ。

たい焼きとアイスのコラボレーションを楽しもう(※写真はイメージです。)
たい焼きとアイスのコラボレーションを楽しもう(※写真はイメージです。)

7. いちご飴専門店「Ichie」

いちご飴専門店「Ichie」は、国産いちごを使ったスイーツのテイクアウト専門店。
店頭のコンクリート壁に描かれたおしゃれなイラストとベンチがフォトスポットになっており、買ってすぐ写真を撮れる演出が観光客に好評だ。
人気メニューの「いちご飴」は、1時間ごとに製造する新鮮さと高級感のある味わいが絶品。
飴は極薄でパリッと、中のいちごは甘みと香りが際立ち、甘酸っぱさと食感のハーモニーを堪能できる。
ショート(3個)とロング(5個)から選べるほか、手が汚れにくいように透明カップを付ける工夫、トッピングで味変を楽しめるのもうれしい。
グループの場合は運試しに恋みくじ付きを頼むと、盛り上がるだろう。

※2025年12月現在、いちご飴単体での販売を一時停止中

可愛らしい見た目も魅力のひとつ(※写真はイメージです)
可愛らしい見た目も魅力のひとつ(※写真はイメージです)

8. 神門通りカフェ ポンム・ベエル

築80年以上の古旅館をリノベーションした和モダンカフェ「神門通りカフェ ポンム・ベエル」。
30席ほどのゆったりした店内には、趣ある内装と中庭をのぞむ落ち着いた空間が広がる。
香りにこだわったコーヒーおよびスイーツが自慢で、参拝帰りの休憩場所にぴったり。
人気メニューは米粉のスポンジで小倉あん、求肥入りの生クリームを巻いた「ぜんざいロール」。
しっとり柔らかな生地に小豆の風味が溶け合う上品さが店の雰囲気にマッチする。
小豆の豊かな甘み、汁多めの伝統スタイルで楽しめる「出雲ぜんざい」も温かく心地よい味わいで好評だ。
ハンバーグ、オムライスといった洋食も提供しているので、ランチに訪れるのもお勧め。

ランチのデザートに出雲ぜんざいを味わおう(※写真はイメージです。)
ランチのデザートに出雲ぜんざいを味わおう(※写真はイメージです。)

ご縁横丁の食べ歩きにお勧めの飲食店3選

「ご縁横丁」は、出雲大社正門・勢溜のすぐ向かいにある複合商業施設。
江戸時代風の木造長屋建築内に、ご当地グルメやお土産品を扱う9つの専門店が集まる人気スポットのひとつ。
出雲そば・出雲ぜんざい、地酒・クラフトビールを味わえる食事処のほか、勾玉アクセサリーショップ、グッズショップも揃い、食べ歩きと買い物を両立できる。
出雲のご縁文化にちなんだ、運試し(占い・宝くじコーナー)も人気だ。
出雲大社前駅から徒歩5分程度、コインロッカー・無料休憩所・トイレ完備と、観光に便利な施設の充実もうれしいポイント。
ご縁横丁でお勧めの飲食店を3軒に絞って紹介していこう。

長屋風の建物にご当地グルメやみやげ物が揃う出雲大社前の商業施設
長屋風の建物にご当地グルメやみやげ物が揃う出雲大社前の商業施設

1. 出雲日本海 出雲大社正門前店

観光客・地元民に愛される海鮮と郷土料理の専門店。
イートインスペース(10席程度)とテイクアウト(参拝前後の食べ歩き)を両立し、新鮮な地元漁獲の魚介をお手軽な価格で堪能できる。
なかでも、高級魚・のどぐろを使った料理が充実しており、様々な調理法で楽しめるのが魅力だ。
人気メニューは、のどぐろの刺身がたっぷり乗った「のどぐろ丼」。
全国ご当地どんぶり選手権2連覇で殿堂入りを果たした絶品で、金色に輝く豪華な丼で提供される。
1匹まるまる味わえる贅沢な「のどぐろ串焼き」、自家製タレで香ばしく焼き上げた「焼き鯖寿し」もお勧め。

のどぐろの刺身を堪能できる「のどぐろ丼」(※写真はイメージです。)
のどぐろの刺身を堪能できる「のどぐろ丼」(※写真はイメージです。)

2. たまき 大社店

1948年創業の玉木家を前身に持つ「たまき」は、麺類を中心に揃える老舗の和食レストラン。
地域との関係を大切にしており、大社店でも地元の素材を使った数々の料理を楽しめる。
やはりお勧めは伝統の「出雲そば」。
石臼自家製粉にこだわり、奥出雲町産のそばの実を芯から甘皮まで挽くことで、独特な風味と香りを生かしたそばが提供される。
杉樽木桶の醤油で作る無添加の自家製つゆがそばの美味しさをより引き立て、食欲をそそるやさしい一杯をいただける。
そばだけでも多彩なラインアップを誇るが、人気メニューは出雲ならではの「割子そば」だ。
漆器に盛られたそばに直接つゆをかけて食べるという、定番のスタイルをぜひ体験してほしい。

出雲伝統のそばを味わえるレストラン
出雲伝統のそばを味わえるレストラン

3. 光海どり

「光海どり(こうみどり)」は、出雲大社散策の食べ歩きグルメとして人気のからあげ専門店。
地元で育てられた「石見銀山赤鶏」や「光海ハーブどり」を使った新鮮な鶏肉を使い、素材の持つうまみを引き出す調理が自慢だ。
藻塩で仕上げた塩味とあごだし醤油味から選べる「大社からあげ」が人気メニューで、外はカリッと中はジューシーという王道の食感が評判。
注文後に揚げてくれるため、出来立て熱々をいただけるのもうれしいポイント。
がっつり食べたい方はからあげをバンズで挟んだ「大社バーガー」がお勧め。
歯ごたえのある「せせりのからあげ」、つまみやすい「コロッケ」などのサイドメニューも充実し、地ビールと一緒に味わう人も多い。

アツアツの唐揚げを食べ歩きしてみよう(※写真はイメージです。)
アツアツの唐揚げを食べ歩きしてみよう(※写真はイメージです。)

出雲大社周辺の食べ歩きに関するよくある質問

Q

神門通りが混雑する時間帯は?

A

通常(特に土日祝)は11時〜14時のランチタイムが最も混雑します。正月期間(12月31日夜〜1月3日)は終日、人通りが多くなるので気をつけてください。

Q

ご縁横丁が混雑する時間帯は?

A

11時〜15時の時間帯が最も混雑します。出雲大社の参拝ピークとも連動するため、特にゴールデンウイーク・お盆休み・神在月(11月下旬)は待ちが発生しやすいです。

まとめ

出雲大社周辺でお勧めの飲食店、人気のグルメを紹介してきた。
表参道・神門通り、正門前のご縁横丁には、うず煮・出雲ぜんざいといった名物から話題を集める新スイーツまで、魅力的な絶品グルメが盛りだくさん。
出雲大社への参拝後は、カフェでひと休みしながら郷土料理を味わう、もしくは散策とともに食べ歩きを楽しんでほしい。
出雲大社の基本情報をはじめ、外せない見どころや参拝作法など、事前に知っておくと役に立つ情報を網羅的にまとめた、こちらの記事も要チェック。