
【春の札幌市観光ガイド】街と自然を歩く、桜が彩る春風景
北海道の中心都市・札幌市は、大通公園を軸にした碁盤の目の街並みと、円山原始林や藻岩山などの自然が近接する、都市と自然の表情が共存する街。
中島公園や赤れんが庁舎、時計台といった名所に加え、モエレ沼公園や円山動物園など多彩なスポットが揃い、街歩きと自然散策のどちらにも出かけやすい。
春の訪れは本州よりやや遅く、雪解けが進む4月下旬から5月にかけて公園や街路樹の彩りが一気に増していく。桜や若葉が街を明るくし、澄んだ空気の中で歩く時間が心地よい季節。
街と自然が調和する札幌で、春の風景を巡る散策へ出かけたい。
都市と自然が隣り合う札幌を歩く、春風景の楽しみ方
札幌では、雪解けが進む4月下旬から市街地の景色が春らしく変わり始める。
市中心部の大通公園などでは木々が芽吹き、公園や水辺の散策が心地よい季節になる。街のすぐそばには円山原始林などの自然が広がり、残雪と新緑が同時に見られるのは北国の春ならでは。少し範囲を広げれば、丘陵地の展望地やアートと自然が一体になった公園など、広がりのある景色にも出会える。
街歩きの途中でカフェに立ち寄ったり、札幌らしい食を楽しんだりと、暮らしに近い体験を組み合わせられるのも春の札幌ならでは。街歩きと自然散策を組み合わせながら、春の札幌らしい風景を楽しみたい。

春観光の定番! 遅い春が訪れる札幌で楽しむ花見スポット3選
札幌では、例年4月下旬から5月にかけて桜が見頃を迎え、街のあちこちで春の景色が広がる。
公園や水辺、アート空間など、場所ごとに異なる表情を見せるのが札幌の花見の特徴だ。市街地から原生林に近いエリアまで、歩くたびに風景が変わり、さまざまな桜の景色にふれられる。遅い春を告げる札幌の桜を楽しみたい。
ほかにも多彩なスポットがあるので、札幌のお花見スポットの詳細は下記記事をチェックしてみて。
1. 円山公園
円山原始林の北側に広がる円山公園は、古くから桜の名所として親しまれてきた場所。園内にはエゾヤマザクラ、ソメイヨシノなど約120本の桜が植えられており、春には多くの花見客で賑わう。
スギ林やカツラの大木、野鳥やリスの姿が見られる自然豊かな環境に包まれ、街中に近い場所でゆったりと春の気配にふれられる。

2. 中島公園
札幌中心部に位置しながら、豊かな緑に囲まれた中島公園。
春には桜が咲き、藤の花が彩りを添えるなど、季節ごとの表情が感じられる。園内には日本庭園や国指定重要文化財の「八窓庵」、「豊平館」が点在し、歴史ある建物の外観と静かな雰囲気が広がる。
市街地のすぐそばで、落ち着いた春の散策を楽しめる公園だ。

3. モエレ沼公園
モエレ沼公園は、札幌の環状グリーンベルト構想によって生まれたアートパーク。
園内全体が、彫刻家のイサム・ノグチによって彫刻作品として設計されており、季節の移り変わりによってさまざまな表情を訪れる人に見せている。
春は光の変化が際立ち、ガラスのピラミッドやモエレ山の造形が柔らかな色をまとっていく。広い空の下で、春らしい開放感にふれられる場所だ。

都市と自然が交わる春風景に出会う、札幌の観光スポット7選
神社の境内や公園では緑が色づき始め、屋外で過ごす時間が心地よくなる札幌の春。
街中に点在する神社やアートスポットなど、季節の変化を感じながら立ち寄れる場所が多いのも特徴だ。
春の札幌で訪れてみたい観光スポットはこちら。
1. 北海道神宮
市街地にありながら豊かな自然に包まれ、春の散策にも心地よい北海道を代表する神社。年間を通して多くの参拝客が訪れ、特に正月の初詣の時期には毎年70万人以上が訪れる。周辺の森にはエゾリスに出会えることもあり、札幌らしい自然の近さを感じられる。
境内は梅の名所としても知られ、春には可憐な梅が彩りを添える。

2. 札幌市円山動物園
1950年に東京の上野動物園の移動動物園が札幌で開催され、その好評を得て翌年北海道で初めて開園したのがこの円山動物園。園内には屋外展示も多く、春のやわらかな空気の中で自然に包まれながら動物の姿を観察できる。ホッキョクグマ館やゾウ舎など、生態を生で観察できる施設が充実している。

3. 大倉山ジャンプ競技場(大倉山展望台)
スキージャンプ台越しに札幌を一望できる唯一無二の展望施設で、標高307mの高さから助走路越しに、札幌市内や石狩平野を眺望できる。大倉山の山頂に位置する「大倉山ジャンプ競技場」は、1972年の冬季五輪札幌大会の舞台となった地。
春の澄んだ空気の中で街並みを見渡せば、都市と自然が近い札幌らしい景観を楽しめる。

4. 札幌芸術の森
広大な敷地には美術館やアトリエが点在し、春の穏やかな空気の中でアートと自然を行き来しながら過ごせるアートスポット。
自然と一体化し、季節の移り変わりと共にアートを楽しむことができる屋外美術館や、稽古場や宿泊可能な貸施設も備えられているため、観光客だけでなく、パフォーマーに活用されることも多い。

5. 国営滝野すずらん丘陵公園
北海道で唯一の国営公園である滝野すずらん丘陵公園。
丘一面に広がる花畑では、5月下旬に見頃を迎えるチューリップが人気で、森の散策路とあわせて自然の中を歩きながら過ごせるエリアが多い。400ヘクタールの敷地には遊具や滝なども点在し、家族連れから旅行者まで思い思いの時間を楽しめる。

6. 藻岩山
札幌の中心部から公共交通機関で約20分、今なお原始林が保護されている標高531mの山。
山頂へは片道約1〜2時間ほどの行程で、いくつかの登山コースが整備され、春の穏やかな空気の中で自然にふれながら歩ける。コース内は野鳥がさえずり、多彩な樹木&花々、リスやキタキツネなどの小動物との出会いも楽しみだ。

7. サッポロファクトリー
明治9年(1876年)に建設された開拓使麦酒醸造所をルーツとするサッポロビール工場跡地につくられた大型複合商業施設。
レンガ建築や巨大アトリウムが残る空間は春の光が心地よく、散策やカフェ巡りにもぴったり。館内には仕込み釜などの醸造設備やパネル資料が公開され、当時のビール造りについて学べる。

春の札幌観光をより楽しく! 注目イベント3選
札幌の春は、梅の花が咲き始める頃から、鯉のぼりやライラックの季節へと少しずつ表情が移り変わる。
公園や温泉街など、市内各地で季節の彩りを楽しめるイベントが開催され、街の雰囲気もにぎやかに。桜の季節に加えて、初夏の花まで長く楽しめるのが札幌ならでは。
旅の予定にあわせて立ち寄れば、春の札幌がさらに印象深いものになるはず。
1. ひらおか梅まつり
平岡公園の西地区に広がる梅林は、春の訪れを告げる札幌最大級の名所。園内の西地区にある梅林は札幌最大級の6.5ヘクタールに及び、白梅が約6割、紅梅が約4割の割合で咲く。
梅の開花にあわせて毎年4月下旬から5月上旬には「ひらおか梅まつり」を開催。梅にちなんだグルメも登場し、芝生広場でゆったり過ごせる。

2. 定山渓温泉渓流鯉のぼり
春の定山渓温泉街を彩る約400匹の鯉のぼりが渓流の空を泳ぐ、北海道を代表する春の風物詩。
毎年春になると、温泉街や渓流の上空に約400匹の鯉のぼりが掲げられ、定山渓温泉街の各所で楽しめる。温泉街の中心部をはじめ、渓流沿いの複数スポットに点在しており、散策しながら異なる景色を見比べられるのも特徴だ。

3. さっぽろライラックまつり
昭和34年(1959)に文化人の呼びかけによってはじまった「さっぽろライラックまつり」。
約400本のライラックが咲き誇る大通会場をメインに、ライラックスプリングステージで開催されるコンサートやライラックの植樹、野だて、スタンプラリーなどが開催されている。
期間中はカフェテラスや体験型の催しも行われるほか、川下会場では世界のライラックも楽しめる。

春の札幌旅を豊かにする、とっておきのグルメスポット5選
春の札幌旅では、街歩きや観光の合間に味わいたい一杯や、自然に囲まれたカフェ時間など、食との出会いが旅に美食の彩りを加える。名物のジンギスカンや味噌ラーメン、海鮮料理まで幅広く揃い、札幌ならではの味にふれられるのも魅力だ。
旅の流れにあわせて立ち寄れば、春の札幌がいっそう楽しく感じられる。
1. 森彦
北海道のコーヒーカルチャーを牽引する「MORIHICO.」の本店。春はクロッカスが咲く静かな景観の中で、自社焙煎の珈琲を味わえる。
1952年に建てられた古民家をリノベーションした、吹き抜けと木のぬくもりが伝わる空間で飲む森彦の珈琲は、まさに至福の1杯だ。
円山公園近くにあり、観光の合間に立ち寄りやすい。

2. 成吉思汗だるま本店
昭和29年(1954)に開業した「成吉思汗だるま本店」。
すすきの名物として親しまれ、老舗の味を守るために“変わらないこと”を大切にしてきた。毎日鮮度の良いマトンを仕入れ、開店直前に職人が丁寧にカットした肉を、創業以来女将が手仕込みする特製のタレで味わえる。
すすきの中心にあり、観光の合間にも立ち寄りやすい。

3. ラーメン札幌 一粒庵
札幌駅近くの人気店「ラーメン札幌 一粒庵」。
こだわりは、北海道産の厳選食材。特注麺は北海道産小麦を使い、行者ニンニクやホエー豚など地産地消の素材で香り高い一杯に仕上げている。看板は「元気のでるみそラーメン」。行者ニンニクとひき肉を炒め、卵で仕上げたスクランブルエッグが味噌スープに調和する。
札幌駅からほど近い場所にあるのでアクセスしやすく、観光の合間に立ち寄りやすい。

4. 海鮮食堂 北のグルメ亭
海鮮市場「北のグルメ」の一角にある、320席の客席を有するイートインスペース「北のグルメ亭」。魚介の楽しみ方を熟知した調理人が、市場直送の新鮮な素材を丁寧に調理する。1番人気は15種類の海鮮が盛り付けられた海鮮丼。場外市場にあり、朝の観光や買い物の途中にも立ち寄りやすい。

5. カフェブルー本店
藻岩山の麓に佇む古民家カフェ。白を基調とした木造家屋と大きな窓が印象的で、自然光が差し込む落ち着いた空間が広がる。看板メニューはふわふわ食感のパンケーキ。自家製生クリームや季節のフルーツ、手作りソースがたっぷりトッピングされており、甘さ控えめの味はもちろん、SNS映えするフォルムも評判だ。藻岩山周辺の散策とあわせて立ち寄りやすい。

札幌の春旅を楽しむ、観光拠点に便利なホテル3選
春の札幌を旅するなら、移動に便利な宿に滞在したい。
札幌駅周辺のホテルは、市街地の散策やグルメ、花見スポットへ向かう際にも便利で、旅の動きを軽やかにしてくれる。
一方で、少し足をのばして定山渓に泊まれば、春の自然に包まれた温泉時間を楽しめるのも魅力。
旅のスタイルに合わせて選びたい、春の札幌旅に便利なホテルはこちら。
1. ホテルモントレエーデルホフ札幌
札幌駅から徒歩約7分の場所にあり、春旅の拠点として使いやすいホテル。
19世紀末のウィーンをイメージした客室や、和の要素を取り入れた最上階の空間など、館内は上質な雰囲気に包まれている。ジェットバスやサウナ、露天風呂に岩盤浴まで完備しており、女性からの評判も上々。

2. クロスホテル札幌(オリックス ホテルズ&リゾーツ)
札幌駅から徒歩約5分に位置するスタイリッシュなホテル。
全181室は3つのカラースタイルを展開し、館内では地元アートにふれられる空間が広がる。
ホテル最上階には露天風呂付き大浴場がスタンバイ。札幌の街並みを眺めながらくつろげる。
立地の良さも魅力で、春の札幌観光の拠点として使いやすい。

3. 定山渓万世閣 ホテルミリオーネ
札幌中心部から約30km、渓谷美に包まれた定山渓温泉に建つリゾートホテルで、展望風呂付きなど景観を楽しめる客室もそろう。
開放的な露天風呂と4つの個性的な内風呂で体を芯から温める定山渓温泉の湯を堪能できる大浴場にも、サウナルームを設置。市内観光と温泉時間を組み合わせたい春旅に使いやすい一軒だ。

春の街と自然をつなぐ、おすすめ札幌観光モデルコース
街の景色と自然の風景を行き来しながら、札幌の春をゆったり楽しむ1泊2日の旅。
桜が彩る円山公園を歩いたり、北海道神宮の静かな参道を進んだり、翌日は新緑が広がる芸術の森で過ごしたりと、札幌らしい春の表情にふれられる時間が続く。
街と自然が近い札幌ならではの春の旅を楽しみたい。
- 1日目
- 地下鉄さっぽろ駅→「円山公園」で春のお花見さんぽ→「北海道神宮」へ参拝→「森彦」でカフェタイム→「中島公園」を散策→「成吉思汗だるま本店」で夕食→「ホテルモントレエーデルホフ札幌」に宿泊
- 2日目
- JR札幌駅→「札幌芸術の森」を散策→「カフェブルー本店」でランチ→「サッポロファクトリー」でショッピング
春の札幌の平均気温
札幌は全国でも春の訪れは遅く、3月の平均気温は約1℃とまだ冬のような寒さが続く。
4月でも平均は約7℃で、日中でも寒く感じる日が多く、暖かい上着が必要だ。5月に入ってようやく13℃前後まで上がり、街の景色が春らしく変わり始める時期。
気温差が大きく、冷え込みも残る季節なので、外でも調整しやすい服装があると安心だ。
| 月 | 3月 | 4月 | 5月 |
|---|---|---|---|
| 気温 | 1.1 | 7.3 | 13.3 |
出典:気象庁
春の札幌を快適に過ごす服装のポイント
札幌の春は全国でも気温が低く、3月から4月にかけては冬の名残があるため、服装選びには工夫が必要。
3月は厚手のニットや長袖シャツにコートを重ね、手袋やマフラーが役立つ日も。4月も平均気温が一桁の日が多く、薄手のダウンや暖かいアウターがあると安心だ。
5月に入ると日中は穏やかな陽気になるが、朝晩は一気に冷え込むため、ライトダウンや中綿ジャケットなどしっかり防寒できる一枚を用意したい。
花見や屋外イベントに出かける際は、風を遮れるアウターがあると快適に過ごせる。
春の札幌観光に関するよくある質問
Q
札幌で桜が見頃になるのはいつごろですか?
札幌の桜は全国でも開花が遅く、例年の見頃は4月下旬から5月上旬です。
市街地の公園では4月末ごろがピークで、気温の影響で年によって前後することがあります。
Q
春でも朝晩は冷えますか?
3〜4月は日中でも寒さを感じる日が多く、朝晩は0〜5℃近くまで冷え込むこともあります。
5月でも気温差が大きいため、外出時は薄手のダウンや暖かいアウターを持っておくと安心です。
Q
春の札幌は雪が残っていますか?
3月は市街地でも雪が残ることがあり、路肩に雪が積もっている日もあります。4月に入ると中心部はほぼ雪がなくなりますが、朝晩に路面が濡れて冷えると滑りやすい場所が出ることもあるので注意が必要です。桜の時期(4月下旬〜5月上旬)には、市街地で雪を見ることはほぼありません。
Q
春の札幌は歩きやすいですか?
4月までは雪解けで路面が濡れやすく、場所によっては滑りやすいところもあります。5月に入ると歩きやすくなりますが、気温が低い日は風を防げる上着があると安心です。観光スポットの多くは舗装されているので、歩きやすい靴であれば問題なくめぐることができます。
まとめ
厳しい冬がようやく終わり、街にも自然にも少しずつ春の色が差し始める札幌。
公園や参道、森の散策路では季節の変化が感じられ、外で過ごす時間が心地よくなる。春の札幌で、まちと自然が寄り添う景色をゆったり味わいたい。