【井の頭公園観光ガイド】都会の喧騒を忘れて過ごせる緑のオアシス

【井の頭公園観光ガイド】都会の喧騒を忘れて過ごせる緑のオアシス

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる「井の頭公園」。
吉祥寺駅から歩いてすぐというアクセスの良さにもかかわらず、園内には緑豊かな水辺と雑木林が広がる都会のオアシスだ。
この記事では、井の頭公園の基本情報をはじめ、楽しみ方や園内のカフェ・レストランを中心に紹介していく。
初めて訪れる人にもわかりやすく、周辺の人気スポットとともにまとめたので、ぜひ最後まで読んでほしい。

井の頭公園ってどんなところ?

東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる「井の頭公園」は、自然豊かな都立公園。
正式名称は「井の頭恩賜公園」といい、恩賜(おんし)とは「皇室からいただいたもの」を意味する。
多摩川と神田川に繋がっており、総面積は約43万平方メートル(東京ドーム9個分相当)にも及ぶ。
都心にありながら植栽された樹木のほか、季節ごとにさまざまな草木が自生し、水と緑をたっぷり感じられるのが魅力だ。
園内は「井の頭池辺」・「御殿山」・「西園」・「第二公園」の4エリアに大きくわかれ、老若男女が楽しめる見どころが満載。
また、多様な生き物が暮らす「井の頭自然文化園」、ジブリの世界観を体感できる「三鷹の森ジブリ美術館」など、人気スポットも多い。

都会の喧騒を忘れられる自然豊かな「井の頭公園」
都会の喧騒を忘れられる自然豊かな「井の頭公園」

井の頭公園の歴史

井の頭公園は、2017年に開園100周年を迎えた長い歴史を持つ公園。
日本初の郊外型公園であり、皇室の御料地が下賜された恩賜公園としても初めてであった。
1920年代から1940年代にかけてボート場や水泳場、小動物園などが次々に整備され、1942年に「井の頭自然文化園」が開園。
戦後も施設拡充が進み、今のような自然と文化が共存する公園の姿が形づくられ、都民の憩いの場所に定着した。
ちなみに資料によると、井の頭池の誕生は数万年前に遡るほど古い。
周辺で旧石器時代(紀元前10万年頃〜紀元前1万8000年)の遺跡や遺物が見つかっており、集落があったことがわかっている。
また、徳川家康(とくがわいえやす)が江戸幕府を開いた際、上水道の整備のために選んだ水源地でもある。

園内にある「御殿山遺跡」は太古の歴史を今に伝える
園内にある「御殿山遺跡」は太古の歴史を今に伝える

井の頭公園へのアクセス

井の頭公園の最寄り駅は、JR中央線・京王井の頭線「吉祥寺駅」。
駅からは徒歩約5分の距離にあり、南口を出て交差点を左折すれば入口に到着する。
道中にはおしゃれなカフェや雑貨店が並んでおり、街並みを楽しめるのも魅力だ。
新宿駅・渋谷駅といった都心からも乗り換えなし、15分程度でアクセスできる。
また、京王井の頭線「井の頭公園駅」の場合は、徒歩約1分とさらに近く、駅を出るとすぐに公園の一角に入れる。

井の頭公園の開園時間と入園料

井の頭公園は常時開放されており、無料で入園(24時間出入り可能)できる。
ただし、案内所やボート場などの各施設には営業時間があるほか、井の頭自然文化園・三鷹の森ジブリ美術館は有料となっている。
特にボート場は天候や混雑、イベントによって時間帯が変わるので、最新情報をチェックしよう。

井の頭公園のお勧めの観光シーズンは?

井の頭公園はどのシーズンに訪れても楽しめる。
四季それぞれに表情を変える景観を持ち、園内を彩る自然が癒やしを与えてくれる。
なかでも、お勧めは桜や紅葉が魅了する春と秋だ。
のんびり歩くだけでもリフレッシュできるため、スケジュールが合うならばどちらかの季節に足を運んでほしい。

園内を桜が彩る春

春の主役はなんといっても、例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎える約450本の桜だ。
井の頭公園は「さくら名所100選」にも選ばれるほど、都内有数の桜の名所として知られている。
井の頭池の周囲には約200本が雄大に枝を広げ、池にせり出して咲く満開の様子はまさに圧巻。
水面に散りゆくピンク色の花びらも風情があり、穏やかな風景とともに散策や写真撮影を楽しめる。
また、西園にある早咲きのカワヅザクラをはじめ、多種多様な品種が次々と咲き誇るので鑑賞期間が長いのもポイント。

ピンク色に染まる美しい桜に魅了される
ピンク色に染まる美しい桜に魅了される

紅葉と自然を満喫する静かな秋

気候が安定し、落ち着いた雰囲気の中でゆっくりと楽しめる秋の井の頭公園。
見どころは、例年11月下旬〜12月上旬にベストシーズンが訪れる紅葉だ。
「イロハモミジ」を中心に約90種類のカエデ・イチョウ・ケヤキが赤・黄・オレンジに染まり、深みのある景観を園内に作り出す。
池の周辺を取り囲む紅葉が木漏れ日に透けて一層鮮やかに見えるほか、晩秋には夕暮れの美しさを引き立てる。
足元にも落ち葉が敷き詰められ、一面に絵画のような風景が広がる。

池畔と遊歩道を彩る紅葉の風景は絵画のよう
池畔と遊歩道を彩る紅葉の風景は絵画のよう

緑のオアシス!井の頭公園の楽しみ方6選

ここからは、井の頭公園の楽しみ方を6つ紹介しよう。
広大な園内は自然・文化・アートが混ざり合っており、その独特な魅力が訪れる人々を惹きつける。
さまざまな形で満喫できるので、内容を参考に自分らしく過ごしてほしい。

1. 井の頭池を散策する

井の頭公園のシンボル「井の頭池」は外せない。
敷地の半分近くを占め、池を囲む約1.5kmの遊歩道は30分ほどで1周できる。
自然・景観・文化が凝縮されており、緑に包まれた小道を散策すれば公園の魅力をダイレクトに味わえるだろう。
夏は新緑、冬は澄んだ空気など、季節の移ろいも感じられ、写真映えする光景も多いので歩くだけでも楽しめる。
また、中央に架かる「七井橋」からの眺めは必見だ。
いつ訪れても絵になる光景が広がり、心地よい野鳥の声がBGMとなって癒される。

「七井橋」からの眺めは散策のハイライトになるはずだ
「七井橋」からの眺めは散策のハイライトになるはずだ

2. ボートに乗る

井の頭公園の名物といえば、ボートを思い浮かべる人も多いだろう。
手漕ぎ・サイクル・スワンの3種類から選べ、休日や桜の季節にはたくさんの観光客で賑わいを見せる。
散策した時とはひと味違う、水上ならではの特別な時間・景観を楽しめるのが魅力。
池面に映り込む幻想的な風景を写真に収めれば、旅行の記念に残るはずだ。
なお、カップルに人気のデートスポットだが、「ボートに乗ったカップルは別れる」という噂がある。
これは隣の弁天池に祀られている「弁財天」の嫉妬が原因と言われる都市伝説で、話のネタにするのもお勧め。

カップルに人気のスワンボート
カップルに人気のスワンボート

3. 三鷹の森ジブリ美術館を訪れる

井の頭公園の西園にある「三鷹の森ジブリ美術館」は、スタジオジブリの世界観に浸れる日本初のアニメーション美術館。
企画原案は映画監督・宮崎駿(みやざきはやお)氏によるものだ。
「迷子になろうよ、いっしょに。」をキャッチコピーに掲げ、館内は重層的で迷路のような空間になっている。
作品づくりの裏側に迫る独自の展示やオリジナル短編映画の上映、子供たち専用の「ネコバス」など、多彩な見どころが盛りだくさん。
決められた順路はなく、思いのままに楽しめるので自分自身が物語の主人公になったつもりで満喫できる。

※チケットは日時指定の事前予約制、窓口での購入は不可

「三鷹の森ジブリ美術館」にも足を運んでほしい
「三鷹の森ジブリ美術館」にも足を運んでほしい

4. 井の頭自然文化園で動物と触れ合う

「井の頭自然文化園」は、井の頭公園の敷地の約30%を占める文化施設。
動物園や資料館・彫刻館のある「動物園(本園)」と、水生物館や水鳥の展示がある「水生物園(分園)」に分かれ、全部で160種ほどの生き物を飼育している。
フェネック・カピバラをはじめ、多様な動物たちを間近で観察でき、子供から大人まで楽しめると好評。
特に放し飼いのリスが自由に動き回る「リスの小径」、実際に触れる「モルモットのふれあいコーナー」の人気だ。
ミニ遊園地も併設されており、家族連れにお勧め。

※基本的に平日の月曜日(祝日は翌火曜日)は休園日

自然文化園では可愛い動物たちと触れ合える
自然文化園では可愛い動物たちと触れ合える

5. 井の頭弁財天に立ち寄る

井の頭公園を散策する際に立ち寄りたいのが、井の頭池の西南側にそびえ建つ「井の頭弁財天」。
創建は天慶年間(938年〜946年)と古く、江戸時代(1603年〜1868年)から信仰を集めてきた由緒正しき社だ。
ご祭神には七福神の1柱「弁財天」を祀り、芸事や学問、縁結びのご利益があると言われる。
現在の本堂は昭和初期に再建されたもので、朱塗りのお堂が浮かぶように美しく佇む姿は公園の中でもひときわ印象に残る。
不思議な姿をした「宇賀神像」、金運スポット「銭洗い弁財天」など境内の見どころも多く、心が安らぐと同時に楽しめるのも魅力。

芸事や学問、縁結びのご利益を期待できる「井の頭弁財天」
芸事や学問、縁結びのご利益を期待できる「井の頭弁財天」

6. イベントに参加する

井の頭公園では、1年を通してさまざまなイベントが開催されている。
実際に参加すれば公園の四季や地域文化をより深く体感でき、新たな魅力を見つけられるだろう。
代表的なイベントは以下の通り。
いずれも公園の開放的な雰囲気と相まって心地よい時間を過ごせる。

井の頭公園アートマーケッツ アーティストやクリエイターが作品を展示・販売する青空アート市
井の頭池ちょこっとウォッチング 井の頭池周辺の自然や野鳥を専門家と一緒に楽しむ解説付きのミニツアー
井の頭感謝祭 井の頭公園の自然と賑わいに感謝し、音楽ライブ、アート展示、ワークショップなどを行う交流イベント
吉祥寺音楽祭 吉祥寺の街全体を舞台にライブやパレードが行われる地域密着の音楽イベント
三鷹国際交流フェスティバル 世界各国の料理、文化紹介、ステージパフォーマンスが楽しめる国際交流イベント
開園100周年をきっかけに始まった「井の頭公園アートマーケッツ」
開園100周年をきっかけに始まった「井の頭公園アートマーケッツ」

井の頭公園内にあるお勧めのカフェ・レストラン3選

続いて、井の頭公園内にあるカフェ・レストランを紹介していく。
いずれも店内から池や木々を眺められる最高のロケーションで食事できる。
メニューには個性的で写真映えするフード・ドリンクが並んでおり、散策の途中で立ち寄るのにぴったり。
気になるお店に足を運んでほしい。

INOKA

「INOKA」は、井の頭池のほとりにあるテイクアウトメインのコーヒースタンド。
「自然と触れ合う憩いの場」をコンセプトに掲げ、ミントグリーンの内装や写真映えするドリンク・スイーツが評判。
厳選した珈琲豆で淹れる「ハンドドリップコーヒー」をはじめ、ラテ・自家製レモンスカッシュ、いちごミルクなど豊富な品揃えで気分に合わせて選べる。
また、ヘルシーな「おとうふドーナツ」から軽食にちょうどいい「ホットドッグ」、デザートの「かき氷」まで、フードメニューの充実も嬉しいポイント。

コーヒーをテイクアウトして散策するのもお勧め(写真はイメージです)
コーヒーをテイクアウトして散策するのもお勧め(写真はイメージです)

ISENTEI

井の頭弁財天の裏手に店を構えるイタリアンレストラン「ISENTEI」。
江戸時代から続く老舗茶店「井泉亭」を2021年にリニューアルオープンした本格派の人気店だ。
歴史ある建物の趣を残しつつ、公園の緑や池を取り込むように整えられており、落ち着いた空間で食事できる。
王道の「マルゲリータ」や看板メニュー「ピッツァISENTEI」をはじめ、世界大会銀メダリストのピッツァ職人が店内で焼き上げるピザが好評。
食後はイタリア北部の豆を使った「エスプレッソ」で締めるのがお勧め。

バリスタが淹れるこだわりのエスプレッソを味わってほしい(写真はイメージです)
バリスタが淹れるこだわりのエスプレッソを味わってほしい(写真はイメージです)

Café du Lievre うさぎ館

「Café du Lievre うさぎ館」は井の頭公園の西側、木々に囲まれたエリアに佇むカフェ。
フランス・ブルターニュ地方の一軒家をイメージし、白を基調にした可愛い空間が特徴だ。
店内の大きな窓からは緑が広がり、まるで森の中で食事をしているような気分を味わえる。
人気メニューはそば粉を使ったガレット。
特に定番の「生ハム・卵・チーズのガレット」は、もっちり食感と具材のバランスが絶妙でシンプルながら満足度が高い。
その他、クレープや姉妹店のカレーも提供されており、散策の途中に立ち寄るのにぴったり。

そば粉を使った看板メニューのガレット(写真はイメージです)
そば粉を使った看板メニューのガレット(写真はイメージです)

井の頭公園の観光モデルコース

ここまで紹介した内容を踏まえ、井の頭公園を存分に満喫する1日の観光モデルコースを以下にまとめた。
スケジュールや季節に応じて、自分好みのプランに調整してほしい。
また、訪れた時にイベントがやっていたら参加しよう。

時間(目安) スポット 概要
10時 吉祥寺駅 七井橋通りを南へ歩き、井の頭公園に向かう
10時10分 井の頭池 比較的静かな朝に散策し、バードウォッチングや季節の花々を満喫                                  
10時50分 ボート乗り場 好みのボートに乗って水上散策し、映える写真を撮る
11時30分 昼食 公園内のカフェやレストランでランチ休憩
12時30分 井の頭自然文化園 小動物たちと触れ合う
13時30分 井の頭弁財天 歴史ある寺院に訪れ、ご利益をいただく
14時 三鷹の森ジブリ美術館               ジブリの世界観を体感する ※要事前予約
16時30分 吉祥寺駅 周辺の商店街や雑貨屋に立ち寄り、街の雰囲気を楽しむ
思い思いに井の頭公園を楽しもう
思い思いに井の頭公園を楽しもう

井の頭公園周辺の人気観光スポット3選

最後に井の頭公園周辺にある人気観光スポットを紹介する。
いずれも吉祥寺らしさを持ち合わせており、雑多さの中にあふれる個性的な雰囲気が魅力だ。
吉祥寺駅からも近く、買い物・食事・散策を満喫できるので、井の頭公園と併せてぜひ足を運んでほしい。

1. 吉祥寺サンロード商店街

JR「吉祥寺駅」北口のロータリー五日市街道まで続く、吉祥寺北側エリアのメインストリート。
約300mの商店街には、150店舗以上の飲食店や専門店が軒を連ねる。
地元で愛される老舗から全国チェーン、最新トレンドを発信するショップまで幅広く揃い、歩くだけでも楽しい場所だ。
「一店逸品店」のシールが貼られた店舗では、吉祥寺ならではの商品やメニューを独自開発しており、チェーン店でもここでしか味わえない品に出会える。
アーケードは開閉式で、雨の日でも快適に買い物や食べ歩きを楽しめるのも嬉しい。

雨の日でも快適に買い物が楽しめる
雨の日でも快適に買い物が楽しめる

2. ハーモニカ横丁

吉祥寺駅北口を降りてすぐ、狭い路地に約100店のお店が集まる横丁。通称「ハモニカ横丁」。狭い間口の商店が並ぶ様子が、ハーモニカの吹き口に似ていることから名付けられたといわれる。美味しい食べ物が沢山売っているので、食べ歩くのも楽しいが、赤ちょうちんが灯った夜、居酒屋でお酒を楽しむのが人気。昔からあるお店と、オープンしたばかりのカフェなど、新旧のお店が共存している。

約100店の店が並ぶ
約100店の店が並ぶ

3. 吉祥寺プティット村

絵本の世界をモチーフにしたテーマパーク。キュートでユニークな雰囲気の園内には、さまざまなお店が並ぶ。
一番大きな建物「てまりのおしろ」は、猫たちが作ったお城というテーマの猫カフェ。店内ではたくさんの猫たちが自由に過ごしており、思う存分触れ合うことができる。メニューは、手作りスイーツ、アルコール類まで幅広く取り揃えており、ランチ利用で訪れるのもオススメだ。

絵本の世界のようなかわいいテーマパーク
絵本の世界のようなかわいいテーマパーク

井の頭公園に関するよくある質問

Q

井の頭公園の入園料はいくらですか?

A

園内への入園は終日無料です。「井の頭自然文化園」などの一部施設や、ボート利用時は別途料金がかかります。

Q

井の頭公園を一周するのにどれくらい時間がかかりますか?

A

写真撮影や休憩を含めて、1時間〜2時間を目安に考えると良いでしょう。

Q

井の頭公園の桜の見頃は?

A

例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎えることが多いです。

Q

三鷹の森ジブリ美術館は予約なしで入れますか?

A

入れません。日時指定の完全予約制となっており、原則前売りチケットの購入が必要です。

まとめ

「井の頭公園」の概要や楽しみ方、お勧めのカフェ・レストランを中心に紹介してきた。
100年以上の歴史を持ち、昔から憩いの場として親しまれている井の頭公園。
四季ごとに表情を変える美しい景観が魅力だ。
多彩な施設が点在し、東京の真ん中で自然に癒やされるので一度足を運んでみてほしい。
吉祥寺の見どころをはじめ、人気観光スポット・飲食店などをまとめた、こちらの記事も要チェック。