初めての方必見!兼六園モデルコース|60分で効率よく巡る絶景と撮影スポット

初めての方必見!兼六園モデルコース|60分で効率よく巡る絶景と撮影スポット

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

初めて訪れると広さや見どころの多さに、どこから回ればいいか迷いがちな「兼六園」。
所要時間の目安や効率よく回るルートを押さえておくことで、限られた時間でもしっかり楽しめる。
本記事では、絶景が撮影できるスポットや見どころ、季節ごとの楽しみ方、周辺観光情報まで網羅的に紹介する。
特に金沢観光の前後に組み込みやすい60分で巡れるモデルコースは必見だ。
限られた時間でも、外せない景観と写真に残したくなる瞬間をしっかり押さえながら巡ってみよう。

「兼六園」ってどんな庭園?

日本三名園のひとつに数えられる「兼六園」。
歴代加賀藩主によって約200年をかけて築かれた池泉回遊式庭園で、歩くごとに景色が変化する構造が特徴だ。
広さは約11.7ヘクタールにおよび、池や築山、茶屋などが巧みに配置されている。
園名は「六勝(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)」に由来。
相反する6つの景観美を兼ね備えた優れた庭園であることを表している。
「兼六園」の所要時間は、見どころを絞って回るなら約60分、ゆっくり園内を巡る場合でも約2時間が目安。
限られた時間でも見どころを押さえれば十分に魅力を体感できるスポットだ。

大きな池を中心に配置された日本庭園の様式
大きな池を中心に配置された日本庭園の様式

「兼六園」の入園方法と入園料

入園は各入口の料金所でチケットを購入する仕組みだ。また、観桜期やライトアップ期間などは無料開放される場合もある。

料金
大人320円、小人100円、5歳以下は無料
※65歳以上は石川県民限定で無料

入口は複数あるが、初めて訪れる場合は「金沢城公園」側に近い「桂坂口(かつらざかぐち)」がわかりやすく、観光動線にも組み込みやすい。
混雑を避けるなら、朝の時間帯の利用が適している。

「兼六園」の北端に位置する桂坂口
「兼六園」の北端に位置する桂坂口

美しき名園「兼六園」の見どころ11選

「兼六園」の広大な園内には、池や築山、茶屋や趣ある橋など見どころが点在。
四季折々に表情を変える景観は、細部まで計算された美しさに満ち、その魅力を余すことなく堪能できる。
まずは代表的な11の見どころとそれぞれの特徴を押さえ、続くモデルコースをより深く楽しむための下地としておきたい。

1. 「兼六園」を象徴する景観美|徽軫灯籠

霞ヶ池のほとりに立つ徽軫灯籠(ことじとうろう)は、「兼六園」を代表する存在として知られる石灯籠だ。
琴の糸を支える「琴柱」に似た二本脚の形状が特徴で、左右非対称の構造が独特の美しさを生み出している場所だ。
水辺に寄り添う配置や、長い年月を感じさせる風合いと相まって、庭園の象徴的な景観要素として多くの人に親しまれている。

片脚を水に、片脚を石に置く独特な佇まい
片脚を水に、片脚を石に置く独特な佇まい

2. 灯籠と調和する優美な曲線|虹橋

虹橋は霞ヶ池の北側に架かる石橋で、なだらかな弧を描くフォルムが特徴的な存在だ。
徽軫灯籠と一体となって景観を構成し、園内でも特に印象的なスポット。
橋の曲線が視線の流れを自然に導き、庭園に柔らかなリズムと奥行きを与える重要な要素となっている。

優美な曲線が灯籠と調和している
優美な曲線が灯籠と調和している

3. 池と一体化する茶屋空間|内橋亭

内橋亭は霞ヶ池に面して建てられた茶屋で、水面にせり出すような構造が特徴的な建物だ。
庭園の景観と建築が一体となった設計で、外観からもその調和の美しさを感じ取れる。
江戸時代から続く茶屋文化を今に伝える存在として、散策の途中で立ち寄る休憩スポット。

抹茶や甘味、丼物・お蕎麦などの食事を楽しめる
抹茶や甘味、丼物・お蕎麦などの食事を楽しめる

4. 庭園の中心で景色が変わる|霞ヶ池

霞ヶ池は園内最大の池であり、「兼六園」の景観の核を担う存在だ。
池に浮かぶ蓬莱島は不老長寿の象徴とされ、周囲の築山や樹木とともに多彩な景観を作り出している。
歩く位置や視点によって見え方が大きく変わるため、庭園全体の魅力を象徴するエリアとして重要な役割を持つ。

換上和服在庭園內散策♪
周遊しながら楽しむ庭園の中心的存在
不老長寿を願い亀の形に造られた蓬莱島
不老長寿を願い亀の形に造られた蓬莱島

5. 雪吊りでも知られる名木|唐崎松

唐崎松は近江・唐崎の松の種子を取り寄せて育てられた黒松で、推定樹齢は約180年。
枝ぶりの美しさと繊細な手入れが特徴で、庭園の中でも特に存在感のある樹木のひとつだ。
冬には雪吊りが施されることで知られ、四季を通じて異なる表情を見せる代表的な景観要素となっている。

唐崎松の雪吊りは、金沢の冬の風物詩
唐崎松の雪吊りは、金沢の冬の風物詩

6. リズムある石配置が生む景観|雁行橋

雁行橋(がんこうばし)は霞ヶ池の中に配置された飛び石の橋で、11枚の石が雁の群れのように並ぶことから名付けられた。
規則性の中に変化を持たせた石の配置が、庭園にリズムと動きを与えている。
周囲の水面や景観との組み合わせによって、視覚的な奥行きと変化を生み出す役割を担っている。

石の形が亀に似ることから別名「亀甲橋」とも
石の形が亀に似ることから別名「亀甲橋」とも

7. 市街まで見渡す開放的な高台|眺望台

眺望台は海抜約53mの高台に位置し、園内で最も視界が開けるスポットのひとつだ。
金沢市街や遠方の景色を見渡すことができ、庭園内の繊細な景観とは異なるスケールの広がりを感じられる。
視点が一気に高くなることで、空間の変化を体感できる場所として重要な役割を持つ。

天気の良い日はすっきりとした眺めが楽しめる
天気の良い日はすっきりとした眺めが楽しめる

8. 歴史と物語を感じる記念碑|明治紀念之標

明治紀念之標は西南戦争の戦没者を慰霊するために建てられた銅像を中心とした記念碑で、日本武尊像を中心に構成されている。
周囲の松や石積と一体となり、庭園の中に歴史的な意味を持つ空間を形成。
自然景観の中に人々の歴史が重なることで、庭園の奥行きを感じさせる存在となっている。

日本最古の屋外銅像といわれている
日本最古の屋外銅像といわれている

9. 自然水圧で生まれる動きの景観|噴水

瓢池(ひさごいけ)と霞ヶ池の中間の傾斜地に位置する噴水。
高低差を利用した自然水圧で水が噴き上がる仕組みを持つ、日本最古といわれる噴水のひとつ。
霞ヶ池の水位によって噴き上がる高さが変わり、訪れるたびに異なる表情が見られる場所。
静的な庭園の中に動きを生み出す要素として、景観に豊かな変化をもたらしている。

日本の造園技術を今に伝える貴重な遺産
日本の造園技術を今に伝える貴重な遺産

10. ひょうたん形が生む奥行き|瓢池

瓢池はその名の通りひょうたんの形をした池で、園内でも最も古い歴史を持つエリアに位置。
曲線的な池の形状が視線に変化を生み、周囲の景観と調和しながら、奥行きのある空間を形づくっている。
「兼六園」ならではの静謐さと庭園美の奥深さを感じられる場所だ。

池の中島には海石塔が立っている
池の中島には海石塔が立っている

11. 静寂に響き渡る迫力の滝|翠滝

翠滝(みどりたき)は、別名「紅葉滝」とも呼ばれる落差約6.6mの人工滝で、園内最大の水の景観として知られる。
一般的な滝壺を設けず、水が直接石に当たるよう設計されており、水が石を打つ澄んだ音が心地よく響く。
庭園の中でもひときわ印象に残る、力強い存在感を放つ見どころのひとつだ。

苔と緑に囲まれた静寂に水音が響き渡る
苔と緑に囲まれた静寂に水音が響き渡る

60分で巡る!「兼六園」の絶景撮影スポットモデルコース

実際に歩いてみると、「兼六園」内は想像以上に広いため、事前にルートを決めておくとスムーズに回れる。
ここでは、「兼六園」の美しさを写真に収めながら、効率よく回れるルートを紹介する。
カメラを片手に、「どこに立つか」「何を画面に入れるか」を少し意識するだけで、同じ景色でも印象は大きく変わる。
立ち止まりながら、自分だけの一枚を見つける時間を楽しんでほしい。

1. 桂坂口から入園(スタート)

金沢城側からほど近い桂坂口が、今回のコースの起点だ。
初めて訪れる人でも迷いにくく、入園するとすぐに庭園の動線へ自然につながる。
券売所でチケットを購入したら、カメラの準備を整えて歩き出そう。

「兼六園」北側に位置する代表的な入園口
「兼六園」北側に位置する代表的な入園口

2. 徽軫灯籠と虹橋【5分】

桂坂口から坂を上ると、広大な霞ヶ池が視界に広がる。
池のほとりには二本脚の徽軫灯籠が佇み、その手前には虹橋のゆるやかな曲線が続く。
思わず足を止めたくなる、「兼六園」を象徴する風景だ。
写真を撮るなら、霞ヶ池を背景にやや右へ灯籠を配置すると、水・石・橋のバランスが整い、絵のような一枚に仕上がる。
さらに橋の入口側へ数歩下がり、手前の曲線を画面に取り込むと奥行きがぐっと増す。
前後に動きながら、自分にとって一番しっくりくる立ち位置を探してみよう。

橋のカーブと灯籠が描く庭園美を一枚に
橋のカーブと灯籠が描く庭園美を一枚に

3. 内橋亭【5分】

霞ヶ池に沿って歩を進めると、水面にせり出すように建つ内橋亭が現れる。
池に対して斜めの位置に立ち、手前に水面を入れながら建物全体を収めると、茶屋が水面に浮かんでいるような幻想的な構図になる。
店内ではお茶や食事を楽しめるため、時間に余裕があれば中から池を眺めるのもお勧めだ。
低い視点から眺めることで、外からとはまた違った霞ヶ池の表情に出会える。

水面の反射も一緒に写すと美しさが際立つ
水面の反射も一緒に写すと美しさが際立つ

4. 霞ヶ池周辺(唐崎松・雁行橋)【20分】

内橋亭を後にしたら、そのまま霞ヶ池をぐるりと周り、唐崎松や雁行橋を目指して進もう。
唐崎松は近づきすぎず、全体の枝ぶりが収まる距離から眺めると、長い年月をかけて育まれた形の美しさがよくわかる。
雁行橋は石の並びが斜めに見える角度に立つと、11枚の石が描くリズムと池の奥行きを同時に感じやすい。

唐崎松の見事な枝ぶりを捉えたい
唐崎松の見事な枝ぶりを捉えたい
雁行橋は斜めに捉えるとリズムを感じる
雁行橋は斜めに捉えるとリズムを感じる

5. 眺望台【10分】

雁行橋周辺から内側の園路を進み、ゆるやかな坂を上がると、視界がふっと開ける。
海抜約53mの眺望台から見渡す金沢市街は、庭園内の繊細な景観とはひと味違う開放的な眺めだ。
水平ラインを意識しながら、手前に樹木、中景に街並み、奥に空を重ねると、自然な奥行きが生まれる。

春には桜に彩られた市街地を堪能
春には桜に彩られた市街地を堪能

6. 明治紀念之標【5分】

眺望台を下り、次は南へ進み、松に囲まれた明治紀念之標へ。
重厚な石積の上に聳え立つ約5.5mの日本武尊像は、独特の存在感を放っている。
像の正面に立ち、左右の松をバランスよく画面に収めると、安定感のある構図に。
少し引いた位置から石積まで含めて撮ると、立体感が出て深い歴史を感じさせる写真になる。
園的美稱之外,還被指定為日本歷史特別名勝。

威風堂々とした姿を写真に収めよう
威風堂々とした姿を写真に収めよう

7. 噴水【5分】

コース終盤は南側に進み、かつて蓮池庭と呼ばれた、「兼六園」の中でも特に古いエリアへ。
ここにある噴水は、霞ヶ池の水位によって高さが日々変わるため、どのくらい噴き上がるかはその日のお楽しみ。
少し距離を取り手前の水面を入れながら全体を収めると水柱との高低差がよく伝わる。
水柱を中央に配置すると落ち着いた構図に、端へ寄せると躍動感が出るだろう。

白い飛沫が舞う美しい瞬間を切り取る
白い飛沫が舞う美しい瞬間を切り取る

8. 瓢池 & 翠滝【10分】

西側に進み、霞ヶ池の開けた景色とは対照的に、深い木々に囲まれ静寂に包まれた瓢池周辺へ。
落差約6.6mの翠滝が力強く流れ落ち、散策の締めくくりにふさわしい景観が広がる。
池の手前から水面を前景に入れて、翠滝を正面に捉えると奥行きが生まれる。
水面の映り込みも合わせて狙えば、より印象的な一枚に仕上がるので試してみよう。

瓢池に注ぐ翠滝の水の動きを捉えて
瓢池に注ぐ翠滝の水の動きを捉えて

9. 真弓坂口から退園(ゴール)

瓢池を過ぎた先にある真弓坂口が、今回のコースのゴールだ。
金沢21世紀美術館」や北陸最大の繁華街の「香林坊」エリアなどへ抜けるのに便利な出入口で、退園後もそのままショッピング・現代アートを楽しめる。
最寄りバス停「広坂・21世紀美術館」から乗車すれば、「金沢」駅に20分ほどで到着。

真弓坂口から庭園を後に
真弓坂口から庭園を後に

「兼六園」の絶景撮影スポットモデルコース・マップ

「兼六園」の絶景撮影スポットモデルコース・マップ

季節別|「兼六園」の楽しみ方

ここからは、「兼六園」の楽しみ方を季節別に紹介していこう。
「兼六園」は四季折々で多様な表情を持っており、どのタイミングで訪れても違った形で風情を満喫できるのが魅力だ。
内容を参考に気になる季節に合わせて足を運んでみてほしい。

春|花に包まれる絶景さんぽ(3月下旬〜4月)

春の「兼六園」の主役は桜。
「兼六園菊桜」や「桜ヶ岡」など鑑賞スポットが点在し、広大な庭園がピンク色に染まる。
上品な春の訪れを感じられる梅林も楽しみのひとつ。
また、見頃(例年4月初旬)に合わせて開催する「観桜期ライトアップ」も見逃せない。
期間中は無料開放となり、幻想的な夜桜を堪能できる。

晴天の「兼六園」の花見橋と満開の桜
晴天の「兼六園」の花見橋と満開の桜

夏|新緑と水の涼を感じる癒し(5〜8月)

新緑が最も美しい夏の「兼六園」。
霞ヶ池周辺の深い緑や唐崎松の力強い枝ぶりが日射しを受けて輝き、木陰に入るとひんやりとした風が心地よく通り抜ける。
暑さを忘れさせてくれる、翠滝・曲水のせせらぎも心地がいい。
また、5月中旬から下旬にかけてはカキツバタが咲き誇り、青紫の花が水面に揺れる様子はまるで絵画のよう。

霞ヶ池周辺の深新緑に心奪われる夏
霞ヶ池周辺の深新緑に心奪われる夏

秋|色彩の庭園を撮る・味わう(10〜11月)

赤黄色に染まる紅葉の絶景に心を奪われる秋の「兼六園」。
お勧めは「紅葉山」の別名を持ち、苔の緑と紅葉のコントラストが見事な「山崎山」だ。
また、時雨亭周辺も鮮やかで、茶室の落ち着いた佇まいと相まって秋の情緒を味わえる。
紅葉は斜光で写真でも色が出やすい、午前中に訪れるのがお勧めだ。

赤や黄に染まる、紅葉時期の山崎山
赤や黄に染まる、紅葉時期の山崎山

冬|雪吊りが彩る幻想庭園体験(12〜2月)

冬の「兼六園」は静寂の中に凛とした美しさが宿る特別な景色が生まれる。
なかでも、風物詩「雪吊り」は「兼六園」ならではの感動的な庭園風景だ。
松の枝を守るために張られた無数の縄が雪をまとって円錐形のシルエットを描き出す。
最大の見どころは唐崎松の雪吊りで、空にすっと伸びる約800本の縄は冬の芸術と呼ぶにふさわしい。

雪吊りと霞ヶ池による芸術的な冬の景色
雪吊りと霞ヶ池による芸術的な冬の景色

「兼六園」を満喫するための3つのコツ

「兼六園」観光を満喫するためのコツ3つを紹介しよう。
これらを事前に踏まえたうえで園内を巡ると、より効率的かつ魅力を感じられる。
金沢旅行のスケジュールを考える時にも役に立つので、ぜひ内容を参考にしてほしい。

1. 早朝またはライトアップの時間を狙う

「兼六園」を楽しむなら、静寂の中で自然美を独占できる早朝または幻想的な世界が広がるライトアップの時間帯を狙って入園するのがお勧めだ。
どちらも無料開放が行われ、特別な雰囲気の中で庭園の魅力を存分に味わえる。

朝日を受けた木々が霞ヶ池に美しく反射する
朝日を受けた木々が霞ヶ池に美しく反射する
幻想的に照らされる唐崎松の雪吊り
幻想的に照らされる唐崎松の雪吊り
桜の季節のライトアップはもちろん見事
桜の季節のライトアップはもちろん見事

2. 「六勝」を意識して歩く

園内を巡る時は名前の由来になった「六勝(宏大・幽邃・人力・蒼古・水泉・眺望)」を意識してみたい。
広々とした開放感と静かで奥深い趣、人工的な技巧と寂びた風情、足元に広がる水景と遠くまで見渡す眺め。
本来は相反するこれらの要素が、ひとつの庭園の中に凝縮されている。
たとえば、霞ヶ池の開けた景色と、瓢池周辺の静寂の対比を意識してみるとわかりやすい。
こうした視点で歩くことで、「兼六園」の奥深い魅力がいっそう感じられるはずだ。

同じ園路でも景色の見え方が豊かになる
同じ園路でも景色の見え方が豊かになる

3. 入場口を使い分けて効率よくまわる

「兼六園」には入場口が複数ある。
どこから入るかによって園内の印象や周辺スポットとの動線が変わるため、上手な使い分けが金沢観光を効率的に楽しむうえでポイントとなる。
なかでも押さえておきたいのが、金沢城とセットで訪れる際に便利な「桂坂口」、金沢21世紀美術館の斜め向かいに位置する「真弓坂口」だ。
真弓坂口から退園後は、そのまま徒歩圏内にある「金沢城公園」へ立ち寄るのもお勧めだ。

桂坂口から徽軫灯籠までは歩いてすぐ
桂坂口から徽軫灯籠までは歩いてすぐ
瓢池や噴水へもアクセスしやすい真弓坂口
瓢池や噴水へもアクセスしやすい真弓坂口

金沢城と兼六園のライトアップイベント「四季物語」

「兼六園」では「金沢城・兼六園四季物語」と題し、年7回ライトアップイベント(18時or19時〜21時頃)が行われる。
春の桜に始まり冬の雪吊りまで、それぞれの季節に合わせて配色や配置が変わり、庭園全体を幻想的な光で彩る。
昼間とは異なる幽玄の世界を無料で体験できるのが最大の魅力だ。
2026年の開催日程は以下の通り(予定)。
直前になると、公式ホームページなどで案内があるので併せてチェックしてほしい。

観桜期
4月2日〜4月8日
春の段
5月2日〜5月5日
初夏の段
6月6日
ホタル観賞会
6月26日・27日、7月3日・4日
秋の段
9月19日〜25日、11月7日・14日・15日・21日・22日・28日・29日
冬の段
2月6日〜2月10日、2月13日・20日・27日

「兼六園」周辺の人気観光スポット7選

「兼六園」の周辺には、歴史・文化・アートを体感できる観光スポットが点在している。
徒歩圏内で巡れるエリアも多いので、庭園散策とあわせて気軽に楽しめる。
ここでは、初めての金沢旅行で押さえておきたい定番スポットを中心に7つ紹介しよう。

1. 金沢城公園

天正11年(1583)、前田利家が金沢城に入ったのちに本格的な築城が始まった、加賀百万石前田家の居城。
天災や火災で多くの建造物が失われたが、現在は「金沢城公園」として周辺一帯を復元整備している。
江戸時代からの姿を残す石川門、三十間長屋に加え、河北門やいもり堀、玉泉院丸庭園などが次々と復元され、当時の姿が蘇りつつある。

1788年に再建された石川門
写真提供:石川県観光連盟 1788年に再建された石川門

2. 金沢21世紀美術館

「開かれた美術館」をコンセプトに2004年にオープンして以来、これまでの美術館の概念を覆すような展示手法が話題となり、国内トップクラスの人気を誇る“金沢=アート”発信の中心的存在に。
切り取った天井から通り過ぎる光を捉えた作品や、庭に設置されたプールと思いきや透明ガラスの上に水が張られ、内部空間から見上げることができる作品など、“新しい価値を提案する”現代アートの数々が楽しめる。

ガラス越しのさまざまな景色が楽しめる
ガラス越しのさまざまな景色が楽しめる

3. ひがし茶屋街

金沢を代表する観光地のひとつで、美しい出格子と石畳が続く町並みは国の重要伝統的建造物群保存地区にも選ばれている。
もともとは、文政3年(1820年)に加賀藩12代藩主の前田斉広が城下町に点在していた茶屋をまとめて茶屋街を造ったのがはじまり。
風情あふれる町並みの中でのショッピングや食事が楽しめる。
また、夕暮れになると軒灯が灯され、また趣のある雰囲気に。
どこを切り取っても絵になる風景が続き、散策するだけでも楽しい。

茶屋街一帯が国の重要伝統的建造物群保存地区(写真提供:金沢市)
茶屋街一帯が国の重要伝統的建造物群保存地区(写真提供:金沢市)

4. 近江町市場

約300年にわたり「おみちょ」の愛称で親しまれている金沢市民の台所。
狭い小路に新鮮な旬の魚介や野菜、総菜、おみやげなどを扱う約170店舗が軒を連ね、賑わいを見せている。
目の前で調理してくれる店やイートイン席のある店もあり、その場で旬のグルメを味わえる。人気の品は昼前に売り切れてしまうので、午前中に訪問を。

9時頃になると人々で大賑わいに
9時頃になると人々で大賑わいに

5. 石川県立美術館

加賀藩・前田家伝来の宝物や石川県にゆかりのある作家の作品を数多く展示している美術館。
1958年に石川県立伝統産業工芸館の場所で開館し、大型化や多様性に合わせられるようにと1983年に現在の場所へ移転した。
館内は第1展示室から第9展示室まであり、古美術や近現代の絵画や彫刻など、3,900点以上の収蔵作品を展示。

第6展示室では近現代の日本画・書を中心に展示
第6展示室では近現代の日本画・書を中心に展示

6. 鈴木大拙館

「D. T. Suzuki」として世界でも知られる、金沢が生んだ仏教哲学者・鈴木大拙の考えや思い、人生について紹介しているミュージアム。
大拙について学びながら、来館者自ら思索する場になってほしいという思いから、2011年10月18日(大拙の誕生日)に開館した。
館内は深い静寂が広がっており、時を忘れて過ごすことができる。

「思索空間」と「水鏡の庭」 写真提供:鈴木大拙館
「思索空間」と「水鏡の庭」 写真提供:鈴木大拙館

7. 妙立寺

第3代加賀藩主・前田利常が寛永20(1643)年に、金沢城近くの祈願所を移築創建した日蓮宗の寺院。
日蓮聖人の法孫・日像上人作の祖師像が安置されている。
万が一の場合の出城としての役割もあったため、建物全体が複雑な構造になっていて、隠し階段や隠し部屋、落とし穴など敵をあざむくための仕掛けがいたるところに設けられている。

寺院と出城のふたつの機能を持っていた
寺院と出城のふたつの機能を持っていた

「兼六園」周辺の人気グルメスポット3選

「兼六園」の周辺には、金沢ならではの食文化を楽しめるスポットが充実している。
海の幸を堪能できる市場グルメや老舗の味、話題のスイーツまで、ジャンルはさまざま。
観光の合間に立ち寄りやすい、金沢らしさを満喫できるお店を3つ紹介しよう。

1. 箔一 東山店

ひがし茶屋街で親しまれていた銭湯「東湯」の跡地に建てられた箔一が運営するショップ。
銭湯時代の吹き抜けをそのまま残した店内は、開放的な雰囲気でゆったりと買い物ができる。
金箔をあしらった工芸品やオリジナルコスメ、食品など幅広い土産物が揃う。
併設のカフェでは、ぜいたくに金箔を1枚使ったソフトクリームも味わえる。

「金箔のかがやきソフトクリーム」
「金箔のかがやきソフトクリーム」

2. 黒百合(くろゆり)

1953年に創業、金沢おでんを中心に加賀の郷土料理と地酒を楽しめるお店。
JR各線「金沢」駅直結の金沢百番街「あんと」内に位置する。
名物は「金沢おでん」で、2種類の鰹節・煮干し・昆布を合わせた出汁を使う。
代表的な具材は、金沢や山陰地域で水揚げされた「梅貝」や、生麩を棒に巻きつけて焼いた「車麩」。

甘味とスッキリとした味が特徴
甘味とスッキリとした味が特徴

3. 刺身屋(金沢)

「金沢市民の台所」と言われるほど、たくさんの店舗が軒を連ねる近江町市場内で元魚屋が営む居酒屋
毎朝市場内にある「ヤマカ水産」から仕入れている鮮魚はどれも鮮度抜群で、旬の魚介なども豊富にそろっている。
お勧めメニューは、器からはみ出るほど大きなネタと魚介類が豪快に盛られた「海鮮丼」。

海鮮丼にはお味噌汁と漬け物が付いてくる
海鮮丼にはお味噌汁と漬け物が付いてくる

「兼六園」へのアクセス

「兼六園」の最寄り駅は、各線「金沢」駅。
一般的なアクセス方法である路線バスと、車を使ったルートを以下の表にまとめた。
「金沢」駅から「兼六園」まで徒歩30分ほどの距離のため、街並みを楽しみつつ向かうのもお勧め。

移動手段 経路 所要時間 片道運賃
路線バス 金沢駅兼六園口バス停「金沢」駅7番のりばから城下まち金沢周遊バス・右回りルートに乗車し、「兼六園下・金沢城(石川門向かい)」で降車、徒歩3分ほどで到着 ※左回りルート、北陸鉄道バスなどのルートでも可 約20分 220円
金沢駅東口 → 武蔵ヶ辻・近江町 → 兼六園周辺の駐車場 ※主な駐車場:兼六駐車場、本多の森駐車場 約10分 1,500円前後(タクシー)
「金沢」駅から車で約10分の場所にある「兼六園」
「金沢」駅から車で約10分の場所にある「兼六園」

「兼六園」に関するよくある質問

Q

「兼六園」は日本三名園のひとつですか?

A

「兼六園」は、日本三名園のひとつです。茨城県偕楽園」、岡山県「後楽園」と並んで名を連ねています。

Q

「兼六園」はどのくらいで回れますか?

A

見どころを絞ってまわれば約60分、ゆっくり全体を網羅するなら約2時間で回れます。

Q

雨の日も楽しめますか?

A

晴天とは違った趣を楽しめます。雨に濡れた苔や木々の緑が一段と濃くなり、美しく映えるのでしっとりした雰囲気が好きならお勧めです。

Q

夜間ライトアップはいつ?

A

季節ごとに「金沢城・兼六園四季物語」として1年に7回開催されます。期間・日程は毎年異なるため、公式ホームページなどを確認してください。

Q

車椅子でも見学できますか?

A

見学はできますが、園内の一部には坂道や段差、未舗装路があるので、介助者がいた方が安心です。

まとめ

この記事では、日本を代表する回遊式大庭園「兼六園」の概要や見どころ、モデルコースを中心に紹介してきた。
約200年の歳月をかけて築かれた庭園美は、来園者に深い充実感をもたらす。
年間を通して楽しめるが、初めて訪れるなら桜・梅が咲き誇る春、風物詩「雪吊り」が彩る冬がお勧めだ。
金沢旅行で訪れた際は街のシンボル「兼六園」に必ず足を運んでほしい。