【火山が生んだ福島の絶景11選】色や流れが変わる水の風景へ

【火山が生んだ福島の絶景11選】色や流れが変わる水の風景へ

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筆者 :  GOOD LUCK TRIP

五色沼湖沼群猪苗代湖達沢不動滝など、福島には火山活動によって生まれた多様な水の風景が広がる。
湖の色の違い、渓流の流れ、温泉として湧き出る水。それぞれの場所で異なるかたちを見せる水の変化をたどることで、土地の成り立ちが具体的に見えてくる。
エリアごとに巡りながら、その違いを体感してみよう。

火山が造り出した色の違う湖や沼を見比べる

火山の影響を受けた水域では、含まれる成分や地形によって色や透明度が変わる。
複数の湖や沼を歩いて巡ることで、同じ水でも異なる表情を見せることに気づく。場所ごとの違いを見比べながら進んでいく時間が楽しい。

1. 五色沼湖沼群(北塩原村)

明治の噴火によって生まれた湖沼群で、毘沙門沼や青沼など大小の水域が点在する。沼ごとに水の色が異なり、エメラルドグリーンやコバルトブルーなどの違いが連続して現れる。
順路に沿って歩くことで、色の変化を自然に見比べられるのが特徴だ。約4km、片道約1時間20分のハイキングコース・五色沼探勝路があるので、ゆっくり散策をしながら湖沼を見学しよう。

湖沼群のなかでも、一番の美しさといわれる「青沼」
湖沼群のなかでも、一番の美しさといわれる「青沼」

2. 猪苗代湖(猪苗代町)

磐梯山の麓に広がる大規模な湖で、広い水面と周囲の山並みが一体となる風景。
福島県のほぼ中央に位置し、会津若松市、郡山市、猪苗代町の二市一町にまたがる。面積約103平方kmの湖面は視界いっぱいに広がり、場所によって水の色や波の表情が変わる。
湖岸を移動しながら角度を変えて眺めると、その広がりがよりはっきりと見えてくる。

日本で4番目の広さを誇る湖。対岸に見えるのは威容を誇る磐梯山
日本で4番目の広さを誇る湖。対岸に見えるのは威容を誇る磐梯山

滝や渓谷を歩き流れ落ちる水の動きを体感する

山から流れ出る水は、落ちる、削る、曲がるといった動きを繰り返しながら地形を形づくる。
滝や渓谷に沿って歩くと、その変化が連続して現れ、流れの違いを目の前で追うことができる。

3. 達沢不動滝(猪苗代町)

森の中に現れる滝で、白い水が岩肌に沿って広がる。
高さは約10m、幅は約16mの規模を誇り、岩肌を流れ落ちる姿はまるで1枚のカーテンのよう。豪快に飛沫を上げる男滝と、下流に静かに流れる女滝の2つがあり、それぞれ異なる表情を見せる。
展望所から全体を眺めるだけでなく、滝の近くまで下りて水の流れを間近で確認することもできる。

原生林に囲まれた清涼な風景は「ふくしま緑の百景」に選定されている
原生林に囲まれた清涼な風景は「ふくしま緑の百景」に選定されている

4. 中津川渓谷(北塩原村)

吾妻山を源とする流れがつくり出した渓谷で、巨岩と清流が続く地形が特徴。川に削り取られた豪壮な巨岩や奇石と、清らかな水の流れとの対比が見事。
約10kmにわたって滝や急流が連なり、場所ごとに流れの表情が変わる。自然美あふれる裏磐梯のなかでも随一の紅葉スポットとして知られ、季節になると多くの人が訪れる。

水流によって岩肌も滑らかに磨かれている
水流によって岩肌も滑らかに磨かれている

湧き出る温泉に入り火山の恵みを感じる

地下から湧き出る温泉は、火山活動によって生まれた水のひとつ。
泉質や温度の違いによって入浴感が変わり、それぞれ異なる特徴を持つ。場所ごとに異なる湯の性質を知るのも楽しみのひとつだ。

5. 鯖湖湯(福島市)

飯坂温泉にある共同浴場で、古くからの入浴文化を今に伝える施設。
御影石の湯船を満たす温泉の泉質は、アルカリ性低張性温泉で源泉掛け流しの贅沢な湯浴みを満喫できるのが魅力。浴槽と洗い場が一体となった造りや高い天井など、昔ながらの構造がそのまま残る。
シンプルな空間の中で温泉本来の入り方を体験できる。

ノスタルジックな雰囲気に加え、名湯の泉質が身も心も癒してくれる
ノスタルジックな雰囲気に加え、名湯の泉質が身も心も癒してくれる

6. 土湯温泉(福島市)

渓谷沿いに温泉施設が点在する温泉地。
複数の温泉施設をめぐって、それぞれの温泉の個性を比較しながら、癒しのひとときを楽しめるのが「土湯温泉」の1番の魅力だ。単純温泉や硫黄泉など泉質が異なり、施設ごとに湯の感触や温度も変わる。
それぞれの特徴を知りながら利用することで、温泉の違いが具体的に分かる。

気軽に利用できる公衆浴場の「中之湯」
気軽に利用できる公衆浴場の「中之湯」

火山が造った大地の起伏と広がりを見渡す

火山活動によって生まれた山や高原では、地形の違いがそのまま景観として現れる。
標高差や地表の変化を意識しながら移動すると、土地の成り立ちが見えてくる。

7. 安達太良山(二本松市)

なだらかな山容と火口地形をあわせ持つ山。手軽に美しい自然を満喫できることから多くの登山客に愛されており「日本百名山」にも選ばれている。
ロープウェイを利用すれば標高1,350m付近まで上がることができ、そこから火口周辺へと進める。荒涼とした地形と植生のある斜面の違いも確認できる。

「花の百名山」としても有名で、トレッキングスポットとしても人気
「花の百名山」としても有名で、トレッキングスポットとしても人気

8. 磐梯朝日国立公園(福島県・山形県・新潟県)

磐梯山や吾妻連峰など複数の山地や湖沼を含む広大な国立公園で、火山地形が各所に残るエリア。
場所ごとに異なる地形が連なり、移動するごとに景色の性質が切り替わる。標高や位置を変えながら見比べていくことで、その違いがよりはっきりと見えてくる。
登山はもちろんライトなハイキング、温泉浴、スキーなど初心者から上級者まで楽しめる。

陸域では日本の国立公園のなかで3番目の面積を誇る
画像提供:環境省東北地方環境事務所 陸域では日本の国立公園のなかで3番目の面積を誇る

9. 郡山布引風の高原(郡山市)

標高約1,000mの高原に広がる風景で、風車と花畑が並ぶ開放的な景観。
季節の花々との出会いも楽しみで、夏にはおよそ9ヘクタールの広大なヒマワリ畑、秋には70アールのコスモス畑が満開となり、高原がいっそう華やかな雰囲気に。眼下には猪苗代湖や磐梯山を望み、高低差のある地形が一体となって見える。
位置を変えながら全体の広がりを確認したい。

風力発電の白い風車とひまわりのコントラストが美しい
風力発電の白い風車とひまわりのコントラストが美しい

まとめ

湖や沼の色、滝や渓流の流れ、温泉として湧き出る水、そして山や高原として現れる地形。
福島では水と大地がさまざまな形で現れる。それぞれの場所を巡りながら違いを確かめてみよう。