
【春の京都府観光ガイド】桜と新緑が出会う春色の絶景
古都の情緒と、豊かな自然が調和する京都府。市街地を囲む東山や北山、お茶処として知られる南部の宇治、保津川下りで名高い亀岡、そして日本海に面した天橋立まで、多彩な風景が広がっている。清水寺や嵐山、哲学の道、円山公園に加え、美山や天橋立など府内各地では、自然と文化が寄り添う景色に出会える。

伝教大師が比叡山延暦寺を建立の際、東塔南谷に庵を構えたことに始まるとされる天台宗の三門跡寺院のひとつ。門跡寺院とは皇子皇族が代々住職をつとめた格式高い寺院のこと。その後、近江の坂本や京都洛中など幾度も移転を繰り返し、明治時代に現在の場所に移った。その都度寺名も変わり、大原の地で「三千院」となった。本尊は最澄作と伝わる薬師瑠璃光如来で秘仏となっており、宸殿に祀られている。
国宝・阿弥陀三尊坐像や京都画檀の画家たちによって奉納された襖絵など、多く残る貴重な文化財は必見。
境内には荘厳な佇まいのお堂が点在し、四季折々に美しい風景を見せる庭園が広がる。特に、客殿から望む池泉観賞式庭園の聚碧園、宸殿から望む池泉回遊式庭園の有清園の風景は、絵画のような絶景と評判だ。また、苔むす庭園のいたるところで、石彫刻家・杉村孝作の「わらべ地蔵」に出会える。
法話聴聞、写経体験など日本文化に触れることのできる体験コースもあるので、時間があればぜひ参加してみよう。

高い石垣に囲まれた「御殿門」は三千院の玄関口

絵画のような絶景と称される「聚碧園」

「宸殿」にはご本尊・薬師瑠璃光如来が祀られる

庭園には「わらべ地蔵」が点在