水運を生かして繁栄してきた佐原は今なお江戸の面影を残し、小野川沿岸はその歴史景観が認められ、平成8(1996)年、関東で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。
佐原商家町ホテルNIPPONIAはそんな佐原の町全体をひとつのホテルと捉え、築100年以上の商家など、町に点在する3棟の歴史的建物をモダンにリノベーションした宿泊施設。江戸の時代にタイムスリップしたかのような風景に溶け込みながらも、部屋のしつらえは現代のものをうまく取り込み、心地よい空間のなか、快適に過ごすことができる。
江戸時代からある酒蔵をリノベーションした「酒蔵レストラン」では農産物、水産物、畜産物、すべてにおいて質の高い地元食材を揃えており、料理もフレンチをベースにしながら醤油、味噌、麴などを使い、蔵元直送の日本酒に合う「発酵フレンチ」を提供する。
佐原の町の散策では昔のままの小江戸を堪能できる。宿泊客限定プランもあり、文政8年(1825年)に創業した佐原に残る歴史ある酒蔵「東薫酒造」の見学や、江戸期まで伊勢神宮・鹿島神宮と並び、日本に三社のみであった神宮のひとつ、香取神宮での昇殿正式参拝、神主による境内・宝物館の案内など、約2600年の歴史を学びながら、ただ参拝するだけでは得られない体験も可能。
ポイント
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酒蔵見学など、町中の体験は5日前まで要予約。
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町中のカフェにはフリードリンクカフェがあり、コーヒー、ナッツ、チョコレートなどを用意。好きなときに利用できる。
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全10棟13室のうち、1棟3室がペット連れでも泊まれ、愛犬と泊まれる人気宿にも選ばれている。
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ホテルではこの古い街並みのなか、神前式の結婚式も可能。