
【青森ローカルの魅力体験11選】美味と湯けむり、横丁をめぐる旅
八戸市魚菜小売市場やアウガ新鮮市場で味わう海の幸、八戸屋台村 みろく横丁や洋酒喫茶プリンスで過ごす夜。リゾートしらかみや津軽鉄道 ストーブ列車で出会う車窓の風景、そして浅虫温泉や酸ヶ湯温泉の湯けむり。青森には、食・人・移動・湯がひと続きの体験として積み重なる場所が点在する。市場を歩き、横丁で語らい、列車に揺られ、温泉に浸かる。日常とは少し異なる時間の流れをたどる旅へ。

『走れメロス』『斜陽』『人間失格』などの著書で知られる太宰治の生家。
父は衆議院議員や貴族院議員を務めた地元の名士で、太宰は明治42(1909)年に11人の子女のうちの10番目に生まれた。以降、大正12(1923)年に青森県立青森中学校に入学するまでこの家で生活をしており、現在は太宰に関する資料を展示する記念館となっている。
この家は和洋を織り交ぜた入母屋造りの大豪邸で、太宰が生まれる2年前に建てられた。明治期の木造建築物としても貴重なもので、国の重要文化財建造物に指定さているが、太宰はひどく大きい家と酷評している。外観もさることながら、太宰少年の生活が想像できる内部も見どころ。蔵を利用した資料展示室には、太宰の初期作品原稿や、愛用していたマントなどが展示されている。
最寄りは津軽鉄道の金木駅となるが、便数が1時間に1本と少ないので注意。五所川原駅からのバスも同様に少ない。記念館から徒歩4分のところには、太宰が戦禍を逃れて疎開した「旧津島家新座敷」もあるので立ち寄ってみよう。

贅の限りを尽くした大豪邸

区画ごとの一段一段が身分を示しており、太宰が立ち入ることができない部屋もあった

洋風の階段

手前の常居は、太宰治ら家族の食事場所。奥の和室(茶の間)との段差は身分の差といわれ、第10子(6男)の太宰は立ち入ることができなかった

2階にある洋間