福岡県の中央部の東端に位置する朝倉郡東峰村の小石原地区。標高200~500m、修験者が植えた杉の巨木群のある静かな山間の地は、周辺の山々から器の原料となる「赤土」が採れ、約350年前から陶芸の郷として知られてきた。1682年に福岡藩・3代藩主が、磁器の生産が盛んだった伊万里にならい、焼物を作り始めたのが起源とされる。
小石原焼は日常使いの器。黒っぽい土肌に化粧掛けを施し、かんなの刃先を使って、規則的に小さな削り目を入れていく「飛び鉋(とびがんな)」技法や、ろくろを回しながら、白土に刷毛で模様を入れていく「刷毛目(はけめ)」技法、ろくろを回しながら、表面にスポイトなどで一定の高さから釉薬を垂らすように掛けていく「流し掛け」技法などが「小石原焼」の特徴。この際、素焼きは行わずに直接施釉するというのも独自の技法だ。
素朴な味わいながら、しっかりと焼き締められているため、硬くて丈夫。日本の陶芸界に大きく影響を与えたバーナード・リーチや柳宗悦らは小石原焼を「用の美の極致」と大きく称賛した。
現在は約40軒の窯元があり、毎年5月と10月には窯開きに合わせて「民陶祭」が行われる。
ポイント
-
素朴なデザインと風合いが魅力。
-
温かみのある柄で丈夫とあって日常の器として人気。
-
春と秋には「民陶祭」も開催される。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 小石原
- 郵便番号
- 838-1692
- 住所
- 福岡県朝倉郡東峰村小石原
- 電話
- 0946-72-2313(東峰村役場農林観光課)
- 定休日
- 店舗により異なる
- 営業時間
- 店舗により異なる
- アクセス
- 博多バスターミナルもしくは西鉄天神高速バスターミナルから西鉄バス「杷木」で路線バス乗り換え、西鉄バス「小石原」下車、すぐ