標高1076mの玉置山の山頂直下に鎮座する修験道の霊場。神武天皇の東征の折、この地で兵を休めて武運を祈ったとされ、熊野三山の奥の院として信仰を集めてきた。世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」及び史跡「大峯奥駈道」の構成資産として登録されている。
車で行くことはできるものの、九十九折りの細い山道が続くので運転には注意が必要。冬季は積雪することも珍しくない。また濃霧の発生する日が多く、境内は幻想的な雰囲気に包まれる。
本社は欅材で造られた入母屋造の風格ある社殿。また1804年築の社務所は、書院建築と参籠所を組み合わせた修験教団ならではの建築様式で、国の重要文化財に指定されている。幕末の狩野派絵師・橘保春による襖絵は必見。
なお本殿からさらに登った山頂近くには、神武天皇が鎮めたと伝わる玉石を祀る玉石社がある。神社名の由来ともなった末社であり、修験者は本殿参拝より先に、まずこの玉石社に参拝するのがしきたりとなっている。
ポイント
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神武東征伝説にまつわる熊野三山の奥の院。
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大峯奥駈道の聖地であり世界遺産にも登録。
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社務所は独特の建築様式で国指定重要文化財。
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社務所の襖絵は狩野派絵師による名作。
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玉石社は山頂近くにあるパワースポット。
写真
口コミ
基本情報
- 日本語名称
- 玉置神社
- 郵便番号
- 647-1582
- 住所
- 奈良県吉野郡十津川村玉置川1番地
- 電話
- 0746-64-0500
- 定休日
- 無休
- 時間
- 境内自由
- 料金
- 無料(襖絵の拝観料500円)
- アクセス
- 「十津川温泉」バス停から車で約40分。4~11月の土日祝日のみ、昴の郷~十津川温泉~玉置神社間に「世界遺産予約バス(玉置山コース)」を運行。
- 公式サイト
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