砂糖傳 増尾商店 本店

安政元年（1854）、創業者の増尾傳次郎が現在の元興寺町に大和茶の店を開いたことが始まり。大阪や堺などへ卸に行くなか、戻りの船が空っぽの状態で帰ることはもったいないと、当時の貴重品である沖縄の黒糖や阿波の和三盆を積んで帰ってきたことで、砂糖商として新たなスタートを切った。砂糖そのものが珍しい時代であったことから、「砂糖屋の傳次郎で砂糖傳だ」と呼ばれるようになり、今日では160年余り愛され続ける老舗に。

看板商品は美しい琥珀色の「御門米飴」。米と麦芽で作られており、やさしくもコク深い味わいで、冷やしあめにしたり、アイスやヨーグルトに添えていただくのもクリーミーでおすすめだ。

ほかにも「御門米飴」や奈良県産原料などを用いた金平糖「奈良こんふぇいと」は、お土産物としても人気の一品。大和茶・煎茶やブルーベリーなど多彩なフレーバーもそろい、迷うことうけあいだ。奈良をイメージしたパッケージも愛らしく、「ならまち」への観光時には必ず訪れたい。