現在の北海道庁本庁舎の完成まで約80年に渡って道政の拠点、中枢としての役割を果たした庁舎。通称「赤れんが庁舎」の愛称で知られる旧庁舎は、約250万個のレンガが使用された建築物で、ひずみのあるガラスやアメリカ風ネオ・バロック様式の建築などからは、歴史と情緒を感じることができる。
赤れんが庁舎の隣には、明治初期における北海道の開拓や殖産興業に大きな役割を果たした開拓使の本庁舎の遺構がある。開拓使は、ケプロンをはじめとする御雇外国人などの招へいにより、農業や工業、鉄道敷設などの技術を導入した。
北海道庁旧本庁舎は、豊かな自然を有していることでも知られており、春には桜やライラック、夏は豊かな緑、秋は紅葉など四季折々の景色を楽しむことができる。また、建物の前庭にはチューリップなどが植えられており、池を含めた景色はまるで絵画のような美しさを感じさせてくれる。
ポイント
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約250万個のレンガによって造られた、「赤れんが庁舎」の愛称で知られる旧庁舎。
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赤れんが庁舎の隣には、明治初期における北海道の開拓や殖産興業に大きな役割を果たした開拓使札幌本庁本庁舎跡がある。
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前庭や周辺には美しい自然や花木が広がり、四季折々の風景を堪能できる。